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選手の気迫とハマスタの声援で掴んだハマスタ9連勝

04/27 横浜DeNA7x-6東京ヤクルト(ハマスタ)

先発の平良が中村のソロとサンタナの3ランで4失点。打線は初対戦のピーターズに5回まで2安打と苦しい展開。しかし、6回に伊藤光の二塁打から反撃。代打宮崎と大田のタイムリーで2点を返すと、牧が鮮やかな逆転3ラン。ウェンデルケン、入江が失点して逃げ切れず、6-6で延長戦に入る。10回、2本の内野安打で掴んだチャンスで、関根がライトオーバーのサヨナラ打を放ち、ハマスタ9連勝。

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ポジ [Good]

4点ビハインドという厳しい展開となったが、1つのプレーから流れが変わり、それが大きなうねりとなってヤクルトを飲み込んだ。

6回先頭の伊藤光が放ったライト線の打球は、際どいところに落ちたが判定はファウル。三浦監督がリクエストしたが、判定変わらず。ライト線は中継カメラの死角になっている場所で、映像も実質1つしかなかった。ベイプラの配信があるので、ハマスタには多数のカメラがある状況だが、それを使えないものか。

伊藤光は、次のカーブに体勢が崩されながらも左中間へ運び、打ち直しの二塁打。二塁ベース上でガッツポーズし、ベースに拳を突き刺して気持ちを表した。途中から入った林はサードベース寄りの打球だが、村上が弾いて内野安打。佐野が倒れた後、代打で宮崎が登場し、ハマスタの盛り上がりは最高潮に達する。

宮崎はバットを折りながらレフト前タイムリー。さすがのバッティングを見せると、続く大田もバットの先に当たった打球がレフトの前に落ちた。これを見ていた林が好走塁で生還した。代走の柴田も三塁を陥れる好走塁。大田もベンチに向かって大きなガッツポーズを見せ、鼓舞した。

ここで4番の牧。現状はハマスタでしか打てない牧が、大声援を受けて打席に入ると、代わった星のフォークを完璧に捉え、打った瞬間という逆転3ラン。これには鳥肌が立った。この試合、ひっくり返しちゃうか、と。気迫と集中力が見事な攻撃だった。

二度追いつかれて延長戦にもつれ込んだが、10回にチャンスを作ったのも気迫だった。大田、桑原が内野安打でしぶとく出塁。ともにヘッドスライディングで気迫を見せた。関根の打席で、クローザーも務める田口に交代したが、2球目のインサイドへのストレートを巧く捌いてライトオーバー。素晴らしいバッティングで試合を決めた関根がヒーローだが、選手全員の気迫で掴んだ勝利だった。

桑原は内野安打2本を含む4安打。5番に入っているが、この日は打順の巡りとしてもチャンスメイクの役割だった。途中から出場した柴田は、今季初ヒットがタイムリー三塁打となった。代打など途中から出場した選手もしっかりと結果を残している。それがチームの成績にも反映されている。

投手陣は失点が続く中で、3連投の山崎が気迫の投球。オスナは一発警戒で歩かせたが、アウト3つは全て三振で取った。三嶋は連日のリリーフ登板で2日連続の勝利投手となった。三嶋の勝ち運もチームにとって良い形に作用した。

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ヤジ [Bad]

立ち上がりは良かった平良だが、4回2アウトから村上に内野安打を許してから慎重になった。オスナは一発も警戒してボールが先行し、3ボールから申告敬遠。青木も歩かせて満塁とピンチが広がった。前の打席でホームランを打たれている中村は打ち取ったが、球数が嵩んだ。

5回も2アウトを取ってから、それほど打っているわけでもない武岡を歩かせた。この四球は反省点。濱田にヒットで繋がれ、一発のあるサンタナにランナーを溜めて回してしまった。サンタナには2ボールからアウトサイドのコーナー一杯へのカットボール2球で平衡カウントに。伊藤光は高めを要求したが、ストレートが真ん中よりアウトサイドに入ってしまい、合わせられてライトへの3ラン。

素晴らしいカットが決まった後だけに、ストレートで詰まらせる意図だったと思うが、球数が嵩んでややコントロールが不安定になってきていたこの回、少しリスクのある選択だった。間違いではないが、コントロールをミスしても一発を浴びない選択をしたい場面だったと思う。

結果論にしかならないが、アウトサイドがかなり遠く見えていたと思うので、ストライクだった前のボールの軌道からスライダーを曲げて誘っても良かった。インサイド高めのストレートが行けば、空振りかファウルもあったかも知れないが、コースを間違えた場合のリスクが大き過ぎた。

そこまで悪かったわけでもないので、次は彼らしい投球を見せてくれるだろう。来週の木曜日はバウアーが想定されるので、今回も登録抹消となり、7日の神宮でのヤクルト戦に回る形だろうか。

かなり贅沢な話をするが、本当の強さなのだとしたら、牧の逆転3ランで逃げ切らないといけなかった。最終的にはサヨナラ勝ちしたが、勢いがあるから勝てるという内容。5-4で逃げ切るようなら強さは本物だろう。

この日は、ウェンデルケンも入江も失点してしまった。もちろんずっと0.00で行けるわけでもないので、失点する日もある。そこは仕方ないところ。ウェンデルケンがこの日のように伊勢をベンチから外している状況で、同じような役割ができれば、ブルペンは分厚くなる。入江は打球が飛んだコースが不運だったこともある。だが、二人ともさらなるピンチで、同点で止めたことは評価できる。それがサヨナラ勝ちに繋がった。

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キジ [Other]

平良が5回に、サンタナに3ランを浴びて、さすがに今日はちょっと厳しいなと思った。みんなそうだろう。それでも選手は諦めず、伊藤光の打ち直しの二塁打と、その気迫を見て奮い立った。集中打で4点差を一気に逆転するさまは、1998年のチームを見ているようだった。

あの年は、こんな劇戦(パーティ)が当たり前のように行われていた。球場のボルテージも上がり、今年一番、声援が大きかったように思う。コロナ禍から日常が戻り、声出しが解禁されたが、外野席は別として、みんなまだどこかで遠慮している部分があったと思う。

25日の試合は内野指定席Aで見たが、声援を送っている人は多くなかった。だが、この逆転劇と熱戦を見せられたら、自然と声援したくなるのだろう。中継のマイクでもかなりの音量で拾っていたくらいだから、現地だったら凄かったのではないか。

1998年のハマスタも、三浦監督や佐々木氏、谷繁氏が振り返るように地鳴りがするような声援だった。それから両ウィング席が完成してさらに数千人増えた状況で、間違いなくこの試合の逆転、そしてサヨナラはハマスタの声援に導かれたものだと思う。

近年は4月に首位に立っていたチームは優勝を逃していたり、昨日の記事でも書いたように不安は尽きなかったりするが、昨年のハマスタ17連勝に続いて9連勝をマークしたことは、球場の雰囲気を作り、声援という味方を付けるには非常に大きい出来事だったと思う。

これから苦しい時期もあるだろう。だが、ハマスタで試合をすれば、声援で力をもらえる。この環境でやれることに喜びを感じる選手は、気迫のプレーを見せてくれるはず。それがチームの勝利に繋がっていく。ハマスタでやれば何かが起きる。ここから勝てる。そう思えることが大事なことだと感じる。

28日からはバンテリンドームで3連戦。中日も小笠原、高橋宏が先発して来るので、簡単には勝てないだろう。一方で今永と大貫の両輪に好調の東と先発投手も充実しているので、バンテリンドーム特有のロースコアの試合をものにして行きたい。現状、ハマスタでしか打てない牧がポイントになるだろう。ゴールデンウィークも休まずに貯金を増やして行きたい。

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