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東、リリーフ助ける完投で13勝目 桑原が2発

09/07 広島東洋1-3横浜DeNA(マツダ)

2回、牧の二塁打から1アウト3塁とし、ソトの犠牲フライで先制。しかし、4回に東が末包のソロで同点とされる。遠藤に5回まで3安打と苦労していたが、桑原が6回に特大の6号ソロで勝ち越すと、8回にも2打席連続の7号でリードを広げる。東は116球を投げ、8安打を打たれたが無四球で完投し、13勝目を挙げた。

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ポジ [Good]

2日連続の延長戦で延べ13人の投手を使い、勝ちパターンのウェンデルケンは連投している状況。そうした中で、8連勝中でハーラートップの東が、リリーフを助ける完投勝利。チームの連敗を止めただけでなく、本当にチームにとっては願ってもない快投だった。

東自身も最優秀バッテリー賞を狙っていると言う山本とのコンビ。6月以降負けを知らない二人が、この日も息の合った投球を見せる。力のあるストレートにチェンジアップ、カットボールをうまく配す山本のリードが冴える。東の投球を支えるのはコントロール。この日も無四球で27のアウトを取った。

3回は先頭の末包への初球、ストレートを弾丸ライナーでバックスクリーン左へ叩き込まれた。低めのややインサイド寄りのストレートで、悪いボールではない。風が強かったマツダだが、末包のパワーで弾き返したことで、ライナーはその影響も受けなかった。これは打った方が素晴らしいと思う。

三者凡退に抑えたのは初回と5回だけ。8安打を打たれる楽な投球ではなかったが、粘り強く連打を許さなかった。6回に勝ち越し点をもらったが、7回はヒットで出塁のマクブルームに代わる羽月が盗塁を決め、2アウト3塁のピンチを招いた。ここで末包をストレート2球で追い込むと、最後はインサイドの高めにクロスファイアを決め、見逃し三振に取った。ホームランを打たれたストレートで勝負し、見事なコントロールで投げ切った。

ウェンデルケンが3連投になるので使いたくないところ、8回も味方の好守備もあって3人で抑えた。併殺が取れたことで103球。9回のマウンドにも東が上がった。先頭を関根の好守で取り、2アウトから堂林にヒットを打たれたが、松山をチェンジアップで空振り三振に仕留めた。

これで9連勝。1997年の三浦監督以来で、左腕に限ると1993年の野村弘樹氏以来となる。野村氏はこの年、17勝で最多勝を獲得している。ハーラーダービーでも13勝は、2位の戸郷、床田、バウアーの10勝に3差となった。あと3~4回先発の機会がありそうだが、最多勝の獲得がかなり現実的になってきた。

試合後は、ビジターなので一人でヒーローインタビューを受けたが、ファンへのメッセージで「今日も祐大のおかげで勝てました」とコメント。ベンチから見守った山本を笑顔にさせた。ギリギリでの最多勝ではなく、15勝、16勝と積み重ねて、山本と最優秀バッテリー賞を獲得して欲しい。

東を援護したのは桑原。6回、なかなか攻略できずにいた遠藤のインサイドへシュート回転して来た速球を完璧に捉えた。打った瞬間の当たりで、打球はレフトスタンドの一番上にあるボックスシートに飛び込んだ。5日の初戦に続くホームラン。思い切りの良さが出た。

そして1点リードの緊迫した展開の中、8回は代わったアンダーソンの高めのストレート、完全にボールゾーンという高さを捉え、打球はポール際のスタンドへ飛び込んだ。完璧な真芯だとファウルになっていたかも知れないが、少し押されながらも振り切った打球が切れずにそのままホームランとなった。2打席連続の7号は、東を完投に導く、貴重な追加点になった。

あまり打てなかったが、野手が守備で東を盛り立てた。

8回、1アウト1塁から磯村のセカンド正面への緩いライナーを牧があえてショートバウンドで捕り、二塁へ送球。ベースカバーの柴田が華麗な送球を見せ、ファーストのソトが難しいバウンドをすくい上げて併殺を完成させた。

9回は、途中からレフトに回っていた関根が、先頭の小園の打球に反応し、レフト前に落ちそうな打球をダイビングキャッチで熱盛。2点リードの最終回、3番からという打順で先頭打者を取れたことは非常に大きかった。こちらも東を完投に導く、スーパープレーだった。

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ヤジ [Bad]

遠藤の投球は良かったので、攻略するのはなかなか難しかった。その中で、5安打ながら長打で3点を取れたことは良かった。

3回、東がヒットで出塁したが、続く関根が初球を打ち上げてライトフライ。チームとして甘いファーストストライクをしっかりと捉えるという方針が基本なので、悪くはないと思う。真ん中付近のストレートをしっかりと引っ張っている。もちろんヒットを打って繋ぐことができればベストなのだが、この場面は最低でもランナーを入れ替わって欲しい場面。

追い込まれているわけじゃないので、無理やりゴロを転がせとは言わないが、関根の特長を生かすにはヒットで繋ぐにしても一二塁間をゴロで破るヒットを狙って欲しかった。狙ったからと言って必ずゴロを打てるわけじゃないし、相手も打たせないようにしてくるので簡単ではない。でも、それができる選手だからこそ期待したい。阪神や広島と戦うと、そういうことをきっちりとやられて、得点を奪われている。

2回は先頭の牧が二塁打、宮崎のゴロが進塁打となり、ソトの犠牲フライで先制点を取った。毎回うまく行くわけではないが、4回は佐野が二塁打の後、牧が低めのチェンジアップに手を出して三振。進塁打も頭にあて、中途半端に当てに行って空振りしてしまった印象。

宮崎も足元へのスライダーを右打ちして差し込まれてしまった。進塁打の意識があり過ぎての失敗なのかも知れない。足が速くないランナーも多いチームなので、2アウトであっても三塁には進めたい。意識は感じられるが、追い込まれてからの最低限の仕事としてできるようにして行きたい。

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キジ [Other]

今永、東で連勝を狙い、初戦が取れれば3連勝で2位争いへという期待もあったが、終わってみれば何とか3戦目だけは死守したという形。だが、CS進出とその先に向けてはこの1勝は大きいと思う。広島には9勝14敗1分と大きく負け越し、残りは20日のマツダでの1試合を残すのみ。広島が2位、DeNAが3位に滑り込めたとしたら、CSファーストステージはマツダになる。少しでも良いイメージで終わりたい。

8日はハマスタでのヤクルト戦が予定されており、平良と石川の予告先発が発表されている。しかし、台風13号が東海、関東に上陸する可能性があり、開催は難しい状況。雨は19時前後には収まる予報にはなっているが、台風が接近した場合は交通機関の影響等も考え、中止という判断にすべきかと思う。今季も全試合が連盟管理節なので、最終判断はNPBとなる。

この日、広島でナイターを戦ったベイスターズは、8日に当日移動となる。午前中から東海道新幹線が運休になる可能性があり、もしかしたら選手の移動ができないかも知れない。無事に横浜へ戻って欲しいと思うが、1つ勝って戻ることは不幸中の幸いになるか。

8日が中止になった場合は、現時点でヤクルト戦の予備日がないため、来週以降に代替日程が発表されると思う。現時点で最終戦は10月4日の東京ドームでの読売戦。CSに向けては、10月12日までに全日程を消化する必要があるが、現時点では10月7日からの3連休も含めてまだ日程に余裕がある。

ベイスターズの残りが20試合で、土日のヤクルト戦が開催できればより少なくなって来る。9月は雨が多いとは言え、無理に日程を詰め込む必要はなくなってくる。10月3日は、既に中日-読売戦がバンテリンドームで組まれており、その2チームとのカードを組むことはできない。そう考えると、ヤクルト戦をその日に組む可能性は高いと思う。2日に入って3日はヤクルト戦予備というパターンもありうる。

8日は特に東日本で台風の影響に注意しつつ、無事に過ごしていただければ。

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