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ハマスタ45周年ドリームマッチ 伝統芸、懐かしさ堪能

12月3日、YOKOHAMA STADIUM 45th DREAM MATCHが開催された。ベイスターズOB、監督、コーチ、現役選手のBAY DREAM STARSと、松坂大輔氏を擁する神奈川県内の高校出身のY45 LEGEND HEROESが対戦した。試合前にはホームランダービー、スピードガンコンテストが行われた。柳沢慎吾氏が伝統芸の日本一長い始球式を行い、ハマスタを盛り上げた。試合はY45 LEGEND HEROESが7-2で勝利した。

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ハマスタ45周年のお祭り

前週に毎年恒例のファンフェスティバルは開催されたが、ハマスタは45周年を記念した「ドリームマッチ」のお祭りに、さらなる盛り上がりと賑わいを見せた。

イベントは12時過ぎに開始される予定だったが、グッズを求めるファンなどで早くからハマスタは混み合っていた。11時ごろのSTAR SIDEスロープ下の様子。

入場すると、BAYSTORE HOMEは、なかなか見ないくらいに並んでいた。このあたりをぐるりと取り囲むように何重かに列ができていた。

この日は、スロープの売店はほとんど営業していなかったが、代わりにベイスターズのキャップのサプライヤーでもある「’47」(フォーティーセブン)がショップを出していた。

通常のベイスターズの公式戦に比べるとがらんとしていた。コンコース内の売店は営業していた。

バックスクリーン裏の回遊デッキには謎の機械が。花火と照明だろうか。

スタンドに入ると、バッティング練習が始まっていた。ちょうど松坂氏が打つところで、途中から金属バットで打っていた。

10/31に右膝外側半月板部分切除の手術を受けたため、試合には出られなかった秋山翔吾も、グラウンドで調整。

仲間が当ててくれたボックスシートからの観戦。

思ったより長く、スマホで撮影していたので、腕に限界が来てしまい途中まで。この後、1998年のリーグ優勝、日本一、石井琢朗コーチの2000本安打、村田修一氏の交流戦での150本塁打と続き、2012年からのDeNAベイスターズへの改称、2017年の日本シリーズへ続いた。

イベント開始前まで何度か流れていたが、その後はバッティング練習を見ていたりで撮影していないので、悪しからず。

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ホームランダービー

個人的に楽しかったのは、ホームランダービー。高校時代からバッティングが注目された松坂氏はもちろん、DeNAのユニフォームを着た村田氏、そして特に応援してた吉村氏、さらに来年のルーキーである度会も参加ということで人選もなかなか良かった。

球団公式の動画に含まれてはいるが、村田氏の応援歌が久しぶりにハマスタに帰って来たので、その模様をスタンドから撮影した。

ホームランダービーは、公式の動画にもあるように、最初の松坂氏と村田氏がいずれも0本でサドンデス。松坂氏が金属バットで2発を放ち、村田氏は最後の1球で何とか1本だったが敗れた。

吉村氏は最多の4本をマークし、度会は1本に終わった。中段まで飛ばしたが度会はちょっと力が入ったかね。その前のバッティング練習の方が良かった。小池コーチの投球も影響したか。

決勝は松坂氏が1本に終わり、吉村氏が2本目を打ったところで勝負が決まった。あの歌舞伎投げと言われたバット投げも出て、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。

続いて、神奈川県の元高校球児によるスピードガンコンテスト。横浜高や東海大相模高の強豪から、綾瀬高や氷取沢高などの公立校も含め、多くの学校のOBが参加した。なかなか120キロの壁が破れず119キロの3人が最高値だった。

dianaの2023メンバーによる最後のハマスタでのパフォーマンスに続き、WBC風に両側のブルペンから旗手を先頭に選手たちが入場した。

印象的だったのは、倉本の時の歓声が一際大きかったこと。日本新薬は退社したとのことだが、まだ現役は続けるようなので、今後も活躍を見せて欲しい。

横浜高校時代の恩師、渡辺氏から花束を受け取る松坂氏。

選手が入場し、いよいよ始球式に入る。

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日本一長い始球式

ベイスターズのイベントで過去に何度も日本一長い始球式を行って来た柳沢慎吾氏。今回は、公式戦の試合前ではないので、時間の制限はそれほどない状況で始まった。

球団公式の動画にある通り、29分という新記録を更新した。マウンドに登場した柳沢氏は、まずは三塁側の東海大相模高校と一塁側の横浜高校のそれぞれの応援をレクチャー。

そして、守備には横浜高のOBによる豪華メンバーが就く。

投 柳沢くん
捕 上地くん
一 後藤くん
二 石川くん
三 小池くん
遊 倉本くん
左 下水流くん
中 荒波くん
右 福田くん

東海大相模は、ランナーが大田くん、久保くん、黒羽根くん、打者は森野くん。2-0と横浜高リードで迎えた9回裏、東海大相模の攻撃は2アウト満塁、3ボール2ストライクという場面。

一塁、三塁に牽制を繰り返し、最後は暴投で三塁ランナーが還って2-1となり、なおも2アウト2、3塁。一打逆転サヨナラの場面で、両軍のアルプス席のリポートも入る。朝8時入りして収録したというネタもしっかり仕込んでいた。ここはベイスターズの現役選手たちが担当。

グラウンドに戻ると、松坂くんが度会くんとキャッチボール。右腕のテーピングを剥がしてマウンドへ。伝令で度会くんがマウンドに行くと、何故か東海大相模のランナーも加わって人差し指を高々と掲げた。松坂くんの最後のボールを森野くんが空振りすると、マウンド上に歓喜の輪ができた。ここにも東海大相模の選手も加わった。

最後は整列し、それぞれがアルプススタンドへ挨拶。勝った横浜高が校歌斉唱。その後、表彰式まで準備されていた。

インタビューでは上地くん、松坂くんに並び、最年少の度会くんが加わり、「絶対決めてやろうと思ってましたぁーー!!」が出るとスタンドから笑いが起きた。

現地で残念だったのは、シーズン中から音響の設定が少し変わっているのか、マイクで話した音声が反響しすぎて、何を言っているのか分からない部分が多かった。シーズン中のヒーローインタビューでは感じたことのない聞き取りづらさだったので、何かが違っていたはず。特に始球式は分からない部分が多かったので、公式の動画でもう一度見られて良かった。

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村田が見事な2ラン、Y45が再逆転勝ち

29分という新記録の始球式が終わると、急にスタメンがスコアボードに表示され、高校野球のように選手全員がホームベース前に並んだ。試合開始を告げるサイレンは、柳沢慎吾氏が担当。

試合については球団公式チャンネルでダイジェストがアップされているので、そちらを参照。

Y 131 02 | 7
B 200 00 | 2
Y 成瀬-山口鉄-長田-内-加藤-松坂-石川達
B 三浦-野村-村田-山口俊-木塚-久保裕-高崎-齋藤隆-山崎

ピッチャー三浦、ファースト佐伯、サード村田、ショート石井琢、レフト古木、ライト吉村と、苦しかったあの時代を思い出す布陣だが、でも今となっては懐かしき面々。村田氏が内野スタンドからの声援に帽子を取って応える。

初回、三浦監督から上地氏が見事にレフト前へクリーンヒット。続く度会に「ビビッて」歩かせ、多村氏もヒットで満塁から森野氏はショートゴロ。しかし、これを石井コーチが弾いてアウトはセカンドだけ。1点は先制されたが、三浦監督が1イニングを投げ切った。現役時代と何も変わらないフォーム、まだまだ投げられる。

そして、その裏は石井コーチが現役時代さながらにレフトへ見事な流し打ちのヒットで出塁。個人的には古木の応援歌を早く歌いたかったが、ライトスタンドから「走れ走れ琢朗」コール。石井コーチがスタートするもアウト。リクエストすると、倉本が少し遠慮したのかタッチが微妙だったがアウトは変わらず。

鈴木コーチがセンター前に落ちるヒットで出ると、村田氏が成瀬氏のアウトサイドを右方向へ弾き返した。打球は現役時代のようにハマスタのポール際に吸い込まれて行った。ホームランダービーでは苦戦していたが、ここでホームランを打つとは見事。十数年前のあの日に戻ったようだった。

レフトスタンドは、ブラスバンドが高校野球の応援を行い、dianaもここでパフォーマンス。

2回は、野村氏が1アウト2、3塁のピンチを招き、松坂を迎えたところで三浦監督が出て、サードに入り、サードの村田氏がピッチャーに代わった。松坂対村田という松坂世代の投打のトップが、投打を入れ替えて対戦することになった。

ここで松坂氏がレフト線への逆転2点タイムリー二塁打。さすがスターは違う。高校時代は投手だった村田氏は、甲子園で松坂氏を見て野手転向を決めたが、ここでも打たれることになった。投手は山口俊氏に交代。

ブーイングもほぼなく、マウンドに送られた。DeNAになってからFAで移籍した選手も、こうしたイベントでOBとして迎えるのは良いことだと思う。だが、度会のタイムリーで追加点を許した。

5回裏、いよいよマウンドには松坂氏が登場。ここでBAY DREAM STARSは、代打に度会を起用。Y45 LEGEND HEROES側で選手として出場していたが、いつの間にベイスターズの背番号4のユニフォームに着替えて登場。松坂氏の対戦相手として打席に立つことになっていたようだが、これから入って来る選手にどこまでの大役を務めさせるのか。結果はレフトフライで悔しがった。

その後、投手は現役の石川達也に代わり、最後は鈴木尚典コーチと対戦。空振り三振を奪ってゲームセット。

試合は7-2でY45 LEGEND HEROESが勝利。再び整列して、握手を交わした。

イニング間にはベイスターズOBを始め、ハマスタにゆかりのあるメンバーがVTRで登場し、45周年のお祝いメッセージを送った。原辰徳前読売監督や高橋由伸氏、内川聖一氏、中日の柳と小笠原も登場し、球場をザワつかせた。

また、上地氏は、歌手・遊助として登場し、ライブを行った。

大田泰示の参加で、BAY DREAM STARSが1枠だけ空いていて、サプライズを期待した人も多かったのではないか。筒香という声もあったが、イニング間の45周年のお祝いメッセージでの登場となった。

始めから参加ということであれば別だが、ここで筒香がサプライズで来てしまうと、話題が全部そっちに行ってしまうので、それはないかなと思っていた。両チーム同じ人数にする必然性はないし、大田の都合がついて、たまたま1枠が残ったというだけだろう。

筒香も前日に地元の和歌山で、自身が建設した新球場のお披露目をしていたので、日程的に参加できなかったのかも知れない。あらゆる人を呼べるわけでもないので、今回は松坂世代を中心に揃えたというところだろう。

試合後、マウンド前で勝利した柳沢慎吾監督が胴上げされた。

柳沢氏の「あばよ」の挨拶、MVPの松坂氏のインタビューの後、両軍の選手が場内を一周し、サインボールを投げ込んだ。

いつものように、ボールは近くにすら飛んでこなかった。

齋藤隆前コーチ、山口俊氏、東克樹と3人の背番号「11」が揃い、古木氏に頼んで写真撮影。後ろにいるのは山﨑康晃。この後、康晃も入って4人でカメラに収まっていた。

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さいごに

最後はハマスタと言えばのヴィクトリーセレブレーション。三浦監督、松坂氏を中心に「I☆YOKOHAMA」のコールでスタート。

もう12月ということで、17時前でも照明を落とすと花火が十分に見える暗さになっていた。

40周年でもレジェンドマッチというイベントが開催され、非常に面白いものだったが、今回はさらにいろいろな要素を織り込んで、素晴らしい企画を実行してくれたと思う。ハマスタと同じ歳、横浜大洋時代から応援しているファンとしても本当に懐かしく、嬉しく、楽しい時間だった。夜は仲間と酒を囲み良い時間も過ごさせてもらい、意外な出会いもあり楽しい話ができた。

帰宅後にいつも通り記事を書き始めたが、画像が過去最多で転送に時間がかかり、眠気もあって長編を仕上げ切るのは無理と判断し、遅くなったが翌日に記事を作成した。テレビはTBSチャンネル2の独占中継だったので、見られない人もいたかも知れない。ハマスタの雰囲気も含めて伝われば幸い。

これにて2023年のハマスタは終了。ストーブリーグの行方を見ながら2023年の振り返りを行い、2024年シーズンに切り替えて行きたい。

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