濵口、故郷でも勝てず　打線は山崎伊に4安打

2回に関根のタイムリーで先制したが、その裏に濵口がブリンソンのタイムリーと吉川尚の犠牲フライで逆転を許す。その後、山崎伊と濵口の投げ合いが続いたが、7回に吉川尚の2ランで勝負あり。8回にもウェンデルケンが中田翔の特大のソロを浴びた。DeNAは4連勝でストップ。

ポジ [Good]

宮崎が、故郷の佐賀で14試合連続安打をマークした。4回の第2打席で、山崎伊の高めのストレートをライトへ運び、あともう少しでホームランだったが、僅かに届かずライトフライだった。

6回2アウトランナーなしで、アウトサイド高めのカットボールを叩き、キレイに三遊間を破った。本人はどのくらい意識しているか分からないが、連続ヒットが故郷で途切れるのは気持ちの良いものではないはず。いつかは止まるものだが、一本出て安堵したのではないか。

関根が、初回に中田翔のライトへのファウルフライをダイビングキャッチ。おそらく初めてプレーする球場だが、臆せずに打球を追いかけて飛び込んだ。試合前からきちんと準備ができているので、フェンスとの距離も把握できているのだろう。プロのプレーを佐賀のファンに見せられた。

2回には、二塁打で出塁した牧をライト前ヒットで還した。結果的にはチーム唯一の得点となってしまったが、しっかりと役割を果たした。5回のサードライナー、8回のセンターフライもバッティングとしては悪くなかった。良い状態がキープできているので、次のカードでも期待したい。

ヤジ [Bad]

結果が全てではある。イニングこそ7回まで行ったが4失点で、QSはマークできなかった。ただ、前の2試合とは内容が違うのも確か。濵口のこの試合への気持ちは感じられた。

先制点をもらった直後に逆転を許してしまった。調子の良い岡本和にヒットを打たれるのは仕方ないが、後続を断ちたかった。丸に高めのストレートを打たれ、ランエンドヒットを決められた。高めに行ってしまったというボールなので力がない。

4日に1試合5安打を打たれたブリンソンは、2球で追い込んだが勝負球が決まらず、最後はチェンジアップの後のインサイド低めのストレートをレフト前へ持って行かれた。もっと厳しく行きたいところではあったが、これをヒットされるようではストレートに力がない。

4回も同じように岡本和、丸の連打でノーアウト1、3塁となったが、ブリンソンのファーストゴロで岡本和がホームを突いてタッチアウト。2アウトから吉川尚にレフト前ヒットを打たれたが、佐野からの返球でタッチアウト。次が投手なので回すしかないが、丸に何らかのアクシデントがあったのかも知れない。本来のスピードではなかった。

相手の走塁、味方の守備に助けられ、さらなる追加点は免れた。これに奮い立ったのか、5回は中山にヒットを打たれたが中田翔を打ち取り、6回は2三振を奪って三者凡退と素晴らしい投球だった。

2連戦で、前日も石田が8回まで投げているから、リリーフは注ぎ込める状況だった。それでも三浦監督は7回のマウンドに濵口を送った。2点は取られたが尻上がりの投球だったし、地元で勝たせたいという気持ちもあっただろう。

だが、先頭の大城卓を歩かせてしまった。ここまで打たれているわけではなかったのに、これは勿体なかった。続く吉川尚の打席ではバントやバスターなど動いて来た。ランナーも気にしながらというところで、ボールが先行してしまった。3ボール1ストライクからど真ん中に来たストレートを完璧に捉えられ、打った瞬間の2ランだった。

3球目にバントをしてファウルだったが、動いて来ている場面だったので、バントと決めつけてはいないと思うが、3ボールにしてしまったので、ストライクを投げるしかなかった。真ん中とは言え、スタンドまで運んだ吉川尚の勝ちだった。

どれくらい前に佐賀での先発が決まったのか分からないが、ここを1つの目標にやって来たと思う。6回2失点のピッチングは合格点ではあったが、最終的に痛恨の一発を食らってしまった。さすがに落胆は隠せなかった。

これで3戦3敗という結果。開幕3連戦を除くと、4月4日以降は濵口が先発した3試合だけで負けており、他は全て勝っているという皮肉。内容はそれ程悪くなかったが、3敗という結果に対して首脳陣がどう判断するか。個人的には一度ファームで調整させ、笠原にチャンスを与えるのが良いと思う。

ただ、敗因を全て濵口に押し付けるのは違う。今季初登板となった山崎伊を攻略できなかった打線にも原因はある。先制した後すぐに逆転されたのは流れが悪かったが、もう少し援護できれば違っていた。

昨年も苦手にしていた山崎伊に翻弄され、まともに捉えることもできなかった。宮崎は状態の良さがずっと続いているが、佐野は少し落ちて来たか。牧は少しずつ上向いているようだが、打線全体としては下降傾向。少ないチャンスを確実にモノにして、投手力で勝ちを拾って行きたい。

キジ [Other]

毎日勝つことはできないので、負ける日もあるだろう。それは仕方ない。濵口も気合は入っていたと思うが、打線の援護には恵まれず、あとひと踏ん張りができなかった。彼にとっては非常に残念だと思うが、負ける時はこんなものだ。

戸郷との対戦で勝てていて良かった。連勝できればベストだが、ビジターの地方ゲームで1勝1敗ならポジティブに捉えて良いだろう。三浦監督も言っていたように、引きずらずに切り替えるしかない。

20日の移動日を挟んで、21日からマツダでの3連戦。昨年はベイスターズ専用機と化していた大瀬良だが、リフレッシュを目的に登録抹消となっている。初戦は今永と大瀬良のエース対決ではなく、どうやら先発に転向したコルニエルが濃厚のようだ。

今永に続いて大貫も復帰登板となり、3戦目は中10日で東が先発する。広島は、先週と同じく床田と玉村が見込まれている。先日も書いた通り、昨年は広島に対して開幕6連敗のスタートとなった。今年はその流れを断つために、ビジターであっても勝ち越して帰って来たい。