09/21 横浜DeNA1-2読売(ハマスタ)
前日、9回に3点を奪って逆転勝ちした勢いをハマスタに繋ぎたかったが、重苦しい展開となった。初回にガゼルマンが中田のタイムリーで先制を許し、打線はシューメーカーからチャンスを作るも1本が出ず。4回に宮崎の同点ソロが出たが、捕まえ切れなかった。5回にガゼルマンが若林の内野ゴロ間に勝ち越され、6回1アウト満塁としたところ降板。ここで田中健と森原が好リリーフで凌いだが、打線が畠に2イニングを1四球に封じ込められ、山崎まで投入しながら1点が届かなかった。
ポジ
先発としては初めてハマスタでの登板。8月26日の初登板での4失点の汚名返上のマウンドになった。初回はいきなり吉川にヒットを打たれたが、坂本をファースト正面のゴロ。ソトはファーストベースを踏んでからセカンドで吉川をタッチアウトにすることを選択したが、送球が吉川のヘルメットを直撃し、セカンドに進めてしまった。2アウト後、2ストライクを取られた中田が軽打に切り替え、巧くセンター前に運ばれた。さすがは日本ハムで長く中軸を張り、100打点を超えるシーズンが5度もある打者だなと思う。
その後は150キロの速球に、低めへのスライダー、ナックルカーブでタイミングを外し、ツーシーム系でボールを動かして芯を外し、という投球。5回はポランコ、ウォーカーに連打を浴びた。いずれもローボールヒッターだが、ちょうど手が出やすい高さに行ってしまった。大城が送り、代打の若林が起用されたが、前進守備を敷かず1点はOKという隊形。若林のセカンドゴロ間に勝ち越し点は許したが、吉川も打ち取って最少失点で切り抜けた。
6回に先頭の坂本を歩かせたというのが、この日で唯一良くなかった点だろう。それほど当たっていない打者に、追い込んでから勝負球を決められなかった。これは勿体なかった。丸も完全に打ち取っているのだが、バントのようなボテボテのゴロで、後ろに守っていた宮崎が素手で捕って送球も間に合わず。これは運もなかった。ここで、初回にタイムリーを打っている4番の中田がバントで送り、1アウト2、3塁で岡本和を迎えるが、追い込んでからアウトサイドのボールが決まらずに歩かせた。
1アウト満塁となったところで降板となった。リリーフがピンチを断ってくれたので、5回1/3で5安打2失点という内容。QSには届いていないが、ゲームメイクはできており及第点の投球だった。前回はバンテリンドームで中日が相手ということでどうかなと思ったが、読売打線でもこの内容なら先発投手としてある程度期待を持てそうだ。
ガゼルマンが残した1アウト満塁の大ピンチを田中健と森原が断った。まずは田中健がポランコに対して2ボールとなったが、インサイドのストレートで押し込み、サードファウルフライ。カメラマン席にグラブを伸ばすようにして宮崎が好捕した。
そして、19日の東京ドームで移籍後初登板を果たした森原が、2アウト満塁でウォーカーと対戦。高めのストレート2球を空振りさせて追い込む。スピードガン表示は144キロだが、回転が良く伸びがある。フォークを挟み、再びストレートを投じるがファウル。伊藤を直撃し、少し間が空いたが、最後は落差のあるフォークを最高の高さに投げ、空振り三振に取った。
ベイスターズに移籍してから2ヶ月ほどが経ち、先週から1軍に合流し、移籍後初登板も果たしているが、やはりこうした厳しい場面でのリリーフでチームに貢献することで、やっと仲間入りできたという感覚があるのではないか。森原のツイートには「スタジアムのファンの皆さんにスゲー後押しされました!!!!!」と書かれていた。今後ももっと後押ししたい。
9月のさらなる追い上げの起爆剤としてガゼルマンとともに期待されていた森原だったが、間もなく1軍かというところでコロナの陽性判定を受け、1軍が半月あまり遅れてしまった。もう少し前から居てくれればと思わせる投球。
2試合目にして満塁という厳しい場面だったが、経験があるので落ち着いている。今年は手術で登板できていなかったので、なかなかこうした痺れる場面での登板がなかったが、それを楽しんでいるかのような表情だった。平田がリフレッシュも兼ねてファームで再調整しているが、その穴を十分に埋めてくれそうだ。
その後も、入江は先頭を出してしまったが後続を断ち、伊勢と山崎はしっかりと三者凡退で抑え、投手陣は見事なリレーを見せてくれた。この日を取りに行く姿勢を見せ、山崎まで投入したが結果には結びつかなかった。明日以降、打線がこの頑張りに応えて欲しいと思う。
打線は、宮崎の12号ソロの1点のみ。宮崎はマルチヒットをマークし、復調傾向。ソトもバッティングの内容は悪くはなかった。前日4安打の佐野がノーヒットだったのが痛かったが、なかなか勢いが出て来ない打線もあと少しというところまで来ている。
ヤジ
とにかく点が取れない。打てないと言うよりも、点が取れない。この日は先頭打者が出たのが2回の牧だけで、作戦が立てにくい攻撃になってしまった。2アウトからチャンスを作った3回、8回も佐野とソトにあと1本が出なかった。
シューメーカーに対しても、球数は投げさせ、チャンスを作ったがソロ1本にとどまった。それほど良かったとは思えないので、もう少し点を取ってくれないと困る。前日の逆転勝利で一気に勢いに乗りたかったが、5連勝するぞ!と言えないはこういうところがまだあるから。投手陣におんぶにだっこという状態が続いているので、一朝一夕では難しいが打線の得点力を高めて欲しい。
タナケン、森原の好リリーフで追加点は許さなかったが、6回にノーアウト1、2塁で中田がバントの構えをした場面。初球いきなりアウトサイドのスライダーを投げて、難なく成功した。坂本も当たった瞬間に良いスタートが切れていた。ここはバントが慣れている打者ではないので、まずは様子を見て外し、キャッチャーからセカンドへ送球して坂本のスタートを鈍らせるとか、やれることがあったはず。
打線の得点力がないのだから、いかに失点を防ぐかをもっと突き詰める必要がある。失点しなかったからいいのではなく、こういうプレーも確認し、改善して欲しい。CSで読売と対戦する可能性も高まっているのだから、似たような場面が訪れる可能性は低くない。
キジ
2日続けての移動ゲーム。連勝したかったが、打線に勢いがなく、読売の継投にもかわされた。畠は、通年ではなかなか力を発揮し続けられないが、一時的には活躍をする。ベイスターズは以前から畠を苦手にしており、大瀬良ではないがベイスターズ専用機みたいな投手をどうしても多く作ってしまう。
5月末の交流戦中にファームへ落ち、戻って来たのが9月という畠は、前の3試合はイニングの途中でのワンポイント的な使われ方だったが、この日は2イニングでオースティンを歩かせただけで、ほぼ完璧に封じた。2019年も優勝を争っていた中で畠に痛い目に遭わされた気がする。
大勢も3連投となっており、22日には使いづらい状況。石田が何とか試合を作り、接戦に持ち込みたい。DeNAもエスコバー以外の勝ちパターンを注ぎ込んでいるので、リリーフ勝負の展開は苦しいが、ロメロも含めて乗り切って行くしかないだろう。打線の低調が続いており、得点力不足が深刻。メルセデスはDeNA戦2勝0敗だが、防御率は4.29と封じ込めているわけではない。復調しつつある中軸にチャンスで回し、投手陣を助ける展開にして行きたい。
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