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バウアー、ソトが自由契約 JBは残留が正式発表

横浜DeNAベイスターズは11月30日、バウアー、ソトを自由契約とし、ガゼルマンとは2024年の契約を結ばない旨を通知したことを発表した。30日が締め切りで12月1日に公示される契約保留選手名簿に載らないことになる。一方、ウェンデルケンは来季の残留が正式に発表された。

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自由契約=退団ではないが

NPBの12球団は、次年度も契約をした、あるいは契約する予定である選手を「契約保留選手名簿」に記載し、選手契約の権利を保留することができる。ベイスターズでも多くの選手が契約更改を済ませているが、これから更改する予定の選手も掲載されるし、外国人選手でも次年度の契約が前提で細部の微調整などを行っている選手は記載することができる。

契約の方向性が見えていない、暗礁に乗り上げている場合は双方が次年度も契約する前提にはならないので、名簿に載せることができない。

バウアーは、MLB復帰も視野に入れているので、ベイスターズが契約保留せず、一度自由契約にしなければMLBと交渉ができない。当然ながら自由契約になる。もし契約保留選手名簿に載るようだったら凄いなと思ったが、さすがにそれはなかった。

ソトも30日までに次年度の契約が合意に至らず、ルール通りに自由契約となる。2選手とも、ベイスターズの方から来季の契約を結ばないとしているわけでもなく、残留交渉を継続するので、すぐさま退団というわけではない。12月1日に「保留されない選手」として自由契約の公示が出るが、球団の方から先に状況を公表した形だ。

バウアーは、12月4日から開催されるMLBのウィンターミーティングなどを経て、彼らが合意できるオファーが得られるかどうか。CS敗退後に語った3つの条件は、MLBチームにも求めるだろうから、金額だけで決めるつもりもないのだろう。来年もバウアーがいたらいいなくらいで気長に待つしかない。

自由契約となりすぐにオファーが来て移籍が決まることもありうるが、満足するオファーがない場合、バウアーがどこまでMLB復帰を模索するつもりなのか。その場合はベイスターズ残留を決断する可能性はあるが、状況によっては2月を過ぎてからになるかも知れない。今年も3月に入団が発表されたわけで、キャンプに参加する必要はそれほどない選手なので、開幕には十分間に合う。1月半ばを過ぎてもMLBで契約やキャンプ参加などの話がなければチャンスがあるだろう。

ソトは、公式的な発表はないが、SNSを見る限りは、シーズン中に骨折したままプレーしていて、シーズン終了後に日本で左足の手術を受けたようだ。ファンフェスには参加しなかったが、須田幸太氏が会っていたようだ。確かに帰国したというニュースがソトだけなかった。

手術直後は松葉杖で歩いていたようだが、このケガの全治がどれくらいなのか不明なので何とも言えない。現状でMLBも含めた他球団からオファーしづらい状況にはあるかも知れない。ベイスターズとしても、残留交渉は継続としているので、ケガの回復具合も見つつ、新外国人野手を調査する中で、できる限りのオファーを出して行くだろう。

ベイスターズの球団史に残る外国人選手であり、功労者。今年はケガを押して出場を続けていたようだが、大きな離脱がないことも評価したい。だが、2021年からの3年契約が切れ、3.25億円という条件からどこまでの変更が可能か。NPBで成績を残せる外国人野手が激減しているとは言え、年々数字が右肩下がりで来季35歳という状況で、ソトに用意できる予算は限られて来る。

ソトの横浜への愛着と、球団が出した条件が上手く折り合い、来季もソトのプレーを見られると嬉しいのだが。2021年オフのピープルズのように一度、契約保留選手から外れても契約することはある。場合によっては来春のキャンプで状態を見てからということもあるだろう。

ガゼルマンについては、2024年シーズンの契約を結ばない旨を通知しているので、退団となる。2022年の7月に入団し、8月のヤクルトとの首位攻防戦でデビューも、いきなり3失点。その後、先発に回って結果を残し、2023年の契約延長を勝ち取った。

今年は開幕ローテーション入りし、4月はチームトップタイの3勝をマークし、2桁の貯金を作ったチームを牽引した。5月は防御率3.32だったが、打線と噛み合わずに0勝2敗に終わると、6月、7月と数字が悪化した。7月26日の中日戦で先発したのを最後に1軍では出番がなかった。

150キロ弱のストレートと変化球を操るが、球威で押し切れるタイプではないがコントロールも良くないという状況だった。低めに沈むボールでゴロを量産させるタイプだが、WHIP1.62と苦しい投球でQS率が30.8%は厳しい数字だった。6回3失点くらいでまとめてゲームを作ってくれるタイプのはずが、それがなかなかできなかった。

来季31歳というところでまだキャリアを続けていくと思うので、活躍を陰ながら祈っている。

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横浜が第二の故郷に

今季からベイスターズに加わったウェンデルケンが、2024年も残留することが正式に発表された。もともと獲得した際に球団が1年のオプションを持っていたので、それを行使すると見られていた。どうやら1年契約で推定年俸は119万ドル(147円で換算して1.75億円)。

オプションを使って1年延長するなら、オースティンと同じくらい早いタイミングで残留が発表されても良いはずだが、そのオースティンの時にもオプションで1年延長するのではなく複数年契約を結び直していたので、そこを交渉していたのかも知れない。

球団にオプションがあるとは言え、違約金を払えば拒否できる権利はあったのではないかと推測する。しかし、ウェンデルケンは「横浜を第二の故郷」と言うほど気に入ってくれた。これはハマっ子、ファンとしては嬉しいことだ。

愛娘のアスペンちゃんが学校に通うとなれば、アメリカでの生活の方が良いのか、などいろいろ考えることも出て来るかも知れない。そういうことを含め、現時点では1年の延長になったが、2024年もJBをハマスタで応援できるのは嬉しいこと。仲良し家族のVlogも楽しみにしたい。

これは推測だが、2022年オフは、山崎康晃がポスティングでMLBへ移籍することが濃厚と見られていた。それもあって、球団は例年よりもランクが上のリリーフを獲得したと思う。円安の影響はあるにせよ、それまでの投手とはMLBでの実績、年俸が違っていた。

バウアーが目立っていたが、ウェンデルケンがなかなかに凄い投手。オープン戦で腰を痛めて少し出遅れてしまったが、シーズン中盤以降は次第に信頼を得て、最後は代役のクローザーも務めた。山崎が移籍していたらクローザーを想定していたかも知れない投手。来季は山崎や森原と競い、クローザーを務めてもらいたい。

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神奈川出身の1998年世代2人が入団

29日には、オリックスを戦力外となった中川颯、読売を戦力外となった堀岡の入団会見が行われた。

中川颯は、2023年は育成選手だったが、支配下での入団となり背番号は53。「ハマのサブマリン」として、まずは先発ローテーション入りを狙う。サイドスローの平良、深沢もいて、アンダースローが入って来れば多彩さが増す。本格派右腕の大貫、小園とはまた違った存在感を見せて欲しい。

横浜市戸塚区出身で、ベイスターズファンの祖父が入団に涙して喜んだということだが、地元で大きく花を咲かせてくれたら、ファンとしても嬉しい。先発ローテーションは2023年と違って大きくチャンスがあるので、キャンプからアピールして欲しいと思う。

堀岡は、秦野市出身。地元の神奈川県でプレーすることになる。こちらは150キロを超えるストレートを武器に、リリーフで立ち位置を築いて行きたい。まずはファームでしっかりと自分の投球をブラッシュアップし、支配下登録を目指す。

中川虎、橋本、渡辺あたりとリリーバーの枠を争って行く形になると思うので、プロ8年目で1軍での登板経験もある部分を生かして行きたい。

二人は入江、牧と同じく1998年生まれの世代。細川は移籍してしまったが、山本、京山もいて、ルーキーイヤーは故障続きになってしまった吉野も含めて、この世代がチームの中心を担って欲しいところ。

同じ戦力外からの獲得になった森唯斗も近々、入団会見が行われるはず。背番号はやはり38になるのだろうか。どういう思いでベイスターズを選んだのか、早速の上茶谷のイジりはどうなのか、聞けると良い。

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