07/07 横浜DeNA0-0中日(ハマスタ)
七夕の夜の熱戦は、お互いに投手が踏ん張り得点を奪えず、今季初の引き分けに終わった。先発の東は立ち上がりは球数が嵩んでいたが、尻上がりに内容も良くなった。8回は神里、桑原のファインプレーに助けられ、8回無失点。その後は山崎、伊勢、エスコバー、平田が中日打線に得点を与えず完封リレー。しかし、打線も中日の先発、高橋宏の素晴らしい投球に7回まで3安打。その後、5人の投手リレーに対して1安打しか打てず、スコアレスドロー。
ポジ
ファインプレーが続出し、守りが締まった試合だった。
序盤は、森が再三、三遊間の深いところから強肩を生かした送球を見せた。どうかな、と思うような位置で捕っても、剛速球でしっかりと刺していた。やはりこの肩は魅力だ。牧も難しい打球を処理していたし、併殺もしっかり完成させていた。まだまだミスもある二遊間だが、未来の明るさを感じる二人だ。
そして、8回には先頭の三ツ俣の浅いレフトフライを、神里がダッシュ良く前進して好捕。先頭打者だっただけに大きかった。この回から佐野がファーストに回り、神里が入っていたが、奏功した。さらに続く伊藤の左中間への大飛球は、桑原がフェンスに激突しながら好捕。捕ったボールは離さなかったが、顔面からフェンスに当たっていた。心配されたが立ち上がり、観客から大きな拍手が送られた。
12回には、ビシエドの打球を大田がスライディングキャッチ。ただ、大田がそれほど全力で前進しておらず、余裕で追い付くのかと思っていたら、かなりギリギリにグラブに収めた。12回裏のショートゴロでも全力疾走できていなかったので、足のケガが再発しているのではないかと心配される。
中日も三ツ俣が強肩を発揮して深いゴロを刺すなど、良い守備があった。9回の佐野のあわやサヨナラホームランという打球も、ライトの岡林が好捕した。もう少し上手く攻めればという場面がなかったわけではないが、貧打戦というよりも、投手を中心としてしっかりと守り合った試合だった。
東は8回無失点の好投も、白星には繋がらず。初回先頭の大島は、なかなか打ち取ることができず、13球を要したが根負けしなかった。3回くらいまでは、丁寧に慎重に投げていたのか、テンポも悪く球数が嵩んだ。4回を三者凡退で抑え、5回に三ツ俣に二塁打を打たれながらも無失点で切り抜けた。尻上がりに調子が上がって行き、6回以降はパーフェクトに抑えて8回まで投げ切った。
4月20日の阪神戦でも同様に8回無失点だったが、味方も無得点で白星が付かなかった。打線の援護と噛み合わない部分はあるが、調子は着実に上向いている。次回は、17失点の大敗を招いたマツダでの広島戦となりそうだが、反撃して欲しい。
9回は、同点で後攻ということでクローザーの山崎を投入。ヒットを打たれたが併殺打で切り抜けた。11試合連続無失点と安定している。10回は伊勢が苦しみながらも無失点で切り抜けた。
11回はエスコバーが三者凡退で片付け、前日好リリーフを見せた平田が12回をきっちりと締めた。12回の登板という点では、6月26日の広島戦で決勝点を奪われていたが、この日はストレートの走りが良く、変化球が効果的だった。こういう投球ができるなら、延長戦でも任せられる。
東がHQS以上の内容で高橋宏と投げ合い、リリーフがしっかりと抑えて12回を完封リレー。投手の頑張りで引き分けに持ち込むことができた。
ヤジ
高橋宏が非常に良かったので、これはなかなか点を取れないだろうなと思った。3回まで観たところで、完全試合やノーヒットノーランもあるのではないかと思ったほどだ。東が負けずに無失点で切り抜けてくれたことで、負けずに済んだという感じ。
ただ、そんな好投手であっても、得点して行かなければならない。5回は先頭の宮崎がセンター大島のグラブを弾く二塁打で出塁。ソトは三遊間へのもう少しで抜けそうな打球だったが、やはりこれが三遊間に飛んでしまっているのが、ベイスターズの得点が今一つ伸びない要因だろう。
ソトは外国人だしホームランバッターだから自由に打たせるべきというのなら、いつまで経っても大味な野球しかできないだろう。追い込まれるまでは、無理に右打ちをする必要はないというのも理解できるが、打つのであればゾーンを上げて、ヒットや外野フライが打てるようなボールを待つべき。初球の低めのボール気味の球を引っ掛けてしまっては、ランナーが釘付けになってしまう。
7回、10回にも牧が先頭打者で出塁したが、ライナーゲッツーもあり、二塁へ進めることすらできなかった。こういう緊迫した展開で、1点を取る攻撃を突き詰めて行かなければならないだろう。良く守ったというだけではなかなか貯金をするチームにはなれない。
キジ
前日を上回るような早い展開で進んだ試合だったが、9回までにどちらも得点が取れずに延長戦へ。早い展開のゲームに限って延長戦になるというあるあるな試合だった。
ファインプレーも多かったし、投手の踏ん張りも合って、1点も入らない試合の割には楽しめたとは思う。ただ、延長12回のスコアレスドローは現地で観た記憶がない。ハマスタではなかなかお目にかかれない試合展開だったと思う。ここはバンテリンドームか?というほどだった。
9回の佐野の打球は行くのか?という感じだったが、フェン直にすらならず。この時、風が弱くやや逆風になっていた。ハマスタでよく吹く、打者のフォローの風だったら、高く上がっていたのでサヨナラホームランだったと思う。佐野もえっという表情でスコアボードの上の旗を見ていた。
10回の宮崎の打球も行ったかと思った。ウィング席にいるので、インパクトの音もあまり聞こえないし、バットに当たった位置も見えにくい。打球の上がった角度から、サヨナラ2ランと思ってしまったが、実際はそこまで飛距離は出ず。バットの先に当たっていたね。もう少しボールが浮いていたらスタンドまで持って行けたはず。紙一重だった。
延長12回まで行ったが、17:45開始で早い展開だったので、ブルーライトライブを行うことができた。優里は知っていたが、曲としてはドライフラワーしか知らなかった。他の曲も良かったと思うし、声量もあって非常にライブ感があった。さすが実力のあるシンガーソングライター。
残念ながら火曜は雨天中止となり、Def Techのライブは実現しなかった。しかし、3年ぶりにブルーライトシリーズが開催され、美しい青が光り輝くハマスタが帰って来た。現状、満員で青い光に埋め尽くされるところまで行かないが、少しずつ以前の光景が戻りつつある。
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