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大貫、打球直撃で降板も6勝目 初回速攻の3点守る

07/06 横浜DeNA3-1中日(ハマスタ)

前日の雨天中止で仕切り直しとなったBLUE LIGHT SERIES初戦。初回、桑原が内野安打で出塁すると、盗塁と木下の悪送球でノーアウト3塁。大田がタイムリーを放って早くも先制。さらに佐野の二塁打、牧の犠牲フライ、宮崎のタイムリー二塁打と速攻。先発の大貫はランナーを出しながらも要所を締める投球。5回、2アウトからビシエドのライナーが背中に直撃。続投したが2アウト満塁とピンチを迎える。阿部を何とか打ち取って勝利投手の権利を手にした。6回は平田が三者凡退に抑え、エスコバー、伊勢、山崎と勝ちパターンが素晴らしいリリーフを見せてスミ3で逃げ切った。大貫は6勝目。

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ポジ

大技、小技を絡めた素晴らしい初回の速攻

BLUE LIGHT SERIES 2022のスタートを飾る速攻だった。初回、立ち上がりにボールが高めに浮く小笠原を捉えた。桑原が2ボールからのストレートに詰まったが、飛んだコースが良かった。京田が追い付いたが、ヘッスラの桑原が内野安打をもぎ取った。

大田の打席で、カウント2-2から桑原がスタート。このカウントなので単独というよりもランエンドヒットのような形になった。インサイド高めのボールを大田が見送り、木下の送球はベースカバーの上を越えて行き、桑原はサードまで進んだ。盗塁とエラーでノーアウト3塁とチャンスが広がった。

大田は前進守備の中、高めに浮いたストレートを思い切って叩き、センター前への先制タイムリー。1、2番であっさりと先制すると、佐野は内野が右寄りにシフトしているところ、三塁線を抜く二塁打。ノーアウト2、3塁とさらに攻める。

この日、オールスターにファン投票での出場が決まった牧が、センターへ犠牲フライを上げて2点目。さらに、宮崎が浮いたチェンジアップを捉え、レフトオーバーのタイムリー二塁打。初回は3点を先制した。桑原の足に、佐野と宮崎の長打も交え、牧が最低限の犠牲フライを打ち、バラエティーに富んだ無駄のない攻撃だった。

首位打者に立った宮崎、それを追う佐野がともにマルチヒット。牧は8回にレフト線への二塁打が出た。牧も少しずつ状態が良くなってきており、中軸が頼もしい。これに夏男の桑原、さらに大田が入って来て、得点力は上がっている。この日はノーヒットだった大和、ソトだが、このあたりまで繋がって来れば破壊力がある。

自己最多の11勝以上へ、4年連続6勝以上の大貫

先発の大貫は、ベストピッチとは言えない内容。5回まで5安打4四球で、90球を要した。ただ、今季は立ち上がりにほとんど失点しておらず、味方が先に点を取るまで我慢できている。3点を取ってもらった後、少し慎重になって2つ歩かせてしまったところは反省点だが、しっかりと後続を断っている。

5回までで降板したのは、打球が当たった影響なのでやむを得ない。本人は続投を志願も、三浦監督の方でリリーフに任せるよう諭したようだ。5回は大島にヒットを打たれた後、岡林の打球はセカンドベースに近い位置のショートゴロ。大和が捕って素早くトスし、牧が一塁へ転送したが、僅かにセーフだった。大和が自分でベースに入るにしても、一塁へ投げやすい体勢は作れなかったかも知れない。それこそ森だったら自分でベースを踏んで剛速球で併殺に取ったかも知れないが。

ランナーが残ってビシエドを迎え、2ボールからのインハイを若干詰まり気味ながらピッチャーライナー。大貫も反応はしたがグラブが逆側となって間に合わず、掠めるように直撃し、打球はセンターまで転がった。5回2アウトで絶対に降板したくないところ。続投した大貫だが、A.マルティネスを歩かせ、2アウト満塁で阿部。

スプリットで空振りを取って追い込むと、インサイドへストレートで勝負。これが良いコースに決まり、差し込まれた打球はセンターへの浅いフライとなった。アクシデントがありながら、何とか投げ得切った。

これでルーキーイヤー、昨年と並ぶ6勝目。2020年には2桁の10勝を挙げている大貫は、4年連続6勝以上となった。開幕投手も任されず、エースと呼ばれない大貫だが、この4年間の中で最も貢献している先発投手。しかもダントツである。昨年もファームで調整した時期はあるものの、ケガでの離脱もないし、しっかりとローテーションを守ってくれる。

まだ規定投球回数に達したシーズンがないという点だけが課題。この日で75.2イニングと、チーム試合数74に対してギリギリの規定投球回数ではあるが、防御率2.26はセ・リーグの2位。ほぼ半分を消化した時点で6勝は良いペース。自己最多の11勝以上を目指して欲しい。

打球直撃で大貫が降板も、リリーフ陣が完璧なリレー

大貫に打球が直撃し、5回で降板となった。移動日と雨天中止で2日空いたとは言え、疲労も溜まっている時期のリリーフ陣。大貫が早く降りた分をカバーしたのが平田だった。6番から下位に行く打順ではあったが、僅か8球で三者凡退。投手が代わることで流れも変わってしまうこともあるが、テンポ良く抑え相手に流れをやらなかった。

ストレートも力があったし、変化球を含めてコントロールがまとまっていた。スミ3での逃げ切りとなったが、その流れを作った重要な役割だったと思う。

エスコバーは、牧のエラーと完全に詰まらせて打ち取った岡林の打球がマウンド後方に落ちる内野安打でピンチを迎えた。しかし、ビシエドの三遊間の当たりを大和が追い付き、セカンドへのワンバウンド送球も牧がしっかりと拾い上げる連係プレー。このファインプレーで救われ、A.マルティネスも力でねじ伏せた。

最近は失点することも多かった伊勢が、この日は三者凡退に抑えた。一時、リリーフで9イニングを超えてパーフェクトが続いていた伊勢だが、やはりシーズンが進むにつれ、疲労で春先のようなボールは投げられなくなっている。この日は、高橋周はストレート、木下はフォークで三振を奪い、良い内容だった。

そして、一時の不振を乗り越え、今年はクローザーとして頼もしく、抑えて当たり前の域に戻りつつある山崎。先頭打者をしっかりと打ち取れるのが今年の良さ。代打の渡辺には、ストレートが甘く入ったが力でライトフライに取った。溝脇も力勝負で内野ゴロ。大島には素晴らしいストレートが3球行き、見逃し三振。

不振から脱却するため、栄養学を学んだり、低酸素トレーニングを行ったりとさまざまな対策を行って来たことが、実を結んでいる。一度クローザーとして成功し、不振によってその座を追われた投手は、なかなか返り咲くというのは難しい。

ルーキーイヤーから前人未到とも言うべきペースで積み上げたセーブは、過去2年急ブレーキをかけたようにその動きを止めていたが、再び進み始めた。17セーブ目で、2019年以来となる30セーブも見えて来た。通算200セーブにも当たるこの節目に、今年中に必ず辿り着いて欲しい。今のボールなら行けるはずだ。

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ヤジ

初回の3点は見事だったが、その後追加点が取れなかった。スミ3で逃げ切りには成功したが、流れとしては危うかった。小笠原も2回以降は立ち直って良いボールを投げていた。大貫が5回で降板となったのもアクシデントによるところなので、やむを得ない。この試合の勝利はリリーフ陣のお陰だろう。

ヒーローインタビューには先制タイムリーの大田と、タイムリー二塁打含むマルチの宮崎が呼ばれたが、平田、エスコバー、伊勢、山崎の4人でも良かったと思うくらいだ。

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キジ

I☆YOKOHAMA SERIESに続き、BLUE LIGHT SERIESも勝利で飾り、これでハマスタ4連勝。広島に1勝11敗という分、中日には8勝1敗と相性が良い。勝てるところに勝てれば良いが、極端な勝敗は歓迎できない。

17:45に開始した試合だが、2時間50分と早い展開となり、BLUE LIGHT SERIESのライブが21時前にスタートできた。1戦目のDef Techは残念ながら雨天中止となったが、2戦目のこの日はSARUKANIが登場。桑原、佐野、牧、宮崎の応援歌や熱き星たちよ、チャンステーマなどをヒューマンビートボックスで披露した。

新型コロナの影響で、2019年以来3年ぶりの開催となったが、まだまだコロナの影響などもありスタンドは空席も多かった。しかし、スポンサーのノジマが配布した青く光るペンライトにより、スタンドが美しい青い光で包まれる光景が帰って来た。今回は同じ青がチームカラーであるドラゴンズ側にも配布され、360度ブルーライトで包まれるハマスタが実現した。両ウィングが完成してから初の光景となった。

7日は、当初の予定通り東が先発する。東京ドームには回さず、中日戦に行くということだ。三浦監督は相性よりもスライドをする投手を最小限にしたいという考えなのだろう。石田はもしかしたら仕切り直して日曜になるのかも知れないし、来週火曜のマツダという可能性もある。東京ドームでの日曜はロメロの先発も噂されている。

東は、先週は勝利投手の権利を手にしたが、リリーフが一時逆転された。初回に4点もらったが、エラーも絡んで反撃され、流れを相手に渡した状態での降板となった。今回はきっちりと自分の手で勝利を掴んで欲しい。

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