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交流戦優勝を決められなかったが、決定的になった

06/19 横浜DeNA3-4北海道日本ハム(ハマスタ)

オープナーとして先発の上茶谷が4回を無失点に抑え、5回から三嶋に代わったが、いきなりハンソンに先制ソロを許し、ノーアウト満塁で降板。代わった森原がここを無失点で切り抜けると、6回に大和のタイムリーで同点。7回にはノーアウト満塁から佐野が2点タイムリーで勝ち越し。しかし、8回に伊勢がマルティネスの2点タイムリーで同点とされる。その後のピンチはエスコバーが断ち、両軍譲らず延長戦へ。10回に山崎が万波に痛恨のソロを浴び、敗れた。

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ポジ [Good]

短いイニングの予定で先発した上茶谷は、初回は緊張感から硬い感じがあったが、低めにボールを集めることができていた。4回58球、3安打無失点の投球は素晴らしかった。先発ローテーションの状況によっては再び先発のチャンスが得られるかも知れない。

三嶋がノーアウト満塁のピンチを招いたところで、3連投となる森原が登板した。清宮には低めのストレートを強烈に弾き返されたが、牧がジャンプしてライナーをキャッチ。一塁ランナーの上原が飛び出して併殺となった。投手だが二刀流をしているなら、このライナーで飛び出してはいけない。

続く松本剛には、低めに渾身のストレート。見逃し三振に取り、大ピンチを切り抜けた。体調不良、練習中にネットが当たるアクシデントと不運も続いたが、チームへの貢献度が高い。登場した時のファンの声援もどんどん大きくなっている。一番避けたい大量失点となりそうな場面で、追加点を許さなかった11球は、大いに称賛されるべき。

そして8回は、エスコバーが魅せた。伊勢がノーアウト満塁からマルティネスに同点タイムリーを打たれ、なおもノーアウト1、3塁という場面で、エスコバーがブルペンから走って来た。復帰2試合目ということで、起用しづらい面があったかも知れないが、そうは言っていられない展開となり、思い切って起用された。

ハンソンをインサイドのストレート詰まらせて内野フライに打ち取ると、谷内もインサイド低めのコーナーを突いてファーストのファウルフライ。細川はインサイドのツーシームで空振り三振に取った。逆転を許してもおかしくない場面で、エスコバーらしい投球が見られた。そのまま9回も続投し、三者凡退で片付けた。

この試合は、エスコバーが本来の投球を見せてくれたことが何よりの収穫。伊勢が苦しくなっているだけに、エスコバーが復調できれば大きい。誰かの不調を誰かがカバーするというリリーフの助け合いができており、まさにそれがこの試合に表れていた。

打線では佐野が3安打猛打賞。6回はライト線ギリギリに入る二塁打で、大和の同点タイムリーを呼んだ。そして、7回はノーアウト満塁からセンターの左へ2点タイムリー。8回のチャンスで打てれば最高だったが、そう簡単に4安打できるものではない。

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ヤジ [Bad]

交流戦の優勝が懸かった試合ということで、緊張感があり重い試合となった。打線は初回に2アウトから3連打も、各駅停車で満塁となり、結局得点を取れず。6回以降は毎回塁上を賑わせたが、3点止まり。14残塁の拙攻となってしまった。

三嶋はスライダーに本来のキレがなく、打率1割そこそこというハンソンに、低めのスライダーを完璧に捉えられた。打った瞬間の当たりだったが、三嶋本人が思っているキレがないので、ちょうど手が伸びて強く振れるコースに行ってしまった。三嶋のスライダーであれば、そう簡単に当てられるものではない。三嶋も難病を克服して1軍のマウンドに戻っているが、悪い時もあると思う。

ここ最近、ずっと良くない伊勢だが、この日は今季ワーストの内容になってしまった。自分でもボールが思い通りに投げられていない感覚があるので、ゾーンに投げ込めない。ヒットの後、2四球でノーアウト満塁とし、マルティネスを迎えたが、ストレートはファウルにされ、フォークでも空振りが取れず、打ち取れなかった。

投げるボールがないという感じで、最後は高めで詰まらせようとしたが、アウトサイドへ行った分、腕が伸びて右中間まで運ばれた。昨年70試合に登板した影響とは言われたくないだろうが、それが否めない。人間だから調子の悪い日もあるが、少し今後に向けて心配になる登板だった。

これはやむを得ないことではあるが、三嶋と伊勢に1イニングと期待していたところでもう1人注ぎ込まなければならなくなったため、最後は残っている投手が苦しくなった。

山崎は本人もコメントしていた通りで、残っていたメンバーで一番ホームランだけを気を付けなければならない相手に許してしまった。山崎は10回裏の攻撃中もキャッチボールをしていたが、おそらく最初から2イニングの予定でマウンドに上がったと思う。そのせいもあって、少しセーブして投げていたように思う。

万波はパ・リーグでホームランがトップの選手だから、ギアを上げて全力で抑える必要があった。さらにランナーが2塁に進んでからギアを上げて150キロオーバーのボールを投げていた。このあたりも、ほとんど1イニングしか投げないクローザーに継投のしわ寄せが行った部分ではあるが、クローザーの大役を任されている以上、言い訳にはできないだろう。

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キジ [Other]

勝って交流戦の優勝を決める瞬間を観たい。15日がノーゲームとなって急遽組み込まれた月曜の予備日程のゲームに、32,056人が集まった。かつての暗黒時代であれば、このケースで試合をやっても5,000人を割っていた。最後の試合でこれだけの注目を集めることができた。

しかし、勝ち切れず延長の末に敗れた。延長10回で1点差の敗戦だったので、TQBは0.140。0.135のソフトバンクを上回ったため、ソフトバンクの優勝も消えた。楽天が2試合連勝し合計で29点差を付けなければ、DeNAを上回ることはできない。楽天が負けるか全日程を終えて最終のTQBが確定しない限り、正式決定はしないが、交流戦優勝は決定的となった。

交流戦で一番負けて来たベイスターズが、初めての優勝。それが、史上初の4チーム(楽天次第では5チーム)が同率で並び、TQBで順位が決するという稀に見る混戦。しかも最後は勝てば優勝なのに、負けてしまい、僅かな差で決まるという幕切れ。それも何かベイスターズらしいかなとも思う。

やはり143試合のうちの1つではない重さ、緊張感があった。ベンチも総力戦の采配だった。三浦監督が言うように、良い経験になったと思う。それは、昨日のブログにも書いたが期待していたこと。スタメンマスクに山本を使ったあたりもそういう意図が込められていたのではないかと。

負けたことは悔しいし残念だが、ホントに面白い試合だった。CSもそうだが、これだけ白熱した試合を見せてくれたことは、感謝したい。佐野の2点タイムリーで勝ち越した後は、昔の交流戦で負け続けた悔しさが思い起こされて、涙が出そうになったのだが。1点差の負けにはなったが、交流戦の優勝も手にできそう。

だが、本当に手に入れたいのはリーグ優勝。交流戦は素晴らしい戦いができたと思うので、この日の激闘を終え、3日間しっかりと休んで、リーグ戦再開へ臨んで欲しい。

時間が遅くなったので、画像は数枚を並べるだけとする。

コメント

  1. あぐり より:

    交流戦優勝には、1点差以内なら負けてもいい。見事にその条件をクリアしました。
    しかし、交流戦初優勝を喜んでる人がほとんどいないのが残念でなりません。

    終わり悪ければ全て悪し、勝って優勝しないと無意味…

    純粋に快挙を喜べないファンばかりになってしまったのはなぜなんですかね
    昔は負けても選手を褒めてたベイスターズファンはもういなくなってしまったんですかね…

    • Rocky より:

      確かにそういうことを発信している人もいますが、喜んでる人もたくさんいるでしょう。
      昨日のあの熱い試合を負けた後では、すぐに交流戦優勝!と喜ぶのも違うのかなと。悔しさが先に来るので。
      今日、優勝が決まってやっと初優勝の実感が沸いて来るんじゃないでしょうか。

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