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今永8回1失点も無援護 9回無死満塁逸し延長負け

09/13 横浜DeNA1-2中日(ハマスタ)

先発の今永は5回に細川の22号ソロを浴びて先制を許したが、その裏すぐにソトが10号ソロを放ち、同点に追いつく。今永は8回まで11三振を奪う好投も、援護がなく勝ち負け付かず。9回裏、牧と宮崎の連打、四球でノーアウト満塁のチャンスを作るも、一本が出ずサヨナラならず。11回に伊勢がビシエドにタイムリーを打たれ、これが決勝点となった。

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ポジ [Good]

8月以降、調子を落とし苦しんでいた今永だが、久しぶりに彼らしい投球だった。150キロを超えるストレートにスライダー、チェンジアップ、カーブを織り交ぜて三振を奪った。初回、前回に持ち越した通算1000奪三振を達成。

5回に細川の初球、高めのストレートをきっちり捉えられてレフトスタンドへの先制ソロ。それ以外は今永らしい投球ができていたと思う。球数もそれほど多くなく、8回まで投げて107球だった。

8回裏、先頭の山本がヒットで出塁し、知野がバント。今永の打順で代打の藤田が送られ、交代となった。藤田は凡退したが、関根と桑原が四死球で繋ぎ、満塁で佐野がライトへ強烈な当たりを放ったが、細川が追い付いて三者残塁。今永はこの日も援護に恵まれず、勝ち星を挙げられなかった。

現在7勝で、昨年の11勝に届かない可能性が高まった。2桁の10勝も残り登板を全て勝たないと厳しい。先発投手の勝ち星は打線との兼ね合いもあるが、7月25日に7勝1敗としてから2ヶ月近く勝てなかったのはチームにとっても誤算だった。

一方で、奪三振はこの日の11個で163とした。2位の村上と高橋宏が131なので、最多奪三振はほぼ確実な状況になって来た。奪三振率10.79は素晴らしい数字。先発投手では、規定投球回に届いていない佐々木朗の13.50という数字はあるが、セ・リーグではトップ。今永にとって初のタイトル獲得になりそうだ。

この日はメジャーのスカウトが多数、ハマスタで視察した。今オフにもポスティングと言われており、この日の投球は良いパフォーマンスになったのではないか。今永自身がどういう決断を下すかだが、山本由伸ほどではないにせよ移籍金が高騰するなら、海外FAで何も得ることなく放出するよりは球団としてもポスティングを選ぶだろう。

ひとまず、シーズン中はベイスターズのCS進出、そして勝ち上がりのために全力を尽くしてくれるはず。次回登板は2位を争う広島との最後の直接対決での登板になりそう。この日のような投球を見せ、チームを勝利に導いて欲しい。

ソトが来日以来6年連続となる2桁の10号ホームランを放った。今永が細川のソロで先制を許した直後、先頭打者として初球のカーブが甘く入ったところを捉え、バックスクリーン左への大きな打球だった。すぐに追いつく、非常に良い場面で飛び出した。

来日から2年連続で40本以上を放ってホームラン王を獲得し、3年目に25本と減少。4年目も21本、昨年は17本と減少を続け、今年は2桁がやっとという数字になった。157本は、ロペスにあと1本となった。外国人最多はローズの167本なので、今季の達成は難しい。外国人野手がほとんど活躍できない状況になっているが、この数字で来年の契約が合意できるかはかなり微妙。3億円強からそれほど減俸できるものでもない。残り試合で少しでもチームに貢献し、良い話し合いができるようにしたい。

打線は延長11回で5安打、ソロの1点と振るわなかったが、守備で良いプレーが続出した。6回のピンチでビシエドのセンターへ抜けそうなゴロに追い付いた知野と、トスを素手で取りに行った牧の見事な連係プレー。ヒットエンドランの空振りで、完璧な送球で岡林を刺した山本。関根は後ろへ前へスーパーキャッチを二つ見せてくれた。

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ヤジ [Bad]

結果としてみると、延長11回に失点した伊勢、9回裏にノーアウト満塁で決められなかったことが目立つが、そもそも前日に続いて中日の先発を攻略できず、今永がHQSを上回る8回1失点の好投にも関わらず勝利投手にできなかったことが敗因だろう。

こう言っては何だが、ソトがカーブを上手く捉えてホームランになっていたから同点にできたが、一発がなければこの日も完封負けだったのではないか。8回までソトのホームランを含む3安打では厳しい。それでもホームラン以外の2安打は先頭打者で、ランナーを得点圏には進められた。あと1本が出なかった。

初回に関根のヒットから良い流れで1アウト2塁としたが、佐野が高めのストレートに押されてショートゴロ。牧も真ん中のストレートを打ちに行ったが、差し込まれた。

8回は山本のヒットを知野が送り、代打の藤田を投入したが、フェリスが高めにウェストしようとしたストレートが、引っかかってインサイドの低めにズバリ。これは当てることができなかった。関根が歩いた後、桑原が死球。フェリスが荒れていてチャンスが拡大し、佐野が浮いたチェンジアップを捉えたように見えたが、細川が追い付いた。2アウト1、2塁だったら外野が前に守っていて頭を越えたはずだが、満塁で通常に近い守備位置になっていた。フェン直の当たりだったら文句なしだったが、若干擦ったか。

今永を勝たせることはできなかったが、9回に牧、宮崎の連打でチャンスを作り、ソトの打席。1点を取ればサヨナラなので、ここは以前も起用したようにピンチバンターの柴田で行くべきと思ったが、三浦監督は代えなかった。ホームランを打っているが、この打席では決めるよりも三振や併殺のリスクの方が高いように思えた。だが、清水が警戒して歩かせてしまった。これでノーアウト満塁の大きなチャンスとなった。

ここで森原に代えて大和。8日のヤクルト戦でサヨナラ打を打ったばかりで、こういう場面は滅法強い。決めてくれるだろうなと思っていたが、2球目のストレートを当てるだけのバッティングで、セカンドゴロでホームがフォースアウトになった。

内野はバックホーム以外ありえないので、かなり前進していた。一二塁間に強いゴロを打てば抜けそうなシフトだった。それだけに、大和も一二塁間を割ろうとしたのかも知れないが、当てただけなので弱いゴロになった。バットに当てないと何も起きないのだが、もう少しきっちり打ちに行きたい場面だった。

ノーアウト満塁は、最初の打者で得点が入らないと無得点に終わるケースも少なくない。続く知野には、代打は出ずにそのまま打席へ。こういった場面で打席をもらうことはあまりなかったので、打ち気にはやってしまった。

初球、満塁ではあるがアウトサイドに外れても良いというストレートを投げ込んで来た。これを知野はどう受け取ったか。そして、ベンチではどんなアドバイスを受けたのか。三浦監督が試合前から言っていた「受け身になるな」と言われたのか、「思い切り行け」と言われたのか。どちらも間違いではないのだろうが、この状態の知野に言うと何でも振りに行ってしまうだろう。

2球目は低めのフォークを空振り。ファーストストライクを積極的に打ちに行ったということなのだろうが、満塁で1ボールというシチュエーションならゾーンを上げて待つべき。ストレートだとしても低め一杯の高さから落ちるボールは見て欲しかったが、一つ振って落ち着けばというところ。

3球目の低めのフォークをハーフスイングで空振り。見えてないし合ってない。フォークがワンバウンドして弾けば試合が終わる場面。ストレートを待っていたのかも知れないが、手が出てしまった。最後はコースもアウトサイドに外れているようなフォークを空振りで三振。

満塁だからストライクを投げてくるはず、フォークは投げづらいはずという裏を突いて来る木下の配球と、ワンバウンドになることを恐れずにしっかりと腕を振り、投げ切った清水の勝ち。こういった勝負どころでの経験不足を露呈してしまった。

現状では仕方ない部分もある。代打を出さずに経験させたことは悪くない。ただ、この苦い経験を生かせるかは知野次第。ヒーローインタビューも2度飛んでるし、持っていない選手なのかも知れないのは不安だが。

伊藤は2ボール1ストライクからフォークを打ちに行ったが、詰まったショートゴロで凡退。ノーアウト満塁で試合を決められなかったのは痛恨だった。

11回は伊勢が2アウト1、2塁のピンチを迎え、ビシエドとの対戦。カットとストレートをアウトサイドのコースに決めて追い込み、3球目はスライダーをファウル。2ストライクでまだボールを投げる余裕はあった。伊藤がインサイドのストレートを要求したが、伊勢は投げ切れずに真ん中に入った。

伊藤のイメージは、インサイドのボールゾーンへのストレートだったのだろう。確かにビシエドの弱点はインサイドの高め。しっかりと外すという意識を合わせてから投げるべきだった。あわよくばインサイドで詰まらせてという欲をかいたので、右打者のインサイドへのコントロールが今一つだった伊勢は当ててしまうのを恐れて甘くなってしまった。リードは結果論にしかならないが、2ストライクだっただけに、勿体ない打たれ方だった。

伊勢はこれで6敗目。昨年70試合に登板した影響が出ているのか。振り返り記事ではないので多くは書かないが、山崎と伊勢で合計13敗というのは、想像もしなかった誤算。当然それ以上に勝利に貢献した登板もたくさんあるし、重要なポジションで投げている証拠でもあるが、厳しい。

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キジ [Other]

この日、阪神が甲子園で読売に勝ち、広島が神宮でヤクルトに敗れた。これにより阪神のマジックは1となった。14日に阪神が勝つか、広島が敗れると18年ぶりのアレとなる。先週末の広島3連戦でのスイープで、あとはもういつアレが決まるかという状況だったので今更ではあるが、広島に対するマジックも1となった状況で、横浜優勝が数字上完全に消滅した。

今年の振り返りはまた別でじっくりやるとして、今はまだ2位から4位の順位を広島、読売と争っている最中。その両チームが連敗したが、DeNAも対戦成績で大きく勝ち越している中日に連敗してしまった。一気に2位との間を詰めるチャンスだったが、貧打に泣いた。

3連勝どころから3連敗のピンチになっている。14日は東が先発する。6回2失点の大貫、8回1失点の今永と先発は役割を果たしているのに連敗している以上、東が投げるから大丈夫とも思えないのだが、東は勝たせて欲しい。現状13勝で、2位は10勝で6人が並んでいる。残りシーズンも3、4週となっており、現在10勝の投手(バウアーを除く)も全勝だとしても14勝がやっとだと思うので、東はあと1勝すれば最多勝はほぼ確定。あとは15勝まで到達して単独を安泰にするかどうか。

現在141イニングなので、シーズンの規定投球回数も超えることになる。ルーキーイヤー以来2度目の到達となる。防御率は村上が1.76と数字を伸ばしているので難しい。優勝を決めた後なら、大量失点する前に交代することもできるので、残り10イニングを投げれば、防御率のタイトルは村上が濃厚となる。

レギュラーシーズンも残り15試合。そろそろタイトル争いにも目を向けながら、1つでも上の順位に上がれるように戦って行くしかない。3連敗だけは避けたいので、打線の奮起を期待したい。

コメント

  1. あのーす より:

    昨日の負け方にファンも我慢の限界を超えたようで、SNSは批判の嵐になってますね

    25年連続のV逸
    「横浜頂戦」をスローガンにしたチームが目標を失った最下位相手になすすべなく連敗し終戦では当然の結果ですね

    こうなってしまった以上、監督は責任を取ることになるでしょう

    状態が極端に悪い選手(楠本、伊勢、山崎、8月の佐野等)を一度でも2軍なりで再調整させれば、こんなことにはならなかったのに
    そこが、優勝する岡田監督との決定的な差ですね(たとえ主力でも絶不調なら2軍に落として調整させていました)

    ここ2年の成績は、すべて中日戦での勝ち越しが大きな原因です
    仮に昨年の中日戦の結果が五分であれば、Bクラスだったというぐらい重要な勝ち越しでした

    ですが、その中日になすすべなく負けたということは
    もう来年は思うように勝ち越せなくなるでしょう
    そうなれば、チームはBクラスに沈むことになります

    このままチームが変わらなければ、来年は本当に最下位でしょうね

    • Rocky より:

      一方的に負の感情を吐き出しているだけのようなので、返信が必要か分かりませんが。

      ・SNSは、負ければいつでも批判の嵐です
      ・三浦監督は今年から複数年契約なので、ご自身から辞任する以外、来年も指揮を執ります
      ・本当にやれることをやったのかは疑問ですが、ファームに行けば必ず復調する、野球ゲームのようなものではないと思います
      ・中日への勝ち越しで5割以上の位置にいるのは事実ですね
      ・この2連敗と来年勝ち越せるかどうかに関連が全くありません
      ・優勝を逃しているので、チームが変わらなければならないのは、おっしゃる通りで誰もが分かっていることです

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