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またも最優秀バッテリーが連敗止める 牧とソトが2発

09/14 横浜DeNA8-3中日(ハマスタ)

4回に牧の27号で先制したが、5回に東がビシエドのソロですぐさま同点とされる。6回にソトが小笠原から11号2ランを放って勝ち越すと、8回には牧とソトにこの日2本目のホームランが飛び出し、投手の東も2点タイムリー二塁打を放ってゲームを決めた。9回もマウンドに上がった東だが、ビシエドの2本目となる2ランを浴びたところで降板。しかし、10連勝で14勝目を挙げ、最多勝を確実にした。

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ポジ [Good]

10連勝で14勝目、最多勝は確実

東が期待通りの投球を見せ、またもチームの3タテの危機を救った。

力のあるストレートと、低めの変化球で4回までビシエドのヒット1本に抑えた。牧のソロで先制点を貰った直後の5回、3球目のインサイド高めのストレートを完璧に捉えられ、レフトスタンドへの同点ソロ。昨日も書いた通りビシエドはインサイドの高めは苦手にしていたが、状態が良くなっており、バットが良い形で出た。

6回は岡林がショートへの内野安打で出塁し、カリステは自らバントしたか。これが決まって1アウト2塁。細川はチェンジアップで追い込むと、3球目のスライダーは、膝元への素晴らしいコースへ行き、空振り三振。石川昂はインサイドのストレートで押し込み、ファーストのファウルフライに打ち取った。

その後、ソトの2ランで勝ち越し点をもらい、7回はきっちりと三者凡退。8回は2アウトから岡林にヒットを打たれたが、後続を断った。

8回裏、2アウトから牧とソトに2本目のホームランが出て6-1と5点差に広がった。さらに連打が続き、2アウト2、3塁で東に打席が回った。チャンスではあるが、あとは完投に向けて準備するだけなので、無理に打つ必要もないのだが、東の真面目さとバッティングが好きという部分が出て、フォークを拾ってレフト線への2点タイムリー二塁打。

走塁が影響したかどうかは分からないが、9回は細川から三振を奪った後、石川昂に三塁線への強烈な打球を打たれ、サードを強襲するレフト線への二塁打。ビシエドにはアウトサイドのストレートが少し浮いたところを合わされ、ライトのポール際に飛び込む2本目のホームラン。宮崎やソトがたまに打っている、ハマスタホームランと言うべき軌道だった。

ここで三浦監督が出て、エスコバーと交代。完投はならなかったが、8回1/3、106球で7安打3失点。この日も無四球で、10三振を奪う好投だった。イニングが149回1/3となり、シーズンの最終規定投球回数を超えた。

10連勝は、1993年の野村弘樹氏を超え、左腕としては球団初、1983年の遠藤一彦氏以来40年ぶり。14勝2敗で、先発として貯金12を稼いでいることが素晴らしい。14勝は、2位の10勝(6人)に4差となり、最多勝はほぼ確実となった。

まだ残り試合が15試合前後あるので、例えば7勝を挙げているリリーフのターリーがこの期間に8勝を挙げるようなことがあれば逆転可能なので、「確定」するのは残り試合が僅かになってからになるが、常識的に考えてそれは困難で、10勝を挙げている投手たちも多くても残り4試合の先発機会しかないので、追い付くことはあっても抜き去ることは困難だろう。球団としては1993年の野村弘樹氏以来の最多勝投手となる。

また、14勝は2019年今永の13勝を超えて、DeNAとなってからは最多。1999年の川村丈夫氏の17勝以来の数字になった。三浦監督も、現役時代は毎年15勝という高い目標を持っていたが、川村氏以来、誰も到達していない。球団にとっては21世紀初の15勝投手。残り2試合の登板が想定されるが、ぜひ掴んで欲しい。

牧とソトが2発ずつ、一発攻勢

14勝7敗と大きく勝ち越していた中日戦だが、意外なことに牧は中日戦だけホームランを打っていなかった。バンテリンドームということも要因だろうが、昨年も広さに関係なくスタンドに打ち込んでいたので、ちょうど巡り合わせなのだろうか。

4回、先頭で小笠原のチェンジアップにやや泳ぎながら、バットに乗せて運ぶようなバッティング。打球はレフトスタンドに届き、先制の27号ソロとなった。直近の4試合は17打数2安打と少し当たりが止まった状態になっていたが、このホームランで戻せたか。

8回には2アウトランナーなしから、福谷の低めのストレートを完璧に捉え、打った瞬間という弾丸ライナーがレフトスタンドに突き刺さった。2本目の28号で、打点も95とした。30本、100打点がはっきりと見えて来た。3割はなかなか難しいが、.295なのでチャンスは十分にある。牧のバットでプランBの最上位である2位に導いて欲しい。

前日に同点ソロを放ったソトが、2試合連続ホームラン。11号は、6回に勝ち越し2ランとなった。小笠原の低めのストレートを捉えると、打球はバックスクリーンへ一直線。打球があまり上がらないライナー性だったが、ギリギリで届いた。非常に良い場面での一発だった。

8回は牧に続いて宮崎がヒットを出塁した後、アウトサイドのスライダーを右中間へ運び、打球はリボンビジョンの上で跳ねてスタンドへ吸い込まれた。前日に6年連続の2桁ホームランに到達したが、翌日に2発で12本。まだまだソトにしては寂しい数字ではあるが、昨年の17本に近づいて来た。

今季は月間としては5月の4本塁打が最高。これで9月は3本になったので、残り試合で倍増させたい。昨日も書いた通り来季の契約も微妙なところなので、CS進出、2位浮上に貢献する一発を打って好材料としたい。

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ヤジ [Bad]

東が完投できればベストだったが、打線も一発攻勢ではあるが着実に得点できた。ホームラン、もしくは少し力が落ちる投手では得点できるが、好投の先発をいかに崩すかが今後の鍵になるだろう。

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キジ [Other]

この日、阪神が甲子園での読売戦に勝ち、18年ぶりのセ・リーグ優勝が決まった。6月下旬には阪神にハマスタで3連勝して首位に立ったが、すぐに明け渡し、7月の不振で離されてしまった。阪神は8月に18勝7敗の好成績で抜け出し、9月は11連勝で一気に優勝を決めた。

18年ぶりということで阪神も優勝経験者は多くないが、最後はプレッシャーに苦しむことなく、一気に決めた。広島の勢いに陰りが見え、待ったをかけて追いかけるチームがなかった。8月と9月で貯金を22増やし、36まで到達したのは見事だった。強力な投手陣をバックに、打線も四球を多く選ぶしつこさ、足を使った攻撃、そして還す役割の打者がしっかりと仕事をした。

個人的には昨年は阪神を優勝予想、今年も戦力は一番という予想だったが、DeNAのバウアー加入の勢いとヤクルトの2連覇の経験を取ってしまったが、思った以上に強さを発揮した。村上、大竹で20勝は予想できない。不振だった青柳、西勇もここに来て復調し、勝ち始めたのでこれは無敵。リリーフも多彩でハイレベルな投手の層が非常に厚く、湯浅の不在を感じさせなかった。完全にお手上げ。

こうなってしまった以上、できることはまだ狙うことができる最上位に上がること。2位を目指しつつCS進出を勝ち取るプランBを進めて行く必要がある。この日、読売は阪神に敗れ、広島もヤクルトに3点差を付けられていたが、8回に一挙4点で逆転し、連敗を6で止めた。

CS進出ラインは以下の通り。

勝数広島 残11DeNA 残14読売 残14
7910-1 .56814-0 .564
789-2 .56113-1 .557
778-3 .55412-2 .55014-0 .546
767-4 .54711-3 .54313-1 .539
756-5 .54010-4 .53612-2 .532
745-6 .5329-5 .52911-3 .525
734-7 .5258-6 .52110-4 .518
723-8 .5187-7 .5149-5 .511
712-9 .5116-8 .5078-6 .504
701-10 .5045-9 .5007-7 .496
広島が読売に勝ち越しているため、勝率で並んだ場合は広島が上位

広島の逆転勝利は大きかったかなと思う。優勝を決めた阪神は、15日からマツダでの広島2連戦。初戦は優勝決定後も考慮してブルペンデー。そういった状況でも勝ってしまうことはよくあるが、11連勝中なのでそろそろ止まる感じもある。

DeNAは神宮での2連戦の後、甲子園で阪神2連戦。CSでDeNAが上がって来る可能性もあるので、そこまで手を抜くことはありえない。村上を15日から17日にずらしており、11勝目を狙いに来るはずだ。一方で防御率のタイトルも懸かっているので、失点が増えそうな気配なら早めに代えて来るはず。

7連戦の残り4つで、阪神が広島とDeNAにどういう勝敗になるかが鍵となりそうだ。来週20日には最後の直接対決となるマツダでの広島戦。今永が中6日で行くことになるのかなと思うが、ここで勝つことは2位の必須条件になる。

CS進出を狙う読売の動きにも注目。後半の4試合は中日、ヤクルトの下位2チームとの対戦になる。広島とDeNAがカード負け越しとなったが、読売がここを連勝して来ると、一気にCS争いは分からなくなる。CSラインでは苦しい数字に見えるが、まだまだ分からない。

正直なところ、阪神が最後にこれだけぶっちぎりで優勝したので、CSから下克上と盛り上がる気持ちはあまりない。だが、中日が2012年以来、CSに進出できていないということを考えると、CSを争って出場できることに感謝しなければならない。もちろん、優勝できる年と思っていただけに、落胆する気持ちや我慢できない部分もあるだろうが、2016年にようやくCSに進出できた気持ちを考えれば、その短期決戦を楽しみたいと思う。

そして、2位になればハマスタでCSが開催できる。2019年、2022年はいずれも敗退しているので良いイメージはないが、2試合であっても球団は数億レベルの収入になる。別に自分の財布に入るわけではないが、球団に収入があるということは設備投資や補強に回る分が増える期待ができるということ。選手たちの年俸が上がる分で消える部分は大きいが、2位と3位の差は大きいと思う。何としても2位を狙って行きたい。

コメント

  1. あずま より:

    東山本は最優秀バッテリー取れるでしょうか?

    • Rocky より:

      最優秀バッテリー賞はNPBの表彰ではなく、スポニチが主催している賞のようです。どうやって決めてるのか分かりませんが、優勝チームに限らないようなので、最多勝投手が選ばれる可能性は高いのではないでしょうか。

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