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東が8回1安打無失点、牧が4安打で援護!武藤引退を飾る

10/23 横浜DeNA5-0中日(ハマスタ)

東が初回の1安打のみで8回を90球で投げ切り、完投ペース。引退試合の武藤の出番がないのではと思わせる快投だった。打線は牧が4安打で2本のタイムリーを放ち、楠本が3打点の活躍。8回裏に東へ代打が起用され、9回頭から武藤が登板。高松を空振り三振に取った。最後はシャッケルフォードが連続三振で締め、東が復帰初勝利を手にした。

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ポジ

初回以外は完璧な投球、来季は2桁を

東が、2019年8月23日以来となる2年2ヶ月ぶりの勝利。復帰3試合目の先発となったが、過去2戦はビジターでいずれも味方が1点も取れずに敗れていた。今年のうちにハマスタで先発し、勝利が付いたことは素直に良かったと思うし、非常に嬉しい。

初回は1アウトから、岡林の速いゴロに柴田がバウンドを合わせられずにエラー。そこから少し慎重になり過ぎたのか、大島にヒットを許した後、A.マルティネスを歩かせて1アウト満塁。大きなピンチになったが、高橋周をサードファウルフライに打ち取り、渡辺もセカンドゴロに仕留め無失点で切り抜けた。

2回は根尾をライトフライに打ち取ると、木下拓、清水を連続三振。これでリズムを取り戻すと、ランナーを一人も出さない素晴らしい投球を続けた。復帰3試合目にして、初めての援護点ももらい、若手主体の中日打線を寄せ付けなかった。初回に24球も費やしてしまったが、その後は快調なペースで、8回までで90球。100球未満で完封する「マダックス」も狙える状況にあったが、この日は武藤の引退試合。8回裏に打席が回ったところで代打の関根が送られた。

1年半に渡るリハビリを経て、待望の復帰を果たした今季。来季へ向かう上で、最後の登板で1勝を挙げていることは気持ちとしても大きく違うだろう。ここぞで素晴らしい投球をし、打線とも噛み合った。この日の姿はまさしく2018年新人王として遜色なく、さらに逞しく成長した先発の柱だった。来季は今永とともにローテーションをしっかりと1年支えて欲しい。それができればチームは浮上できるはずだ。

プロ初出場でヒーローインタビューに

前日に初めての出場選手登録となった益子。この日、東が先発する試合でスタメンマスクに抜擢された。ファームでも東が実戦復帰した7月11日のスタメンマスクは益子だった。益子のデビューに用意されたこれ以上ない舞台で、いきなり初回に1アウト満塁のピンチを迎えたが、東に引っ張られながら無失点に抑えた。

東が素晴らしい投球をしたというのがあるが、キャッチャーとして無失点に抑えられたことは大きな経験になった。先輩たちも1試合フルでマスクを被り、完封するにはそれなりの時間を要したはずで、最初の試合でそれができたというのは、何か持っているのかも知れない。

打席でもそれを感じさせた。プロ初打席は三振に終わったが、2打席目は初球、インサイドのストレートに詰まったが、レフト線にポテンヒット。特にキャッチャーは守りで精一杯になりがちで、なかなかヒットが出ないことが多いが、難なく初ヒットも飛び出した。

5回は2アウト1、2塁から、2球目の高めのストレートを捉え、打球はセンターへ抜けるかという感じだったが、高松が飛び付き、倒れたままセカンドへゴロの送球。これを根尾がギリギリのタイミングで拾い上げる、スーパープレーだった。これがタイムリーヒットになっていれば言うことなしだったが、相手の好守に阻まれただけでしっかりとチャンスの場面で打てていた。

ファームでは72試合出場で.235だったが、バッティング面は年々成長が見えるし、肩の強さも魅力。今年は外野手の離脱が相次ぎ、外野などのポジションを守ることもあった。その分、少し打席の経験を多く積めたはず。山本、東妻と争っていくことになるが、この日の経験を今後に生かしてもらえればと思う。

打率3割のための欠場是非の斜め上を行く

19日の読売戦で打率3割に復帰。プロ野球のルーキーで「3割20本塁打以上」をマークしたのは過去に長嶋茂雄氏、石毛宏典氏、清原和博氏の3人しかいない。安打数や二塁打数の記録もあるが、3割を維持するために欠場という声もあったが、田代コーチは最後まで出続けて3割を打てと激励していた。

そういった外野の心配をよそに、牧はさらに打ち続けた。この日は最初の打席でアウトサイドのストレートをライト前へ運ぶと、2打席目は東に今季初の援護点となるレフト前タイムリー。早くもマルチヒットをマークすると、5回は死球の佐野を置いて、 三塁線を痛烈に破る二塁打でチャンスを広げた。

今季13度目の猛打賞は、新人記録としては長嶋氏に次ぐ2位。それだけでは止まらず、7回には前の打席と同じような打球で再び三塁線を破り、タイムリー二塁打。今季4度目の4安打とし、セ・リーグの新人新記録。二塁打も高橋由伸氏に並び、歴代3位タイの32本となった。安打数も歴代新人7位の148本まで跳ね上がった。

10月に入る段階では、圧倒的な数字を残す栗林に大きく分があるかなと思っていたが、10月は66-28で.424と物凄いラストスパート。10月の月間MVPも視野に入って来た。10月6日からは離脱したオースティンに代わって4番に入り、さらにペースを上げているのだから見事と言う他ない。牧が入団時に言っていたチャンスでの強さという意味でも、得点圏打率の方も3割に乗せて来て、まさに有言実行。

3割を切る話をすること自体が無意味だったと思わせるくらいのヒット量産で.308まで上げ、宮崎や佐野を抜き去り、5位に浮上した。これで13打数ノーヒットでも3割を維持できる。2試合フル出場しても3割は確実だ。と、こう書いたがノーヒットどころかさらに上げて来るのではないかと思わせるほどのバッティングだ。

新人王は記者の投票で決まるので、関西系の記者が栗林に流れたり、あるいは佐藤輝にある程度の票が集まることも予想される。だが、2リーグ制以後のルーキーでは、長嶋氏に次ぐと言っても良い記録を残していることをどう評価するか。残り2試合突っ走って欲しい。

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ヤジ

言うことなし。

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キジ

武藤が最後の登板を終えた。中日を戦力外になり、2018年からDeNAに移籍。中日でも最後の方は全く印象がなかったので、補強としては疑問符が付いたが、2018年に登板すると意外とストレートの球威があり、インサイドに投げ込めていた。その為フォークなどの変化球も有効だった。

2018年は20試合で4ホールドを挙げたが、打ち込まれる試合がいくつかあり、防御率は6.46と振るわなかった。2019年はさらにボールの精度が上がり、ラミレス監督に信頼された。31試合に登板し、防御率3.32と好成績。4年ぶりの勝利もマークし、勝ちパターンの前や先発が早めに降板した場合にゲームを立て直す役割で貢献した。

2020年は、先発ローテーションが苦しい中、オープナー的な役割として3試合に先発。チームは2勝1敗と勝ち越しており、貢献度は高かった。しかし、失点が多い試合がいくつかあったため、防御率は7.47に終わった。

今季はキャンプからファーム暮らしが続いた。イースタンでも武藤らしいボールは影を潜め、結果の出ない日々が続いた。何度かイースタンの中継で観た時もこれでは、という印象の時が多かった。リーグワーストの防御率となった1軍だったが、お呼びがかかることはなく、ここまで登板はなかった。

個人的にも2019年の投球が印象として強い。勝ちパターンに入るまでは行かずとも、その前の投手のレベルが高いことはチームにとって重要。その役割でチームの2位、ハマスタでのCS開催に貢献した。

中井に続いて、戦力外から移籍した選手が相次いで引退することになった。DeNAよりも前の所属球団の方が在籍が長いということもあり、ビジターチームのファンも多く見守るセレモニーとなった。まだ若いが、どうしてもこうした移籍選手が割を食ってしまうのが残念ではあるが、引退という決断に対し、第二の人生でも活躍されることを期待したい。

中日戦もこれで全試合が終了。13勝10敗2分と唯一の勝ち越しで終えた。同率の5位で中日と並び、順位はDeNA残り2試合、中日1試合で決まる。DeNAが連勝すれば5位が確定する。

この日、ヤクルトが敗れ、阪神が引き分けたため、マジック3は変わらず。したがって24日には優勝が決まらず、最短は26日となった。24日の結果次第ではあるが、26日のハマスタ最終戦が、ヤクルトの優勝が懸かった試合になる可能性が高い。目の前での胴上げは避けたいところだが、2019年に続いてハマスタでの優勝決定となるのだろうか。

いずれにせよ優勝は決まっていない状況で迎えるので、ヤクルトは本気モードで来ることは確実。最終戦の雰囲気はいつもとは違うものになりそうだ。2019年も現地で見てしまったが、またも見てしまうのか。2019年は2位として優勝争いをしただけに悔しさが非常に大きかったが、今回はどうだろうか。優勝で喜ぶヤクルトの面々を見た後でファイナルセレモニーは避けてもらいたい。若手主体の起用にはなるだろうが、勝利にはこだわってもらいたい。

先発は今永になるのだろうか。大貫も登録抹消されていないので、再びリリーフ起用だろうか。先発2枚を立てて、ヤクルト打線を止めて欲しい。

前日から打って変わりBAY SIDEは日差しが降り注ぎ、暑かった
益子のプロ初打席
日が落ちると一気に寒くなる
武藤が最後のマウンドへ
今季は初めてとなる武藤の登場演出
高松を三振に取り、集まる内野陣とシャッケルフォードを待つ武藤
大きな拍手が送られる武藤
1安打完封リレーでの完勝
益子もヒーローインタビューに呼んでもらえたのは本当に良かった
ベイディスカバリーにもLEDでThank you YUTA MUTOHの演出が
三嶋、平田、三上、田中健、木塚コーチらがコメント
中日からは大野雄大、ドアラ、岩瀬氏などがコメント
挨拶の後、中井と同じくお子さんとの場内一周。11年間本当にお疲れ様でした

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