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ロメロが打球直撃も7回1失点 伊勢が満塁のピンチを断つ

10/22 横浜DeNA4-2中日(ハマスタ)

12月並みの寒さに雨が降るというコンディションで行われた試合。ロメロがA.マルティネスの打球直撃を受けながら7回1失点の好投。終盤はもたついたが、伊勢の好リリーフで逃げ切った。打線は初回に桑原が初球を先頭打者ホームラン。さらに佐野、楠本のタイムリーなどで4点を先制した。2回以降は追加点が奪えず防戦一方となったが、4併殺を奪って得点を許さなかった。

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ポジ

ロメロが相性の良い中日戦でまたも好投。ビシエドや京田がベンチスタートとなる若手主体のオーダーではあったが、立ち上がり三者凡退で片付け、4点をもらって快調な投球。

しかし、4回にA.マルティネスの強烈なライナーが右膝付近に直撃。大きく跳ねた打球はショートを越えて行った。しかし、ロメロは駆け寄るトレーナーに大きく大丈夫、来るなのジェスチャー。木塚コーチもマウンドへ行き、投球練習はしたがそのまま続投。高橋周を併殺打に取って切り抜けた。

ここから併殺ショーの始まり。かなりの勢いで当たったので痛いはずだし、投球に影響がありそうだったが、どうやらかなり頑丈らしい。毎回ヒットを打たれるも、しっかりとボールを低めに変化させて、ゴロを量産。4回から7回まで4イニング連続で併殺打を打たせた。

7回は根尾のラッキーな内野安打で1点を奪われてしまったが、7回107球で1失点。桂への死球があったが、四死球はそれだけだった。おそらく今季最終登板になると思うが、見事に白星で飾り、5勝目を挙げた。

ヒーローインタビューでは、これまで以上に日本語が増えた。「ちょっと寒いね」、「いつも応援ありがとうございます」「ちょっと待って」と、来日1年目とは思えないバリエーションの多さ。最後は、恒例になりつつある新ネタを披露。今回は何と言ったのか分からなかったが、どうやらちゅうえいの「ウー、ガンダム!」だったようだ。そりゃ分からん。月曜に上茶谷が仕込んでいたのだろうか。

日本でカットボールやチェンジアップなどを習得、進化させ、ピッチングスタイルを変える起用さを見せた。明るくて人懐っこいキャラクターは、既にファンからも愛されている。後半戦は5勝を挙げ、ローテの軸として回った。球団の持つオプションを行使することは決定的となっており、来季はキャンプから参加し、さらなる活躍を期待したい。悔しいことが多かったシーズンだが、ロメロの投球、パフォーマンスに少し救われた。

そして、そのロメロの5勝目を守ったのが伊勢。山崎が1アウト満塁のピンチを招き、三浦監督は交代を決断。厳しい場面での登板となったが、力のあるストレートにフォークを低めに決め、石垣を三振、石岡をファウルフライでピンチを断った。

10月9日のこのカードでは、1点リードの9回にクローザーとして登板したが、3失点で逆転を許して敗戦投手となった。そのリベンジという投球ができたのではないか。これがまた今度クローザーとして登板するとすんなりは行かないのだろうが、いろいろな場面を経験しながら、常時自分のボールが投げられるように成長して欲しい。山崎も三嶋も、この調子では来季も計算できるか不安があるだけに、伊勢の成長はチームに不可欠となりそうだ。

打線は、初回に勝野の立ち上がりを攻めた。桑原が初球を先頭打者ホームラン。9月20日も、ハマスタの中日戦でロメロが先発し、桑原が2試合連続となる先頭打者ホームランを打っていた。その時にロメロは完封していたので再現になるかと期待したが、打球が当たったこともあり、7回までの投球ではあったが十分だろう。

さらに柴田が二塁打、佐野がタイムリー。牧もヒットで続き、楠本がタイムリーで3点目。さらに森がレフトへ犠牲フライを打ち上げて4点のビッグイニングとした。5安打を集中させた先制攻撃は、かなり効果的だった。

牧は6回にファウルフライを打ち上げてしまったが、桂が落球してエラー。その後、ライト前へきっちりとヒットを放ってマルチヒット。打率を.303に上げた。3割20本も見えて来たが、あと1本はホームランが欲しいところ。狙って打つタイプではないので、自然と出てくれればというところ。

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ヤジ

初回に5安打を集中したが、その後は立ち直った勝野に抑え込まれた。2回以降は2安打で、チャンスが作れなかった。藤嶋にも四球ひとつだけでノーヒット。スミ4に終わったことが、終盤のバタバタした展開を呼んだ。

それにしても4点を取っていて、先発投手が7回1失点のHQSをマークしているのだから、8、9回はしっかり締めて欲しいところ。山崎と三嶋がかなり苦しんだ。

山崎は読売戦では力のあるストレートが行っていたように見えたが、この日はボールに力がなかった。先頭の高松に2球で2ストライクと追い込んでから、ストレートをセンターへ弾き返されてヒット。これでストレートに自信を持って投げられず、どうしてもコーナーギリギリを狙ってしまい、ボールが先行する悪循環。

岡林はツーシームを振ってくれたが、渡辺、A.マルティネスには攻められなかった。渡辺はストレートの四球で、A.マルティネスは追い込みながら一発を警戒してはっきりとしたボールになってしまった。セットアッパーが3点リードの展開で、連続四球でピンチを広げてしまうようではどうしようもない。

ポスティングやFAの話もあるが、個人的にはそれどころではなく、来年以降どのように投球して行くのか、しっかりと見つめ直して行かないと、勝ちパターンで投げられるレベルの投手でもなくなる可能性すらある。彼の権利やこれまでの貢献に対する褒賞でもあるだろうが、どう考えるか。

伊勢が何とかピンチを断ち、3点差のままで9回に三嶋がマウンドに上がった。先頭打者は代打の加藤翔だったが、高めに浮いたスライダーを打ち返し、センターの前に落ちる二塁打。桑原がダイビングキャッチを試みたが、僅かに届かなかった。狙ったよりも浮いてしまっている分、詰まらせ切れなかった。

続く根尾にフルカウントからストレートで力勝負に出るが、これが高めに入り、この日3本目のヒットはタイムリーとなった。伊勢が懸命に切り抜けたのに、あっさりと打者2人で失点してしまった。続く堂上に対してフルカウントからスライダーが抜け、完全なボール球だったが空振りで三振。これがボールになるとノーアウト1、2塁と非常に苦しい場面になるところだった。これが見極められないあたり、堂上がなかなかスタメンに定着できないという部分なのだろう。三嶋は助かった。

高松は3球三振に取り2アウト。だが岡林に落ち切らないフォークをレフト前に運ばれ、一発逆転の場面となる。渡辺に3-1とボールが先行し、非常に苦しい場面になったが、インサイドのストレートで見逃し三振に取った。

中日の若手がこの日、チャンスでのバッティングが振るわなかった。正直、これが首位ヤクルトであったなら、山崎と三嶋で大きくひっくり返されているような投球だった。三嶋は23S目を挙げたと言っても安心してクローザーを託すことができる状態ではない。来季に向けてもどのようにして行くか。クローザーそして勝ちパターンの整備が課題となる。

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キジ

試合前まで残り4試合。全勝すれば中日との直接対決が2試合含まれているため、5位が確定する。一方で、中日の5位決定クリンチは1.5で、直接対決で中日が一つでも勝てば、DeNAの最下位が確定する状況だった。まずは初戦に勝利し、最下位決定は免れた。

かなり寒い中での試合ということもあってか、ビシエドや京田はベンチスタートとなり、若手がスタメンに名を連ねていた。13安打とヒットは出たものの決定打が出ずに苦しい展開になった。DeNA同様、勝利を目指しながら若手に経験させる難しさだろう。

23日は、武藤の引退試合が行われる。DeNAは、東が今季ハマスタ初登板となる。前回は好投しながら援護がなかったが、今季最後にひとつ勝って来季に向かってもらいたい。中日は清水が今季初登板。花咲徳栄高から入団した4年目の右腕で、2019、2020と計3勝は挙げている。今季ファームでは防御率2.77と結果を残して、1軍の登板機会を得た。

対戦のない投手だが、積極的に攻撃を仕掛けて東を援護して欲しい。過去の2回の登板で、チームがいずれも完封負けを喫している。これでは好投しても勝てない。ハマスタで2019年以来の勝利を手にして欲しい。

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