06/13 練習試合 中日3-4横浜DeNA@ナゴド
DeNAは開幕ローテーションを狙う2人が登板。ピープルズは、3回に不運も重なり3失点したが、5回を投げ切り、上々の内容を見せた。坂本は途中4者連続三振を奪うなど、3回で5奪三振の無失点と結果を出し、開幕ローテーション入りを決めた。
ポジ
ピープルズが5回を投げて86球、6安打で3失点だった。その3失点した3回は、不運な当たりが多く、内容としてはそれ以上に良かったと言えるだろう。
立ち上がりは、前回の登板で150キロ超を連発していた通り球威で押し、ナックルカーブがアクセントになってタイミングを外した。2回をパーフェクトピッチングで、これは開幕ローテ間違いなしという出来だった。
3回は、先頭の京田のライト前への当たりに、オースティンが追い付かず、ファンブルする間に京田が2塁を陥れた。1ヒット1エラーでノーアウト2塁のピンチを迎え、加藤はバントの構え。バスターも含めてファウルで追い込んだが、最後当たり損ねの打球が一塁方向へ。ピープルズが捕りに行くが捕れず、ロペスが掴むもベースカバーは間に合わず内野安打。さらにピンチが広がった。
投手の山本が送って1アウト2、3塁となり、1番の遠藤。1-2と追い込んだが、少し高めに入った球を弾き返した打球は、それほど良い当たりではなかったが、前進守備の二遊間を抜け、2点タイムリーとなった。
場面としては0-0の序盤なので、前進守備をするような場面ではないが、実戦ということで無得点に抑える作戦のテストをしたと解釈しておく。ラミレス監督は、以前からこういうケースでは前進守備なことが多いけどね。
遠藤に走られて1アウト2塁のピンチが続き、平田の詰まった打球はフラフラとセンターの前へ飛び、梶谷が懸命に前進するも、グラブの中で地面にワンバウンドするような形になり、1アウト1、3塁。福田はストレートに若干詰まったが、ライトへの犠牲フライになった。この回にいい形で打たれたのは京田のヒットくらいだが、不運にも3失点となった。
その後は、4回にも2安打されたが盗塁阻止もあって無失点で切り抜け、5回を投げ切った。試合後、ラミレス監督は90%の確率でローテ入りとコメントした。
そして、2番手は坂本。前回の先発で2イニング5四球と荒れてしまい、課題の克服を開幕1軍の条件とされていたが、この日は小気味いい投球を見せてくれた。
7回は阿部、堂上、渡辺を3者連続三振。6回の石川駿から4者連続三振をマークし、3イニングで5三振だった。腕も良く振れており、ストレートの球威が感じられたし、変化球が効いた。3月の練習試合で読売相手に好投した投球に近い。
最後は山崎が3人で締めた。9回に味方が逆転し、セーブシチュエーションでの登板になった。逆転したら山崎、そうでなければエスコバーでスタンバイしていたとのことで、開幕に向けて実戦的な登板になって良かったのでは。
ただ、対戦相手が石川駿、高松、堂上ということで、ラミレス監督が言っていた「バリバリのレギュラー」相手ではなかったが。あの言葉から名古屋では山崎が先発するか、序盤に登場するのかと思っていた。
9回は、相手のエラーに乗じて、ヒット1本で3点を奪った。こういうしぶとい攻撃を見せて欲しい。打線の構成上ホームランに頼ることが多いとは思うが、そうそう打てるものではない。それにしても、大和は勝負強いね。
ヤジ
オースティンには、バッティングで期待しているわけなので、ソトもそうだが、守備には目を瞑って使うことになる。それは覚悟している。
ただ、最低限のプレーはしてもらわないと困る。全力プレーを怠っているようには見えないので、それが救い。しかし、肩が弱いわけではないのに、犠牲フライの場面で返球しなかったり、明らかに間に合わないサードへダイレクトで送球したりと、できることはまだある。
もちろん、バットでチームに貢献してくれれば良いが、守りは軽視できない。元来、外野手ではないかもしれないが、日々成長して行ってもらいたい。
キジ
練習試合最後の登板で、滑り込みでピープルズ、坂本が開幕ローテーション入りを決めた。
ただ、ガラ空きになった開幕ローテだからこそ、この登板でその座が確定しただけであって、課題はまだある。
ピープルズに関しては、遠藤に走られたように、クイックがあまり早い方ではなく、それを意識して投球が乱れる。広島や阪神など、走ってくるチームには攻略されそうだ。
オープン戦では、コントロールがある程度あって、低めに集めてゴロを打たせる投手と思っていたが、前回、この日とパワーピッチャーという投球だった。気温が上がり、体も出来てきて、本来の投球になってきたのかもしれないが、意外だった。序盤は150キロのストレートを高めに投げ込んで球威で押していたが、5回は140キロそこそこになってきており、パワーピッチャーとしてスタミナには不安が残る。
クイックの件と合わせても、ピンチでどれほど踏ん張れるか。ひとまず結果は残しているので、開幕後にどのような投球ができるか、見ていきたい。これで外国人枠の使い方はさらに難しくなったね。嬉しい悩みだけど。
坂本については、月曜の記事にも書いたが、ロングリリーフで開幕1軍に何とか、と思っていたが、どうやら開幕ローテーションに入りそうだ。石田を入れずに坂本を入れるというのも、ちょっとどうかと思うが、リリーフで見た時に、経験もあって勝負どころで使えるのは、石田の方であるのは言うまでもない。それは分かるのだが、やっぱり先発投手を軽視しているように感じてしまうのだが。
練習試合の最後は、開幕ローテーションが決まっている平良が先発。ここまで結果は今一つなので、キリっとした投球を見せてもらいたい。最後の試合ということもあり、リリーフが一通り登板してくるのではないか。
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