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延長12回、佐野の一打で0-0を破る ソトが貴重な追加点

08/26 中日0-2横浜DeNA(バンテリン)

高橋宏と石田が先発した試合は、お互いにチャンスを作りながらもあと1本が出ず、ゼロが並んで行く展開。石田は、三者凡退がなく6回で6安打3四球だったが無失点。高橋宏も7回を無失点の投球だった。両軍のリリーフも無失点でリレーして迎えた延長12回、佐野のタイムリーで遂に均衡を破ると、ソトのタイムリーでさらに1点を追加。最後は森原が締めて9セーブ目。

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ポジ [Good]

石田が前回に続いて課題の立ち上がりを無難に凌ぎ、6回まで無失点に抑えた。今季の中日戦は4月に一度だけの対戦しかなく、その時も6回無失点で勝利投手になっていたが、バンテリンドームでもしっかりと抑えることができた。

石田の降板後のコメントでも三者凡退で抑えられず、攻撃のリズムを作れなかったことを反省していた。よく粘ったとは思うが、先頭を出塁させたのが4度と、常に苦しい投球となり、球数も嵩んだしテンポが悪くなってしまった。

それでも無失点で6回まで投げたという点は、先発として十分役割は果たせたと思う。東京ドームでは初回6失点というショッキングな投球になったが、その後は2試合無失点で来ている。相手にもよるが、何か変わるきっかけになったか。次回は、ローテーション通りだとその読売との対決になるが、どうなるか。

石田の後、6人のリリーフが無失点リレーで勝機を手繰り寄せた。7回、1番からという打順でエスコバーを投入し、どうかと思ったが2三振を奪い無失点。左の岡林、大島に回るところでの登板が功を奏した。8回表の勝ち越しのチャンスを逃したが、その裏はウェンデルケンが登板。こちらも2三振を奪って完璧な投球を見せた。

9回は伊勢が上がったが、先頭の村松を歩かせる不穏な立ち上がり。しかし、バントで2塁に進んだ後は、代打の川越、岡林をストレート中心で連続三振に取った。10回の山崎もあまり良くないように見えたが、ヒットで出塁したカリステが、細川の打席でランエンドヒットで盗塁死となり、助かった。

11回の上茶谷も、木下への一発を警戒して歩かせたが、後続を断った。12回の勝ち越しで今季2勝目が付いた。12回、森原がこの日2000本安打を達成した大島に繋がれ、1アウト1、3塁のピンチを迎えたが、後続を断って無失点。9セーブ目をマークした。

7連敗中だった中日の攻撃の拙さ、勢いのなさに助けられた部分はあったし、ここ一番での代走や盗塁をしかけるといった動きのなさも目に付いた。しかし、12回を無失点に抑えた投手陣が、最後の最後にようやく援護を得て、3連勝に大きく貢献した。

その12回の攻撃は、代打で登場した桑原が、清水の初球ストレートを積極的に打ちに行ったことから始まった。大田にピンチバンターの藤田を出し、3球目で成功させた。関根がフォークを一二塁間に運んで1、3塁とチャンスを広げ、佐野の打席で盗塁。

1アウト2、3塁から佐野が高めのカーブに反応し、ライト前タイムリー。前日に続く3安打の佐野は、ようやく彼らしい打球が増えて来た。ただ、6月に復調傾向がありながら、その後7月に低迷しており、まだここから爆発するかはもう少し見る必要がありそうだ。

関根がホームでタッチアウトになっていただけに、牧に続いてソトが詰まりながらもショートの後方へ落とす2点目のタイムリーを打ったことは非常に大きかった。これがなければ12回裏に同点、逆転されていたかも知れない。

Point: 12回表、ソトが2点目のタイムリー

得点には繋がらなかったが、7回に2アウトから山本が歩いた後、林が内容のある打席を見せた。林が繋げば代打の切り札である楠本が待つ場面。初球、バントヒットを狙ってファウル。2球目はストレートを見逃して、あっという間に追い込まれた。だが、ここから粘って11球目、真ん中に入って来たスプリットをセンター前へ運んだ。

ストレートをカットし、際どいスプリットも見極めて、自分が打てるボールを呼び込んだ打席になった。林に求めたいのはこういうバッティング。まだまだそう簡単に打てるわけではないが、何とか食らい付いて粘り、打てるボールを投げさせるような、粘っこい打者に成長してもらいたい。

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ヤジ [Bad]

12回表、1アウト2、3塁から佐野のタイムリーで、2塁ランナーの関根がタッチアウトになった場面。1点取れたから良かったではなく、しっかりと反省して欲しい。佐野の打球はライナーでライトの前に弾んだ。関根が完璧なスタートを切っていたので、ライトの細川は強肩だが、ライナーだった分送球がしづらい点と、関根の足、走塁技術を踏まえて田中浩康コーチが回したのかも知れない。

細川の送球も完璧だったがギリギリのタイミング。少し逸れればセーフだったかも知れないが、1アウトで次が4番の牧という点から考えれば100%に近い確率でセーフになるタイミングでない限り、回すべきではなかった。

24日は、大田のレフトへのライナー性のヒットで、山本が好走塁で生還したが、2アウトであり床田からの連打は難しい場面で、比べようもないほど場面が異なる。この日の12回は、ギャンブルする必要がない場面だった。ソトが2点目のタイムリーを打ってカバーしてくれたが、1点だけだったら同点、逆転されていたかも知れない。

3回、1アウトから岡林の打球が石田に当たる強襲ヒット、さらに大島の2000本安打で1アウト1、2塁のピンチ。ここでカリステはサード正面のライナー。林が飛び出していた二塁ランナーを刺そうとしたが、ボールを握り直してから送球。しかし、これが逸れて岡林は三塁へ進んでしまった。

ライナーゲッツーに取りたいのはもちろん分かるが、しっかりと握れずにすぐ送球できなかった時点で、間に合わない。それなのにしっかりと握れないまま強引に投げて逸れるというのはありえない話。併殺に取るどころかピンチを広げてしまった。最初に握れず、間に合わないと思った時点で投げないという判断力が足りない。

サードは本職ではないし、こういった失敗を重ねて成長して行くと思うが、広島戦で打球を弾いて満塁に広げてしまったシーンもそうだが、基礎の守備練習ももちろんだが判断力も養って行く必要があるだろう。

勝ったから良いのではなく、こうした細かいプレーができないことが、阪神や広島には勝てない原因になっており、5割がやっとのチームになっている。若い選手だからこそ勝ち試合でもしっかりと反省して欲しいと思う。

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キジ [Other]

前日の20安打18得点から一転、やはり相手の投手が良ければそう簡単には得点が入らない。高橋宏も、思ったようにコントロールできなかったり、慎重になり過ぎて球数を要したりと完璧な投球ではなかったが、7回まで4安打と封じられた。

投手陣の頑張りで延長12回まで持ち込み、最後は清水から2点を取って勝利を拾った。中日戦はこれで14勝4敗1分。勝てるところに勝てれば良いとは思うが、あまりにも偏った勝敗。中日に勝って喜んでいるのもどうかなと思うのが正直なところ。

阪神、広島には全く歯が立たず、Aクラスを争うことになりそうな読売にも直接対決では勝てていない。交流戦の優勝はあるが、結局のところ中日に勝っただけで今の位置にいるようなもの。この日は、地元で大島が2000本安打達成という花を持たせたが、試合はいただく形になった。

8月は11勝11敗1分の5割に戻した。残りはビジターで中日、阪神と3試合。何とか勝ち越して終えたい。27日は柳との対戦。前々回は9回をノーヒットに抑えるも打線の援護がなく、記録達成とはならなかった。前回は8回1失点で負け投手になっている。なかなか得点できる相手ではないが、援護もない投手。平良も石田のように辛抱して勝機を見出して行くしかないだろう。今季最後のバンテリンドームでの試合になるが、良い形で締め括りたい。

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