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28年ぶり9回裏7得点も 投手陣総崩れで届かず

06/19 横浜DeNA11-12広島東洋(東京ドーム)

東京ドームでの主催試合2戦目も、レアな試合となった。ピープルズが立ち上がりに3失点したが、伊藤光、オースティンのソロなどで追い付くも、ピープルズが腰を痛めて降板。これが遠い昔のような長いゲームとなった。連日の緊急登板となった櫻井以外は後続の4投手が失点を重ねて12失点。8点差で迎えた9回、満塁のチャンスで押し出しの後、宮崎がグランドスラム。3点差となってソトがヒットを放ったところセーブ機会となり、栗林を投入。楠本、大和にタイムリーが出てついに1点差。最後はこの日復帰の柴田が打ち取られ、稀に見る9回の反撃は一歩届かなかった。

ポジ

森下相手に初回3点は重い雰囲気だったが、伊藤光が10球粘ってレフトへホームラン。2番の役割をこなしつつ、しっかりと打力を見せてくれた。これで雰囲気が一気に変わり、2アウトからオースティンにも打った瞬間という14号ソロが出て、1点差。2回は大和のタイムリーで同点。打線が勝機を作ってくれたのだが。

中盤は森下が立ち直り、4者連続三振を奪われた。9-3と6点差となり8回から新外国人バードが登板。1アウト1塁からコントロールが乱れ、3連続四死球で押し出し。しかし、ここはソト、嶺井が凡退し1点止まり。

砂田が3点を失って8点差となって9回を迎える。先頭の大和はサードファウルフライに倒れが、9球粘った。チーム最年長が、この場面で諦めない姿を見せたことが他の選手にも伝わった。

1アウトから柴田のファーストゴロを堂林がエラー。ここから少しずつ試合の流れが変わって来る。高橋樹が桑原を歩かせ、代打の細川の三遊間への深い打球は小園が弾き内野安打で満塁。しかし、佐野が浅めのレフトフライで、犠牲フライにもならず2アウト。ここまでかという雰囲気だったが、オースティンを警戒して押し出し。

8点リードでこれはマズいと高橋樹も思ったのだろう。初球がボールになり、2球目はストライクを取りに行ってしまった。真ん中のストレートを振り抜いた打球はレフトスタンドへ。グランドスラムで3点差となる。よく5点返したなと思ったが、ランナーもなくなったしここまでという感じだったが、ソトも右中間へのヒット。これで1/3イニングを投げて3点差に走者1人ということで、セーブシチュエーションとなった。

どうするのかなと思っていたが、栗林を投入。ルーキーでクローザー経験も豊富とは言えないので、さすがにこの日の登板はないと思っていたのではないか。いつもほどの球威がなく、代打の楠本が高めをレフトオーバーのタイムリー二塁打。これで2点差となって、打者一巡で大和が打席に入る。

その2球目、高めに抜けたフォークを思い切り引っ張った打球はレフトポール際へ。飛距離は足りていたが、僅かにポールの外側だった。ライトのポール付近で見ていたので、同点2ランかと思った。ストレートがいつものボールでないと感じたのか、フォークを連投するも大和がファウルで粘り7球目。高めを強引に引っ張って三遊間を抜いた。ついに1点差となる。

8回くらいから席を立つファンも多かったが、残った一塁側のスタンドは大いに盛り上がった。打席にはこの日復帰し、一番の拍手を受けた柴田が3打席目となった。復帰した試合での大仕事に期待が集まったが、初球は153キロのストレート。栗林もギアをMAXにして来た。続くカーブに手を出し、ボテボテのファーストゴロであっさり終了。

相手のミスや不運な打球はあったが、8点差が一気に縮まる爆発力は見せられた。栗林を投入せざるを得ない誤算も、この試合は何とか逃げ切ったが今後に響いて来る部分はあるだろう。何より現地の人間としては最終回の盛り上がり、ワクワク感は凄いものがあった。広島戦での劇的なゲームの再現はならなかったが、9回裏の7得点は28年ぶりということで、レアな東京ドームでの主催試合でレアなゲームを見せてもらった。ただ、7点取ってもサヨナラ勝ちできないって酷いね。

ヤジ

2巡目で捕まることが多いピープルズが初回から捕まった。野間の当たりは一塁ベースに当たり、林のレフト線の当たりは佐野がクッションボールの処理をミスする不運もあったが、鈴木誠を警戒し過ぎたことが招いた。

2回は野間の打席で、伊藤光が菊池涼の盗塁を刺し、三振ゲッツー。その裏に同点に追い付き、ここからという3回、先頭の小園が良い当たりではないがコースヒットで出塁。鈴木誠はなかなか打ち取れず、最後は9球目にランエンドヒットを決められた。全体的にボールが高かった。

そして、林に1球目を投げた瞬間、ピープルズがマウンドの横で倒れ込んだ。何が起きたのかといった感じで球場全体の時間が止まった。トレーナーやコーチ、三浦監督も駆け寄り、担架が持ち出された。しばらく倒れ込んでいたピープルズだったが、最終的に担架ではなく、コーチとトレーナーに肩を担がれてベンチに下がった。当然続投は困難で、櫻井が連日の緊急登板となった。

DeNAの先発投手は呪われているのだろうか。打球が当たることも多いように思うし、平良のトミージョン手術だけでなく、阪口や入江も肘に張りが出て離脱した。そこへピープルズもこのアクシデント。先発はどちらかというとラミレス監督時代もそこまで無理させていないのだが。

倒れたピープルズの元へ、外野からオースティンも向かう

監督1年目だし、別に監督が投げるわけでもないから現状はどうしようもないが、先発投手として球団史に残る三浦監督の下、これだけ先発投手が酷いというのも皮肉な結果。毎日、5回投げられるかどうかを心配するのではたまったものではない。

それがリリーフにも影響しているのは明白。櫻井は残っていたランナーは還してしまったが、それはやむを得ないだろう。後続のリリーフも全員が失点し、12点を奪われた。今季の広島の攻撃力から考えれば、打たれ過ぎだろう。絶好調という感じになっている林を止められなかったし、中村奨にはプロ初ホームランも献上してしまった。モチベーションに左右されて失点してはいけないが、5点ビハインドで砂田を登板させざるを得ないのは考え物だ。

前回までは先発をしていた京山がこの日はベンチ入りし、4回から3イニングをロングリリーフとして登板した。立ち上がりピープルズが不運はあったが、あまり良くなかったので、前日濵口を早めに降ろしているとは言え、早めに交代したいと思っていた。だが、京山の投球を見る限り大差なかった。

5回は先頭の鈴木誠を早めに追い込んだが勝負球が決まらず、歩かせてしまった。すかさず盗塁を決められ、当たっている林へ勝負球のチェンジアップが浮いてしまい、合わせられた。警戒し過ぎて連続四球も出せないが、一番当たっている打者への勝負球はもう少し意識が欲しい。

6回は菊池涼にソロを浴びたが、こちらも追い込みながら勝負球が決まらず、150キロ台のストレートも何とかファウルにされた。ストレートは完全に差し込んでいたが、空振りするほどではない。そういう状況で、半速球を投げたらタイミングは合ってしまう。意図としてはストレートに合わせているところに少し動く球で引っ掛けさせたいので、アウトサイドの低めに持って行きたいところ。そこへ投げるコントロールがないにしても、コースか高さどちらかはできないと話にならない。ど真ん中に投げてホームランではピッチングになっていない。

前回の先発の時にも書いたが、1球1球考え、丁寧に投げて欲しい。力任せに速いストレートを投げているだけにしか感じられない。ストレートの球威で空振りを取れるなら別だが、そうではないのだから、変化球とのコンビネーションで打ち取って行く必要がある。変化球に合わせられてしまうのも、腕が緩んでいるかフォームに癖があるのではないか。

阪口がフェニックスリーグでやっていたように、自分で組み立てを考えて投げてみてもいいし、細かいコントロールができないのであれば、中川のように全球腕を全力で振ってもいい。ただ投げるだけの勿体ない投球に見えた。

国吉が移籍していきなり2戦連続でロングリリーフが必要な試合になってしまった。しばらくは京山と、一度抹消した中川で凌いで行く形になるだろうか。ピープルズがしばらく離脱することになると思うが、有吉あるいは現状ファームで調整している投手を上げて来るしかないだろう。濵口も次回次第。先発が揃うどころがどんどん厳しい状況になって行く。

キジ

0-12でも、11-12でも負けは負け。伝統芸である追いつかない程度の反撃だったかも知れない。と言っても、ここまで凄い反撃は観たことがないが。現地で観ているファンにとっては負けたとは言え、少し溜飲が下がり満足感が得られるものになった。

そして、広島戦は翌日もあるし、今後もまだ戦っていく。ここで9回に7点取ったことがどこかに効いて来ることはあるだろう。野手のこの姿をベンチで観た投手も、期するものはあるはずだろう。この反撃を繋げるかどうかは投手の頑張り次第だ。

今永は中6日ではなく、来週の読売戦以降に回ることになりそうだ。3試合、中6日で回ったので、ここで少し間隔を空けて休ませるということなのか。坂本が先発するが、まず心配するのは5回持つかというところ。林をいかに抑えるか、彼の前にランナーを置かずに回すかというところになるだろう。小園も3番に入って役割を果たしている。高卒の20歳前後の若手が、躍動していて少し羨ましさを感じる。大卒ではあるが牧が外れているだけに、余計に。

先発は大道。前回は5回までオリックスをノーヒットに抑えたが交代した。2度目の先発となるが、どのような投球を見せるか。9回に7点を取った流れで、彼にプレッシャーをかけて行きたい。

この日は一番外野寄りの最上段。席からはスコアボードはもちろん、センターも見えない
読売の試合ではどうだか分からないが、この席はわけあり席で売らないとダメでしょ
ホームランを放ち、ファンの拍手に応えるオースティン
dianaは今日もセンターバックスクリーン前でのパフォーマンスのみ
柴田の復帰には一際大きな拍手
宮崎のグランドスラムに一塁側は盛り上がった
1点及ばず、3時間54分の長い試合
負けたとは思えないほど、拍手が送られていた

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