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ルーキー深沢が初登板 小園は登板せず

07/28 ファーム 横浜DeNA1x-0読売(横須賀)

先発の徳山が、6回3安打無失点の好投を見せた。6回は1アウト1、3塁のピンチだったが、倉本がファーストゴロを上手く捌いて併殺に取った。7回から2番手として、高卒ルーキーの深沢が初登板。石川にヒットを打たれたが、ウレーニャを併殺に取り、7球で初のマウンドを投げ終えた。9回からは三浦が登板し、延長10回まで回跨ぎで無失点に抑えた。小園は登板しなかった。打線は8安打も無得点で延長に入り、11回裏に楠本の二塁打から藤田が送り、知野の犠牲フライでサヨナラ勝ちを収めた。

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3人のルーキーを中心に完封リレー

この日は、以前の報道でドラフト1位ルーキーの小園が初登板することが「濃厚」と言われていた。それもあって、学生は夏休みとは言え、平日のデーゲームに管理人も含めて多くの人が集まっていた。先発はドラフト2位ルーキーの徳山。

徳山は立ち上がり、146キロのストレートで廣岡を三振に取り、石川からもスライダーで空振り三振と上々の立ち上がり。ストレートに力があったし、コースにも決まっていた。スライダー、フォークだけでなくカーブで緩急も付けていたし、思い通りに操れたのではないか。

もう少しスピードが欲しい気もするが、先発でイニング数を投げることを考えると、このくらいになるか。6イニング61球だったが、ちょっと6回はボールも今一つだったと思うので、投げるスタミナを付けて行くことが必要かと思う。

2番手は高卒ルーキーの深沢が登板。小園よりも先にファームの実戦デビューとなった。プロになって初めての登板だったが、落ち着いていた。堂々とした腕の振りで140キロ台のキレのあるボールを投げていた。

先頭の石川には、2ボールとボールが先行してしまい、やや中に入ったストレートで詰まりながらもセンター前に落とされてヒット。しかし、ウレーニャにはストレートでストライクを取った後、初めて変化球のスライダーを投じ、サード正面のゴロ。併殺打となって2アウト。この日、支配下登録された勝俣もストレートでレフトフライに打ち取り、初登板は7球で終えた。

今後、どのような投手に育って行くか楽しみだが、まず最初の一歩を踏み出した。高卒1年目でこれだけのボールが投げられていれば、将来は明るい。今後も楽しみにしたい。

そして、8回。いよいよ小園かというところで、櫻井が登板した。ベイスターズファンが肩透かしにあっている中、連続三振を奪って三者凡退に片付けた。

9回は三浦が登板し、ルーキーリレーに戻る。1アウトから廣岡に粘られて歩かせてしまったが、重信がバントで送った後、石川を詰まらせてレフトフライに打ち取った。これでルーキー3人と櫻井で9回を完封リレー。ホントは櫻井のところに小園を検討していたかも知れないが、何らかの事情でこの日の登板は見合わせとなったのだろう。

午前中に小園はDOCKで普通に練習していたようなので、コロナとかケガとかではなさそう。単純に状態などを判断したと思われる。別にオフィシャルに予告されていたわけでもないので、文句を言うようなことではない。個人的にもこの日の登板がない可能性は想定して現地に行っている。

9回裏も無得点に終わり、0-0のまま延長戦に入った。三浦が回跨ぎで10回も投げた。個人的に着目したのは、先頭のウレーニャからの三振。カウント2-2となり、高城のサインに対して三浦が何度も首を振った。高城が一度プレートを外すようにジェスチャーし、少し考えた後サインを出し直し、三浦は高めのストレートを投げた。ウレーニャが空振りし、三振となった。

三浦が自ら高めのストレートを投げることを考え、それで三振を取ったシーンだった。ベテランの域に入っている高城のサイン通り投げるだけでなく、自分で考え、意見を通してその通りに投げ切っていて、感心した。

後で映像を見ると、三浦がプレートを外した際、高城が高めなのか?とジェスチャーで確認していた。フレッシュオールスターでは失点してしまったが、落ち着いて考えながら投球ができている。今後の成長が楽しみだ。

11回は中川が登板。やはり他の投手と比べると、ミットに入る音も違うような気がする。150キロを超えるストレートで押して、フォークが効果的に決まっていた。3者連続三振で、プロの先輩として貫禄を見せた。徳山、三浦とは同じ歳で、刺激も受けていただろう。

延長11回の完封リレーで負けはなくなり、11回裏は楠本がライト線へ二塁打を放ってサヨナラのチャンス。途中からオースティンに代わって入った藤田が、さすがのバントを決め、楠本には代走の大橋が送られた。知野がチェンジアップを外野まで運び、犠牲フライでサヨナラ勝ちとなった。

打線は8回までに8安打を放ちながら、あと一本が出なかったが、若い投手たちが好投を見せたことは収穫。高卒の深沢は別にしても、ここから後半戦の戦力が出て来てくれれば。

写真などの観戦記に行く前に、2つニュースを。

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伊藤裕季也と楽天・森原がトレード

横須賀へ向かっている最中、残念なニュースが入った。伊藤裕季也が楽天へトレードとなった。プロ野球選手なので、トレードは起こりうることだが、ベイスターズで活躍する姿を見たいと思っていたので、残念ではある。

ただ、俯瞰で見た場合には、右の内野手には牧がいて、サードの宮崎もまだまだ元気。知野もこの日、ファーム6月月間MVPの表彰を受けていたが、1軍で結果を残し始めている。今年、コロナの影響で選手のやり繰りが苦しい状況でも、伊藤裕は7試合13打席しか使われてないのは事実で、ヒットも1本しかない。

ベイスターズの内野が厚いとは思わないが、このまま使われないよりも1軍の内野手に空きがあるチームでチャンスを掴む方が、選手個人としては良いのかも知れない。ベイスターズは、リリーフが不足している。クリスキーが故障、三嶋も右肩の張りでファームで調整中にコロナの陽性判定を受けた。入江が急成長しているが、伊勢とエスコバーへの負荷が大きい。2019年に29ホールドを挙げた右腕の獲得は大きい。

ただ、森原は今年の1月7日に右肘のクリーニング手術を受け、今月初めにファームで復帰したばかり。すぐに大車輪の働きというのは難しそうだ。2018年にもクリーニング手術を受けており、いわゆるネズミができやすいタイプなのかも知れない。8月中盤くらいからリリーフが苦しいところで戦力になってくれればという思いかも知れない。

伊藤裕は、楽天で1軍に定着できるよう、さらに成長してもらいたいと思う。ハマスタで2発を放った試合は忘れていない。ドラフト2位で獲得した野手を出しているので、このトレードがWin-Winになってくれることを願う。

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29日、30日のハマスタでの読売戦が中止に

オールスター前に新型コロナウィルスの陽性判定を受ける選手が続出した読売だが、チーム構成ができないという理由で3連戦のうち2戦目までの中止(延期)が決定した。

支配下登録の内野手が3名しかいないという点が大きな要因。捕手などが代わりに守った場合でも、試合中のケガで続行不可能となる可能性に配慮したとのこと。31日の3戦目については、読売の選手のコンディションを確認し、29日に決定する。

既に22~24日のバンテリンドームでの中日3連戦も中止となっており、オールスターを挟んで再び中止となること、既に予告先発が大貫と直江と発表された後での中止決定に対して、批判の声も大きい。ヤクルトもそうだし、4月のDeNAもメンバーが揃わない中で試合を行っていることに対する不公平感もある。

ただ、今回はあまりにも感染者が多く、試合を行うのに必要な人数さえ1週間経っても揃っていないということになる。26~28日は、ファームの試合はできているが、これは育成選手が含まれている。

  • 1軍の試合には育成選手は出場できない
  • この日、勝俣を支配下登録して70人枠が埋まり、これ以上増やせない
  • 中止決定の最終責任はNPB(実行委員会)

上記の通りなので、ファームはやれているのにとか、DeNAや読売の球団へ文句を言っても仕方ない。

心情的にはヤクルト、DeNAの時のことを考えれば、外野手や捕手に内野を守らせてでも試合をしろと思うが、現実的には厳しい。問題は、このような集団感染を想定して、明確なルールを用意していなかったこと。チーム編成ができる、できないは各ポジション何人なのかなど定義が曖昧なことが原因だろう。第7波はまだしばらく続きそうで、今後もこのような事態が起きないとも限らない。早急にルールを明確化すべきだろう。

NPBはダブルヘッダーを検討しているようだが、それをアテにしても、9月末から10月頭は雨が多いので、中止になると2試合飛ぶ。これだけ想定外に試合が延期になっているのだから、日程そのものを見直して、予備の期間を増やす以外にないと思う。パ・リーグとズレてしまうとか言っている場合ではないのでは。

ひとまず、ベイスターズとしては31日の試合は行われることを願いつつ、オールスター出場組の牧、佐野が休めることをプラスに考えるしかない。コロナで離脱しているソト、森といったメンバーが戻るまでの試合数も減るし、オースティンもまだ5回で交代している状態ではすぐに1軍ではなさそうなので、少し猶予ができたと捉えたい。

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数年ぶりのスカスタ観戦記

DOCK OF BAYSTARS YOKOSUKAは、2020年に新人合同自主トレを観に行ったので、行ったことがあるが、横須賀スタジアムで観戦となるといつ以来か覚えていないほど。毎年、ファンクラブの特典でファームの試合の招待はあるが、1軍の試合が優先でもあり、なかなか都合が付かなかった。

今回、1軍の試合のない日に、小園の初登板もあるかも知れないということで、休みを取って平日のデーゲームに行って来た。

気付く人は気づくかも知れないが、ちょっと前後していて、実は上りの品川方面のホーム。帰りに撮影したもの

少し乗り鉄なところもあるのだが、京浜急行の快特に乗るのが子供の頃から好き。狭い街中を凄いスピードで駆け抜け、ちょっとしたジェットコースターみたいな気分になる。京急川崎から乗り、金沢八景で乗り換えて追浜へ到着。

追浜駅前のデッキから。店が少し入れ替わっているかも知れないが、基本的には変わらない街並み。商店街のアーケードを抜けて、横須賀スタジアムまで徒歩15分程度。

次第にいろいろなところにDOCKの表示が目立つようになって来る。

横須賀スタジアムに到着。小園の初登板が濃厚と報じられていたし、平日の昼間とは言え、夏休みシーズンでけっこう人がいるのかなと思い、チケット販売開始時間である12時には到着していた。

そこそこの列ができてはいたが、ファンクラブ特典を使うにも余裕がある状況だった。

チケットをゲットした後で、DOCKの方へ行ってみたが、練習は終わっていて、グラウンド整備中だった。試合に出場するメンバーはランチ、それ以外のメンバーは引き揚げたか室内に移動してしまったようだ。

横須賀スタジアムの売店は、一塁側の外にしかない。再入場が可能なので一度出て購入し、戻る形になる。名物は北原のパン。調理パンが並んでいた。試合開始くらいには売り切れていたようだ。他にはかき氷、アルコール含む飲み物、弁当、やきそば、チキンナゲットなどの軽食もある。

13:30ごろ、ベンチ前でアップを始める選手たち。オースティンも益子とストレッチ。

外野でキャッチボールをする、先発の徳山をずっと仁志監督が見ていたのが印象的。

1軍ではなかなかFAの前の方とかに座ることもないが、やはりオースティンは他の選手と体格が全然違う。細川や牧がいればまた違うのかも知れないが。

試合前には、ファームの6月月間MVPを受賞した知野が表彰された。この為にファームの試合に参加したわけではないだろうが、読売の選手も整列しての表彰だった。

試合開始前、守備位置に就く選手たち。自称晴れ男だが、ここまで晴れなくてもいいのにという、ほとんど雲がない空。

ハマスタと違って、一塁側に座ると太陽が後ろから照り付ける。バックネット裏には屋根があり、けっこう日陰になっているようだ。今回は、ファンクラブ特典が一塁側のみだったので、一塁側しか選べなかったが、暑い日のデーゲームはバックネット裏のブロックを選択した方が良さそう。

先発は徳山。前述した通り、この日はコントロールがまとまっていて、ストレートで押してからの変化球が効果的だった。

ファーストの守備に就くオースティン。この日は、ファーストゴロを捕ってセカンドへ送球し、フォースアウトを取り、転送されたボールをベースに戻って捕るという場面もあった。前日はエラーがあったが、この日は無難な動きだった。

オースティンの後に4番に入った藤田が、レフト線を破るヒットで出塁。この日は、倉本がファーストへ回り、藤田はサードに入った。

7回からは深沢が登板。登場した際には、驚きのどよめきが起こった。小園よりも先に深沢が投げるとは思わなかったが、堂々としたピッチングだった。

深沢は1イニングで交代だろうから、それなら8回は小園だと誰もが思うだろう。聞こえてきた曲は乃木坂ではないか。ブンブンブン ブンブンブンという音楽と共に背番号41が現れ、スタンドからはやや笑いも起こっていた。しかし、櫻井は非常に素晴らしい投球だった。

インフルエンサーを挟み、ルーキーリレーの最後は三浦。延長戦に突入したため、回跨ぎで2イニングを投げた。

中川のボールは、やはり球威があった。フォークが良い高さに決まり、3者連続三振は圧巻だった。それがサヨナラに繋がったか。

代走の大橋が、知野の犠牲フライでホームイン。サヨナラ勝ち。ファームのサヨナラ勝ちで喜んでいる場合ではないってことなのか、特にはしゃぐこともなく、すぐさま整列。

オースティンも整列に加わる。池谷、浅田、スターリンもベンチ入りはしていたようで、小園の姿はなかった。

実は、前回の現地が7月7日の延長12回0-0で引き分けた試合だったので、この日の延長11回表まで、またも全然点が入らない試合だった。点は取られないが、取ることもできないというイニングがずっと続いていたが、やっと入った得点がサヨナラだった。

深沢の初登板、ルーキーたちの好投に、櫻井と中川も素晴らしかった。良いものを見せてもらったと思う。

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