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佐野、牧がオールスター初ヒット 伊勢はホロ苦

マイナビオールスターゲーム2022は、7月26日にPayPayドーム、27日に松山で行われ、パ・リーグが連勝した。佐野と牧が、2戦目にオールスター初ヒットをマークした。投手の伊勢は1戦目の6回に登板し、1失点だった。ファームでは、27日の試合でオースティンが2年ぶりにファーストの守備に就いた。

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佐野と牧は初ヒットも伊勢はほろ苦い登板

佐野が2年連続出場、牧と伊勢は初出場と非常にフレッシュな3名での出場となった2022年のオールスター。

昨年はヒットを打てなかった佐野は、1戦目はスタメン出場し、2打席とも初球を打って凡退した。2戦目は途中出場し、7回に近本を一塁に置いて、岸のチェンジアップをライト前に運び、オールスター初ヒット。

しかし、1点差の9回裏に2アウト1、2塁で打席が回ったが、益田の初球、低めのシンカーでボテボテのピッチャーゴロ。長打でサヨナラの場面だったが、最後の打者となった。4打席中、3打席で初球を打ちに行き、自分らしいバッティングはしていたと思う。来年も続けて出場し、活躍して欲しいと思う。

激戦のセカンドで、ファン投票で選出された牧は、初出場。1戦目は3番セカンドでスタメン出場。牧、村上、佐藤輝という将来性を感じる若いクリーンアップを形成した。最初の打席は、浅いレフトフライだったが、塩見の足で犠牲フライとなり、打点をマークした。2打席目は則本の前に三振に倒れた。

2戦目は、9番セカンドのポジションに途中出場。7回、岸のストレートを捉えた打球は、レフトへの大飛球。もう少しでスタンドインというところで、レフトに入っていた清宮がフェンスにぶつかりながら好捕。ヒットを一本損してしまったかも知れない。しかし、9回2アウトで回って来た打席では、益田のストレートに完全に詰まってしまったが、打球はセンターの前にポトリと落ち、オールスター初ヒットをマークした。

伊勢は、熊本出身ということで1戦目の福岡PayPayドームで登板。2-1と1点リードの6回にマウンドに上がり、先頭の浅村から三振を奪った。しかし、続く吉田正へのストレートを引っ掛けてしまい、ふくらはぎ付近に当ててしまった。動揺は隠せず、山川にレフト前ヒットを繋がれてしまい、森は三振に取ったがグラシアルを歩かせてしまった。

2アウト満塁となり、宗を迎える。6球目の高めのストレートをライナーでセンター前に運ばれ、同点タイムリー。しかし、今宮にはフォークを使ってサードゴロに打ち取り、最少失点で切り抜けた。2イニングを投げた青柳、戸郷よりも多い36球を費やし、ほろ苦いオールスターデビューとなった。

例年であれば、山崎が「突撃!ヤスアキマイク」として選手兼広報の役割を果たしてくれるが、今年は牧が「牧が好きだと叫びたい」というタイトルで、他球団の出場選手とトークする様子を球団の公式Twitterで配信した。

新型コロナウィルスの感染が爆発的に増えている中で、制限は多かったかと思うが、試合に出場する以外にさまざまな選手と交流したり、プレーを間近で見たりと収穫もあったことだろう。オールスター明けの活躍も期待したい。

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個人的には2試合のMVPは清宮

今年のペナントレースを象徴するように、投高打低の試合になったが、好守もあり、スター選手の一発もありと面白い2試合になった。

ホームランダービーは、セ・リーグの4人が全て負け、パ・リーグの4人で準決勝以降を行うことに。牧は、ホームラン1本に終わり、後攻の柳田があっさりと2本を放って勝利。投げる人も緊張感があって、簡単には行かない感じだった。

初日は、自主トレを一緒に行っている清宮を投手に指名した柳田が、本拠地であるPayPayドームでホームランを量産して決勝進出を決めた。

松山で行われた後半では、佐藤輝は牧と同じく1本に終わったのは意外。現状だと一番打てるのは村上かなと思っていたが、2本に終わり、さすがのパワーを見せたレアードが勝利した。そのまま浅村、柳田を破ったレアードが優勝した。

試合は、1戦目はセ・リーグが牧の犠牲フライとビシエドのホームランで2点をリード。パ・リーグは山川が、完璧な当たりのホームランで追撃開始。6回に宗のタイムリーで追い付き、9回裏2アウトから、清宮がレフトへサヨナラホームランを放った。

2戦目もセ・リーグが初回に佐藤輝の犠牲フライで1点を先制。しかし、パ・リーグが松川のタイムリーですぐに追い付き、6回に柳田のソロで勝ち越し、そのまま逃げ切った。

2試合の中で一番目立っていたのは、清宮かなと思う。まずホームランダービーで、山なりながらホームランを打ちやすいボールを投げて柳田を勝利させ、1戦目でサヨナラホームラン。2戦目はサードにレフトも守り、いずれもファインプレーを見せた。牧の打球を捕っただけに個人的にもインパクトが大きい。そして、2戦目の決勝打となった柳田のホームランは、清宮のバットを借りて打ったものらしい。いろいろな意味で、このオールスターの主役だったと思う。

注目度というか、テレビ朝日の推しはずっと佐々木朗希だった。それも分かるのだが、今回は直前にマメが潰れたということもあり実戦から遠ざかっていた。それでもオールスター最速となる162キロをマークした。4月の本調子ほどではないにせよ、松山のファンに投球を見せられたことは良かったと思う。

あとは、ロッテの小野。1戦目で素晴らしいボールを投げて3者連続三振だった。東條の代替選手としての出場ではあったが、堂々のピッチングだった。交流戦で投げてた?と思ったが、6月12日の3戦目でDeNA戦も登板していた。東條のスライダーのインパクトが強くて、あまり印象に残っていなかったが、これで覚えた。楽天から人的補償で移籍したということだが、ヤクルトの今野といい、楽天のリリーフ投手って層厚いの?と思ってしまう。

山川のフリップ芸も面白かったし、楽しそうにプレーしている姿を見るのも良かった。中嶋監督が投手に気を遣って、全投手をイニング跨ぎさせなかったこともインパクトがあった。最後はクローザー3人を1アウトずつということで、今までにない継投だった。

出場が決まっていた読売の選手のほとんどが、コロナの影響で辞退となってしまったが、厳しい状況の中でも、良いオールスターができたのではないか。特に松山のファンの歓迎ぶり、喜ぶ姿を見れば開催して良かったと言える。一人、叫んでいる輩はいたようだが。

この後、オールスター出場選手にもコロナの陽性判定を受けるケースがあるかも知れないが、現状ではオールスターに出ていなくても、いつ感染してもおかしくない状況。やれる限り対策を取って何とか開催してくれたと思うので、裏方の皆様に感謝しつつ、後半戦を楽しみにしたい。

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オースティンが2年ぶりにファーストの守備

1軍がオールスターの開催により公式戦はなく、コロナの陽性判定を受けて多数の選手が療養している読売も、チーム編成ができたため、ファームの試合が行われた。

7月7日を最後にファームの試合に出場していなかったオースティンは、26日はDHで出場。27日は4番ファーストでスタメン出場した。MLB時代は、ファーストが本職で来日1年目は内野手登録だったオースティンだが、NPBでは1試合しかファーストに就いていない。2020年7月2日の東京ドームでの読売戦で、3番ファーストとしてフル出場したのが最初で最後。

ソトがコロナの陽性判定を受け、症状がある状況で復帰まではしばらくかかる見込み。加えて右肘のクリーニング手術を受けたオースティンは、外野手としての送球に不安があるようだ。そのため、ファーストの守備での1軍復帰を模索している。

この日は、2打席立って5回表の守備から交代した。最初の守備機会は2回1アウト1、2塁で一二塁間へのゴロだったが、移動しながら捕りに行き、ファンブルしてしまった。記録はエラーで失点にも繋がった。打球はこの一つしか飛ばなかったが、それ以外は内野ゴロの送球を無難に受けた。

バッティングは、1打席目は堀田のアウトサイドのストレートに合わせ、ライトへのフライ。風が逆風だったので伸びなかったが、悪くない内容だった。2打席目は戸根から四球を選んだ。28日以降の動向も注目されるオースティン。今週ハマスタで姿を見ることはできるか。

試合は、山本が勝ち越しのソロを放ち、梶原の2本のタイムリー二塁打などで追加点を奪って6-1の快勝。先発は石田で、5回64球2安打8奪三振で1失点(自責0)という好投だった。ストレートも走っていたし、変化球含めてコントロールが良かった。ファームということを差し置いても、これくらいの出来であれば、1軍でも好投を期待できる。スターナイト2戦目の先発が濃厚だが、この日のような投球を見せて欲しい。

28日は14時からのデーゲームで行われる。以前の報道では、ドラフト1位ルーキーの小園が登板する可能性がある。また、1軍から知野、神里、楠本が参加することが発表されている。

オースティンは29日から1軍合流に向けて、ファーストでフル出場するかどうか。ファームは、30日と31日に北海道で予定されていた日本ハム戦が中止となっている。その次の試合は、8月2日からの楽天戦となるので、ソトの不在をオースティンがファーストに入ることで埋めるのであれば、29日からの1軍合流が望ましいが、状態を見ながら慎重に判断することになりそうだ。

小園が登板すれば注目の一戦となるので、数年ぶりに横須賀スタジアムに行ってみようかなと思っている。

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