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濵口好投も援護なく完封負け 借金3で後半戦へ

07/24 阪神1-0横浜DeNA(甲子園)

濵口が6回1失点の好投を見せたが、1点も取ることができず見殺し。一度は5割に戻したものの、借金3でオールスターを迎えることとなった。濵口は、初回に山本にヒットを打たれたが、近本を併殺に取り、2回も先頭の佐藤輝に二塁打を打たれながら、2三振を奪って切り抜けた。4回に大山の犠牲フライで先制点を許したが、その後も粘投で6回を投げ切った。打線は、7安打を放つもあと一本が出ず、良い当たりも正面を突くなど、試合の流れを掴めなかった。

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ポジ

打線に関しては、7安打も無得点。ヒットが出たというのをポジるには、ちょっと寂しい。ただ、戸柱が3回、見事なバントヒットを決めた。先頭の戸柱を迎えて、サードがかなり後ろに守っていたところを、三塁線の完璧なコースに転がした。足の速さはないが、ややギリギリながらもしっかりと隙を突いたアイディアは素晴らしい。5回にもライトの前へ落ちるヒットを放ちマルチヒット。

マスクをかぶる機会は限られるが、打率.258とバッティングではまずまずの成績を残している。ただ、ここ一番の代打では結果が出ずに、批判されることも多いが、ベンチにいる左打者の中では期待できる打者の1人になっていることは間違いない。

結果は出なかったが、代打の山下が16球粘ったことは、インパクトを与えた。最後は低めに落ちるボールを見極めたつもりだったが、無情にもストライクゾーンのギリギリに決まってしまった。それまでの変化球よりも小さく曲がるカットボールで、対応し切れなかったか。

濵口は、前回の登板でプロ入り初めて甲子園で負けを喫したが、この日は課題の立ち上がりも、近本を併殺に切って取り、2回ノーアウト2塁のピンチも落ち着いて、2三振を奪った。失点した4回は、先頭の山本をヒットで出してしまったことが響いた。近本も2球で追い込んだだけに、サード強襲のヒットとされたのは勿体なかった。

佐藤輝の強烈な一塁線への打球は、佐野が止めたが進塁打となり、大山にはインハイへのストレートを力で持って行かれて、犠牲フライ。だが、最少失点に留めたことは評価できる。5回は2本のヒットを打たれ、2打席ともヒットを打たれている山本に11球粘られたが、ライトフライで切り抜けた。6回は3番からの中軸を三者凡退で抑えた。

6回85球1失点で、無四球ということもあり、素晴らしい投球だった。この1点で敗戦投手となってしまったのは、本当に残念でならない。青柳、伊藤将からはソロ1本ながら1点は取れたのに、ガンケル相手で1点も取れないとは、チグハグというか、勝負弱いというか。前半戦は、コロナの影響で1ヶ月半ほど離脱してしまったこともあり、4勝にとどまった。しかし、防御率は2.67と良い内容だった。後半戦もローテーションの柱として支え、勝ち星を伸ばして行って欲しい。

前日、2イニングで素晴らしい投球を見せた入江が、7回に登板。連投となったが、僅か4球で片付けた。全て低めのストレートで、力で押し込んで3人とも内野ゴロで仕留めた。どちらかと言うと、ボール球も多く、ストレートやフォークで空振りを取るタイプなので、球数は嵩むタイプ。こういう投球もできると連投や回跨ぎもこなせるようになって来る。

昨日も書いた通り、シーズンが進むにつれてどんどん進化している右腕。本来なら7回に伊勢を登板させてもおかしくなかった。延長戦も踏まえ、入江に任せて、それにしっかりと応えた。オールスターに出場する伊勢も、コンディションが良い状態で迎えられそう。入江の後半戦も楽しみだ。

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ヤジ

打てなかったのではなく、点が取れなかったというのが正しいだろう。7安打を放ったが、あと一本が出なかった。四球を出さなかった阪神の投手陣、四球を取れなかったDeNAの打撃陣。

阪神のチーム防御率は2.57となった。DeNAは3.57で、ちょうど1点の差がある。今すぐに阪神のレベルに投手陣が追い付くのは難しいので、その差を埋めるのは得点力になる。しかし、そこも阪神と大差ないのだから、追い付くはずもない。現状、離脱しているメンバーが多いということもあるが、ヒットを打つだけでなく、得点を取るというところにもっとフォーカスする必要があるだろう。

戸柱が二度、ノーアウトで出塁し、濵口がいずれもバントを決めたが、1、2番が還せなかった。良い当たりもあったが、ヒットゾーンには飛ばなかった。4回は1アウト1、2塁で、大和が高めを思い切り引っ張った打球は、サードの守備範囲でライナー。この日、スタメンに抜擢された細川は、高めのカットボールを打ち損じて内野フライ。

ガンケルを捉えるとしたら、ここだっただろう。しかし、言うまでもなく完封負けの責任は細川一人にあるわけではない。それでも、期待している細川には厳しい言い方になるが、前日の一発で今季初のスタメンというチャンスを掴んで、結果が出せないというところが、1軍定着を難しくしている。

完璧に攻められていて、打てるボールがないならやむを得ないが、こういう甘いボールを仕留められないというのが、自らチャンスを少なくさせている。この場面では一発よりも1点が欲しいのだから、確実にミートして欲しかった。その信頼感の低さが、9回に代打の嶺井を出されることに繋がる。それまでの3打席で、少しでも期待を持たせるバッティングがあれば違っていただろう。

5回2アウト1、3塁で、佐野が初球を捉え、思わずよし!と言ってしまったが、打球はライトの佐藤輝の定位置だった。アウトサイドに投げられて、バットの先だった。捉えたかに見えたが、甲子園の浜風ではライト方向は伸びないのでノーチャンス。

6回先頭の牧のセンターへの浅いフライは、前日に続いて近本がダイビングキャッチ。チャンスの芽を摘まれた。8回に桑原が放ったセンターへの大飛球も、フェンスの手前で近本がキャッチした。良い守備もあるが、阪神の投手が、きっちりとコースに投げられているので、あと少しのところで捉えられない。これを不運で片付けたら、ベイスターズはいつまでも優勝できないと思う。

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キジ

本当に悔しい敗戦だった。先発投手が一番頑張った日に、1点も取れないというチグハグさ。7安打と全く打たなかったわけではないだけに、勝負弱さが際立ち、情けなさも漂う試合になってしまった。

オールスターまでに5割という目標を掲げ、前のカードで一度は達成しただけに、悪くても1勝2敗で借金1と考えていたが、スイープされての借金3はショックもある。

逆に阪神がこの日、今季初の5割に達した。開幕9連敗で始まり、4勝20敗と借金16を抱えてからの5割復帰は、ホントに凄いと思う。同じ勝敗だった昨年のDeNAは、一時的に借金9に戻すのがやっとで、最終的には借金を増やす形での最下位だった。それを考えると、さすが力のあるチームだと思う。

特に投手陣が素晴らしい。青柳がコロナの影響で開幕にいなかったということが、あまりにも大きかったと思うし、ケラーを見切り発車でクローザーに指名したことも響いた。だが、そういったことがあって、浜地や湯浅らが成長したと思うので、不安のあったリリーフ陣も強固なものになりつつある。絶対的エースがいて、西勇、伊藤将がしっかりと柱の役割を果たし、ウィルカーソン、ガンケル、西純、才木とカバーするメンバーも活躍している。ローテーションの厚みもリーグNo.1。

開幕直後、なぜこんなに負けているのか?と思ったが、やはり管理人が優勝予想した通り、強さがある。ヤクルトを追いかけられるとしたら、やはり阪神なのかも知れない。

DeNAも、1997年の再来のように、ヤクルトを追い詰め優勝争いをしたいところだが、あの時もオールスターは借金1で迎えた。この日に勝って、何とかその位置は確保したかったが、及ばなかった。

だが、6月末に借金9となった時には、オールスターをこの位置で迎えるとは思っていなかった。優勝するには少し厳しいとは思うが、CS争いには加わって行きたい。コロナの影響でこの先、どうなるかも分からない。最後まで諦めずに行きたい。オースティンを筆頭に、ソト、大田、森らが戻って来れば、また攻撃の雰囲気も変わるだろうし、少し時間はかかりそうだが東が戻ればローテーションも良くなる。

ヤクルトのマジックが再点灯してしまったが、現在の順位を振り返る意味でも、最後にマジックの計算表を掲載しておく。

全勝ヤ残V勝率
1915634152
295464634810.67140-12.676
394464624912.67440-12.676
4De89424525411.68141-11.683
59645501477.64837-15.655
689385015412.64837-15.655
7/24現在のセ・リーグ勝敗表と、ヤクルトとの直接対決、全勝時の勝率とヤクルトがそれを上回るのに必要な成績

オールスターに出場する牧、佐野、伊勢は楽しんで欲しいが、ケガやコロナには気を付けてもらいたい。他の選手はこの期間にしっかりと休み、後半戦に備えて欲しい。29日にハマスタでの読売戦で後半戦がスタートするが、読売のコロナによる離脱者があまりにも多い為、チームが編成できるのかは気になるところ。そして、かなりまん延しているので、ベイスターズも大きく広がらないよう、これまで通り気を付けてもらえればと思う。われわれファンもそこは同じ。

後半戦は、熱き戦いを!

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