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あと一歩、それが大きく足りない

09/21 横浜DeNA2-3読売@ハマスタ

負ければ優勝が決まる直接対決。ここまで優勝を争ってきて、目の前で胴上げされてなるものかとDeNAがリードする展開で進み、9回に山崎が登板。しかし、2アウトランナーなしから同点とされ、延長に入って勝ち越しを許し、無念の敗戦。目の前で胴上げを見せつけられた。

ポジ

前回の登板で何とかギリギリで5回まで踏ん張り、7勝目を手に入れた上茶谷。ハマスタでの相性の良さもあり、この日の先発を任させた。

初回から力のあるストレートを低めに集め、読売打線に臆せず攻めて行った。非常に堂々とした、良い投球だった。6/1に完封した時に匹敵する好投だったと思う。7月に6連勝を飾ってから、なかなか思うような投球ができず、苦しんだと思う。苦しみの先に光を見出したとしたなら、また一つ成長できたのだと思う。それだけに8勝目という結果を与えてあげたい試合だった。

オトコハダマッテ、ナゲルダケと、この日も背中がそう言っていた。頑張ってきた上茶谷が招いた1アウト1、3塁のピンチでリリーフしたエスコバー。サイドスローから投げたスライダーを戸柱が捕ることができずに捕逸。1点差となり、1塁ランナーの増田は一気に3塁まで進んだ。

なおも1アウト1、3塁のピンチが残り、ラミレス監督までもがマウンドに行く状況。ゲレーロに粘られるも、渾身のストレートを投げ続け、空振り三振。続く代打の石川には、8/24にサヨナラホームランを打たれていたが、ここもストレートで押して、ショートゴロ。リードを保ち、上茶谷の勝利投手の権利を守った。

毎日、身を粉にするような投球を続けている。この日もさらにイニング跨ぎで、8回の上位打線を抑えた。本当に素晴らしい貢献だった。この貢献を無にしてしまったのは、残念だし悔やまれる。

乙坂が唯一の得点となる2ラン。初回もあわや先制ソロというポール際ギリギリのファールを打っていたが、この場面は高めに入ったストレートを力負けせず、ライトスタンドまで運んだ。

高卒ルーキーでプロ初登板だった戸郷だが、緊張を感じさせず、154キロのストレートを思い切り投げ込み、非常に良い投球をしていた。その小気味いい投球から少ないチャンスをものにした、勝負強いバッティングだった。

ヤジ

19歳プロ初登板の投手を打ち崩せず、リリーフ陣にも封じられて2点しか取れなかった打線、パスボールでの失点、バックホームを捕れなかった戸柱の守備とか、いろいろとあるとは思う。

セ・リーグで唯一、年間を通して働き、2年連続セーブ王を獲得。ルーキーから5年に渡ってクローザーを務め続ける康晃だからこそ、彼だからこそ言いたい。この試合は逃げ切らなければならない試合だった。

こういう試合でのクローザーが、一番難しく、全てを背負う過酷な役割なのだと思う。スタンドで見ている我々には分からない、本人しか感じたことのない重圧がかかっているのだろう。

それでも。今や日本を代表する、クローザーだ。リーグ優勝の経験はないが、CS、日本シリーズでも厳しい場面で登板し、結果も残してきたし、苦杯もなめた。

先頭の岡本のライナーに対して、梶谷がダイビングしてスーパーキャッチ。球場が沸きに沸いた。続く増田も三振。このまま終わらない方がおかしいくらいの流れ。十分に経験のあるナンバーワンクローザーがここでストレートの四球を出してしまう。いや、優勝が懸かっているのは自分のチームじゃないぞ?

2アウトから安易に行って、ホームランを浴びるのが一番最悪だ。100歩譲って、相手が一発のある打者なら分かる。ただ、前日に石田からソロを打っているとは言え、今季2本(いずれもDeNA戦だが)の打者だ。

康晃が恐れたのは、ホームランではなく、出してしまえば、盗塁で一気に得点圏のピンチを招くということだろう。俺自身も同行者が「岡本さえ抑えれば大丈夫」と言う中、増田や重信を出す方が、盗塁も警戒しながらの投球になるし、走られたら外野も前に出さなければならない。康晃の持ち球としても、当てるのが上手い打者の方が難しいと思っていた。

だからボールが先行するのは分かる。簡単にはストライクを取りに行けない。でも、四球で出してしまったら、同じことになる。2ボールの時点で切り替えなければならなかった。それができるからこそ、このポジションでずっと活躍できているのではないのか。

続く若林の打席では、3-2となった時点で戸柱がマウンドへ行った。直接会話したはずなのに、次のサインがなかなか決まらない様子だった。結局、ストレートを選択したが、際どいボールが見極められて連続四球。逆転のランナーが出たことで、外野は定位置に下がった。ヒットでの同点はやむを得ないという布陣だ。

7回の勝負所で、大城に代走を出し、阿部を代打で使い、さらには炭谷に対しても代打を出す執念の采配を見せた。結果、捕手は小林だけの状態で進める、際どい試合運びをしていた読売は、小林をそのまま打たせるしかない。7回の怒涛の攻勢を辛うじて断ち切ったDeNAにアドバンテージがあるかと思われたが、小林にストレートを3球続け、3球目が一番甘く、高めに来てライト前へ運ばれた。

読売の優勝に懸ける執念に屈したと言えば、そうなのだろうが、ナンバーワンクローザーとしては情けない投球だったと言わざるを得ない。しかも、8/24の読売戦と同じような失敗をしている。失敗しない人間はいない。大門未知子くらいかな?失敗した後、どうするかが重要。今後、CSに出場することができるとすれば、これ以上に厳しい場面はやって来る。

プロ野球ナンバーワンクローザーとして、もう一つ高みを目指す上で何が必要か、自身の手で掴み取ってほしい。

キジ

「一生残る、一瞬のために」。

勝負の9月に向けて、選手を始め裏方も含めた全ての人が優勝のために一丸になった日々を過ごしたと思う。

4月の10連敗で崩壊してもおかしくなかったチームを立て直し、それぞれの選手が自分のできることをやってきた結果、この位置で戦うことができた。

本当の意味で優勝争いのプレッシャーを感じるところまで行けたかと言うと、まだという感じもあるが、マジック対象チームとなり、2位チームとして逆転優勝を狙う日々を少しでも過ごしたことは、チームとしての経験にもなるかもしれない。

ただ、9月に6試合あった読売との直接対決も、ここまで1勝4敗。勝率.650近い成績のハマスタの5試合でこの数字だから、やはり優勝直前でライバルに対して牙を剥いてきた首位チームには、力の差を見せつけられたと言っていいだろう。

この試合が象徴するように、優勝まであと一歩というところだが、その一歩を歩むためには、まだまだ足りないものがたくさんある。

リーグ優勝し、日本一になることが最大の目標であるペナントレース。それはこの日で完全に潰えたが、シーズンが終わったわけじゃない。現在のルールでは、CSを制した者が日本シリーズへ出場するわけなので、日本一になることはまだできる。

この日、広島も敗れ、CSクリンチは1となった。2位クリンチは中日が72勝に到達する可能性を残し、1度の引き分けが許される状況の為、1.5となった。

先週のハマスタ3連戦での負け越しで、だいぶ2位狙いにシフトしていた感はあるが、まずはそこを目標に再設定して、最後まで戦ってほしい。そして、CSで読売にリベンジするための準備を残り2週間で仕上げて欲しいと思う。

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