04/15 東京ヤクルト2-1横浜DeNA(神宮)
先発の濵口が4試合連続で初回失点。中村と村上の2本のソロで2点を先行されたが、その後は尻上がりに調子を上げ、6回で10三振を奪いQSをマーク。この日からオースティン、ソトがスタメンとなった打線はヤクルトを上回る9安打を放ちながら、柴田の内野安打での1点に終わった。早くも2度目の6連敗で借金10に到達。DeNAの新監督としては最速。18試合での到達は2014年以来の早さ。
ポジ
今年やっとベストオーダーと思われるものが組めた。しかし、だからと言って得点が取れるとは限らないのが野球。それでも、思ったより早くここまで来た。ここからケガに気を付けながら、得点力を上げて行くしかない。
ソトに今季初ヒットが出た。当たりは決して良くないが、1本出ると違うだろう。思ったよりは低めのボールの見極めもできているし、彼本来の当たりが出るのもそこまで遠くないのかなという感じ。オースティンは最初の2打席は連続三振だったが、3打席目で高めに浮いてきたカーブを強振し、もう少しでバックスクリーンへのホームランという当たりだった。最後の打席はシフトを敷いているところ、右方向への技ありのバッティングでヒット。感覚は悪くないのでは。
キャンプからの構想通り、3番オースティン、4番佐野、5番ソト、6番宮崎で組んだが、やはり打線が上手く繋がらない。1試合でバタバタする必要はないが、チャンスに強く打点がリーグトップクラスの牧が2番というのはどうにも勿体ない感じがする。
8関根(桑原)
6柴田(大和、田中俊)
9オースティン
7佐野
4牧
3ソト
5宮崎
2嶺井
P
牧が歩かされず、それでいてチャンスにも回って来るというのは、こんな並びの方が良い気がする。前からそうだが、4人を並べるとそこがコアになり過ぎてあまり良くない印象。今後もしばらく模索して行く感じになるだろう。
濵口は、結果として見れば6回10奪三振で2失点とQSで合格点なのだが、4試合連続で初回失点。登板前の調整方法というより、精神的なものだと思う。先発投手は誰でも立ち上がりは不安定なのだが、それにしても毎回というのは進歩がない。
4回以降の投球を見れば、開幕投手に選ばれるほどの投手というピッチングができているわけだから、立ち上がりからここまで投げられずとも、もう少しうまくまとめて欲しい。金曜に登板して開幕投手との投げ合いとなっていたため、流れを変える意味でも中5日で登板をずらし、何とか勝ち星を付けて勢いを与えたかったのだが、こういう時に限って打線の援護がない。投打が噛み合わずもどかしい。
濵口、平田、山崎で13三振を奪い、初回のソロ2本以降は相手に流れをやらない投球を見せてくれただけに、これで同点、逆転で打線が応えて欲しかった。
ヤジ
ヤクルトを上回る9安打を打ちながら、柴田の内野安打による1点だけという、良くも悪くもベイスターズらしい攻撃だった。2回はヒット→併殺打→ヒットという、昨年までの重量打線でよく見た光景が帰って来た感じがした。
4回の柴田の当たりはセンターに抜けそうだったが、山田が好捕。トスが大きく浮いた分、西浦がジャンプする形になって、鈍足の宮崎でもセーフになった。上手くプレーされていたら無得点に終わったかも知れないくらいの拙攻。
宮崎はどうにもうまくハマらない。併殺でランナーがいなくなったところでヒット。2打席目は一応、得点圏だったが当たり損ねで珍しい内野安打。3打席目は1アウト1、2塁でまた併殺打。シュートピッチャーの近藤に代わったところで、1ボールからのインサイド低めの厳しいボールに手を出した。このところずっとそうだが、カウント有利で打ちに行くボールの選択が悪い。
そして最後の打席では、2アウト1、2塁でマクガフの初球、甘いストレートを捉えたが、ライナーがライト正面に。もう少し上がればホームランかライトオーバー、上がらなければ一二塁間のヒットになりそうなのだが、うまくいかない。オースティン、ソトが入って6番に下がったが、それでもチャンスが行きやすい打順なだけに、宮崎の打点が増えて来ないと苦しい。
首位打者も獲得して3割を打てる好打者なのは疑う余地もないが、キャリアハイの28本塁打を打った2018年でも71打点だから、中軸を打っている割には打点が少ない方で、あまりここぞで打ってくれるタイプでもないというのは分かっているのだが。
9回の桑原の打球も、あと50cmというところでフェンス上部に当たり、同点ホームランにならず。あれが入ってくれれば違ってくるのだが、現状のベイスターズの勢いのなさを象徴するような当たりになってしまった。
キジ
昨日の投稿で書いた通り、中畑監督、ラミレス監督の初年度を大きく上回り、DeNAの新監督として最速の借金2桁に到達した。
監督 | 18試合時点 | 初の借金10到達 |
中畑清(2012) | 6勝11敗1分 | 4月30日(6勝16敗1分) |
ラミレス(2016) | 5勝12敗1分 | 4月29日(8勝18敗2分) |
三浦大輔(2021) | 3勝13敗2分 | 4月15日(3勝13敗2分) |
中畑監督は、2014年にも18試合時点の4勝14敗で借金10となり、DeNA史上最速も持っていたが三浦監督に並ばれた。引き分けがあるため3勝での借金2桁はワースト記録になる。まだ18試合だが、開幕からの未勝利も含めて、悪い記録に次々と名前を残して行く三浦監督。この先は何が待っているだろうか。
ラミレス監督は、5月に梶谷の復帰とルーキー今永、2年目の石田が絶好調で、脅威的な快進撃で11あった借金を返済して5割復帰。69勝71敗3分の3位で球団初のクライマックスシリーズに進出した。
三浦監督もどうせ行くなら早めに到達して、そこから巻き返して行った方がいい。週末あたりからソト、オースティンの復帰とルーキー入江、2年目の坂本の絶好調が来るだろうか。
坂本が今週先発するのではないかと思い、上記のように書いたのだが、いきなり菅野とのマッチアップになる。簡単な相手ではないが、昨年を振り返ると、坂本が先発する試合はとにかく得点がよく入った。昨年の平均得点4.3に対し、坂本が先発した試合は6.5で、3試合以上先発した投手の中ではトップだった。(投げている間ではなく、先発した試合トータルの平均)
初登板ではいきなり10点の援護があって初勝利。スターナイトでは7失点KOも、チームが一気に7点を奪って引き分けに持ち込むということもあった。菅野相手だからどうだろうとは思うが、オースティン、ソトが復帰した打線が爆発するということがあるかどうか。
入江はまだもう1試合チャンスがもらえそうなので、0勝4敗から一気に4連勝した今永先輩の再来を期待したい。
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