05/26 横浜DeNA5-1福岡ソフトバンク(ハマスタ)
交流戦ではプロ入り後負けなしの濵口は初回、野村勇にソロを浴びて先制を許す。さらに1アウト満塁のピンチを背負ったが、何とか切り抜けた。その後もランナーを出しながらも得点は許さない投球。4回に牧の同点ソロと関根の犠牲フライで逆転。5回の大ピンチは牧の好判断で切り抜け、打線は佐野のソロなどで追加点を重ねた。5回1失点の濵口が交流戦7勝目を挙げ、6回から平田、田中健、エスコバー、伊勢、山崎が無失点リレーで締めた。
ポジ
前日のミスから一転、好守を連発
前日は守備のミスがビッグイニングに直結し大敗を喫したが、この日は守り勝ったという印象だ。3回にノーアウト1、2塁のピンチで、グラシアルを注文通りの併殺打に仕留めると、4回には先頭の松田のライナーを宮崎がジャンピングキャッチ。さらに、6回1アウト2塁で牧原大の右中間への大飛球を、蝦名がフェンスを恐れずに追い付いた。
3回の失点を防いだことが、同点から逆転へ繋がったし、宮崎の好守はチームに流れを呼び込んだ。そして、蝦名がフライを捕れていなければ、1点差となりなおもピンチになっていた。濵口の勝利はなかったかも知れないし、試合がもつれていただろう。ビッグプレーだった。
試合を分けたのは、5回1アウト2、3塁からグラシアルの詰まった当たりがセカンドゴロとなり、牧がバックホームして三森がアウトになったシーン。前進守備をしていたので、牧が捕った瞬間にファーストに投げると思ったので、ホームに投げて驚いた。
際どいタイミングも判定はアウト。藤本監督がリクエストするも判定は覆らず。守備位置からしてもサードランナーの生還はやむなしだったと思うが、グラシアルの打球がライナーのような形だったため、三森のスタートがやや遅れたのだろう。牧が捕った瞬間に刺せると判断して、ホームへ送球したのではないかと思う。
思い切ったプレーで、結果的に同点となるはずが無失点で切り抜けられた。ただ、セーフになっていたら前日のようビッグイニングとなった恐れもある。セカンドゴロだったら同点はOKというチームの方針だったが、状況に合わせて判断し、思い切ったプレーができたことは評価したい。
バックにも助けられた濵口は、初回から野村勇のソロを浴びた後、ヒットと2四球で満塁。ここで追加点を許さなかったことが、この日の勝利に繋がった。2回以降も四球でランナーを出しながらも、得点は与えない濵口らしい投球。5回は3四球で満塁としたが、松田をサードゴロに打ち取って吠えた。
結局、5回3安打7四球なのにソロの1点だけという、どうやったんだ?という内容。5回で98球という濵口らしさ前回の投球で、勝利投手の権利を得た。2ヶ月ほどファームで調整となり、復帰戦とは言え、5回で代わっているようでは困るが、この日はまず帰って来たということで目を瞑ろう。
ランナーを出してテンポも良くなかったが、味方の援護があったということは、得点をやらなかったということを評価してあげたいと思う。だが、次はもう少し良い内容を見せて欲しいし、文句なしでヒーローインタビューに立って欲しいと思う。
派手な一発の裏で最低限の仕事と好走塁
打線では牧と佐野がホームランを放ち、デスターシャの競演でリードを広げた。2本以上ホームランが出てしまえば、当然ではあるが8勝2敗と圧倒的な数字。牧の当たりは、ハマスタで着席後すぐだったが、少し距離が足りないかなと思って見ていたが、風がフォローだったこともあり、ギリギリ届いた。佐野のあたりは文句なし打った瞬間という感じだった。やはりホームランは現地が独特の良い雰囲気に包まれるので気分がいい。
見逃せないのがヒーローインタビューに立った関根の活躍。勝ち越しの犠牲フライは、なかなかこうした最低限の仕事ができないことが多い中、三塁ランナーがソトだっただけにしっかりと飛距離が出たことは大きかった。2本目の二塁打は貴重な追加点に繋がった。前日は結果が出なかったが、この日もチャンスをもらい、それを生かしたことは評価したい。
ノーヒットだったため、ヒーローインタビューには呼ばれなかったが、蝦名もスタメン抜擢に応える活躍だった。1打席目はノーアウトのランナーが出たところで、甘い真ん中のボールを引っ掛けて併殺打。それでも気持ちを切り替えてプレーができた。4回は最低限の進塁打で逆転を呼び、6回に前述の守備で貢献。その裏は四球を選んで出塁し、嶺井のサードゴロでホームを突き、見事に生還。足の速さが生きた。
三浦監督は前日の姿で、使ってみたいと思わされたと語る。DHのある交流戦のビジターでチャンスを得られそうなので、バッティングでも結果を残したいところだ。
前日に左のハムストリングに張りを感じて途中交代した宮崎。4月に痛めた部分が再発したかに思われたが、この日に確認したところ問題なく、スタメン出場した。とにかく宮崎が無事で良かった。このニュースで試合前からベイスターズに良い流れがあった。無理はしないで欲しいが、宮崎がいるといないでは大きく違う。
ヤジ
結果が出た選手、出なかった選手もいるが、全員野球で勝ち取った勝利だと思う。従って、なし。
キジ
濵口はプロ入り後、昨年まで交流戦は負けなしの6勝。昨年も2勝を挙げて防御率0.90の交流戦男。神大OBとして濵口を応援して来た中で、背番号26のユニフォームを今季初めて着て、10連敗中の現地観戦を決断したが、信じて良かったと思う。まぁ、完全に信じ切ったかというと、それは後述。
交流戦最初のカード、しかもソフトバンク戦で勝ち越したということが何よりも大きい。暗黒時代を越えて来た者として、阪神戦とソフトバンク戦はほぼ勝てないから行ってはいけないというイメージが強烈に残っている。そうした中、昨年は2勝1分、今年も2勝1敗とハマスタで2年連続勝ち越したことは素直に喜びたい。
最初のカードを終え、全6カードが2勝1敗という結果となり、全チームが勝利をしたことになる。極端な勝敗はなく横一線のスタートとなった。それだけに2カード目が重要になって来る。ベイスターズはベルーナドームで西武との3連戦。初戦は高橋光成と大貫のマッチアップ。
東浜からも得点できたので、大貫が試合を作ってくれれば何とか戦えるのではないか。昨年は勝てなかった所沢で勝利を掴みたい。
ということで、今回は現地開幕を記念し、写真多めでお届け。次回は28日ベルーナドーム。いい加減、土日に勝ってくれ。
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