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バント決まらず12残塁 山崎が5失点で連勝止まる

05/02 横浜DeNA1-6広島東洋(ハマスタ)

初回に1アウト満塁で桑原が併殺に倒れて先制機を逸すると、2回に坂倉の犠牲フライで先手を奪われる。しかし、ガゼルマンは6回まで2安打の好投。6回裏に関根のタイムリーで追い付き、なおも満塁と攻めたが代打戸柱が倒れた。8回にバント失敗もあって無得点に終わると、9回に山崎が菊池の二塁打から内野ゴロ間に失点。さらに坂倉にグランドスラムを浴び、試合を決められた。12残塁の拙攻で連勝はストップ。

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ポジ [Good]

ガゼルマンは立ち上がりに先頭打者を出塁させ、苦しい投球となった。初回は2番の野間を併殺に取ったが、2回は西川にライト線への二塁打を許した。少し甘くなったが、これは打った西川が上だった。ノーアウト2、3塁とされたが、坂倉の犠牲フライによる1点で凌いだ。

その後は6回までノーヒットに抑えた。ストレートは角度があって球威を感じられたし、尻上がりに低めへ集まるようになっていた。ここまで3勝0敗という成績が物語っているような素晴らしい投球だった。6回に逆転まで持って行ければ、4勝目という内容だった、残念ながら勝ち負け付かず。

しかし、これだけの内容を見せてくれるのなら、もっと使って行きたいところ。3日に登録を外れるか注目したいが、来週の前半に先発しないなら中4日で日曜に持って行きたいくらいだ。

牧がマルチヒット。既に先週は決勝打が3回、打点も伸ばして来ているが、当ブログで先週書いたように、爆発の予感。9回の打席も内容は良かった。あとはチャンスで回って来て、打ってくれれば。牧の後ろを打つ打者によっては勝負を避けられる場面も増えるだろう。

関根が唯一の得点となるタイムリーを放った。バットを折りながら、しぶとくセンター前へ落とした。8回にもセンター前ヒットを放ってマルチヒット。こちらも好調をキープしている。

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ヤジ [Bad]

この試合はあえて書くまでもないくらい明確だろう。

Point: 4回と8回のバント失敗

9回の山崎と思った人はいないよね?敗因はバント失敗を含む12残塁の拙攻。ゲームとしては3-1か4-1で逃げ切りたい内容だった。特に8回は大和がバントを決められず、それでも何とか粘って四球を選び、チャンスを拡大しただけに、伊藤は何とか決めて欲しかった。その後の打者もカバーできなかった。

しかし、バントは簡単ではない。必ず決まるものでもない。特に1、2塁のバントはフォースプレーになるし、相手もバントさせない配球をして来て、バントシフトでプレッシャーをかけてくる。バントもできないのかとヤジる人も多いが、プロの投手が投げるボールをバントするのは、プロの打者でも難しい。練習していたとしても、成功率が100%になることはない。それだけに、ピンチバンターとして初球で決めた西巻の働きはもっと評価されるべき。

年間でもこういう拙攻の試合は何試合もある。重要なのは続けないこと。この試合は、作戦含めて上手く行かなかった。監督、コーチ、選手も分かっているはずだが、切り替えて次の試合で得点を重ねて欲しい。

ただ、連勝が続いていただけに動かしづらいとは思っていたが、5番の桑原がブレーキとなるシーンが目立っている。4月27日の4安打から5試合連続ヒットを放っており、バッティングの状態は良い部類。しかし、初回の1アウト満塁で137キロのツーシームを引っ掛けてサードゴロ併殺打。

ストレートを右方向へ打つイメージであれば、ツーシームであってもここまで引っ掛けないかなと思うので、5番のバッティングを意識し過ぎているように映る。4回のノーアウト1、2塁ではバントを命じられるが失敗。次の関根が好調だし、5番にバントさせることは悪いとは思わないが、それなら他の打順に入れても、と思うが。

宮崎が好調を維持、牧も先週書いたようにバッティングの内容が良くなってきており、5番にチャンスが回りやすくなっている。そうした中で、桑原の得点圏打率は23打数2安打の.087で、主に5番でスタメン出場していながら5打点というのは、ちょっと厳しい。

昨年は通算の.254に対して得点圏で.280と良かった。だが、これはあくまで1番として下位打線から回って来ての数字であり、5番となるとそれは別物。打順を意識するなと言っても人間なので、それは難しい。監督やコーチがどういう考えで起用しているか分からないが、大田をわざわざ2番に入れてまで5番に置く必要があるのか。桑原のバッティングの調子が悪いわけではないので、勿体ないというか生かせていないと感じる。

当初は5番ソト、6番桑原だったが、ソトが不振で7番になり、やがてスタメンを外れた。牧の後ろを打てる打者がいなくなっている。1番佐野の弊害と言ってもいいだろう。関根は5番に置きたくないということか。ここまでは桑原が打てなくても関根がカバーしていた部分もある。ソトの復調、あるいはオースティンの復帰が待たれるところ。

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キジ [Other]

連勝は止まった。ハマスタ17連勝まで行きたいところだったが、そう簡単なことではない。重要なのは連敗しないこと。

山崎については、前日に球団公式のTwitterアカウントでツイートされた、バウアーのソードセレブレーションに関する内容に、疑問を呈する返信をしたところ、それがアメリカのメディアに意図しない形で報じられてしまった。翻訳の壁でもあるのだろうが、山崎としてもバウアーの影響力について配慮が欠けていたと思う。

その件はしっかりとバウアーと話をして、手打ちになっているので、この試合の投球と過度に結び付ける必要はないと思う。

ただ、山崎もこういうことがあったので、しっかりと抑えたいという気持ちは当然あったと思う。それが投球に影響したかどうかは分からないが、試合前の動きとしても本来やらなくていいことをしたのは間違いない。

先頭の菊池の打球も、三塁線の微妙なコースを抜けて行った。見方によってはファウルに見えるが、三浦監督はリクエストしなかった。恐らく、あの打球を映像で検証しても明確にファウルとは判断できないので、判定通りにしかならなかったと思う。

そして、広島の方は野間がきっちりとバントを決めた。秋山の緩めの一二塁間へのゴロは、ファーストの佐野が大きく左へ移動して捕ったが、体勢も悪くホームには投げられない。牧はゴロを捕りに前へ出てからのベースカバーで間に合わず内野安打。投手の山崎も、佐野がバックホームする際に邪魔になるので、いつものようにベースカバーには走れなかった。

牧が捕った方がホームへの送球はしやすいし、間に合わないと判断したらファーストでアウトは取れただろう。だが、これは結果論。前進守備では前にいるファースト、サードが処理した方がホームでアウトを取りやすい。一瞬の判断で佐野が捕りに行ったことは責められない。

不運だったと片付けてしまうのは雑だが、この点の取られ方は同情の余地はある。ただ、広島も栗林が登録抹消となり、矢崎、塹江あたりが代役を務めて行くので、1点ならまだ分からないところだった。秋山がランナーとして残ったこともそうだが、続くマクブルームもバットが折れて完全に詰まったがライトの前に落ちるヒット。悪い流れが連鎖してしまう。

西川にも繋がれて満塁となり、坂倉には1-1のカウントからストレートが甘く入り、しっかりと捉えられてしまった。一番甘いボールが最悪の局面で行ってしまい、それを見逃さずにスタンドまで運ばれた。7連勝中で全てが上手く回っていた中、悪いものが一気に出た。

山崎も、チームも切り替えて行くしかない。3日はいよいよバウアーが先発する。連敗を阻止するという部分と、チームの浮沈のカギを握るバウアーの初登板ということで、ベイスターズにとっては今シーズンのターニングポイントとなると思っている。

バウアーは、アメリカにいるファンに向けて、You Tubeでの配信を希望していた。それもあって、ファームの登板は球団公式You Tubeチャンネルでライブ配信された。今回は1軍の登板ということで本来であれば配信されることはないが、ベイプラのカメラを使って、ベイプラのPRも兼ねて3回裏までという限定で配信が実現した。

バウアー獲得に漕ぎ着けた背景として、年俸だけでなく練習施設やグッズ展開、ファンクラブなどさまざまな要素があるようだが、こうした配信というのも1つあるのだろう。ベイスターズとしても、世界の人々に配信を見てもらうというのは悪い話ではない。

広島の先発は九里で、ここまで防御率0.68の好成績だが、1勝と勝ち運には恵まれていない。打線が得点するのは簡単ではないが、バウアーを援護できるか。バウアーも調子が上がっている広島打線に対してどのような投球ができるか。多くの人が注目する試合になるが、楽しみにしたい。

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