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毎回「中の人」が変わる濵口 交流戦初黒星

06/02 横浜DeNA1-3オリックス(ハマスタ)

まるで着ぐるみに入っている中の人が、奇数回と偶数回で変わっているのではないかと思うほど、別人の投球だった。課題の初回を三者凡退で片付け、スタメン抜擢の蝦名がソロを放って先制点をもらう。しかし、2回に内野ゴロ間に同点を許す。4回は2アウトから連続四球などで満塁のピンチを迎えたが、ここは切り抜けた。しかし、6回に再び連続四球から杉本のタイムリーで勝ち越しを許し、降板。打線は中盤以降、山崎福に翻弄され、本田から平野と繋ぐリレーに4回以降パーフェクトに封じられ無抵抗のまま敗れた。

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ポジ

代打で結果を残し、2番ライトでスタメンを勝ち取った蝦名。出番を増やして行きたい左腕との対戦で、マルチヒットと結果を残した。最初の打席は、真ん中に入ったストレートを右方向へ弾き返すと、打球は強い風にも押されてライトスタンドへの先制ソロ。2020年のスターナイト以来となるプロ2本目のホームランに笑顔が弾けた。

3回は、ヒットの佐野を一塁に置き、4球ファウルを打つなど粘り、9球目のインサイド低めの難しいストレートをレフト前へ運んだ。粘って打てるボールを待ったことも良かったし、インサイドの捌きも見事だった。やっと1軍で自分のバッティングが出せるようになってきた。まだまだ打数は少ないが打率も.304となり、過去2年が1割台だったことを考えれば大きな成長だ。今後の活躍も期待したい。

細川もこんな感じで代打で結果を出し、スタメンの機会を得て欲しかった。代打の機会も限られていたとは言え、ヒットを1本も打てず結果が出せなかった。蝦名に他の選手も続いて欲しい。

6回、1点を勝ち越されてなおもノーアウト満塁という場面で濵口が降板。日曜のベルーナドームでサヨナラホームランを打たれた平田が、2番手としてマウンドに上がった。厳しい場面だったが、アウトサイドのスライダーを引っ掛けさせた。三遊間の速いゴロで、大和が捕った体勢は投げにくい状況だったが、素晴らしい身のこなしでホームをフォースアウトにした。

このファインプレーで勇気づけられた平田。続く紅林には3-1と苦しいカウントとなるが、アウトサイドに少し沈むボールを投げ切り、ショートゴロ併殺打。見事な火消しだった。

ベルーナドームでのサヨナラホームランでは、それほど悪いボールではなかったが、栗山に上手く打たれた。セオリー通りの登板だったが、一部のファンからは批判も集まった。そんな中、月曜には齋藤コーチが、平田への信頼は変わらないというコメントを出し、三浦監督も重要な場面で投入した。

5月21日に一気に5失点するまでは無失点を続けていたし、その日以外の内容は良い。イメージ先行なのか否定的な声が聞こえるが、ブルペンをよく支えてくれていると思う。今後もこういった場面で、三上や田中健とともに、ベテランリリーバーとして活躍して欲しい。

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ヤジ

濵口は、課題とされる初回を三者凡退で切り抜け、交流戦では最長タイとなる8連勝に向けて好スタートを切った。しかし、2回は杉本にチェンジアップを3球続けたところを合わされ、レフト前ヒットを打たれると杉本に盗塁を決められた。これは無警戒だった。安達にもライトへ巧く打たれて1アウト1、3塁。

伏見は完全に打ち取ったが、当たり損ね過ぎて、内野ゴロ間に同点とされた。完全にタイミングも外していたので、不運だった。

3回は山崎福からの打順で簡単に三者凡退。再び初回と同じ濵口が戻って来た。しかし、4回は宗の盗塁死もあって2アウトランナーなしとしながら杉本のヒットの後、連続四球。濵口の悪い面が覗く。この場面は何とか紅林を三振に取って切り抜けた。

奇数イニングである5回は、また中の人が変わったように「良い濵口」になる。3回と同じ打順の巡りとなり、僅か9球で2三振を奪って三者凡退。

一方、偶数イニングの「中の人」は、どんどん悪くなっていく。6回は宗、中川圭と連続四球。完全に悪い時の濵口の投球となり、杉本にも3ボール。ストレートでストライクを取りに行ったところを打たれ、レフト線へのタイムリー二塁打。あわや3ランというような雰囲気だったが、インサイドだった分詰まっていた。安達に死球を与えて満塁となったところで降板した。

123456
球数12191228916
濵口のイニング別球数(6回はアウトを取れず降板)

奇数イニングは素晴らしい投球だったが、偶数イニングは回を追うごとに悪くなって行った。良い濵口と悪い濵口が完全に同居した登板だった。平田のお陰で2失点で済んだが、大量失点になってもおかしくなかった。前回のソフトバンク戦も悪い濵口で何とか勝ちを拾ったが、次回は3月のバンテリンドームのような、良い濵口で交流戦の勝利数を伸ばして欲しい。

打線は4回以降はランナーすら出せず、無抵抗のまま敗れた。宮崎、牧、ソトがノーヒット。この試合に限らず先週の西武戦から3人が揃って湿っており、得点が思うように取れない。

同点で迎えた3回に、1アウトから佐野と蝦名の連打でチャンスを作ったが、得点圏打率の低い宮崎が力んだようなスイングでファウルフライに倒れると、牧もファーストゴロに打ち取られた。ここで再びリードを取って主導権を握りたかったが叶わず。

その後は、スピードガン表示よりも威力のあるストレートに、多彩な変化球を低めに集められ、翻弄された。神奈川県の星槎国際湘南高出身の本田には、155キロを超えるストレートに力負け。平野にはNPB通算200セーブの達成を許した。

平田の好リリーフもあって最少失点に食い止めていたが、打線が全く反撃できなかった。開幕から2ヶ月が過ぎ、疲れもたまってくるところだが、それは相手も同じ。オールスター前までに上位との差を詰めるためにも、踏ん張りどころ。打順の並びも見直し、状態の良い選手を使って行きたい。

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キジ

6月2日は、横浜開港記念日。横浜市立の公立学校は休みとなり、みなとみらいを中心に開港祭が行われ、横浜の街は祝福ムードに包まれる。コロナ禍となった2020年から規模が大幅に縮小していたが、今年は臨港パークでイベントも開かれた。

多くの人が集まる花火大会は今年もできなかったが、10分程度ではあるが臨港パークで花火が打ち上げられ、同時に横浜市の18区でも2分程度の間、花火が打ち上げられた。我が家からは窓がある方角的に鶴見区ではなく、おそらく港北区と神奈川区と思われる花火が少し遠くに見えた。

そんな横浜市民にとって特別な日である6月2日、ベイスターズもさぞかし気合が入っているだろう。

年度スコア相手球場
20211-1ソフトバンクハマスタ
2020なし
20192-5ヤクルトハマスタ
20184-5ソフトバンクヤフオク
20174-6ソフトバンクハマスタ
20161-4西武西武プリンス
20156-5ソフトバンクハマスタ
近年の6月2日のベイスターズの試合結果

うーん、全然勝ってない。6月頭は、時期的に通常であれば交流戦。2015年以降は偶然にもソフトバンクとの対戦が多いが、2015年に勝って以来、4敗1分。開幕が6月後半にズレ込んだ2020年は試合がなかった。

過去は交流戦で分が悪かったので負ける確率も高かった。しかし、最近5年はセ・リーグでも善戦している方。それでも、この日は勝利に繋がらず、交流戦はプロ入り後、無傷の7連勝だった濵口でも止められてしまった。

土日に勝てない状態が続いているが、吉田正を欠く調子が出ていないオリックス戦で、平日のカードも負け越してしまった。これは非常に痛い。しかも、この日はセ・リーグで負けたのはベイスターズだけという独り負け。余計にダメージがある。

交流戦の勝敗も4勝5敗と負けが一つ先行した。週末はパ・リーグ首位の楽天戦。一時の好調さはなくなっているようだが、ローテーションの顔ぶれを見ても厳しい戦いが予想される。一番安定している先発の大貫が投げる初戦は是が非でも取って、連敗を止めたいところ。交流戦を5割ラインで乗り切れるかどうか、正念場の試合となる。

ファームでは、大田が2点タイムリー二塁打を含むマルチヒットをマークした。守備でもライトへの浅いフライをダイビングキャッチ。途中からセンターに移ってフル出場した。ファームは3日から戸田での試合になることもあって、これだけ動けるなら1軍に呼ばれるのではないか。クリーンアップが揃って不振となり、攻撃力が大幅に落ちている。余裕は全くないだろう。

週末の先発は、阪口という声もあったが、どうやら石田になりそうだ。石田がもう一度ファームで先発するなら、この日までの横須賀での読売戦になるだろうから、先発しなかったということは1軍なのだろう。前回は4回73球で降板した京山が、中5日で土曜に先発することが濃厚とのことだ。

なかなか援護に恵まれない大貫を援護して初戦を取り、流れを作って土日の連敗を止めたい。

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