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三浦監督「チームに迷惑かけた」 5回に勝負かけられず

06/01 横浜DeNA1-5オリックス(ハマスタ)

先発のロメロがこの日も初回に失点。さらに3回には杉本に2ランを浴び、4回途中4失点で降板。打線はワゲスパックに4回までノーヒット。5回に1アウトから3連打で1点を返し、なお2、3塁としたが後続が断たれた。6回にはチャンスでソトが併殺打。結局3安打で1得点に終わった。

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ポジ

桑原が久しぶりのヒット。1本出ただけで喜んでいる場合ではないが、1本出ると違って来る。特にタイムリーとなって26試合ぶりに打点を挙げ、チームに貢献できたことは、気持ち的にも少しほぐれるだろう。元来、夏には強い選手で6月に入って夏のような気候に近づいて来た。このあたりで状態を上げて欲しい。

入江が2アウト満塁で、前の打席でホームランを放っている杉本という厳しい場面でリリーフ。フォークで空振りを奪った後、ストレートを続けて空振り三振に取り、ピンチを切り抜けた。そのまま回跨ぎで続投し、5回はT-岡田と頓宮を三振に取った。ボールの精度は波が激しいが、かなりコンスタントに力を出せるようになって来た。場数を踏んで、伊勢を追いかけて安定したリリーバーに成長して欲しい。

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ヤジ

三浦監督は試合後のインタビューで、「チームに迷惑をかけた」「監督の判断ミス」と自らの責任を口にしていた。具体的にここという言及はあまりしていないが、下記の3点だろうか。

  1. 6回にソトが併殺に倒れた際、リクエストをするのが遅れた
  2. 7回にクリスキーを交代する際、決断が大きく遅れた
  3. 5回の3連打の後、一気に勝負をかけられなかった

先発のロメロは初回から失点し、5回持たずに4失点。打線も5回に3連打はあったが、その後は沈黙してその3安打だけ。内容としては完敗であり、監督采配で何とかできたかは微妙なところだ。それでも、監督としてやれることをやったのか、判断として正しかったのかは今後に生かさなければならないだろう。

ソトの併殺は、ランナーのソトも小池コーチも大きなアピールがなかったので、すぐさまリクエストという感じにならなかった。迷っているうちにリクエストが遅れたのだろう。MLBでは20秒という規定があるが、NPBは審判の裁量となるようだ。これはいずれにしてもアウトかなと思うが、執念は示したかったかと思う。

プロ野球の監督は、さまざまな状況の変化や制約の中、一瞬で判断を求められる。難しい局面は多々あるだろう。7回にクリスキーが1アウト1、3塁のピンチを招いたところで、次の打者は左のマッカーシー。一旦、齋藤コーチが通訳を伴ってマウンドに行き、指示を出して戻ったところで三浦監督が出て来て田中健に交代を告げた。

齋藤コーチは一旦ラインを越えてベンチ前まで戻っていたため、再びマウンドに戻れず田中健に声をかけることはできなかった。迷った末に交代をすることはあるとは思うが、さすがに遅すぎる。交代する可能性を齋藤コーチに伝え、マウンドから確認してもらうとか、やり方はある。2年目でまだこれかというのが正直な感想。

そして、一番残念だったのが5回裏の攻撃で、代打に宮本を送った場面。これにはいろいろな意見があるだろう。先に強調して書いておきたいのは、後から代打起用に関して誰だったらと言っても、結果論にしかならない。また、オースティン、大田、楠本らが離脱している中、代打に打力を期待できる選手がほぼいないというのも同情の余地がある。

言い方は非常に悪いが、現状で代打に控えている選手では誰を使ってもそれほど大差はなく、多くは期待できないという状況だ。事実として1割台の打者が並んでいる。そうした前提に立ったとしても、3連打で1点を返してなおも1アウト2、3塁での代打が宮本というのは、どうしても勝負していないという印象を拭えない。

ベンチなりの根拠を持って起用したと思うし、そうでなければならない。だが、この起用では「まだ5回だから他の打者を温存して宮本を使った」と思われても仕方ないだろう。まず、この場面を試合を分ける分岐点と捉えたのかどうか。4回までノーヒットに抑えられ、4点のビハインド。3点差に迫ったとは言え、ここで一気に行かなければ終盤に追いかけるのが苦しくなる。

あと1点取れたらくらいの気持ちで采配しているから、こういう結果になるのではないか。昨年から一気に爆発して逆転するという展開がほとんどない。ここが勝負所と見極めて一気呵成に攻める攻撃がほとんど見られない。スタメンに使った打者が打てばそういうこともあるが、ベンチワークを絡めての攻めたと思えたのも数えるほど。

宮本は三振に倒れてしまったが、これは使った監督の責任だろう。彼だけを責めるのは違うと思う。宮本には悪いが、起用された時点で想定される結果。じゃあ、他の選手が代打だったらさらに得点できていたのかと言えば、確かにそれも微妙なところではある。

だが、打つべき手を打って、結果が出ないのとは違うだろう。4回までノーヒットだったから、投手のところにまさかチャンスで回るとは思わず、代打を準備できていなかったのかなと思う。まだ5回だし回って来れば宮本というまま起用するしかなかったのではないか。

宮本に2、3塁でランナーを還す役割を期待するのか?いや、彼は足を生かすためにチャンスメイクを期待する選手だろう。だからチャンスになった時点で別の打者を出せる準備が必要だった。藤田が速球への対応に不安があるなら、まだ得点圏で5-0の宮本ではなく、神里や柴田でも良かった。さらにここが勝負ということなのであれば、キャッチャーであっても一番結果を出している戸柱の選択肢もあった。

その時点で、右打者の被打率.302、左打者には.228のワゲスパック。3連打も全員右打者だったし、打点はまだゼロだが、最近代打で結果を出している蝦名を送っても良かった。前述の通り、誰を出しても大差はないし、いずれにしても1点止まりに終わったかも知れない。ただ、期待する役割、最近の調子、場面などを考えれば、宮本を使う選択肢はなかったというのが個人的な意見。

これで宮本が打っていれば、監督の采配をカバーし、よく宮本を使ったと称賛もされるだろう。だから、正解はないし結果論ではある。ただ、確率として一番高い手を選んだ采配になっていたのか。そうなっていなければ、年間を通してみた時に、勝敗として大きな差になって来ると思う。

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キジ

サンスポナイターとして開催された試合で、サンスポの競馬担当の記者である、三浦監督の長女・凪沙さんが始球式を務めた。試合前からいつもにはない緊張で迎えた試合だったかも知れない。それが影響したということはないだろうが、ベンチワークが少しバタついていたような試合になってしまった。

これで交流戦は5割に戻ったが、土日に勝てないベイスターズとしては木、金で勝っておかなければならない。まずは2戦2勝の濵口でオリックスに勝ち越しを決めたいところ。オリックスは山崎福が先発。4連敗だったが、前回の交流戦の読売戦で今季初勝利。防御率3.11と悪くないし、平均して7回くらいまで投げている。打線の援護との巡り合わせで勝てていなかった面がある。チームでしっかりとプランを立てて攻略して行く必要があるだろう。

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