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天候は回復も試合内容は回復せず 良い部分も勝利には繋がらず完敗

10/17 横浜DeNA3-7東京ヤクルト(ハマスタ)

午前中から強まった雨の影響で開始時間を1時間遅らせての試合。天候は回復したが、試合内容の悪さは回復しなかった。京山が2三振の立ち上がりも、中盤からボール先行で、二度も追い付いてもらいながら3イニング連続失点。7回もマウンドに上がったが山崎を歩かせて降板した。櫻井、伊勢で1点を追加された。打線は常に先行される展開も追いすがったが、8回2アウト満塁であと一本が出ず。9回は三嶋が致命的な3ランを浴びた。

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ポジ

牧でしかポジれなかった開幕当初を思い出すような、連日の牧、牧。この日もマルチヒットで、いよいよ.298と3割が見えて来た。ルーキーで規定打席に到達し、3割を打つことはなかなかできないことなので、狙って行きたい。

そして、新人最多安打記録も11位となり、10位と1本差。9位の高橋由伸氏の140本を抜くのは時間の問題。1番を打っていた近本の159本はさすがに無理だろうが、ベスト8に食い込めるか。そして、二塁打の方は29本目で、こちらも高橋由伸氏の32本を追う。歴代2位となるチャンスはありそうだ。

バッティングも素晴らしいが、この日の4回に宮崎のセンター前に落ちるヒットで三塁を悠々陥れた判断も良かった。大和のライトフライも浅かったが、脚力も見せてホームイン。クロスプレーにならず、二塁を狙った宮崎が刺されていた。ダイレクトでの送球の隙を突いたと思うが、古賀から良いボールが戻って来た。

7回には、2アウトランナーなしから代打の森と神里で1点を返した。森が真ん中のカットボールを打ち返し、強い当たりのゴロだったが、今野がグラブで弾き内野安打。フィールディングが良い投手ならピッチャーゴロだったかも知れないが、しっかりと打ち返せているし、足があるからこそ焦りも生む。

そして、神里もカットボールが甘くなったところをライト線へ運んだ。一塁ランナーの森は、セカンドを回るまでは、ホームに還って来れるかな?という感じだったが、そこからが速く、ライト線の当たりにも関わらずスライディングが不要なくらいのタイミング。ここは魅力だと感じる。

京山が有言実行?のプロ初ヒット。アウトサイドのやや低め、そこまで甘いボールではないが、センター前へクリーンヒット。文句なしのヒットだった。その後、桑原のセカンドライナーでも飛び出すことなく、楠本の二塁打では京山だからホームは行けないかなと思ったが、全力疾走。青木がクッションボールの処理にもたついたこともあり、ホームを踏んだ。

投手ではピープルズが唯一、ピシャリと抑えた。下位打線ではあったが、ストレートの球威、コントロールともに安心して見られる感じがあった。来季の契約に向けてリリーバーとしても考慮した方がよいかも知れない。

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ヤジ

京山は調子が良くなったというコメントだったが、初回は2者連続三振で三者凡退と上々の立ち上がりだった。2回2アウトからサンタナにストレートをライトへ弾き返され、少し慎重になり過ぎた。元山に連打を許したが、ここは古賀を打ち取って無失点。

だが、3回はバッテリーが勿体ない失点。投手の金久保を三振に取った後、山崎を歩かせてしまった。当然、そうなれば足にも警戒しながらの投球になるわけで、打たれるならまだしも、歩かせているようでは困る。案の定走られて、山本の送球がベース手前でバウンドして森が捕れず後逸。エラーで1アウト3塁のピンチ。青木に粘られて、最後は甘く入って易々と外野フライを打たれた。ノーヒットで先制点を許すという、最下位と首位の差を表すようなイニングになった。

4回は村上、オスナの連打、さらに元山にも繋がれて満塁。しかし、8、9番に回るところ。古賀の場面ではベンチは前進守備をさせなかった。満塁なのでセカンドの併殺も考慮していたと思うが、無失点で切り抜けられる可能性もあったので、村上の足が速いとは言えもう少し前で守っても良かった。

そして、古賀にはストレート2球で押していたところ、三振が欲しかったのか3球目にスプリットを投げたが、古賀もキャッチャーなので読んでいた。低めには行ったが、叩き付けられてショートへの緩いゴロ。これでは併殺も取れず、さらに大和が前進しての送球となり内野安打。大きく緩慢な守備はなかったが、俊足の打者が打ったとしたら、もっと速く送球したのではないかと思う。油断があったことは否定できない。

金久保をホームゲッツーに取り、古賀が内野安打になった分は事なきを得たが、守備隊形、配球共に首位相手に野球の質が違うところを見せつけられた。

再び同点としてもらったが、5回は先頭の山崎に二塁打を打たれ、再びピンチを迎える。青木にはカットボールが少し浮いた分、外野の定位置まで持って行かれ、山崎の足と楠本の肩ではタッチアップが成立してしまう。さらに山田にも追い込んでからのスプリットを見透かされ、レフトへきっちりと運ばれた。ここも二塁打1本だけでの追加点。優勝が目前に迫っているチームのさすがという部分。特にこのカードでは、対戦成績に差として表れている。

京山も悪いなりの投球はできていたと思うが、ヤクルト打線のソツのなさに屈した形。悪い投球ではないが、首位のチームに勝つには、バッテリーでもっと工夫が必要だろう。山本もさらに経験を積んで、視野を広くする必要がありそうだ。

6回で102球だったが、7回のマウンドにも上がった。9番から始まる打順で、ランナーを出したら代えようと思っていたのか、最初から山崎のところで代えようと思っていたのかは定かではないが、代打の塩見を歩かせてすぐに三浦監督が出てきたので想定していた交代なのだと思う。もう少し行かせたい反面、ランナーを出したら代えるという感じだろうか。

ここで登板したのは櫻井だった。通常なら砂田、あるいは田中健が出てもおかしくない場面だったが、これは櫻井に経験をさせるということだろうか。山崎も歩かせてしまったが、青木は打ち取った。山田のところで伊勢。クローザーとしての起用もあったが、この日は7回での登板。

伊勢は、山田を追い込んでから、山本のリード通りインサイドのストレートを投じたが、見事に捌かれてフェン直のタイムリー二塁打。伊勢のボールも少し置きに行った感じがあったし、山田のインコースの捌きが、ベイスターズが思っているより状態が良かったということか。その後は、村上を申告敬遠とし、オスナを併殺に取ってさらなる追加点は防いだ。

1点差の9回は、この日はクローザーとしての起用と思われる三嶋を送ったが、ランナー2人を置いて、山田にインサイド高めのストレートを打った瞬間の特大3ラン。逆球でシュート回転しているので、本来の威力がない。加えてインサイドの捌きが良くなっているので、これは打たれて当然のボールになってしまった。前の打席で打っている打者に対して、初球の入りがあまりにも酷かった。

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キジ

先週9日のデーゲームは、2019年のCSを思い出すような強い日差しが降り注ぐ中で行われたが、天気が悪いこともあるが、一気に気温が下がり、北からの強い風に震えながらの観戦になった。1時間遅らせたことで雨にはほとんど降られなかった。だが、1時間遅らせるという決断が遅すぎる。

コロナ禍で再入場を禁止しており、雨が降るとコンコースに人が溢れて密になる。午前中から雨は14時過ぎまで強く、15時以降は回復する予報が出ていた。対戦相手のヤクルトは試合後に新幹線で移動などはないのだから、比較的開始を遅らせることがしやすい。どういうプロセスで決定されるのか分からないが、最初から雨天が見込まれ、試合前にセレモニーがある中で、早めの決断が何故できないのか。早くから来ているファンのことを考えたオペレーションとは言えない。

5月に3連戦中2試合が中止となった、YDB 10th ANNIVERSARY GAMEとして行われた。試合前に中畑氏、ラミレス氏の歴代監督が登場し、セレモニアルピッチを行った。だがDeNAベイスターズ10年目、成長した姿は見せられなかった。

終盤まで1点差の接戦だが、前述したように細かい部分で野球の質に差があり、結局最後は試合を持って行かれてしまう。それが最下位と首位の差と言えばそれまでだが、いろいろな部分で整備が進んだとは言っても2年連続で最下位だったチーム。まだ最下位が決まったわけではないが、ここからどうするか、何をするかでヤクルトのような躍進も不可能なわけではない。それを考えずに今と同じことをやっていては、来年も再来年も最下位争いをし、監督交代を迎えるだろう。

関内駅南口のポスターは、10/17バージョンになっていた
外野の通路下には雨を凌ぐ人々が密集
試合日なのに日本大通り側からの入口は人通りが少なかった
シートノック終わりで円陣を組むヤクルト。M6なら当然気合が違う
久しぶりのウィング席。右手の奥、東京方面はずっと雲の切れ間が見えていたが、ハマスタ上空はなかなか晴れず
dianaも歴代の衣装を着用して10周年を祝う
この試合はここで一本出ればと言うところだった
外野がかなり前進している場面、大和がその上を越えるサヨナラ打を何度か打っているので期待したが、詰まったあたりに渡辺が追い付くという逆の形になった
敗戦だが、10th ANNIVERSARYの花火は行われた。5打点の山田ではなく、ホールド新記録の清水がヒーローインタビューだった

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