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悪い流れを広島にも持ち込んだか

09/04 広島東洋12-12横浜DeNA@マツダ

先発パットンからの2回13失点大敗から一夜明け、当日移動で広島へ入り、そのままナイターで4時間47分の長時間ゲーム。そして、翌日は14時からのデーゲームとなる。お疲れ様と言いたいが、試合としては勝たなければならない展開を勝ち切れなかった。

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ポジ

一週間くらい前に書いた妄想オーダーと似たようなものが実現した。この時は倉本の存在を忘れていたので抜けていたが、この試合では9番でスタメン出場した。

初回に梶谷がヒットで出塁したが、2番細川が併殺打。ソトが歩いて佐野がヒットで続くも先制ならず。これは悪い流れそのままだなという立ち上がり。2回は森下が簡単に3人で抑え、立ち上がりを攻め切れなかったことで、このまま抑えられて行くのかなと思った。

しかし、3回に9番倉本が粘って8球目をセンターに弾き返すと、梶谷も続きノーアウト1、2塁。ここでも併殺なら終わるぞと思っていたら、細川は追い込まれた後のカーブを我慢し、ストレートを右打ちでライト前ヒット。見事に繋ぎの役割を果たした。ノーアウト満塁となってソト。前日は全くタイミングが合わずにブレーキとなった。この打席も早々に追い込まれたが、フルカウントからのストレートを遅れながらも強く叩き、打球は右中間へ。鈴木があと一歩届かず、俊足の一塁ランナー細川も還る走者一掃となった。さらに相手のエラーと嶺井のタイムリーで一気に5点。ラミレス采配がズバリ当たって打順が機能し、良い形でビッグイニングを作り、雰囲気が変わったと思った。

得点を奪われる度に突き放す攻撃を見せ、17安打で12得点を奪った。特に倉本は非常に良い状態。もともと広島戦は何故か打つというイメージだが、状態の良さも加われば猛打賞という結果も頷ける。5回のショートの頭を越えるタイムリーは見事だった。

井納が早々と降板した後、伊勢が何とか食い止め、5回から登板した平田が広島へ行きそうな流れを引き戻した。苦手にしていた井納をKOして勢いづく広島打線に対し、2回を無安打3三振で抑え込んだ。その間に味方が4点のリードを奪い、平田にプロ初勝利の権利が発生した。しかし、持ってないな。余計なツイートしたのは反省。平田が持っていれば、同点にされずに済んだかもしれない。プロ119試合目だが未勝利。それでもキャリアハイとなる5ホールド目をマークし、この投球が続けばいずれ勝利を挙げることはできるだろう。今後もこのような形の登板で期待したい。

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ヤジ

今、先発投手の中で一番安定していて、広島戦、特にマツダで抜群の相性だった井納が先発し、3回に5点を先制。ワンサイドゲームで勝ってもおかしくない流れのはずだった。しかし、4回に打たれ始めると止められなかった。立ち上がりから逆球も多いし、今日はあまり良くないなという印象ではあった。それでも何とか無失点で切り抜けて来たが、松山を追い込んでから粘られ、あまり落ちないフォークを拾われると、坂倉にも甘く入ってしまった。田中広のセカンドゴロで併殺が取れなかったことも、この日の井納にとっては苦しかった。

成長著しいとは言え、代打の大盛にアウトサイド低めのストレートを簡単に左中間へ運ばれてしまったのが重くのしかかった。菊池涼は2球で追い込んだが、完全にタイミングを崩したボール球のスライダーを打った打球が三遊間を抜けて同点打となったのを見ると、呪われているのかというくらいの流れ。この一打でKOとなってしまった。同点ではあるが、先発として試合を作ったとは言えず、今季の中でも初めてと言っても良い形での降板となった。

先に5点を貰いながら5回を投げ切ることすらできないのは、やはり先発投手の責任。だが、こういうこともある。その後のリリーフがしっかり守って欲しかったが、平田の後を受けた山崎が酷過ぎた。プロ入り6年目で未だにマツダで失点をしたことがなかった。4点リードしている状況でマツダでの相性を考えれば、簡単に片付けてくれるものと思うのが普通だろう。

だが、先頭の菊池涼に対して、真ん中高めの甘すぎるストレートを投げて弾き返されると、この日はいつもは投げないカットボールが中心。堂林はそのカットボールで三振に取ったが、ここからコントロールが乱れ、2四球とヒットで1点を返されてなおも満塁のピンチ。ここでこの日、外側の変化球にバットが止まらず2三振だった長野。この日の山崎のボールでは打たれるのは見えていた。エスコバーに代えるべきと思ったが、準備していなかったのか。最近はこういう場面では交代していたのだが。

案の定、変化球が高めに浮いて右中間を破られた。しかし、一塁ランナーの坂倉がホーム突入の際、3フィートオーバーでアウト。田中広には最後、何とか良いところにツーシームが行き、辛くも1点リードを守った。しかし、平田が完璧な投球で広島の流れを断ったのに、再び広島の打線を勢い付けた。この日の調子だとカットボールうんぬんでもないが、どういう考えてこのボールを試し投げしているのか。4点リードがあるからなのか。監督、コーチらと相談した上での投球なのかも知れないが、そういったモデルチェンジをするつもりがあるなら、ボールの精度をファームで上げてから使って欲しい。正直、今のボールでは平田の方が安心して見られるし、勝ちゲームで使える状態にもない。唯一、自信を持って投げられそうなマツダでもこの内容では、トドメを刺されたように思うのだが、どうするのだろうか。

石田も一時の状態からは落ちており、山崎が勢い付けた打線を止めることができなかった。打線が再び4点リードと広げたにも関わらず、8回1アウトで三嶋を投入することになるという最悪の展開。しかも、三嶋も最近では見たことがないくらい状態が悪かった。スライダーの切れも今一つでコントロールが甘い。松山の打球は逆転グランドスラムかと思った。8回は2点リードのまま何とか断ち切ったが、自分でもいつもと違う感覚があったのだろう。

ストレートの球威は若干落ちるくらいだったが、スライダーがキレ、コントロールともに悪かった。長野に勝負し切れず歩かせてピンチを招いた。それでも1アウト1、2塁からピレラにやや深めのセンターフライで打ち取ったが、ここでセカンドランナーだけでなく、ファーストランナーのタッチアップまで許す大失態。セカンドベースのカバーに誰も入っていなかった。

2点リードでしかも2アウトになるというフライなのだから、セカンドランナーがサードに行くのはどうてもいい。梶谷もサードに投げる気はなく、中継に返しているのだが、代走の曽根とおそらく一塁コーチがよく見ていた。アウトになれば試合終了という場面なのだから、100%の自信がないと行けない場面。そこまで深い当たりではないので、何故セカンド、ショートのいずれも入っていないのか。野球を理解していないし、こういった基本的なプレーができない。ラミレス監督は「広島のベースランニングがうまかった」と逃げたが、これはボーンヘッドだろう。

この日の三嶋にそれをカバーする余力はなく、4安打と乗っていた菊池涼は、詰まりながらもセンターの前へポテンヒット。ひとつの走塁が同点劇を呼んだ。

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キジ

先発パットンという話題性もあり、昨日の投稿は過去最高のアクセス数だった。みんなラミレス批判好きだな。当ブログは昔から負けた日の記事の方がアクセス数が伸びる。

わざわざパットンをオープナーで読売戦に立てて、順番を入れ替えて井納を広島戦に回した結果がこれ。当然、野球だから起こりえることくらいにしか思っていないだろうが、勝負師として見事な外しっぷりに憐れみすら覚える。気の毒なのはタフな日程でこのようなゲームを強いられた選手たち。まだ暑さの残る中、ナイター翌日のデーゲーム。体調には気を付けて欲しい。

昼間、広島地方は雷雨という予想もあるし、台風10号が日曜から月曜にかけて近づいてくる。チームの調子が良ければ気持ちも軽くなって乗り切れることも、この雰囲気では苦しさばかり感じてしまいそうだ。ネガティブになりそう気持ちを何とか切り替えて、熱い試合を見せてもらいたい。

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