04/17 横浜DeNA2-7読売(ハマスタ)
初回先頭から3連打で1点を失った上茶谷だが、後続を併殺などで切り抜け、その後は好投。5回は下位打線を3者連続三振に抑えた。しかし、6回に2アウト満塁から痛恨の暴投で一気に2点を失うと、香月に3ラン、吉川に連続本塁打を許して一挙6失点。試合が決まってしまった。
ポジ
またも牧だ。初回、1点を奪われた後、戸郷の151キロストレートを豪快にレフトスタンドへ運ぶ同点ホームラン。しっかりとストレートを捉えられるのだから流石だ。チーム13本のうち、ほぼ半分となる6号。やはり彼が打たないと得点にならないのか。
関根がヒット1本と四球を2つ選んで3度の出塁。1番としての仕事をしているが、これも得点に繋がらず。打率は.246だが、出塁率は.310をマークしており、これをもう少し上げて行きたい。
風張が移籍初登板。コンディションの悪い中、廣岡に長打を打たれたが2イニングを無失点で抑えた。雨で投げづらいところはあったと思うが、ストレートの威力がもう少し欲しいかなという印象だった。しかし、彼にはチャンスなので結果を積み上げて行きたい。
ヤジ
上茶谷は、5回まで素晴らしい投球を見せただけに、もうひと踏ん張りして欲しかった。確かに暴投で2点が入ってしまったことはショックが大きかった。スタンドで観ているファンもそうだった。それでも、切り替えて残りの1アウトを取らなければならなかった。
前の回に香月から3者連続三振を奪っており、ストレートで三振した香月には狙われていた。そこへ意気消沈して気持ちが入り切っていない、何となく投げてしまったストレートが行ったところを打たれた。上がった瞬間はホームランになるという感じはしなかったのだが、押し込まれて打球が上がった分、風にも乗った。
5回までの投球が台無しになり、数字としては6回7失点になってしまった。あまりにも勿体ない。ここまで崩れてしまうのは全く想像していなかったし、野球の怖さでもある。痛恨の1球があったとしても、投げている限りは集中力を切らしてはいけない。この1敗で上茶谷がさらに成長してくれればと思う。
ソトに守備で多くを期待していないのだが、あまりにも酷いプレーがあった。現地で思わず野球を知らんのかと言ってしまった。
2回1アウト1塁で香月の一二塁間のゴロを捕ったソトが、間に合わないセカンドへ送球しフィルダースチョイス。1アウトで次が投手の戸郷なので、無理をしてセカンドへ投げる必要が全くない場面。戸郷がまだプロで40打席以上ヒットがないことは知らないとしても、間に合わないリスクを負って投げずに2アウト2塁で投手の打席を迎えるべき場面だった。
結果として、戸郷がバントを失敗して併殺打となり、ミスにミスを返してくれたので失点には繋がらなかったが、こういうプレーが出てしまう隙がチーム力を表す。このプレーに対して、きっちりと反省が行われることを願うが、ドンマイみたいな感じで終わっているようであれば、このチームの不振は長く続くだろう。
キジ
当初から天気予報が悪く、雨の中の観戦は覚悟の上で現地へ行っているのだが、試合開始時点から降り出した雨は、強まる一方。6回に一気に6点を奪われ、徐々にBAY SIDEの観客が帰路に就き始めた。8回裏にソトからの打順で三者凡退に終わると、多くの人が席を立った。
連敗は8まで伸びた。20試合終了時点で3勝以下は、2000年のロッテ(3勝17敗)以来。セ・リーグでは1950年国鉄(2勝17敗1分)、1985年ヤクルト(3勝15敗2分)に次いで3度目ということで、数々の悪い記録を持つベイスターズの中でも、史上初のワースト記録となった。
どんな雨の中でも、逆転を信じる雰囲気があれば、席を立つ人はそこまで多くならない。しかし、逆転できる雰囲気は全く感じられなかった。横浜一心でスタートとした今季だが、記録的なスタートの失敗により、心も離れつつある。
監督もコーチも選手も、勝利の為に一生懸命やっていると思うが、やはり勝利という結果が出て来ないと、心を繋ぎとめるのが難しい。全てが上手く回らないような状況だが、空気を変えるような救世主が待たれる。
この日、横須賀では今永が2度目の先発。5回途中で73球を投げた。ストレートは148キロをマークしていたが、ファームの打者を打ち取るのに少し苦労していた。初回はピンチも背負って球数が嵩んだ。代わった勝又が押し出しで今永が出したランナーを還したので、1失点という結果だが、まだまだ試運転だろう。ソックスを出すオールドスタイルは心機一転という感じだろうか。
今後は少しずつ球数を増やして状態を確認して行くことになる。彼が救世主になるにはまだまだ時間が必要。今1軍にいる選手にチームを勝利に導く活躍が求められる。(牧以外で)
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