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大貫7回途中まで無失点、1点守り切りCS近づく

09/25 横浜DeNA1-0読売(ハマスタ)

2回、ヒットで出塁した宮崎を伊藤が送り、2アウト2塁から林がセンターへ先制タイムリーを放つ。先発の大貫は、初回2者連続三振で立ち上がると、ストレートと変化球のコンビネーションで的を絞らせず、6回まで10三振を奪う好投。7回、2つの四球で1アウト1、2塁のピンチを招いたところで伊勢と交代。伊勢が吉川を打ち取り、エスコバーが代打の代打、ウォーカーから三振を奪ってピンチを脱すると、ウェンデルケンから森原に繋ぎ、1点のリードを守り切った。

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ポジ [Good]

先発の大貫は、立ち上がり146キロのストレートで押し、長野をアウトサイドのスライダー、門脇をストレートで連続三振に取った。坂本も低めの速球で打ち取り、良いスタートを切った。

2回は2アウトから丸、秋広に連打を許したが、吉川を初球のストレートで押し込んでセンターフライで切り抜けた。3回はメンデス、門脇から三振を奪って三者凡退。4回も2アウトから大城のヒット、丸を歩かせてピンチを招いたが、吉川の強烈な打球に反応してピッチャーライナー。

5回、6回は三者凡退。先頭打者を出さなかったことが無失点の投球に繋がった。ホームランが多い読売打線に対して、低めへきっちりと変化球を集められたことも良かった。7回は先頭の大城にスプリットを見られて四球。6回までが素晴らしかっただけに先頭への四球は勿体なかった。

丸からキャリアハイとなる11個目の三振を奪ったが、重信に盗塁を決められ、秋広とも勝負し切れず歩かせた。ストレートはまだ145キロをマークしてはいたが、高めに抜けるボールもあった。ちょうど100球での交代となった。先頭を歩かせなければ、7回まで投げ切ってHQSをマークできたかも知れない。後続を伊勢、エスコバーが断ち、大貫の勝利投手の権利は守られた。

6月17日以来の4勝目を挙げた。昨年は自己最多の11勝を挙げ、2020年から3年連続でチームの勝ち頭だったが、今季は開幕直前のケガに始まり、不振だった。昨年の最終登板となったCSファーストステージ第2戦は、素晴らしい投球だった。そんな投球を期待していたが、まさにそれを思い起こさせるような活躍だった。レギュラーシーズンの登板があるかどうかは分からないが、CSに向けて頼もしい存在が復調してきた。

打線がメンデスと読売のリリーフ陣に抑えられ、僅かに1点しか取れなかったが、大貫の後のリリーフが4人の完封リレーで守り切った。

7回1アウト1、2塁で吉川という場面では伊勢が登板。追い込んだ後、フォークでファーストゴロに打ち取った。投手の船迫に代打の梶谷が起用されると、エスコバーにスイッチ。梶谷は左投手に.333と相性が良かったが、エスコバーの方が良いと判断したか。しかし、読売が代打の代打でウォーカーを持って来た。

Point: 7回表、エスコバーがウォーカーを三振に取る

読売が代打の代打を使って勝負に出た場面で、エスコバーが素晴らしい投球を見せた。初球、高めの155キロストレートで空振りを取ると、2球目はインサイド低めに決まり、ウォーカーはファウルがやっと。ランナーが三塁にいるので、変化球を低めに投げるのは難しいと思ったが、伊藤光が要求し、エスコバーもきっちりとインサイド低めに投げ切った。ストレートの速さを感じさせていたので、バットを止めることはできなかった。ここで同点、逆転とされていれば、読売のペースで試合が進んだだろう。

8回はウェンデルケンがややコントロールを乱し、不安定な内容だったが、1アウト2塁から前日に2発を打っている坂本に対し、変化球を連投してセカンドフライに打ち取ったのが大きかった。岡本和は歩かせ、重信できっちりと三振を取った。

1-0という重い試合の最後を締めたのは森原。一発もある丸をフォークでフライアウトに仕留めると、岸田と吉川も打ち取ってゲームセット。見事に17セーブ目を挙げた。ホールドを記録した3人も含めて、終盤のリレーがきっちりと決まったことは今後に向けても大きい。

結果的に決勝点となったのは、2回の林のタイムリー。足が速くない宮崎が二塁から還るには、速い打球や正面へのヒットではなく、2アウトからのポテンヒットが最適。初球のアウトサイド低めへのストレートに押されたが、センターの前まで運んだ。先制した試合は勝率.719だけに大きな一打だった。

チャンスメイクをしたのは宮崎。2回先頭でチェンジアップを巧くライト前へ運んだ。4回には、四球で出塁した後、11年目の34歳にしてプロ入り初の盗塁。これまで盗塁死すらなく、盗塁を試みたのもこれが初めてだった。

作戦面なので明言することはないので、真相は闇の中。田中浩康コーチもXで、グリーンライトならぬブルーライトとけむに巻いている。サインミスがなければ、伊藤光の打席でヒットエンドランだったが、空振りとなって大城の送球がサード側に逸れたことで盗塁になったのだと思う。

それでも宮崎が一塁ランナーでヒットエンドランを敢行すること自体が稀なこと。え?プロ初盗塁?と騒いでしまったが、貴重なものを観た。気のせいか、この時だけ宮崎が一塁から二塁へ到達するスピードが凄く速く見えた。

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ヤジ [Bad]

DeNA戦4試合で防御率は1.03という苦手のメンデスを相手に、2回に先制したが攻略には至らなかった。広島戦は3試合で5.25、ヤクルト戦は2試合で4.50という投手。150キロを超えるストレートに力負けし、チェンジアップやスライダーにタイミングが合わないという内容がずっと続いている。

左腕から150キロを超える先発投手はそんなに多くないが、5試合目の対戦ともなれば球筋はイメージできるわけで、もう少しアジャストできても良いはずだが。コントロールも抜群というタイプではない。荒れ球が厄介だとしても、ファウルで逃げていれば甘い球を投げさせることもできるはず。

広島のCS進出が決まったので、読売とCSで対戦することはない。メンデスが来季も残留するようであれば、しっかりと対策を立てる必要があるだろう。

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キジ [Other]

まさか2回に取った1点で、1-0のゲームになると思わなかったが、苦手のメンデスを攻略できなかったにも関わらず、投手陣の踏ん張りでCSに向けた重要な一戦を取ることができた。

今シーズンの70勝目で、貯金を6に戻した。残り6試合なので、5割以上が確定した。ベイスターズの2年連続5割以上は、2000年(69勝66敗1分.511)、2001年(69勝67敗4分.507)以来、22年ぶりとなる。2年連続Aクラスは、2016年と2017年があるが、2016年は69勝71敗3分.493だった。

1997年から2001年まで5年連続で勝率が5割を超えていたが、1997年は大矢監督、2001年は森監督。3年連続で勝ち越しだった権藤監督以来の快挙ということになる。その前も5割以上で終えるシーズンが圧倒的に少なく、2年連続となると、横浜移転の元年である1978年、1979年の別当監督になる。

なお、別当監督は1969年から1971年まで3年連続で5割以上を記録している。ちなみに、1960年の初優勝を果たした三原監督は、隔年で好成績だったので、2年連続の5割以上を記録していない。5割以上で終えることすら難しいこの球団にあっては、2年連続で5割以上という成績を残したのは、別当監督、権藤監督、三浦監督の3人しかいないということになる。

勝数広島 残4DeNA 残6読売 残5
764-0 .54686-0 .5429
753-1 .53965-1 .5357
742-2 .53244-2 .5286
731-3 .52523-3 .52145-0 .5177
720-4 .51802-4 .51434-1 .5106
711-5 .50713-2 .5035
700-6 .50002-3 .4965
勝率で並んだ場合は直接対決により、広>読、広>D、読>D

この日、読売が敗れたことでCSクリンチを0.5としていた広島のCS進出が決定した。上記の通り、読売が全勝しても広島を勝率で上回れない。DeNAは、全勝しても広島が負けない限りは2位になれない。広島の2位クリンチは3.5となっている。

一方、DeNAが読売との直接対決で勝ったことで、DeNAのCSクリンチは2.5となった。読売が全勝したとしても、3勝3敗であればCSに進出できる。ただ、直接対決がまだ2試合あるので、それ以外のカードで3勝1敗が必要になるので、まだ油断は禁物だ。読売としてはCSが遠のく1敗を喫しただけに、落胆したところを突いて11連勝中の東で連勝を狙って行きたい。

それでは写真の紹介。

試合前は、野毛にあるすみれ横浜店で腹ごしらえ。まだ暖かさが残るが、寒い季節には最高の一杯。

ウィング席だけの特典であるタオルは、梶原。この日は1軍にいないが、大学の後輩ということで応援しているし、ユニフォームも買おうかと思っているくらいなので、個人的には当たり。

4試合連続で全く同じ席に座るが、3試合目。

この日はモデルナがスポンサーということで、CMに出演している高田純次氏が始球式に登場。暴れたりせず、普通に投げたが、もう1球投げようとしていた。

3回表の守備に就き、ライトスタンドからのコールに頭を下げる林。決勝タイムリーとなった。

この日は、ビール半額デー。ビールは好きではないので普段は飲むことはないが、半額の時にはベイスターズホワイトを飲むのが恒例に。

バルドナードとウェンデルケン。長体がかかり過ぎて読みづらい。

8回裏の大和の打席。外野手がかなり前に来ていたので、深めの外野フライならと思ったが、三振に倒れた。

9回を締めた森原。

1-0のヒリヒリする試合に勝利。

ヒーローインタビュー、VICTORY CELEBRATION。良い時間。

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