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濵口8回途中まで無失点も  延長でサヨナラ負け

07/02 東京ヤクルト2x-1横浜DeNA(神宮)

濵口が8回2アウトまでヤクルト打線を無失点に抑える好投を見せたが、塩見のタイムリーで追いつかれて延長戦に突入。10回に伊勢が1アウト満塁から、またも塩見にサードへの内野安打を許し、サヨナラ負けとなった。打線はサイスニードに苦戦し、7回に大田のソロで先制点は取ったが、この1点だけに終わり、濵口を援護できなかった。連勝は4でストップし、ヤクルトのマジック53の点灯を許した。

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ポジ

濵口が素晴らしい投球を見せた。7回まで4安打で無失点。腕の振りが良く、ストレートに力があったので、チェンジアップの抜けが非常に良かった。首位のヤクルト打線を相手に、堂々とした投球だった。4回までに3併殺を奪うなどピンチでもしっかりと低めに投げ込んだ。

濵口と言えば四球で崩れることもあるが、この日は村上を申告敬遠した一つだけと、コントロールも非常に安定していた。7回に大田のソロで1点をもらい、7回裏には1アウト2塁で山田をストレートで空振り三振に取った。2アウトから濱田をチェンジアップで空振り三振に取り、吠えた。

気合も入っていたし、ホントに良い投球だったので絶対に勝たせたかった。だが、8回にオスナの打ち取った当たりが飛んだコースが良く、大和が追いつくも内野安打。長岡はバントかと思ったがヒッティングで、完全に詰まった当たりがライトの前に落ちた。いずれも打たれたという打球ではない。

青木はショートフライに打ち取り、2アウト。しかし、ここで得点圏打率がリーグトップの塩見を迎える。1ボール1ストライクからインサイドを狙ったストレートが少し甘く入り、センター前への同点タイムリー。無情にもここで交代となった。

今季の最初の登板、バンテリンドームで8回無失点という投球があったが、それと遜色ない好投だった。あと一人抑えればというところで、ヤクルトには塩見がいたということか。8回も打たれたという感じなのは塩見のヒットくらいなので、援護点の少なさも含めて運がなかった。次回もこの日のような投球を期待したい。

4回まで3併殺でチャンスを潰し、サイスニードから得点を奪えなかった。7回先頭の大田が、追い込まれながらも浮いてきたスライダーを捉え、レフトスタンドへの5号ソロ。貴重な勝ち越し点をもらたした。ケガから復帰後は、蝦名や関根の活躍と楠本の復帰もあって出番がなかったが、今週は3試合連続のスタメンで活躍。未だに代打ではヒットがないが、やはりスタメンで出ると結果を残してくれる。オースティン復帰も近づいて来ているが、このままアピールを続けて行きたい。

エスコバーは、3連投していたため前日の試合は休みだったが、この日は8回のピンチで登板。山崎を1球で打ち取った後、回跨ぎで9回も登板し中軸を三者凡退で抑えた。オトコハダマッテナゲルダケではあるが、本当にありがたい投手。

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ヤジ

またもサイスニードを打てなかった。終盤の継投や作戦などいろいろと分岐点はあったが、1点しか取れなかったということが、敗戦に繋がってしまったと思う。この日の濵口の出来なら3点あれば、もう少しゆとりを持って投げられた。

サイスニードは良い悪いがはっきりとしている投手。前回も7失点しているし、交流戦でオリックスに6点取られている。最近は1回おきに良い悪いを繰り返している。しかし、DeNAは昨年も苦手にしていた。2試合で0.69と封じ込められている。広島も0.64と苦労している一方で、読売戦は2試合で7.20、中日戦も同じく8.68と炎上している。

読売も中日も打ち込んでいるが、三振も多く取られている。逆にDeNAは奪三振率3.46と極端に少ない。DeNAは好球必打で勝負が早いが、行けると思って打ちに行って力負けしたり、たまに来た低めのボールでゴロを打ったりしているということだろう。打てているチームはじっくりとボールを選球していて、その分2ストライクを取られて三振することもあるが、安易に打ちに行かない分、凡打が少ないのではないか。

初回の桑原の打席がそれを象徴している。3ボール1ストライクから打ちに行って、ストレートに押されてショートゴロ。有利なカウントで打ちに行くのは悪くはないが、行くのであればストレートに絞って、しっかりと力負けしないスイングが必要だ。何度もやられている相手なのだから、チーム全体でもう少し工夫が欲しい。

継投では、8回に濵口が同点とされた場面で交代した。投球数ちょうど100球。何かルールでも決めたかのように、100球に達するとイニング途中でも継投に走る。同点とされて途中で代わるということは、8回2アウトまで投げて来たのに、勝利が付かないということだ。

もちろん、野球はチームスポーツであり、1−1という緊迫した展開の8回にさらなる得点を許せば、負けに直結する可能性は高い。一人の投手の勝ち負けの為に交代を遠慮する必要はない。それでも、人間がやるスポーツであり、気持ちもある。今後、濵口がローテーションの柱を担っていく上で、このピンチを切り抜けることは必要だったのではないか。大貫でも同じようなシチュエーションで代えることが多い。

まだ経験が少ない先発投手ならまだしも、2番手、3番手クラスの投手もこのような継投をしていてはなかなか強さが出てこないし、リリーフも疲弊する。代えるつもりがあるのだったら、塩見のところで右投手に代えれば良かった。それまでの打席で濵口に合っていたのだから。塩見のところを任せたのだから、それなら同点とされても山崎のところまでは任せて欲しかった。前述の通り、8回の3安打のうち2本は打ち取った当たりで、まだボールもそこまで落ちたという感じもなかった。

10回裏の1アウト2、3塁で代打川端という場面は、作戦としては難しいところだ。1点でも取られれば即試合終了なわけなので、タッチプレーだと何が起こるか分からない。セオリーとしては塁を埋めてフォースプレーにする形だろう。右横手の伊勢なので、左の川端、右の塩見ということを考えてもそうだろう。

ただ、川端は.146、塩見は3割を打っており、前述の通り得点圏打率がリーグトップで8回にも打たれているという背景があり、川端と勝負して打ち取れれば塩見を歩かせて山崎と勝負という作戦も考えられたのは事実だ。だが、これも別に正解なわけではない。

塩見の打球は高いバウンドとなり、宮崎が下がりながらジャンプして、何とかグラブに入れたが、送球までに時間を要してホームは間に合わなかった。少しでもバットの当たる位置が違えばサードゴロだった。バックホームはするから併殺が取れたかは微妙だが、確率が高かったとは言え、それでも35%であり結果論でしかないだろう。

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キジ

今季初の5連勝はならず。この日の濵口の出来であれば勝たせたかったし、勝っておきたい試合だった。この3連戦でスイープしない限り自力優勝は消え、ヤクルトにリーグ史上最速のマジック点灯を許すシチュエーションだったので、これは仕方がない。今はまだ優勝がどうのと言えるポジションにない。

この日は、先日までコラボをしていた横浜F・マリノスが、清水エスパルスのホームゲームとしてすぐ隣の新国立競技場で試合を行っていた。19時開始だったが、セレモニーでの花火が上がり、濵口が投球を中断されるシーンがあった。

現地にいた友人から送られてきた写真。レフトの奥が新国立競技場

30周年を記念してエスパルスのホームゲームとして行われたようだが、負けない女神、マリンちゃんも来場していたようだ。すぐ近くにいたので、そのお力を少しでも拝借できるかと思ったけど、そんなに甘くはなかった。マリノスは5点を奪う大勝だったようだが。

マジックは点灯してしまったが、自力優勝を復活させるためにも、これ以上は負けたくない。ヤクルトは13カード連続勝ち越し中で、これを止めなければならない。まだ今季1勝しかできていない日曜だが、何としても勝つという意志を見せて欲しい。

京山は投げるたびに内容も良くなってきている。タイプは全く異なるが、濵口に続いて好投を見せて欲しい。ヤクルトは、小澤(こざわ)がプロ初先発。ソフトバンクに入団したがヤクルトへ移籍し、先日育成から支配下に移行されたばかり。ファームから情報は上がってきていると思うが、初対戦なので難しさもあるだろうが、攻略して欲しい。

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