05/21 横浜DeNA2-9東京ヤクルト(ハマスタ)
土日のデーゲームで勝利を見て、気持ちよく晩酌をする。ささやかな楽しみも許さない今年のベイスターズ。この日も上茶谷が、2回までに2発を浴びて4失点。打線は2回に神里のタイムリー二塁打などで2点を返すが、その後は再三のチャンスをものにできず。9回に平田が炎上し、終わってみれば今週も大敗。
ポジ
佐野がこの日から1軍に復帰。5月5日以来の出場となったが、レフト方向へ2本良い当たりを飛ばし、マルチヒット。サードの村上がショートの通常のポジションにいるという、ヤクルトの極端なシフトを嘲笑う打球だった。
神里がタイムリー二塁打。楠本が佐野と入れ替わるように、右ハムストリングの肉離れで登録抹消。それだけに、神里の存在が今後も重要になって来る。ここ数試合はスタメンが続いており、規定打席にも到達した実績もある、走攻守全てを兼ね備えた神里が、本来の姿になれば攻撃にも幅が出て来る。2打席目以降の内容が少し寂しいが、交流戦に向けて調子を上げて欲しい。
関根が代打でヒット。昨年まで代打でなかなか結果が残せず、1軍に定着できなかった。今年も先日までは代打ではノーヒットだった。18日の中日戦で、代打で押し出し四球を選び、2日続けて代打でヒットを放った。1打席の集中力も上がって来ている。
楠本の離脱はあったが、大田やオースティンの復帰も少しずつ見えて来ており、外野手の競争は激しくなる。生き残りをかけて、宮本も含めてもっと結果を出して欲しいと思う。
上茶谷は、2回までに2発を浴びて4失点と残念な投球だった。塩見は仕方ないとして、下位打線の内山壮、長岡の長打は防ぎたかった。しかし、その後は切り替えて6回まで投げたことは評価できる。
3回に村上の打球が足に当たり、4失点していることから代わるのかと思ったが、一旦ベンチに下がって治療し、戻って来て太田を三振に取った。その後は、それで余計な力が抜けたのか、ヒットは内山壮の二塁打の1本だけに抑えた。最初からこの投球ができればというのは誰もが思うところ。打球が当たったので、次回に影響がなければ良いなと思うが、この日の投球もしっかりと次回に生かして欲しいと思う。
ヤジ
上茶谷が先発し、援護なく敗れた4月30日の神宮でも打たれていた内山壮に、3安打を浴びた。もちろん、プロの打者なので打つこともあるだろう。だが、今季ここまでの数字を見れば、打数が少ないとは言えDeNAだけが極端に打たれている。
相手 | 打率 | 打 | 安 |
DeNA | .462 | 13 | 6 |
阪神 | .176 | 17 | 3 |
中日 | .167 | 6 | 1 |
読売 | .118 | 17 | 2 |
広島 | .000 | 10 | 0 |
計 | .190 | 63 | 12 |
特に前回のカードで、痛いところで打たれているのにまたも打たれてしまった。ヤクルトとしては3割台後半の中村に代わって内山を使っており、2割にも満たないことから守備の方を期待して使っている側面が強いと思うが、これだけ打ってくれれば嬉しい誤算だろう。この日の場合は、前回の上茶谷との対戦を評価しての起用かも知れないが。
山田、村上の中軸は最後に一発打たれるまでしっかりと封じていたのだから、こういった伏兵はしっかりと取って行かなければ。長岡に一発を浴びた点も含めて、勿体なかった。
そして、毎日のようにヒットを飛ばし、彼なくしてチームは成り立たないレベルになっている、2年目のベテラン牧。ヤジ(Bad)の方で彼のことを書くことは滅多にないが、「牧も人間」と改めて認識させられた、この日の4タコ。
特に、4打席全てでランナーを置いており、後ろの宮崎が2安打1四球だっただけに、牧が繋いでいたら4点のビハインドを追い付けたかもしれない。だが、牧にもこういう日はある。
相手 | 打率 | 打 | 安 | 本 |
読売 | .438 | 16 | 7 | 1 |
阪神 | .375 | 24 | 9 | 1 |
中日 | .345 | 29 | 10 | 5 |
広島 | .294 | 34 | 10 | 3 |
ヤクルト | .176 | 17 | 3 | 0 |
計 | .325 | 120 | 39 | 10 |
1試合の打った、打たなかったは別に良いのだが、ヤクルト戦だけ極端に数字が悪い。うまく攻められているのかなというのが、凡退した後の表情でも読み取れる。
あの投手陣を2年目にして劇的に改善した高津スワローズ。佐野への極端なシフトといい、チームとしてしっかりとやるべきことをやれている印象がある。連覇は難しいとされる中、きっちりと首位に立っており、三浦ベイスターズも見習うべき模範と思う。
キジ
上茶谷が序盤に失点を重ね、2点差に詰めたものの、ヤクルトのリリーフ陣から得点を奪えず。9回には一気に5点を奪われて試合が決まった。終わってみれば2-9の大敗。先週のガルフェスでの2-9、1-8に続いて週末のハマスタで惨劇が繰り返された。今日の偶然の一致は、「先週とスコアが全く同じ」。うーん、弱いし嬉しくない。
これで今年、土日の試合は1勝12敗となった。下記が曜日別の成績だが、土日が際立って良くない。土日が休みで、デーゲームを現地やテレビで観戦し、勝利の美酒を飲みたいというささやかな願いも、なかなか叶わない。
曜 | 試 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 | 打率 | 防御率 | 得 | 失 | 本 |
火 | 8 | 5 | 3 | 0 | .625 | .259 | 2.83 | 29 | 30 | 5 |
水 | 7 | 5 | 2 | 0 | .714 | .219 | 3.55 | 33 | 26 | 4 |
木 | 5 | 3 | 2 | 0 | .600 | .269 | 3.86 | 19 | 18 | 6 |
金 | 6 | 3 | 3 | 0 | .500 | .243 | 3.60 | 19 | 25 | 5 |
土 | 8 | 1 | 7 | 0 | .125 | .245 | 4.71 | 18 | 41 | 2 |
日 | 5 | 0 | 5 | 0 | .000 | .247 | 7.86 | 18 | 42 | 6 |
計 | 39 | 17 | 22 | 0 | .436 | .246 | 4.24 | 136 | 182 | 28 |
唯一、土日に勝ったのは上茶谷がマダックスをマークした、この日と同じハマスタのヤクルト戦だったが、再現はならず。
22日は交流戦前の最後のゲームになる。先発は有吉と吉田大喜。有吉は4月29日の神宮でのヤクルト戦で一度、予告先発として発表されたが雨で流れた。その後、再びファームで調整を続けた。ファームの成績は5試合で2勝0敗、防御率1.29と申し分ない。東がローテを外れたことで訪れたチャンス。交流戦で先発の機会を得る為に、彼自身にとって重要なマウンドとなる。
吉田大喜もファームでは7試合で防御率2.08。前回は5月11日の中日戦で4回1/3をA.マルティネスのソロによる1点で凌いだが、打線の援護なく敗れている。
ファームで成績を残した投手同士の投げ合いになる。1軍とのレベル差を痛感することになるか、ローテ定着の足掛かりになるか。読めないゲームだが、ヤクルトがビジター17勝5敗1分、DeNAが日曜は0勝5敗と不利なデータではある。そして、現地開幕9連敗のファンも足を運ぶという。どうなるか。
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