03/10 横浜DeNA3-8北海道日本ハム@ハマスタ
DeNAはドラフト1位ルーキー入江が初めてハマスタで登板。2回に3安打で2失点し、4回には野村にソロを浴びた。良い球もあったが、カウントを不利にして甘い球を捉えられた。明大の先輩、伊勢も7回に4失点し、二人で7失点。打線では牧が連日の2番でマルチヒット。定着で開幕スタメンも見え始めた。
ポジ
牧が2試合連続で2番に入った。5回にセンター前ヒットを放つと、7回には2アウト2、3塁でライト前タイムリー。チームにこの日初得点をもたらした。前日の3安打に続くマルチヒットで期待に応えた。凡退にはなったが、初回も日本ハムの開幕投手、上沢に対して8球粘った。そして、5回には変化球をきっちりと打ち返した。主力級の投手とも対等に渡り合っているところも評価できるポイント。一気に2番に定着して開幕スタメンなるか。引き続き注目したい。
途中出場の関根が2安打。7回は牧のタイムリーの後、2球目の甘い球を捉えてタイムリー。9回には初球をライト線へ運ぶ二塁打。マルチヒットという結果以上に内容が良い。これでオープン戦は6打数5安打。なかなかチャンスが限定的だが、確実に結果を残している。週末はファームの試合に出場することになりそうだが、調子を維持し、来週のオープン戦で開幕1軍を決める活躍を見せたい。
桑原も9回の打席で8球粘り、真ん中のストレートを右方向へ鋭い打球を放った。当てに行ったのではなく、きっちりスイングできており、徐々に自信も戻って来たか。バッティング内容が良くなれば、守備はダントツだから一気に開幕センターの筆頭候補になる。静岡でもバットで魅せていきたい。
「佐野と宮崎を離した打線も見てみたかった」というテスト的な意図で4番に入った細川だが、初回に得点圏のチャンスで三振に倒れるなど、全く良いところなく4打席目を迎え、ここはボールをしっかりと見極めて四球を選び、8回の最後の打席ではライトへタイムリーヒット。何とか1本結果を出したが、外野の争いは桑原、関根がリードしつつある。食い付いて行って欲しい。
入江は4回で3失点と結果は良くなかったが、良いボールを投げることができていた。ハマスタのマウンドが極端に合わないということもなさそうだし、初登板としては及第点だろう。課題を得て、そこを修正して行くという作業は続いていく。4回無失点!みたいな派手なデビューもファンとしては嬉しいが、重要なのは開幕してから活躍すること。この日、課題としてカウントをいかに整えるかという点、しっかりと取り組んで次の登板で成長を見せて欲しい。
ヤジ
キャンプから不安な伊勢が4失点。2年目ということなので、過度な期待はできないが、エスコバー不在で苦しいブルペンなので、伊勢に頼るところも大きい。笠井が良い状態で投げているので、彼にも期待しつつ、伊勢にはもう少し球威が戻ることを期待したい。スピードガン表示は150キロなのだが、打者がそこまで球威を感じていない様子。それが本人にも分かるから、コースを狙い過ぎてカウントを苦しくしてしまっている。多少甘くても球威で押すパワーピッチャーだが、それができなかった。
フォーム的な問題なのか、腕の振りや指のかかりなのか分からないが、昨年の疲れもまだあるのかも知れない。後輩の入江が入ってきて意気込むところもあるのだろうが、コンディションを調整して、開幕までに合わせて欲しい。
田中俊がオープン戦14打数で未だノーヒット。沖縄での練習試合は攻守で活躍し、チームに刺激を与えていたが、ここに来て新天地でのキャンプからの疲れが出て来ているか。倉本も結果を出しているし、柴田も良いバッティングを見せ始めている。ファーストに牧が起用されるようであれば、セカンド、ショートの争いも熾烈になるので、踏ん張りどころだ。
キジ
前日の1、2回の集中だから打って変わって、7回表まで0-8のワンサイドゲーム。ヒットは出ていたが、河野が投げていた時だけだった、ということになりそうだったが、終盤何とか3点を返した。12安打を放って3点では得点効率の悪さは変わっていない。すぐに改善できるものではないが、継続的な取り組みを求めたい。
チームは一旦ハマスタを離れ、静岡、PayPayドーム、メットライフドームとビジターゲームが6試合続く。次のハマスタは開幕前最後の2連戦。来週に入ると開幕メンバーを想定して、主力が長めに出場することになるだろうから、週末の静岡が残された少ないアピールのチャンスになる。スタメン争い、1軍ボーダーの選手は良い姿を見せてもらいたい。
ファームは蝦名のHRなどで白星
ファーム教育リーグ(ジャイアンツ球場) デ 200 020 010 | 5 読 000 001 120 | 4
宮城と井納の先発で始まった試合は、初回にDeNAが東妻の二塁打と蝦名の2ランで2点を先制。6回に東妻のソロと山下の犠牲フライで2点を追加、8回にも宮本の犠牲フライで追加点を奪って逃げ切った。先発の宮城は6回途中までを1失点に抑えた。打線はFA移籍の井納に5安打を浴びせたが、得点は蝦名の2ランだけにとどまった。
東妻がDHでの出場になったが2番に入り、ホームランと二塁打で2本の長打。バッティングでの成長を見せた。蝦名は先制2ランを含む3安打と四球で全打席出塁。静岡行きとはならなかったが、来週のオープン戦に呼んでもらえるようなアピールになった。これを続けて行きたい。
宮城は5回まで2安打無失点の好投だったが、6回1アウトから急にコントロールを乱したようで、4連続四球で押し出しの1点を与えたところで武藤に交代。ここは武藤が併殺に取ってピンチを脱した。宮城はコントロールが良い投手のイメージなので、急に乱れた原因を確認し、修正していきたいところ。
武藤は7回に長打から失点し、8回にも長打でピンチを迎えたところで三上にスイッチ。三上は山瀬に2ランを浴びるなど、リリーフの2人は結果でアピールはできなかった。
静岡行きのメンバーを発表
この日、伊藤裕がファームに合流することが発表された。開幕に向けて人数を絞って行く段階での脱落ということになる。牧との争いで現状は完全に敗れた形だ。当然ながら今後もチャンスはあるはずなので、ファームで自分のバッティングができるように調整してもらいたい。昨年も延期になった後の開幕では大きくつまずいたので、早期に状態を上げたい。
12日からの静岡草薙球場での楽天3連戦に帯同するメンバーは下記の通り。
[先発] 濵口 京山 平良 [リリーフ] 伊勢 石田 三嶋 平田 砂田 池谷 国吉 笠井 [捕手] 戸柱 伊藤光 山本 [内野手] 中井 牧 倉本 大和 柴田 田中俊 宮崎 [外野手] 宮本 桑原 佐野 神里 細川 関根
ハマスタでの試合でもそうだったように、出場機会などを考慮し、ファームの教育リーグに回る選手もいる。降格になった伊藤裕とは別に、嶺井も名前が入っていないので、ファームでの出場になるのだろう。
注目ポイントは先発投手だ。予定通り日程を消化できても、先発はあと2回ずつしかない。そうなると、次回登板で5イニング以上は投げることになる為、先発投手は1試合に1人となってくる。楽天3連戦では、上記の3人が先発することになるようだ。注目は大貫が外れていること。
開幕投手であれば開幕日の金曜から逆算して、中6日もしくは7日となる金曜または土曜の試合に先発して調整して行く。土曜のファーム教育リーグで先発する可能性ももちろんあるが、開幕投手に選ぼうという投手なら、1軍のオープン戦に投げさせるのではないか?そうなると京山か濵口が濃厚になるだろうか。
ただ、コロナ禍という考慮から、あえて移動を避けてスカスタの先発にするという開幕投手への配慮である可能性もある。大貫の場合は前回が4イニングとは言え日曜なので、中5日の土曜日という形になるのかも知れない。
通常に考えると、19日(金)がメットライフドームなので雨天中止も考慮すれば、開幕日まで中6日となるこの日に先発する投手が開幕を任されるはずだ。現状は7人の先発候補がおり、オープン戦は週5試合になっているので、誰か2人はファームで登板機会を得ることになる。日本ハム2連戦で登板した阪口、入江と上茶谷も静岡には帯同しない。上茶谷は、もしかしたら13日か14日のファームで先発するかも知れない。来週のPayPayドームも含めて、どういう起用になるか注目したい。
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