森が初打席ヒット！ピッチャー神奈川

2020年初実戦となる紅白戦が行われ、2軍メンバーの紅組が3-1で勝利を収めた。全体的に投手陣が良い投球を見せ、締まった良いゲームだったように思う。

スコアもどきを書いたので、スキャンしてアップしてみた。スマホからだとちょっと見えないかも知れない。赤、青の色を使わずに単色で書いたので、分かりづらい部分はあるが、ご容赦を。あと、特に紅組の守備交代が多く、アナウンスもあまり聞こえなかったので、ちょっと適当になっている部分がある。

タイトルにもある通り、注目のドラフト1位、森敬斗が6回に代打で出場し、初打席で初ヒットをマークした。進藤と対戦したこの打席は、冷静にボール球を見送ったカウント2-0から少し甘くなったストレートをセンター前に弾き返した。この一打に球場も大きく沸いた。

守備では機会が一度だけだったが、無難にこなした。そして、2打席目は四球で出塁し、山下のレフト前ヒットでセカンドから一気に生還。スピードも見せてくれた。プロ第一歩目、まずは上々の滑り出しといったところか。

紅組の投手がまずまずの出来だった。先発の京山は、佐野には少し投げづらそうに歩かせたが、それ以外は低めにボールを集め、球威、変化球のキレともに良かったと思う。このままアピールして、開幕ローテを目指してほしい。

3回裏にウグイス嬢が「紅組のピッチャー京山に代わりまして神奈川」とのアナウンス。投球練習中の中川も苦笑い。そして、「紅組のピッチャー京山に代わりまして中川」と訂正されると、球場も爆笑に包まれた。おそらく、地元の方がウグイス嬢を担当したと思うが、「ナカガワ」と「カナガワ」の間違い。確かに横浜は神奈川だからね。少しほっこりした時間だった。

その中川もまずまずの投球。柴田には非常に巧くストレートをライト線へ運ばれたが、神里の当たりも飛んだコースが良く、百瀬の送球が少し乱れたことで山下がベースを踏めなかったもの。2イニングをきっちりと抑えた。

飯塚は先頭の細川にツーベースを打たれたが、後続を断って無失点。勝又、コルデロはバッティングピッチャーの時と同じく制球が安定していなかったが、大崩れはしなかった。宮城は、最終回に連打でピンチを迎えたが、カーブの切れが良く、2イニングを無失点で切り抜けた。

1軍では、櫻井が2失点したものの、いずれも内野ゴロ間で、最少失点には留めることができた。砂田は昨年よりもボールに切れがあったように感じた。森にヒットを許した進藤は、球威、変化球のキレは非常に良くなっている。コントロールがもう少し安定してくると、リリーフで使えそうだという印象。伊勢との競争になって来るだろう。

齋藤もまずまずの投球だった。宮本に死球を当ててしまい、宮本の足は気になるところだが、2イニングの投球で球威、変化球のコントロールも良かったと思う。ディアスもノーコンではあるが、2三振を奪った。もしかしたらコルデロよりも彼の方が早く出てくるかなという印象。

野手で目立ったのは、関根と山下。関根は最初の打席で、ファールで粘った後の甘い球を左中間へ運びツーベース。隙をついて三盗を決め、先制点を演出した。リードオフマンとして申し分ない働き。2打席目も粘って四球で出塁。ここは盗塁を失敗してしまったが、投手に出したくないランナーという印象を与えることができる。3打席目は凡退したが、左方向へ素直なバッティングで、良い当たりだった。最後の打席は三振に倒れたがここでも7球投げさせている。

昨年、ファームで結果を出したが1軍では.038。メキシカンリーグに参加してまずまずの結果を残してきた。もうあとは1軍でいかに結果を残すか、それだけだ。ラストチャンスというくらいの意気込みでやっているだろうから、ここからどんどんアピールを続けてもらいたい。

山下は最後の打席で技ありのレフト前タイムリー。この日はファーストでの出場となったが、守備でファインプレーを見せた。バットでも最初の打席は粘ったうえで逆方向へ良いバッティングだったし、3打席目は飛雄馬の好守に阻まれたが、きっちり捉えた当たりだった。

関根同様、後がないシーズンになって来る。柴田にだいぶ先行を許しているが、追いついていきたい。

野球の試合に飢えているファンとしては、こうした紅白戦でも一喜一憂する楽しさがあるもの。ファームは2/12、1軍は2/13からいよいよ対外試合が始まる。こうした中で、どんな姿を見せてくれるか楽しみにしたい。