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佐野が一振りで仕留めた 4月21日以来の5割

07/18 中日1-2横浜DeNA(バンテリン)

目標として来た5割へ、4連勝で一気に戻した。先発のロメロが初回、ノーアウト満塁のピンチを招き、ビシエドのライトへのファウルフライが犠牲フライとなり先制を許す。しかし、ここを1点で凌ぐと、2回以降はランナーを出しながらもロメロが踏ん張る。3回、好投の高橋宏から、佐野が値千金の逆転2ラン。その後は高橋宏に12三振を奪われ追加点が取れなかったが、6回途中から平田、エスコバー、伊勢、山崎と繋ぎ、1点のリードを守り切った。

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ポジ

佐野の集中力、勝負強さが際立った。

中日の先発、高橋宏は、高卒2年目の右腕。3月30日のDeNA戦がプロ初登板で、その時は5回4失点で黒星を喫している。キャンプ中に行われた2月19日の練習試合で、素晴らしい投球をしていて、これは活躍するなと思っていた。

中日の先発は高卒2年目の高橋宏だったが、150キロを超える力のあるストレートをコントロール良く投げ込んでいた。さすが高卒でドラフト1位指名されているだけあって好素材。昨年も高卒2年目の佐々木朗希や奥川、宮城、紅林らが活躍を見せたが、続くような活躍も予感させる。

https://any-bay.com/baystars-2022-camp-training-game-02/

それだけに、プロ初登板の緊張もあったのか、序盤に4点を取れたことはラッキーだなと思っていた。そして、7月7日はハマスタで2度目の対戦となり、現地観戦だったが、3回まではパーフェクトに抑えられた。その時にも書いたが、完全試合を達成するのではないかと思う程、素晴らしいボールを投げていた。結局、7回まで得点を奪うことができなかったが、東の好投もあって0-0の引き分けに終わっている。

今回もその時に匹敵するくらいの内容だった。常時150キロを超えて来るストレートは、球速以上に威力を感じるし、カーブによる緩急もあって、変化球もなかなかの精度で投げて来る。高卒2年目で、いわゆる「投げ抹消」という形で、10日以上の間隔を空けて登板している。昨年の奥川、佐々木朗に匹敵する能力を秘めた投手。

この日も苦労した。結果として7回まで僅か3安打。そのうち2本を放ったのが、佐野だ。

初回、2アウトからアウトサイド高めのストレートに合わせ、左中間へのヒット。他の打者が空振りを取られているストレートをきっちりとミートできる、タイミングの取り方とヘッドスピード。さすが首位打者のタイトルホルダーであり、現在も首位に立つ打者。

3回は、先頭のロメロが変化球に食らい付き、三遊間の真ん中に転がるヒットで出塁。しかし、1、2番が進塁打やランナー入れ替わりのバッティングをすることさえ許されず、連続三振。2アウトで佐野を迎えた。初球、インサイドからやや中に入ったストレートを、佐野が強く振り抜いた。狙い澄ましたかのように、先ほどヒットを打ったストレートに照準を合わせていた。打球はライトスタンドへ届き、逆転の2ランとなった。

一振りで仕留めたというホームランになった。この一発の後は、高橋宏に力でねじ伏せられ、12三振を奪われた。だが、キャプテンの一打で築いた1点のリードを好守も含めてチームで守り抜いた。

ロメロは、初回にノーアウト満塁のピンチを招いたが、ビシエドの犠牲フライだけで切り抜けた。このライトへのファウルフライは、蝦名がフェンスに激突しながら捕った。ファウルなら捕らないという方法もあったが、立ち上がりまだ1つもアウトを取れておらず、4番と言う打順を考えれば、捕るのが正解だと思う。

ただ、二塁ランナーだけでなく、一塁ランナーもタッチアップで進んだのは、大きいかなと思ったのだが、ロメロが後続を断った。先日、支配下登録されたばかりのワカマツには少し荷が重たかったかも知れない。

1点で切り抜け、2回も石橋に長打を浴びたが、無失点に抑えたことで、立ち直ることができた。逆転してもらった後の3回を三者凡退で抑えたことも、勝利へ繋がった。6回は2アウト2、3塁のピンチで、タイミングが合っている石橋を迎えたところで降板となった。これはやむを得ないだろう。

相性の良いバンテリンドームで、QSの一歩手前とゲームは作ってくれた。5月10日以来の4勝目も手にして、合格点ではあるが、まだまだ不安定さは拭えない。だが、東、上茶谷がコロナの陽性判定を受けて離脱している状況で、ガゼルマンも来日してみないと先発、リリーフどちらで使えるかも分からない。後半戦もロメロに期待しなければならないだろう。

ロメロの後を継いだ平田が、平田対決を制し、見事な火消し。厳しい場面での登板になったが、期待に応えてくれた。2、3塁で平田と勝負させるとは思わなかったが、結果的には奏功した。そして、エスコバーは、唸りを上げるようなストレートで、2三振を奪って三者凡退。伊勢も当たり前のように三者凡退で繋いでくれた。

そして、山崎が1点差の9回裏をきっちりと締めて、20セーブ目。通算200セーブへ残り10セーブとした。山崎がこの記録を早く達成すれば、チームは優勝争い、CS争いで良い位置に付けているということ。一つの区切りとしてクリアして欲しい。

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ヤジ

高橋宏の投球が素晴らしかっただけに、佐野が一発を放ってよく勝てたなという試合。あの一本がなければ相当苦しかった。この日は、3安打に終わったが、これ以上得点を取るのは難しかったと思う。

6回裏は、2アウト2、3塁で石橋を迎えたところでロメロを降板させたが、8番の打順での勝負という決断をした。次の打者は高橋宏で、打線が苦しんでいることを考えれば、追加点を取って行くためにも、歩かせて満塁にしてでも、代打を出させるという考え方もできた。

もちろん、ランナーを増やせば、長打を浴びた時に点差が2点、3点と開いてしまうリスクもある。ただ、投手を平田に交代した時に、中日の代打で平田が起用された。甲子園でもホームランを放っている中日の平田は、一発のリスクもあるので、歩かせて満塁で高橋宏への代打との勝負でも良かったように思う。中日は平田を出してしまうと、現状は代打が薄いかなと感じる。特に長打という意味では確率が下がる。

平田がセンターフライに打ち取り、切り抜けた。相手のことではあるが、ここで勝負されて、真ん中に入ったボールを仕留められず凡退というのは、中日の平田もなかなか厳しいなと感じた。だが、高橋宏が続投になったことで、7回表は2三振を奪われ、三者凡退だった。

結果として2-1で逃げ切れたので、これが正解と考えるべきだが、その場での勝負とともに次の自軍の攻撃まで見渡してベストな選択だったのか。失礼な書き方になるが、現状攻撃力が低下していて、最下位に沈む中日でなかったら、こうはいかなかったのではないかと思う。今後、上位に食い込んで行くためには、やれることを確実にやらなければならないだろう。

この日も、桑原がフェンスに激突しながらの好捕を始め、宮崎、牧にも好守があった。しかし、その好守で宮崎は右膝を、牧は左足首をそれぞれ痛め、試合途中で交代して病院へ向かった。両選手とも、当該プレーの後、しばらく試合の出場を続けていたので、重傷でプレーできないということはないが、多少の痛みでも交代しないタイプの選手なので、このままフルで出続けられる状況ではないのだろう。

オールスターまで残り5試合。牧はオールスターの出場が決まっているが、重要なのはオールスターまでに5割を維持することではなく、後半戦で上位へ進出すること。ここで無理をして重傷になり、長期離脱では元も子もない。ケガの状況は明日以降でないと分からないので、あれこれ推測しても意味がないが、無理はしないようにして欲しい。

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キジ

交流戦が終わった段階で借金6。オールスターまでに5割という目標を掲げたが、6月末のハマスタでの広島3連戦で3連敗し、今季最大の借金9となった。球団通算で借金1,000にリーチをかけた状態で、正直その時にはもう5割に戻ることはないと思っていた。

マリノスコラボの阪神3連戦で3連勝し、そこから流れが変わって来た。投手陣が安定して来たことが一番大きいが、牧やソトの復調と佐野の勝負強さ、蝦名と桑原の1、2番が機能するなど、打線も噛み合って来た。

6月28日から7月18日のセ・リーグのチーム成績は以下の通り。

チーム勝率
1DeNA171232.800
2阪神15870.5334.0
3広島17890.4711.0
4中日16781.4670.0
5ヤクルト15690.4001.0
6読売186111.3531.0

12勝3敗2分というハイペースで、借金9全てを返済した。その間、阪神が1つだけ貯金になっているが、他のチームはマイナスになっている。この3週間は、本当に見事な戦いぶりだったと思う。

4月21日以来の5割復帰となり目標を達成したが、ここで終わりではない。やっとスタートラインに戻って、これからが重要。ケガやコロナなど、不安な点は尽きないが、全員でここからヤクルトを追いかける快進撃ができるように、後半戦へ繋ぐために、今週残りの5試合を良い形で締め括って欲しい。

まずはバンテリンドームのこの3連戦、初戦が取れたので勝ち越して甲子園へ進みたい。前回の対戦では立ち上がりを捉えることができた小笠原だが、バンテリンドームでは簡単には行かない。この日も3安打に抑え込まれているが、少ないチャンスを生かして得点して行きたい。石田も前回は3月の登板ではあるが、相性は悪くない球場、相手だと思うので、試合を作ってもらいたい。

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