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10安打で2点 攻め切れず初回の一発に泣く

07/19 中日3-2横浜DeNA(バンテリン)

ヒットは出るが、チャンスであと一本が出ない。いつもの拙攻に、先発が初回にランナーを溜めての一発。連勝は止まり、借金生活へ逆戻りとなった。石田は初回、1アウト2塁から平田を歩かせ、ビシエドに3ランを浴びた。なおも満塁というピンチは、投手の小笠原を打ち取って切り抜けた。2回以降は変化球を効果的に使いながら、ゾーンで勝負し5回まで1安打に抑えた。打線は2回に大和のタイムリー二塁打、3回は2アウトから桑原、佐野、ソトの3連打で1点差に迫ったが、6回ノーアウト1、2塁で無得点に終わるなど、1点が届かなかった。

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ポジ

前日の守備で足首を痛めた牧が、この日はベンチを外れた。代わって4番に入ったのはソト。佐野、宮崎とのクリーンアップ3人がいずれもマルチヒットだった。

宮崎も、前日の守備で右膝を痛めたが、この日もスタメン出場。最初の打席でヒットを放ち、大和の右中間を破る二塁打で一塁から激走、生還した。3回は2アウトランナーなしから、桑原、佐野、ソトの3連打で2点を取った。逆方向へ繋ぐ良いバッティングだった。

9回は、宮崎が先頭でヒットを放つと、代走の森がR.マルティネスの神経を削いだ。13球も牽制を投げさせ、なかなかスタートが切れなかったが、1アウト後にスタートし、見事に盗塁を決めた。失敗すれば打順的にもノーチャンスという場面で走れるということは、自信にもなるだろうし、チームとしても攻撃の幅が広がる。まだ成功率は高くないが、技術を磨いてほしい。

1点ビハインドという展開だったが、6回を入江が抑えた。福田にはやや泳ぎながらレフトのフェンスまで運ばれたが、156キロのストレートで押し、2三振を奪った。そして、7回から三上が登板し、2イニングを抑えてくれたことは、チームのリリーフ事情にとっても非常に助かる働きだった。

1点ビハインドだと勝ちパターンを注ぎ込みたくなるが、ここは三上を信頼して送り出した。中日打線ということもあるが、しっかりと仕事をしてくれたと思う。敗戦ながら、勝ちパターンの投手を注ぎ込まなかったことはプラスに捉えたい。

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ヤジ

前日は3安打ながら、佐野の一振りだけで勝った。しかし、この日は10安打を放ちながら、繋がりを欠いて2点止まりだった。

初回は蝦名がヒットで出塁したが、桑原が三振、佐野の打席でフルカウントからランエンドヒットを敢行したが、三振ゲッツー。4回にもヒットで出塁した嶺井を置いて、知野の打席でランエンドヒットだったが、知野が見逃し三振で2度目の三振ゲッツー。どういう判断だったのか理解しかねるが、ほぼ真ん中のチェンジアップで、ボールと判断したのなら判断が悪すぎる。ストライクと言われかねないボールは、打ちに行かなければならない場面。せっかくのチャンスでアピールができなかった。

6回は佐野、ソトの連打でノーアウト1、2塁と最大のチャンス。だが、宮崎ではバントするわけにもいかず、珍しく低めの完全なボール球を空振りで三振。大和もバットの先でレフトフライ、嶺井はサード正面のゴロだった。ここは、小笠原から祖父江にスイッチした立浪采配が的中した。

9回もノーアウトのランナーを出し、森の足でR.マルティネスを揺さぶったが、あと一本は出なかった。大和が打つ前に森が盗塁できればベストだったが、あれだけ執拗に牽制されてはなかなかスタートできないし、大和の進塁打に任せるという部分もあっただろう。内野フライに打ち取られたことで、リスクを冒して走ったということだろう。

戸柱の見逃し三振には、批判の声もあるようだが、あれはどうしようもない。R.マルティネスの速球にバットを当てるのはそんなに簡単ではない。速球にタイミングを合わせながら、低めのスプリットを振らないようにしなければならない。スプリットは146キロで来るのだから、通常のストレートに近い。判断には一瞬しか時間がないので、低めのスプリットを空振りしないために、変化球ならゾーンは上げて待つ。

戸柱もボールが来た瞬間、そこまで高いボールではなかったので、ボールゾーンへ落ちて行くと判断したのだろうが、低めのストライクゾーンに決まってしまった。追い込まれているし、9回2アウトなんだから何でも当てに行けと素人が言う程、簡単ではないはず。それこそそんな感じで待っていたら、低めのボールになるスプリットを空振りしてしまう。だからこそR.マルティネスは21セーブを挙げているクローザーなのである。

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キジ

4連勝、そして火曜日の8連勝がともにストップし、前日に5割に戻したが再び借金生活。バンテリンドームでは今季初黒星となり、中日戦の連勝、バンテリンドームでの連勝がともに6でストップ。いろいろと止まってしまった試合になったが、言うまでもなく大事なのは次の試合だ。今の勢いを失うわけには行かない。

首脳陣も、選手も当然それは分かっているはず。4連勝して来て、連敗せずに次の連勝を始められることが、貯金生活への重要な一歩となる。

牧が左足関節骨棘障害と診断された。前日の守備で痛めたというよりも、左足の関節を使い続けたことで、骨にトゲができているのだろう。投手で通称ネズミと言われるものに近いのかも知れない。痛みと付き合いながらという今後になって行きそうだ。

この日に関しては、ベンチを外れたが、様子を見ながら出場して行くことになりそうだ。オールスター出場も決まっていて、あまり休めないが、甲子園に行くまでは大事を取った方が良さそうだ。先発の機会のないロメロの登録を抹消し、代わって田中俊がこの日、名古屋に行ってベンチ入りした。

オールスターに選出されている選手は、不出場だった場合は、10日間の出場停止となる。登録を抹消されていた場合は、オールスターより前の抹消期間も含まれるということだが、ファン投票での初出場なので、牧もできるなら出場したいだろう。現実的に可能なのであれば、オールスターまでの出場を限定的にして、疲労を取って患部の状況を見ながらという感じになるだろうか。

この日、ファームではコロナの影響でヤクルト、西武がチーム編成ができない為に試合が中止となった日本ハムとDeNAが、急遽鎌ケ谷で対戦が組まれた。しかし、オースティンは出場しなかった。7月7日のジャイアンツ球場での試合まではDHで出場していたが、その後2試合しか開催されておらず、いずれも出場していない。残りは守備に就いての仕上げという段階だったはずだが、どうするつもりなのか。

時間をかければかける程、回復はするだろうが、1軍の試合に出られる数は減って行く。4番の牧が出場できないとなれば、ポジションは異なるものの、考えなければならないのではないか。コロナで多くのメンバーが離脱しているヤクルトと同じには考えられないが、サンタナはファームの出場がない中で1軍の試合に出ている。

ケガからのリハビリと、来日遅れでは事情が全く異なるが、昨年もほぼファームの試合に出ず、1軍の試合で調整したのに、今年は逆にこれだけ慎重になり過ぎているのも疑問だ。明確な根拠があってのことであれば良いのだが。

ファームは20日の試合が終わるとフレッシュオールスターの為にブレイクとなり、次は26日から横須賀での読売3連戦。ここで3試合出場し、オールスター明けから1軍という計画かも知れないが、コロナ禍で、お互いにファームの試合ができる保証もない。実際、読売はこの日の試合は、コロナの陽性判定を受けた選手と濃厚接触疑いが多数発生した為、試合が中止になっている。状況によっては来週の試合はできないかも知れない。

もちろん、ファームの試合でしっかりと守備もこなし、打席に立ってから復帰というのがベスト。だが、そういう計画が成り立たない状況下、プランBも用意して行かなければ、いたずらに時は過ぎ、試合勘がどんどんなくなって行くだけだ。このあたりのマネジメントはしっかりとやって欲しいと思う。

各チーム、コロナの陽性判定を受ける選手が増えて来ており、ファームも試合がままならない状況になって来た。良い形で5割まで持って来ただけに、これまで以上にできることをやって、大きな戦力ダウンを回避して行きたい。目の前の敵とともに、見えない敵とも戦って行かなければならない。

前述の通り、20日は重要な試合となる。今季の行く末を占う上でもポイントとなるだろう。大貫がいつも通り先制点を許さずに立ち上がり、先制点を取って優位に進めたい。4番の牧を欠く打線になるかも知れないが、チャンスで打てる球を呼び込むような、集中力、勝負強さを発揮して欲しい。

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