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大貫、プロ初完封はマダックス! 10/4に勝てば2位

10/01 横浜DeNA4-0中日(ハマスタ)

初回、1アウトから関根が二塁打でチャンスを作ると、大田のタイムリーで先制。さらに1アウト満塁から楠本の併殺崩れで2点目を追加する。2回にも大田のタイムリーで3点をリードし、主導権を握る。先発の大貫は5回まで1安打に抑える好投。5回裏は自らヒットを放ってチャンスを広げると、林の内野ゴロ間に4点目。大貫は最後まで球威と変化球のキレが落ちず、プロ初完封。94球でマダックスを達成した。

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ポジ [Good]

大貫が想像を大きく上回る好投を見せてくれた。8月最初の登板でKOされ、ファームで1ヶ月強の調整。9月に入って中日戦で登板したが、6回に石川昂の2ランを浴び、それが致命傷になった。次の阪神戦は6回無失点の好投。そして前回は読売を7回途中まで無失点に抑え、6月以来の4勝目を挙げた。

昨年のCSファーストステージ第2戦は、初戦を落として負けられない中、素晴らしい投球を見せて勝った。前回の投球はそれに近いものだったので、今回も期待していた。同じく2位に向けて負けられない試合で、ブルペンには平良も入り、投手は総力戦と思っていた。大貫が5回くらいまで投げれば、平良を投入し、残りのリリーフで抑え切るというプランをベンチも考えていただろう。

そうした中、大貫が立ち上がりから球威のあるストレートに、スプリットを中心とした変化球のコンビネーションが決まり、中日打線を次々と打ち取って行った。前回は、キャリアハイの11奪三振だったが、この日の三振は3つ。中日の打者が早めに打ちに来たということもあるのだろうが、打たせて取る投球だった。

そのため、球数が少なくて済む。加えて6回までヒットは、2アウトから2本だけという危なげない投球を見せれば、交代する必要はない。8回は僅か6球で三者凡退。この時点で84球と、100球未満での完封であるマダックスを狙える状況になった。9回は代打で大島が登場。簡単には凡退してくれない打者だが、1ボール2ストライクと追い込んだが、スライダーが引っかかって大島の足に当たってしまった。

ノーアウト1塁で岡林。こちらもしつこい打者。3ボールとしてしまい、球場がどよめいたが、1球ストライクの後、真ん中のツーシームを打ち上げてレフトフライ。これは助かった。ここで岡林に繋がれていたら、完封どころかウェンデルケンを投入しなければならない場面になっていた。

93球でカリステを迎える。併殺を打ってくれればマダックスが達成できそうと思っていたが、初球のインサイドへのツーシームに詰まって三遊間のゴロ。柴田が走りながら華麗に捌き、牧からソトへの送球で一塁もアウト。狙い通りの併殺打でプロ初完封をマダックスで飾った。

最後の柴田のプレーは、守備固めしておいて良かったという好守。代わった宮崎もこの日は何度も好守を見せていたし、6回にカリステのライトフェンス際への大飛球をジャンピングキャッチした大田も、素晴らしい守備だった。7回は3つのアウトが全てセカンドゴロで、牧も日ごろの守備練習の成果が出て、華麗な守備を見せた。最後に死球は与えたが、無四球でテンポの良い投球なので、守備にも良い影響をもたらす。

最後の2試合で連勝し、5勝目を挙げたが、大貫のキャリアでは最低の数字となった。防御率も2.95とギリギリまとめて来たが、シーズン序盤からこのくらいの投球をしてくれていれば、と思ってしまう。三本柱ではなく四本柱になるだけの実績、実力があっただけに悔やまれる。だが、来季再び2桁勝利を挙げるために、必要な寄り道だったと信じたい。そして何より、昨年と同様にCSでは大きな力になってもらいたい。

大貫とともにマダックスを完成させたのが伊藤光。バウアーがケガで離脱した後は、平良と大貫という右投手担当の捕手となりつつある。前回の次々と三振を取る投球とは異なり、早いカウントで打ちに来る中日打線の狙い、タイミングを外す配球で、それに応える大貫のコントロールがあった。

バッティングでは山本が2割8分台を残し、大きくアピールする中、元来はバッティングがストロングポイントであった伊藤光は2割そこそこの数字になっていた。しかし、この日は3安打。5回には二塁打を放ち、貴重な4点目のホームを踏んだ。攻守に大貫を支えた伊藤光の活躍も大きかった。

前日、5回に交代し、試合途中でクラブハウスへ引き揚げた佐野が登録抹消となった。代わって3番に入った大田が、2本のタイムリーを放つ活躍でカバーした。初回、関根がライト線への二塁打でチャンスメイク。大田が4球目のストレートをライト前に運び、先制点をもたらした。

2回には、林が1アウトからラッキーな内野安打で出塁して盗塁を決め、関根がヒットで繋いで1、3塁。ここで大田が今度はカットボールを引っ張り、キレイに三遊間を抜くタイムリーヒット。すぐに3点目を奪い、主導権を握る形になった。そして、前述のライトフェンスに激突しながらの好守。CSに向けて頼もしいベテランが状態を上げて来た。

牧は打点はなかったが、マルチヒットで164安打とし、阪神の中野と並んで最多安打のトップ。2位の岡林は、牧を強襲するヒットで163本で追う。3人とも残り1試合で、最多安打のタイトルを懸ける。牧は、最終戦で4打数4安打1本塁打なら、3割30本100打点クリア。560打数168安打で.300となり、30本、104打点(以上)の数字になる。3割は極めて難しいが、あと1本ホームランが欲しいところ。

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ヤジ [Bad]

文句なしの試合。強いて言えば、もっと序盤で高橋宏をKOしていなければならなかったか。12残塁の攻撃も今一つではあった。だが、大貫が素晴らしかったので、4点あれば十分ではあった。マツダの結果も含めて思い通りに行った日だった。

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キジ [Other]

この日、DeNAが勝ち、広島が敗れるというパターン以外は、DeNAの3位が確定する状況だった。DeNAは序盤からリードし、大貫が完封ペース。マツダでは阪神が佐藤輝の3ランで3点リードとなり、そのパターンになりつつあった。

先にDeNAが勝利し、ファイナルセレモニーも終了。マツダは9回に3点リードでセーブ1位の岩崎が登板。ところが2点を奪われて1点差とされる。一発出れば広島のサヨナラ勝ちという状況が続いたが、何とか岩崎が断ち、広島が敗れた。

広島はこの日で全日程を終了。2チームが74勝65敗で並んだ。しかし、引き分けが1つ少ないDeNAはあと1試合を残している。10月4日に東京ドームで行われる今季最終戦に勝てば2位、引き分けか負けると3位となる。DeNAは広島に負け越しているので、同率で並んだ場合は直接対決の勝敗で順位が決められるため、3位となる。つまり、最後の試合に勝って0.5ゲーム差を付けるしかない。

個人的にもハマスタでCSを見たいし、球団としてもファーストステージを開催することで数億円の収入がある。あと1試合、自分たちが勝てば2位を決められるので、しっかりとそういう試合を取れるようになって欲しい。

年度2位3位結果
2013阪神広島広島2勝0敗
2014阪神広島阪神1勝1分
2015読売阪神読売2勝1敗
2016読売DeNADeNA2勝1敗
2017阪神DeNADeNA2勝1敗
2018ヤクルト読売読売2勝0敗
2019DeNA阪神阪神2勝1敗
2020中止
2021阪神読売読売2勝0敗
2022DeNA阪神阪神2勝1敗
クライマックスシリーズファーストステージの結果

最近10年のクライマックスシリーズ(CS)のファーストステージの結果だが、2020年はコロナ2019の影響でCSが中止になった。それ以外だと、実に7回も3位チームがファイナルステージに進出している。特にここ最近は6回連続3位チームが勝ち抜いており、その流れはDeNAが作っている。

DeNAも過去2度のハマスタでのファーストステージはいずれも阪神に敗退している。正直、ファイナルステージに進むには3位になった方が良いのではないかと思うくらいだ。今回は、相手が阪神ではなく広島になること、広島は3位での敗退があることがポジティブな要素かも知れない。

広島が最後に2位になったのは1995年。つまり、2007年に開始したクライマックスシリーズでは、ファーストステージを主催したことはない(優勝3回、3位2回)。今年も開催されないのかどうか。

昨年を上回る74勝目となったが、残り1試合を勝てば75勝65敗3分で貯金を2桁として終えることができる。74勝も1998年以来で21世紀最多となったが、貯金2桁も1998年以来となる。優勝するには当然ながら貯金2桁が必要で、20から30が目安になる。まずは貯金を2桁作れるチームに成長したというステップを踏み、来季にさらなるステップアップをして欲しい。

そういう意味でもビジターながら最終戦は、勝ちに行って勝ちたい試合となる。この状況なので、先発は13連勝で17勝目を狙う東になるだろう。今永や大貫を除く、登録している投手を全て使って総力戦で勝ちに行きたい。読売は、3日にバンテリンドームで中日戦がある。ここで敗れるとシーズン負け越しが決まるが、勝った場合は5割で最終戦を迎えるので、3年連続の負け越しを阻止するために勝ちに来るだろう。

3日に菅野、4日は山崎伊の先発が予想される。山崎伊は、前回は1点だけで勝っているが打てていない。東で必勝を期すが、最後は打線が得点を取れるかどうかにかかっている。佐野が欠場して苦しいところだが、全員でカバーして欲しい。

最終戦まで順位が確定しない熱いシーズン。しかも勝ったらハマスタCSという舞台。CSの最初の試合みたいなものだと思うので、楽しみにしている。

それでは、レギュラーシーズンのホーム最終戦の写真を紹介。

ハマスタ最終戦ということで、オリジナルフードを選択。モバイルオーダーのHaMaMo限定のベイメンチ丼。

試合開始後から15時過ぎまでは晴れ間が覗き、暑くサングラスが必要だったが、中盤から曇りで、にわか雨の予報もあったが全く降られることはなかった。10月になっても日差しは強いが、暑すぎずという天候で良かった。

ビッグフラッグ。この時間あたりは雲がどんより。

Sarasaのハッピースターダンス。ネット越しのスマホではこのくらいが限界。

SS席あたりは空席も目立っていたが、満員御礼。

9回もマウンドに上がり、大きな声援を受ける大貫。

カリステを併殺打に打ち取り、マダックスを達成して抱擁する大貫と伊藤のバッテリー。

勝利のハイタッチと勇者の遺伝子。

ファイナルセレモニーは、まず今季を振り返る映像がバックスクリーンで流れた後、選手会長の今永から挨拶。キャプテンの佐野が外れたための代役かも知れないが、今永らしいスピーチだった。

続いて三浦監督から挨拶。「リーグ優勝ができずに、本当に申し訳ございませんでした」という謝罪もあった。そして、横浜頂戦はまだまだ終わらない、最後の1試合に必ず勝ってハマスタでCSを戦うという強い決意を語った。

牧のI☆YOKOHAMAコールで花火がスタート。牧のコールは動画で見ないと面白さは伝わらないので、球団公式You Tubeチャンネルの動画を観てもらえれば。

選手たちを煙にまく演出をする球団。

監督、コーチ、選手が場内一周。サインボールはあまり近くに飛んでこなかった。

ヒーローインタビューはなかったが、大貫と伊藤のバッテリーがヒーロー扱いで、車に乗ってプレゼントを客席に発射していた。

邪推するわけではないが、最後に今永と記念撮影したり、戸柱と記念撮影したりという姿を見ると、まだCSは残っているが、そういうことなの?と感じてしまう。藤田と撮るのは分かるが、考え過ぎだろうか。

この試合が今季最後のハマスタではなく、またここで熱い戦いが見られることを信じて。

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