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またも非常事態の兆し? 2失策と拙攻で逆転負け

07/13 広島東洋4-1横浜DeNA(マツダ)

試合前から田中健の登録抹消、知野の登録、翌日の予告先発でザワついたこの日、初回に佐野が先制ソロを放ったが、その後は床田に要所を締められ、一本が出なかった。大貫は先頭に四死球を出した3回、4回に失点して逆転を許した。宮崎の2エラーも絡んで4失点。逆転負けで連勝は4でストップ。

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ポジ

佐野が先制の11号ソロを放った。初回、先頭の蝦名がヒットで出塁したが、桑原が併殺打。嫌な流れだったが、一打で先制点をもたらした。インサイド低めの沈む球をしっかりと捉え、ライトスタンドに運び、デスターシャ。4連勝の勢いを止めない働きだったが、その後は床田に沈黙した。

1番に入った蝦名がマルチヒット。初回と6回、いずれも先頭打者としてヒットで出塁し、役割は果たしているのだが、後続が繋がらなかった。一時は少し調子を落としたところで大田が活躍し、スタメンの機会が減っていたが、ここに来て再びチャンスを得て、それを生かしている。大田やオースティンの復帰まではまだ時間があると思うので、簡単にはポジションを渡さないという姿をアピールしておきたい。

先発投手がゲームを作り、6試合負けなしの展開が続いていたため、宮國と三上は登板がない日が続いていた。宮國は7月5日に登録された後、初めての登板となった。6月3日以来の1軍マウンドは、6回に1点を追加されてなおも1アウト1、3塁という場面。會澤にはシュートを押っ付けてライトの定位置まで運ばれ、犠牲フライ。しかし、床田を打ち取ってこのイニングを終えると、回跨ぎで7回も登板し、1番からの打順を三者凡退で抑えた。

8回は三上が登板。こちらは7月3日以来の登板。その時は3失点、直近2試合はいずれも失点していたが、2アウトからの中村健のヒット1本だけで無失点。

負けてしまって良いとは言えないが、勝ちパターンのリリーフを使わずに済んだことはプラスに考えたい。おそらく、展開的にもウォームアップくらいで、試合用に肩を作ることもなかったのかなと思う。

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ヤジ

打線は、初回の佐野のソロによるスミ1に終わった。防御率5位だった床田との対戦で、ある程度抑えられることを想定していたが、それほど良かったとも思えない出来で、チャンスで一本が出なかった。それが防御率2点台中盤の成績を残している所以なのだろうが。

初回、桑原が併殺打だったが、いきなりバントというのもあまりにも弱気な作戦なので、やむを得ない。佐野にホームランが出たのも結果論。

しかし、3回、4回、6回、7回と4度もランナーが三塁に行ったが、一度も還せなかった。7回だけノーアウト二塁から進塁打を打てず、2アウト三塁となったが、他のケースでは進塁打は出ているが、最後の一本が出ない。8回も2アウトから桑原が二塁打で得点圏に行ったが、佐野が三振。

こういう日もあるとは言え、もどかしい攻撃だった。6回裏にマクブルームの内野安打にエラーが絡み、ノーアウト2塁となり、そこから2点を追加された後、7回表に同じシチュエーションになったが、大和が進塁打すら打てなかった。追い込まれてしまい、ひっかけさせるツーシームにバットを当てたが、右には打てず、ピッチャーゴロになってしまった。大和も分かっているはずだが、上手く攻められた。

大貫は彼らしい立ち上がりだったが、3回に先頭の小園を歩かせてしまった。3球で追い込む形を作れたが、粘られ勝負球が決まらなかった。際どいコースがボールとなってしまったが、ゾーンで勝負しても良かったのかも知れない。2アウト2塁になって野間も同様に追い込んだが、低めのカーブを捉えられた。

4回も先頭の秋山に死球と、大貫らしからぬ投球だった。マクブルームの強いセカンドゴロは、イレギュラーで捕球体勢に入っていた牧の頭の上を越えた。あまりないくらいのイレギュラーバウンドで、併殺打のはずがノーアウト1、3塁となる不運。3回、4回のチャンスを逃して広島側に流れが来ている状況だった。ここは坂倉に犠牲フライは許したが、後続を併殺で切り抜けた。

5回も宮崎のエラーでピンチが広がったが、2アウト満塁から秋山を打ち取った。しかし、6回は先頭のマクブルームのサードゴロを悪送球。中途半端なワンバウンドとなり、ソトが捕球できず、そのままカメラマン席に入って、ピンチが拡大。結局、1点を奪われてピンチを残した状態で降板となった。

前回、打球が当たった影響がどれほどあったのか分からないが、3回以降はテンポも悪く、コントロールも思った通りに行かないという感じだった。いつもに比べるとストレートの球威、スプリットのキレともに今一つだったと思う。5回1/3を投げて自責点は2で、エラーも含めて不運な面があった。

前日、9回の守備に就く際に足を引きずっており、急遽柴田と交代になった宮崎だったが、この日もスタメン出場した。知野が急遽登録されたので、登録抹消にはならないもののスタメンは難しいのかと思った。宮崎は試合を休むことを本当に嫌うので、本人の意向で出場したのだろう。

だが、足の影響がどれくらいあるのか分からないが、守備でも2失策、内野安打は1本あるが、4回のノーアウト1、2塁で引っ掛けたショートゴロで併殺と、精彩を欠いた。もちろん宮崎は欠かせない中軸だが、パフォーマンスに影響があるのであれば、9連戦ということもあり、休みも必要だろう。不調でも4番を打ち続けた牧とは異なり、明らかに体の不調があるので、そこは首脳陣がうまく説得しないと。

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キジ

この日、田中健が登録抹消となった。前日、8回に登板して2失点、日曜も失点していた。どうやら前日の試合後には足を引きずっていたようで、右太もも裏の張りで登録抹消と発表になった。ただでさえリリーフが苦しい9連戦だが、田中健も欠くことになってしまった。

代わりに登録されたのが知野だったので、これは宮崎もスタメンで出られないのではないかと憶測したが、フル出場していて、知野の出番はこの日はなかった。だが、ずっと足が万全でない状態で出場している宮崎は気掛かりではある。

そして、試合開始前に14日の予告先発が発表され、東ではなく石川達也の名前がそこにあった。東を金曜のヤクルト戦に持って行くためとか、石川の登板機会がないから先発にしたとか、9連戦で先発が一人足りない分とか、楽観的な意見もあったが、前日も含めて全ての試合でリリーフとしてベンチに入っていたし、何よりもこの日の試合もベンチ入りしていた。

どう考えても東にアクシデントが発生し、予告先発を決定する直前に変更したものとしか考えられなかったが、やはり東がこの日、体調不良を訴えて変更となっていた。まだ詳細は分からないが、各チームでも新型コロナの陽性判定を受ける選手がかなり増えて来ている。現状、上茶谷が陽性判定を受けているが、いつどこで感染してもおかしくない状況。

先発投手で感染すると、濵口や石田のように1ヶ月以上も離脱することになるので、避けたいところだが、こればかりはどうしようもない。大事に至らないことを願うしかない。それにしても左腕カルテットも揃わないな。

なかなかプロ初登板の機会がなかった石川だが、まさかの先発という形でその瞬間が訪れることになった。ファームでもほとんどがリリーフで3イニングを投げたことがあったかな、というレベル。行けるところまで行くという感じになるが、早いイニングでの継投は十分想定される。初登板は楽しみにしているファンも多いと思うので、状況はいったん忘れて、自分のボールをどんどん投げ込んでもらいたい。

15日に横浜へ戻った時に当然、リリーフは補充されると思うが、9連戦の前半でちょっと離脱あるいは心配な状況が続出している。ケガとコロナで再び非常事態になることも懸念される。それを吹き飛ばすかのように、フレッシュな石川の投球に期待したいし、打線も援護して欲しい。初対戦のアンダーソンは、どっちに出るか。最近は投げる度に調子を上げている様子なので不気味だ。

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