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三浦大輔はずっと横浜で(勝ち続けま)す

08/20 横浜DeNA6-5広島東洋(ハマスタ)

まだ5連勝のないベイスターズは7度目の挑戦。初回、石田がマクブルームのタイムリーで先制されるも、牧と宮崎の連続ホームランで逆転。5回にも2点を追加し、快勝かと思われたが、7回に石田がランナーを2人出したところで平田に交代。3本のタイムリーで1点差とされ、8回には入江がマクブルームに同点弾を許す。しかし、その裏に代打伊藤のタイムリーで勝ち越し、9回は山崎が1アウト3塁のピンチを断ち、今季初の5連勝でハマスタ16連勝となった。

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ポジ

連発から始まり気持ちで繋いだ打線

初回に牧が逆転2ラン。前日はアウトサイド高めをライトスタンドへ運んだが、この日は3ボール1ストライクのカウントでストレートに狙いを絞り、完璧に捉えた。高め143キロを豪快にレフトスタンド中段へ運び、2試合連続の19号となった。

開幕から凄い勢いでホームランを量産したが、6月以降は急ブレーキで不振にも苦しんだ。しかし、新人から2年連続の20本塁打に大手をかけた。現在の調子であれば、今月のうちにもそこに届くだろう。だが、彼自身が言っているように、ホームランバッターではないので、二塁打を増やしてもらいたい。

宮崎も2試合連続の8号ソロで続いた。真ん中に入ったチェンジアップを振り抜き、打った瞬間という当たり。いい音がした。8月のハマスタ広島戦と言えば、3連発。続くソトも2球目のストレートを右方向へ持って行き、フェンスギリギリまで飛んで行ったが、堂林のグラブに収まった。打つんじゃないかと思っていたが、無風のハマスタではさすがに伸びなかった。

派手な2発で3点を奪い逆転という幕開けになったが、2回に三振ゲッツーで遠藤を立ち直らせてしまった。4回は宮崎がヒットで出るも、ソトが併殺打。5回も2アウトランナーなしで石田。だが、石田がボールを見極めて歩くと、桑原がセンター前に落ちるヒットで繋ぐ。

楠本は2球で追い込まれるも、3球目のストレートを弾き返し、ファーストの横を抜くタイムリー。さらに佐野も甘いボールを逃さず、ライト線へのタイムリーで繋いだ。2アウトランナーなしから投手の四球をきっかけに追加点。これは相手へのダメージも大きかったはずだ。

同点とされた後の8回裏は、宮崎が3球ファウルで粘り、9球目を捉えたがファーストの守備範囲でライナー。だが、ソトがショートの右を破る二塁打でチャンスメイク。2アウト1、3塁となって代打の伊藤を起用。あまり決勝打を打つイメージはなかったが、3球目のストレートをセンター前に弾き返し、貴重な勝ち越し点をもたらした。センター返しのバッティングが奏功した。

最後は伊藤が決勝点となる一打を放ったが、チーム全体が勢いに乗り繋いで得点を奪った試合だった。先発野手は柴田を除いて全員がヒットを放っていたし、初回の連発がありながら、大味にならずに着実にヒットを連ねた。チームの雰囲気も良く、日替わりヒーローが出て来る良い状況だ。

伊勢、エスコバーを外しての勝利

前日までに3連投のエスコバー、連投で表情が冴えなかった伊勢をベンチから外した。リーグで登板数1位に並ぶ二人だが、同時に二人とも外れたのは初めてではないだろうか。7月以降の快進撃で、先発投手がきっちりと試合を作り、僅差の展開が続いて来た。その為、勝ちパターンである二人の登板機会が毎日のように巡って来る。

ハマスタの連勝が続き、初の5連勝を目指す試合だったが、これで良かったと思う。まだ先のことを考えれば、既に無理をさせてしまっているのだから、これ以上は無理させられない。

結果としては、やはり二人とも欠いての終盤は厳しいなというものではあったが、最終的に勝てたことで、他の投手が経験を積んだと割り切れる。

石田としても、そういう事情も分かっていただろうから、何とか長いイニングを投げたいと思っていたはず。7回を投げ切れればベストだったが、西川への四球が痛かった。坂倉にヒットで繋がれたところで、ベンチも動かざるを得なかった。

伊勢とエスコバーがいないので、8回入江、9回山崎を想定していた。そのため、7回のピンチは平田が登板。だが、平田が會澤にツーシームをレフト線に打たれ、松山にはフォークを拾われた。連投でキレがないのか、勝負球が決まらなかった。

2点返されたところで、長野はスライダーで空振り三振に取ったが、堂林を2球で追い込みながら、スライダーを続けてレフト前に運ばれた。長野のように三振を取りたかったのだろうが、やや中に入ったし、読まれていた。この3点目は防ぎたい失点だった。だが、何とか1点リードは守った。

1点差となり、8回に入江が登板。1アウトからマクブルームに同点ソロを浴びた。アウトサイド低めのストレートだったが、そのコースは手が伸びるので、長打になりやすい。このタイプの打者はインハイの方が打ちづらいとは思うが、嶺井もそこは突けなかった。

入江にとっては6月24日以来の失点。ハマスタの連勝とリンクしているところもあり、嫌な予感がした。ストレートを打ち砕かれたことで、続く西川には弱気になり、フォークばかりになり歩かせた。しかし、坂倉はストレートで押し、見逃し三振。會澤もファウルで粘られたが、ストレートで空振り三振に仕留めた。

つい先日にも書いた通り、セットアッパーをやっていれば、このように打たれることもあるし、先発投手の勝利を消してしまうことはある。だが、そこから切り替えて逆転を許さなかったことは良かった。3勝目は今までで一番嬉しさの少ない勝利になったと思うが、チームの勝利が重要。今後に向けて、また一つ良い経験を積んだと思う。

9回は山崎が登板。スターナイトウィークスで行われていた、暗転する演出が、この日も行われた。ハマスタの新しい名物としてクローザー山崎の登場演出とするのだろうか。1アウトから中村健の強烈な打球がショートの柴田を襲い、弾いた。正面ではあったが、雨でスリップして来るので難しい。公式記録員もヒットを付けている。

その後、代走の曽根が盗塁を敢行し、伊藤の悪送球も重なって1アウト3塁。同点は覚悟していたが、堂林のサードゴロで曽根がホームで憤死。難しい判断だが、ゴロGOはどうかなと思った。2番の羽月に回るところで、ベイスターズの前進守備から考えると、曽根の足とは言え守備範囲に飛んでしまえば憤死は免れない。ギャンブルに出たのだろうが、失敗した。

最後は山崎が物凄い気迫で羽月を空振り三振に取り、接戦を制した。一時同点にはされたものの、伊勢とエスコバーを外した試合で勝利できたことは、非常に大きな価値があると思う。

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ヤジ

既に触れているが、7回に平田がリリーフした場面。2ストライクと追い込んでからの変化球を悉く捉えられた。無駄にストレートのボール球を投げろとは思わないが、変化球で行くのであれば、もっとボールゾーンへ徹底すべきだった。勿体ない打たれ方になってしまった。

9回は伊藤の悪送球で再度同点の大ピンチだったが、山崎の気迫とゴロGOの作戦が裏目に出て、何とかカバーできた。ミスが出ないということもないが、それをいかに再発防止し少なくして行くか。細かい部分はたくさんあった試合だが、ミスをカバーして、勝利に繋げることができた。しかし、隙のない野球を高めて行きたい。

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キジ

火曜に730チケットで新記録となるハマスタ12連勝を現地で見届け、さすがにもう止まるのではないかと思い続けた今週。20日はもともと現地に行く予定していていたが、まさかここまで続いているとは思わなかった。数年ハマスタに来ていないという学生時代の友人との観戦だったので、何とか勝利を見せて欲しいなと思っていたが、雨の中の厳しいコンディションにはなったが、ドキドキ、ワクワク、ヒヤヒヤと感情が激しく揺れ動く楽しい試合で勝てたというのは非常に良かった。

ハマスタ16連勝。まさかそんなことが起こるとは思いもしなかった。いよいよ記録はプロ野球でも3位タイに並んだ。ハマスタで勝ち続ける三浦監督の姿に、引退セレモニーでの言葉がよぎる。「これからも三浦大輔はずっと横浜です」。ベイスターズを愛し愛された男。監督としてどうなのか?早過ぎるのではないか?という声も多く、初年度に最下位となり、辛辣な意見も多かった。

まだ今シーズンも途中ではあるが、本拠地16連勝と球団記録を大きく更新し、プロ野球史でも滅多にない連勝でまず一つ、伝説を作った。「三浦大輔はずっと横浜で勝ち続けます」。そんなメッセージに思えた。

と、すでに16連勝で止まるかのような書き方だが、5連勝の壁を破った後は、日曜の壁だ。8月は13勝2敗という快進撃だが、2敗はいずれも日曜でまだ勝っていない。ハマスタでは前回7/17のヤクルト戦で初勝利を挙げている。この勢いで突破することができるか。

DeNAは、ここ最近はリリーフに回っていた京山が先発する。京山自身の勝利は7月14日の広島戦で、3番手としてのリリーフで挙げているが、京山が先発した試合はチームが3勝3敗と悪くないし、今季初めて日曜に勝った時も京山が先発していた。日曜の壁を突破してくれることを期待したい。広島は大道が今季2試合目の登板。前回は4回2失点。好調な打線が早めに打ち崩したい。

この日は19時前くらいからずっと雨が降り続けた為、スマホをあまり出していなかったので、写真は少なめ。

間もなくマスコットとdianaのショーが始まるというBAYビヤガーデン
この日はバックネット裏、正面に近いところから
広島の練習中
アップを始めるベイスターズの選手たち
スタメン発表、先発は石田
試合前の花束贈呈は森と梶原。189センチの梶原は、膝を付いて子供から受け取る
三浦監督からメンバー表を受け取るキララ
試合開始
逆転2ランを放った牧を迎えるベンチ。桑原がカメラの横でスタンバイ
9回表の山﨑康晃の登場演出。スターナイトウィークスだけだと思っていたが、定番にするのか?
何とか逃げ切り、VICTORY
ハイタッチのナイン
試合終了の直前くらいに雨が一時的に上がった。Victory Celebrationは中止となり、再び雨が降り始めた

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