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猛打爆発!派手に石川雄洋氏のTAKE OFFを祝福

06/05 横浜DeNA11-9千葉ロッテ(ハマスタ)

試合後に石川雄洋氏の引退セレモニーが予定されていたこの試合、5回まで毎回得点、先発野手全員安打という猛打で11点を奪った。先発の濵口は5回まで112球を要したが、2失点で踏みとどまり3勝目。リリーフが7点を奪われ、最後は2点差で三嶋を投入する形になったが、石川雄洋氏の新たな旅立ちを勝利で飾ることができた。

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ポジ

予想外の展開、連日の打ち合いに

初回に先頭の桑原がレフトフェン直の二塁打で出塁し、伊藤光にはバントで送らせた。濵口と美馬の先発ということで、ロースコアの接戦が予想された為だろう。佐野の詰まった当たりがレフトの前に落ち、タイムリーで先制点を奪ったが、ここから試合は予想外の展開を見せる。

濵口が2回先頭のマーティンに死球を与えると角中、レアードにも連続四球でノーアウト満塁。波乱の展開を予感させた。ここはまず藤岡を三振、佐藤都にはレフトへの犠牲フライを許したが、美馬を打ち取って1点で切り抜けた。

2回裏にソトが勝ち越しのソロを打てば、3回は角中のタイムリーで同点、その裏に宮崎のタイムリーでDeNAが勝ち越し。1点ずつではあるが、目まぐるしく試合が動いた。

そんな中、4回にDeNAの打線が一気に爆発した。流れを呼び込んだのは、この日スタメンマスクに復帰した伊藤光。桑原が申告敬遠されて2アウト1、2塁となったところで、美馬のフォークをきっちり捉え、レフトオーバーの2点タイムリー二塁打。1点ずつのリードだった展開で、3点リードと主導権を握る一打。さらに佐野のタイムリーの後、美馬のフォークに合っていなかったオースティンが、フォークを捕まえてレフトへの2ラン。5点を奪って試合の流れを掴んだ。

5回にも得点圏打率が急上昇の大和がタイムリー二塁打、代打の楠本が2ラン。5回までに先発野手全員安打、代打も含めて9番まで全打順でヒットが出たことになる。13安打で11点という猛打で試合を決めた。得点が違えば投手のリレーも変わって来るとは思うが、最終的に9点を奪われただけに、楠本の2ランも価値のある一打だった。

今年の交流戦は、全体的に打力が目立っており、得点が入る試合が多い。それを象徴するような連日の打ち合いだった。

申告敬遠が勝敗を分けた形に

この試合の勝因のひとつは、濵口が苦しみながらも、何とか同点までで止めたところにあると思う。逆転されてしまうと美馬にも立ち直りのキッカケを与えてしまう可能性もあった。

3回、角中のタイムリーで再び同点となり、濵口の暴投で2アウト2、3塁。打席はレアードでカウントは3ボール1ストライク。次の打者が1打席目に三振を奪っている左打者の藤岡ということを考えれば、ここで申告敬遠をしても良いのかなと思っていた。ラミレス監督だったら、その可能性は高かったかも知れない。

しかし、敬遠はせずにレアードと勝負。5球目のチェンジアップがファウルになり、フルカウントから低めのチェンジアップを振って三振。かなり高い確率で低めのボール球が来ることは予想されたが、それでも振ってしまった。

レアードで切ったことで、4回表は7番の藤岡からとなり、このイニングを初回以来の三者凡退で抑えることができた。このリズムが、4回裏の5点に繋がった。

一方、ロッテはその4回裏に、1アウト2塁で桑原を迎え、申告敬遠を選択した。桑原が美馬から2本の二塁打を打っていることから当然の策だったかも知れない。しかし、結果論で言えば、伊藤光に長打を許し、1点多く取られることになり、そのまま大量失点に結び付いてしまった。

ラミレス監督は申告敬遠を多用し、その場のピンチを切り抜けることを重視していた。使用した数もダントツで多い。だが、塁を詰めて次の打者と勝負することは、その打者を抑えなければならないプレッシャーを投手に与えるし、打者は自分と勝負したことを後悔させるために意気込んで来る。リスクも伴う作戦でもある。

濵口がレアードに打たれていれば全く違った展開になっていた。三浦監督が信頼し、それに応えた濵口。5回は6点リードという場面で先頭の荻野に二塁打を打たれた後、1割台の鳥谷を歩かせてノーアウト1、2塁のピンチを招いたが、マーティンから併殺打を取り、無失点で切り抜けた。

6回は投げられなかったが、ここまで唯一開幕ローテーションを守り、好投が続いても勝ちが付かないことが多かっただけに、この日は良い投球とは言えないかもしれないが、援護で勝たせてもらっても良いだろう。内容はともかく、よく2点でまとめたという投球だった。

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ヤジ

前日、5-5の同点から継投に入り、リリーフが軒並み失点して敗れた。この日は11-2と9点リードの6回から継投に入ったが、連投の国吉、石田がピリッとせず、2人で5失点。国吉は9点差で先頭を歩かせるというのはいただけない。ベースカバーも遅れているし、点差があったからと言って、集中力が欠けていた。

石田は一時、復調していたが、交流戦に入ってまた良くない状態になりつつある。盗塁を許し、代打の三木を歩かせてしまった。6点リードで走者を溜めてはいけないのは分かっているはずだが、ボールに自信が持てないのか、打たれたくないのか、コースを狙い過ぎて外れた。安田に甘く入った球を強烈に打ち返され、一塁線を破った。ソトも高濱の打球は止めたが、打球がそれよりも速かったか。

石田が投げ切れず、4点差でランナー1人というところでエスコバーを投入した。9回も続投し、そのまま抑え切ればセーブが付くところだったが、ピッチャーゴロの送球でエラー。近距離で投げるのは苦手で、いつもはトスをしているが、距離的にもタイミング的にもそれでは間に合わず、送球したところ全然違う方向へ行ってしまった。

それが影響したわけではないだろうが、加藤にはこれぞハマスタホームランという、ポール際の角にギリギリ飛び込む2ラン。これで2点差となり、にわかにザワついてきた。前日とはちょうど逆の形になり、クローザーの三嶋も注ぎ込む羽目になった。ロッテもレアードを代走で交代しており、何とか三嶋が2アウトを取って、事なきを得た。

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キジ

3連戦の流れはロッテがやや優勢か

初戦の9回に2点を返し、益田を引っ張り出した流れで、この試合も初回から5イニング連続得点を挙げた。逆に11-2から7点を奪って三嶋を引っ張り出したロッテが、3連戦の流れを手にしている状況。

3戦目はロッテが優勢な状況から始まるが、それを今永が立ち切れるか。ロッテの小島は、前回広島戦で勝利を挙げているが、QS率は50%で、6回まで投げられるかどうかという感じ。現状のDeNAの打線の調子であれば3~4点は期待できるだけに、今永が前回に近いような投球を見せてくれれば勝機はある。

天気の方が問題で、昼前後である程度の降雨があるという予報になっている。月曜に予備日があり、天候は晴れになっているが、プレイボールがかかるかどうか。ハマスタではこのロッテ戦を終えると、8月31日まで予定がない。今永にとっては、ハマスタのマウンドで投げるチャンスはここだけになっているので、何とか結果を出して、ヒーローインタビューで自らファンに復帰を報告して欲しいと願う。

石川雄洋氏引退セレモニー

また一人、長年応援して来た選手を見送った。

「この横浜で優勝したかった」「申し訳ない」。そんな言葉が胸に刺さる。なかなか優勝できないベイスターズのファンを続けていると、応援した選手が引退するまでに、優勝という喜びを分かち合うことは難しい。引退セレモニーもなく戦力外になって去る選手は別れの場すらない。

苦しい時代の方が長かった時期に在籍した石川雄洋は、三浦大輔とはまた違って意味で、その思いを強くさせる。甲子園で観た三塁へのヘッドスライディングが印象に残っており、その選手がベイスターズに指名されたということに喜びを感じた。

彼の軌跡を振り返るVTRでも、彼の人間性や努力を讃えるコメントが多かった。若いころから次代のチームを担う存在として、低迷するチームの光になった。先行投資的な起用で、実力と伴っていない状況でもポジションが与えられたと感じることも少なくなかった。

奇抜なファッションセンスや言動から、チャラいイメージが常に付きまとい、ファンからのヤジの対象になることも少なくなかった。一方で、DeNAに変わったタイミングで、選手からの推薦でキャプテンに決まった時は驚きもあった。近くで、一緒に戦う中で感じさせるものがあったのだろう。

引退セレモニーでのスピーチは、かつての頼りない感じから成長し、立派にできていたと思う。こちらこそ、一緒に優勝を喜びたかったよ、チームとして結果が出ない中でも全力で頑張ってくれてありがとう。今後の活躍を祈っている。

ところで、結婚した?家族と一緒にいた女性は?指輪を付けていたという話も?まあ、Good Luck! またどこかで会おう。

立派にスピーチができるようになった
キャプテン、背番号7の後継者、佐野から花束贈呈
投手が佐野、捕手が高城でラストスイング
場内を一周
応援団から応援歌の歌詞を使った横断幕が

その他の写真

前日の雨から晴れ間が覗く好天に
試合前の主役はこの人たち
しっかりと仕込みができていた
サングラスで見えない為、2球目は外して打つもサードゴロ
スターマンとマーくんの障害物競争。お約束の転倒もスターマン勝利
フォトスポット
三嶋が締めて何とか逃げ切り
ヒーローインタビューは濵口と桑原
勝鬨花火で締め

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