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石田交代が裏目 リリーフの差は歴然、勝負にならず

08/19 横浜DeNA2-6阪神(ハマスタ)

初回、佐野のラッキーな二塁打から牧のタイムリーで先制したが、2回と5回の大きなチャンスを逸する。先発の石田は立ち上がりのピンチを切り抜けると、尻上がりの投球で5回無失点。6回から継投に踏み切ったが、石川がピンチを招き、上茶谷が小野寺のタイムリー三塁打と犠牲フライで逆転を許す。その後もリリーフが軒並み打ち込まれ、逆転負け。

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ポジ [Good]

前回、東京ドームで初回6失点だった石田。中5日で首位阪神戦の先発を任された。本人も不安はあっただろう。先頭の近本にいきなり3ボールとして、5球目が引っ掛かって当ててしまった。近本への死球に阪神ファンからブーイング。中野がバントしてくれたのはかえって助かったかも知れない。

小野寺に三遊間を破るヒットを打たれ、1アウト1、3塁。今回も何点か失いそうな立ち上がりとなったが、大山に2ボール2ストライクからインサイドへカットボール。これを引っ掛けてサードゴロで、併殺打。前日の7回のようにまたも併殺でピンチを切り抜けた。

2回も先頭のノイジーにヒットを打たれたが、後続を断った。石田は今季、1回と2回の失点が非常に多いが、そこを乗り越えた。3回、4回は三者凡退で片付け、5回も2アウトから小幡にヒットを打たれて投手の青柳まで回してしまったが、きっちり打ち取って5回無失点。期待上の投球を見せた。

5回裏、先頭の林が二塁打を放ち、石田はバントをきっちり決めた。だが、このチャンスは無得点に終わり、6回のマウンドには石田の姿はなかった。勝利投手の権利を持って降板となったが、立て直して来ての69球。前回も早く降りただけにもう少し投げたい思いはあっただろう。

ルーキーの林が、スタメン起用に応えてマルチヒットをマークした。2回、戸柱に続き、青柳の甘く入ったツーシームを右中間への二塁打。さらに、5回にはアウトサイドのストレートを弾き返し、レフト線への二塁打。2本の二塁打を放ち、チャンスメイク。8番としての役割をこなした。

ショートの守備も無難に捌いた。9回はエスコバーの足に当たった打球を素手で拾い、一塁へ間一髪の送球。チームに足りないスピードを持った選手として期待も高い。今後、チームとしても起用を増やして経験を積ませて行きたいところだろう。怪我無くシーズン最後まで走り切って欲しい。

前日に続いてスタメン起用の梶原も、ヒット1本。1アウト3塁から佐野のファーストゴロで林がホームでタッチアウトとなった後、低めのツーシームに泳ぎながらも、バットコントロール良くライトへ運んだ。こちらもセンターの守備で良いプレーを見せていた。

林、梶原の若手が攻守に良いプレーを見せてくれたことが唯一の救いだった。

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ヤジ [Bad]

DeNAは自ら先発を5回で降ろし、阪神は青柳が何らかのアクシデントで6回から継投せざるを得なくなった。ともに6回以降はリリーフ勝負となったが、その差は歴然としていた。8月は阪神の救援防御率は1.21、一方DeNAは4.01。現状、頼れるのはウェンデルケンと森原くらいで、他は総崩れに近い。

三浦監督は石田について、内容があまり良くなかったので5回で交代という判断だったと明かした。確かに立ち上がりは良くなかったが、彼にとっての課題である立ち上がりを乗り越え、尻上がりの投球をしている中、追加点も取れない状況で流れを変えに行く采配になった。

5回裏については代打を出すよりも石田がバントした方が確率が高いと判断したのか。野手を温存したのかは分からないが、その時点で交代するつもりがあったのか。1点しかリードがないから代えたのなら、よりリスクのある決断を選んだということになる。

6回表は1番の近本から。左が2人続くところで石川を持って来たが、近本をしっかり抑えられる左腕は今、なかなかいないだろう。石田が続投していても結局捕まったかも知れないし、結果論でしかないのだが、明らかに石田が流れを掴んでおり、阪神としても開幕戦では打ったものの、それ以降の石田からそれほど得点を取れていない状況だったので、ここでの交代は阪神に流れをやってしまうものだったと思う。この動き方は、これまでも失敗したことが多い。嫌な予感は的中してしまった。

1アウト2塁で小野寺を迎え、上茶谷に交代した。6回は石川と上茶谷の二人でゼロに抑えて欲しいという思いだったと思うが、石川が近本を歩かせてしまいピンチを招いた。上茶谷は、小野寺に対して、ストレートとスライダーをアウトサイド低めのコーナーに決めて2ストライク。2球とも素晴らしいボールだった。

3球目は戸柱が中腰になり高めのボールを要求。高めには行ったが、アウトサイドに行ったことでバットが届き、ライトオーバーの同点タイムリー三塁打となった。高めのボールで高低を意識させる意図があったと思うが、アウトサイドへ抜けた場合のリスクまで考慮できていたか。小野寺がこういうケースで高めに対してどのようにバットを出してくるかも理解していたのか。

バッテリーが何となく投げてしまったようなボールになった。2球で追い込んだだけに、あまりにも勿体ない1球となった。楠本が深追いして三塁打になってしまい、悪いことが重なった。同点で止めたかったが、逆転まで許してしまった。

Point: 6回表、小野寺に同点タイムリー三塁打

こうなると阪神の勢いを止められない。7回は田中健が近本のタイムリーで1点を失い、8回には伊勢が不運な当たりもあってピンチを招くと、坂本と小幡にタイムリーを許して決定的な2点を失った。

5回まで石田が何とか無失点に抑えていたが、6回以降の4イニングで6失点。一方の阪神は、緊急登板となった桐敷がきっちり3人で抑え、島本が1点を失ったが、石井と岩崎がしっかりと締めた。先発を見限って先に継投を選んだチームの方が、リリーフの歴然とした差を見せ付けられて逆転負けを喫した。

その継投を苦しくさせたのは、打線の不甲斐なさ。青柳に5敗目を喫した。はっきり言って情けない。

初回こそ佐野のラッキーな二塁打から、牧が青柳との相性の良さを発揮し、タイムリー二塁打で先制。だが、2回は1アウト2、3塁で投手の石田に回ってしまい、佐野も倒れて無得点。5回に再び1アウト3塁のチャンスを作ったが、佐野のファーストゴロで、三塁ランナーの林にはゴロGOのサインで突入し、余裕でアウトとなった。打者走者が佐野なのでいずれにせよ一塁止まりだったかも知れないが、挟まれてもいいかなというくらいのタイミングだった。

次が2番ということでゴロGOにするかどうかはベンチの考え方だが、結果的に見ると梶原がヒットで繋ぎ、佐野にこのバッティングをして欲しいというものだった。宮崎も凡退し、チグハグな形で追加点を取れなかった。そうした中で、少し手を焼いていた先発の石田が代わったものだから、流れが阪神に行くのは必然。よほど力のある2番手を用意しているなら別だが、現状の石川ではまだ苦しく、上茶谷も一時の好調さではない。

1-0という緊迫した展開で、貯金20を超えている勝てるチームに対して、これだけ作戦面で拙い部分を晒していては勝たせてくれないだろう。岡田監督もこれにはニヤリとしていたのではないだろうか。

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キジ [Other]

前日の9回のプレーに関連して、この日は試合前に敷田塁審がコールされるとブーイング。さらに京田の打席では毎度ブーイング。高梨の件といい、本当にしつこい。

だが、この日は試合内容としては完敗だった。別に阪神ファンに負けたわけでもないし、阪神ファンが勝ったわけでもない。それでも通常に試合に負けたよりも何かひっかかるものがあるのは、気のせいだろうか。

リリーフの差は歴然としており、6回以降は一方的な展開だった。前日は先発の東が何とか7回まで持ちこたえ、頼れるウェンデルケンと森原に直接つなぐことができたが、この日は6回から継投に入り、誰かが良くないリスクが高まる中、蓋を開けてみれば誰も抑えられないという結果だった。

青柳から先制点は取ったが、追加点を取れず、5勝目を許したことも情けない。林や梶原の活躍は見られたが、1点しか取れないような出来にも見えなかった。5回までに1点しか取れていないので、継投に入っても苦しい。

阪神としては1つ勝ったので、気楽になっただろう。相手を焦らせることもできずに、中4日でバウアーの先発を迎える。今週は中4日でバウアーが2度先発する形になるので、今永で敗れているが、ここで勝てば今週も貯金を作れる。現状では一気に爆発的に勝つことはできない。少しずつでも積み上げて行きたい。青柳を打てなかった分、伊藤将を何としても攻略してバウアーを援護し、2カード連続の負け越しで僅かながらも阪神を焦らせたい。そのくらいの意地を見たい。

コメント

  1. 牧LOVE より:

    「正義は勝つ」

    昨日、阪神ファンのツイッターで多く見られた言葉です

    どうやら、京田を完全に目の敵にし、所属するDeNAは悪の組織という脳内設定になっているようですね
    それを完膚なきまでに叩きのめしたのですから、まるで正義の鉄槌を下したのだと本気で思っているのでしょう

    ブーイングや六甲おろし大合唱によるヒーローインタビュー妨害

    グラウンドへのものの投げ入れ

    子供をハンマーのようになぐる

    スマホライトで山崎選手にレーザー攻撃

    これまでの自分たちの悪事を棚に上げて「正義」と言っています

    正義とはなんなんでしょうか?

    勝ては正義? 正々堂々と戦えば正義?

    何様のつもりなんでしょうね

    勝てば、何をしてもいいということなんでしょうかね

    昨日私は、野球そのものに失望しました

    応援しているだけでひとくくりに「悪」になるぐらいなら、もう野球を応援するのは無理です

    どうして、こうなってしまったのでしょうか

    追伸
    中日とヤクルトの試合でも、危険球をきっかけにヤジ、ブーイング合戦、ネットの炎上と大荒れになったそうです

    今年の野球は明らかにここ数年で見たことがないぐらい荒れ果てているのを感じます
    おそらく、WBC優勝でこれまでとは違うファン層が入りこみ、大幅にモラルが低下しているのでしょうか

    かなしいです

    • Rocky より:

      ブーイング等しつこいなと思いますし、相手のイベントを妨害するのはどうかと思いますが、阪神ファンって以前からそんなものですよね。
      何か事件が起きた時に過剰に反応して、騒ぎたいだけの人もいると思います。それは野球ファンと呼べるのかも分からないので、気にしないことにします。
      選手への誹謗中傷はやめてもらいたいというだけです。

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