04/01 阪神6x-5横浜DeNA(京セラドーム)
DeNAは初回、ソトの2点タイムリーで先制。さらに桑原と森のタイムリーも続き一挙4点。しかし、先発のガゼルマンが4安打で3点を返された。2回に宮崎のソロで2点リードとするも、中野のタイムリーですぐに1点差に戻される。4回から坂本に交代したが、5回に佐藤輝の犠飛で同点とされる。その後は両軍のリリーフが踏ん張り、延長戦に。12回裏、満塁から近本がサヨナラ打を放ち、4時間26分の試合に決着を付けた。
ポジ [Good]
初回、秋山の立ち上がりを捉え、ソトの2点タイムリー二塁打で先制すると、そこから4連打でさらに2点を追加。オープン戦からずっとノーヒットが続いていた森にも今季初ヒットが出て、2023年の新打線が繋がりを見せた。
宮崎が2回にチームの今季1号となるソロを放った。打った瞬間という当たりだったが、レフト上段のビジター応援席は死角となり見えない。一瞬、入らなかったの?と思ったが、球場が静かになるということは、入ったということだった。2打席目でもセンター前ヒットを放ち、途中出場だった前日に続いてマルチヒット。良いスタートが切れている。
桑原は6番センターでスタメン出場し、初回のタイムリーに加えて、レフト線への二塁打と11回のレフト前ヒットで3安打猛打賞。これまでの1番とは異なる役割になるが、守備も含めて欠かせない存在。中心となってチームに貢献してほしい。
6回に三嶋が登板。難病から復帰し、昨年5月6日以来の1軍マウンドに戻ってきた。梅野にバットを折りながらヒットを打たれ、2アウト2塁から近本にレフト前ヒットを打たれたが、佐野のバックホームで刺し、無失点で終えた。同点の場面だったのでホールドもマークした。これが復活の最初の一歩。本人が考えているように、年間を通して貢献してこそ初めて復活。今後のマウンドも期待したい。
すんなりとは行かなかったが、リリーフがよく凌いだ。三嶋の後は、伊勢、エスコバーが今季初登板。特にエスコバーは、森の悪送球で1アウト2、3塁という大きなピンチに広がったが、原口をファウルフライに打ち取り、満塁となって中野を渾身のストレートで空振り三振に仕留めた。
連投となった入江は、1点取られたら終わりという場面で回跨ぎの登板。森原もバント失敗で併殺となった嫌な流れで1番からの攻撃を凌いだ。二人とも開幕戦では悔しい失点があったが、連投のマウンドでリベンジした。
ヤジ [Bad]
最終的には山崎が打たれ、サヨナラ負けとなった。チームの勝ち負けを背負うのもクローザーの責任だと思う。特に一発のある佐藤輝も抑えて2アウトランナーなしとなり、代打の糸原の後は8番小幡、9番坂本という並びで、山崎の格からしてもきっちり抑えてほしいところだった。
小幡との対戦で、しきりにマウンドの後ろへ下がり、自分を落ち着かせているようだった。何年やっても開幕戦、自身の最初の出場は緊張すると聞く。経験豊富な山崎でも、緊張していたと思う。それでも、これだけの投手なのでしっかりと投げきって欲しかった。
近本まで回してしまったことが負けに繋がった。最後はスプリットを投げられず、ストレートで勝負したが、アウトサイド高めの合わせやすいところへ行ってしまった。投げているボールがそこまで悪いとは思えないので、次はもっと冷静に自分のボールを投げてほしい。
最後がサヨナラ負けだったので、山崎に非難が行きがちだが、そもそも12回裏まで同点で来てしまう展開にしたのだから、チーム全体の負け。初回から4点も貰ったのに3回で降板してしまったガゼルマン。丹念に低めへ集めてゴロを打たせる投球ができなかった。それほど得点力がある状況でもないので、4点も援護をもらえることはそうそうないのだが、どうも投打が噛み合わない。
初回は見事な集中打だったが、3回以降はランナーを出すことも少なくなった。秋山を5回まで投げさせてしまったことも投手リレーに影響があった。
個人的には、前日に活躍を見せた京田を4回にガゼルマンの代打で起用し、そのまま交代したことは理解できない。守備の面を考えても、前日2エラーの林を守備からは入れづらいし、終盤の競り合いで出塁を期待できる京田をこんな場面で使って終わらせるというのはどういう考えなのか。3年目の監督がやるような采配ではないと思った。
11回に1アウトから桑原がヒットを放ち、代打の大和を送った場面も、そこでバントをするとは思わなかった。次の森には関根がネクストに立っていたので、送って関根というつもりだったのだろう。百歩譲って2アウトになってもランナーを得点圏に進めたかったとして、大和の得点圏打率を考えれば、関根あるいは他の打者で送ってから大和を代打に出し、歩かされても前の打席でヒットを打っている戸柱で勝負というところではないのか。バントを否定はしないが、駒の使い方が稚拙過ぎると感じた。
負けるにはさまざまは原因があって、それは複数あることが多い。この2試合、ここぞで主軸が打てず、守備にもミスが散見された。連敗するべくしてしたと思う。もう一度、チームとして締め直し、1つ勝って横浜へ戻れるようにしてほしい。
キジ [Other]
初回に4点を先制する願ってもない展開だったが、直後にガゼルマンが3点を吐き出した。宮崎のソロで再びベイスターズの流れになったが、2回裏にも中野のタイムリーを打たれ、厳しい展開になった。その後はベイスターズのチャンスは少なく、防戦一方。ハラハラドキドキとも言えるが、ストレスもたまる展開だった。
接戦にはなったので、前日よりもより観戦を楽しめる試合ではあったが、最後は見たくないシーンを見せられてしまった。勝てないまでも、引き分けに持ち込みたかった。近本の打球が桑原の横を越えた瞬間(正確には死角なので見えておらず阪神ファンの歓声で察する)、すぐに席を立った。
京セラドームに観に行く時点である程度覚悟していたが、連敗。現実は厳しい。4点先行でも勝てなかった事実が、より思い気持ちにさせる。ただ、まだ2試合終わっただけで、連敗するのはよくあること。確かにダメージの大きい負けだし、期待しての開幕だっただけに、悲観的になるのはよく分かるが、まだ早い。
しかし、番長はホントに開幕と名の付くものは相性が悪すぎる。さすが開幕投手を7度努めて全敗しているだけある。昨年も開幕3連敗だったし、初年度も2敗1分だった。毎年、開幕からの連敗を喫しているが、今年は早く止められるだろうか。開幕カードでの初勝利を手にしてほしい。
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