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森が球場の雰囲気変える 土曜の勝利にはマグロ?

06/04 横浜DeNA6-1東北楽天(ハマスタ)

同点で迎えた7回、前日から復帰した森が代打で今季初打席。そこから球場の雰囲気が一変した。宋から詰まりながら今季初安打をマークすると、すぐさま盗塁を決める。佐野がライト線へ勝ち越しタイムリーを放つと、さらに牧が2試合連続の3ランを放って試合を決めた。2番手のクリスキーが2イニングを無失点で来日初勝利。DeNAは4月16日以来の土日勝利。

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ポジ

書き切れない程、Goodが多い試合だった。これまでの土日12連敗という状況から、ここまで会心のゲームができるとは。

ヒーローインタビューに立った3人も素晴らしい活躍で文句なしだが、やはり森の存在を挙げたい。7回、先頭の投手クリスキーへの代打としてネクストに立つと、森の登場にざわつき始め、コールされると大きな拍手。前日に代走から守備に就き、今季初出場はしているが、打席は今季初めて。

相手は今季、15試合で失点は僅かに1点、防御率0.60という宋家豪。チェンジアップを2球見逃して簡単に追い込まれたが、ファウルで粘り、151キロのインサイドのストレートに詰まりながら、レフト前に落ちる今季初ヒット。これで球場の雰囲気が一気に変わった。

佐野の初球に森がすぐさまスタートを切り、ワンバウンドとなるチェンジアップでキャッチャーが投げられず。盗塁成功でノーアウト2塁。球場の雰囲気はさらに高まる。

ちょうど、森が二塁に進み佐野が打席にいるタイミングだが、まるで森のスター性を象徴するかのように、ちょうど雲間から光が差し込み、ご来光のような空に。

そして、その良い雰囲気にも乗せられて、佐野がライト線へのタイムリー二塁打で勝ち越し点。森の登場から勝ち越し点が入り、流れは一気にベイスターズへ。

森の活躍に喜ぶファンに、さらなるご褒美が。

蝦名がきっちりとバントを決め、得点圏打率の低い宮崎が歩いて1アウト1、3塁で牧。最初の打席で犠牲フライを放ったが、その次の2打席は、いずれもライトへ大きな飛球を放ったが、島内の好守備に阻まれていた。

宋の初球、スライダーが真ん中に入って来たところ、上から叩くように右方向を持って行った打球は、今度は島内の上を越えて、スタンドに飛び込んだ。宋も信じられないという表情だったが、いくら真ん中の甘い球だったとは言え、あの打球が入ってしまうとは。牧×ハマスタのコラボだからこそ生み出せるホームランだった。

この流れを呼んだのは、クリスキーの好投なのは言うまでもない。来日初勝利となったが、勝利投手に相応しい、素晴らしい内容だった。5回を三者凡退に抑え、まだ79球だった京山を降板させた。三浦監督も、京山の成長の為にも、もう1イニング行かせたい気持ちもあっただろうから、悩んだはずだ。

それでも、クリスキーを登板させ、楽天に得点を許さないことを優先し決断した。その期待に応える投球を見せたクリスキー。150キロ台中盤のストレートとスライダーが冴えた。2イニング目は、鈴木に右中間を破られ、銀二にはスプリットが浮いて弾き返されたが、セカンドの正面。少し浮きあがったハーフライナーで、代走の山崎剛が戻れず併殺となる運もあった。

1イニング4暴投など、コントロールの悪さがマイナスの前評判としてあったが、NPBで投げている限り、そこまでボールが暴れていない。パワーピッチャーなので、ある程度ボールが荒れることは持ち味になるので、その域にとどまっている。日本のボールは滑らないし、握りやすいといったことも影響しているのかも知れない。

イニングを跨いで投げてくれるし、防御率も2.31まで改善してきて、安定感も出ている。故障もあったが、リリーフに強力な1枚が加わった形だ。前日も入江が良い投球を見せていたし、リリーフがかなり整備されてきたのは頼もしい。三嶋の離脱が長引きそうなので、クリスキーは頼もしい。

佐野は良い場面で2本の二塁打、蝦名は2番への抜擢に応えてマルチヒットに四球で3度出塁し、バントも成功。ソトは久しぶりのヒットを放ち、藤田が古巣への挨拶代わりのヒット。途中出場の神里は、四球を選んで盗塁も決めた。快勝なので当然だが、良いところが随所に出たゲームになった。

これで土日勝てないという流れが変わってくれればと思う。梅雨入り間近の貴重な晴れ間、気持ちが晴れやかになるような、ナイスゲームだった。

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ヤジ

京山は期待している投手なので、あえてここに書く。4回まで毎回先頭打者を出したが、初回と3回は四球。4回の島内のヒットも、ボールが先行した結果のヒット。前回のベルーナドームでも3回まで、毎回四死球でランナーを出していた。それもあって2失点(自責1)ながら、4回で降板となった。

それから一週間、どんな反省をし何に取り組んで来たのか。プロセスはあるにせよ、結果としては何も成長できていない。攻めた結果、ヒットを打たれたのなら仕方ない。しかし、ただ打たれるのを怖がってボールが先行したようにしか見えず、本当に残念だった。

ただ、5回はようやく三者凡退。まだ79球で、やっと乗って来たところでの降板は厳しいようにも思えるが、信頼を得られないのはこういうところだろう。次の登板では5回に見せたような投球を最初からできるようにして欲しい。

初回、ノーアウト満塁も、牧の犠牲フライの1点に終わった。1点も取れないということも多々ある中で、追い付けたことは最低限。しかし、早川を捕まえる絶好のチャンスを逃し、その後は6回途中まで得点を奪えなかった。京山が何とか踏ん張り、クリスキーが好投を見せてくれたので勝利に繋がったが、致命傷になりかねないところだった。8回もそうだったが、牧の後ろを打つ打者が重要になって来る。

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キジ

もう何度も書かなくていいよという感じだが、土日は12連敗で1勝15敗。加えて楽天は早川、則本が先発、こちらは前回5回を投げられていない京山に、2か月ぶり復帰の石田。かなり分が悪く、2日とも現地で負けを見る覚悟はしていた。97%くらいの確率で負けると思ってすみませんでした。

マルハニチロがスポンサーの試合で、ヒーローにマグロが贈呈されるシーン、見覚えがあるだろうか。上茶谷が、まるで生きているかのようにマグロを揺さぶり、宮崎が驚いて爆笑するシーンだった。

これが4月16日の土曜日で、この日はそれ以来の土日勝利。ベイスターズが土日の試合で勝つには、マグロが必要なのだろうか。日曜もマグロ、来てくれないかな。

さて、土曜日は連敗も止めて2勝8敗としたが、日曜は0勝7敗。今季はまだ一度も勝って月曜日を迎えていない。楽天をスイープするのは簡単ではないが、雰囲気も非常に良くなっている中、復帰の石田が何とか試合を作ってくれれば。

一方、則本は先週の勝利で通算99勝目。木曜の平野のNPB通算200セーブに続いて、節目の記録を献上してしまうか。前回はあのヤクルトを8回無失点に抑えている。簡単な相手ではないが、何とか食い下がりたい。

それでは、この日の写真。

この日からオープンしたDREAM GATE STAND。レフト、ライトの外野席のスコアボード横が、外野の回遊デッキから入れるようになっている。すぐ近くには、ヒーローインタビューで使うスポンサーの入ったボードもあり、フォトスポットとしてI☆YOKOHAMAの瞬間になりきりができる
試合開始後のステージ。左上の回遊デッキ部分に、パラソルとチェアが置かれ、休憩できるようになっていた
この日の1打席対決は、相川コーチが青山氏と対戦。対戦前のトークで、どうも後ろにいる司会のギョニキに話してしまい、カメラが後姿に。スターマンが一生懸命あっち向いてと伝えるが、どうしても話している人を見てしまう相川コーチだった
鬼越トマホークの佐野イジリ
ドッカーン!Fly Catchが見事に二人とも成功したので、BAY SIDEウィングのジントニックが1.5倍に。けっこう並んだが満足の量
球場の雰囲気を一変させた森の打席
藤田の登場に、楽天ファンからも拍手が送られた。見事にセンター前へ弾き返してヒット。元気な姿を見せた
5点差で出ると思っていなかったので、Zombie Nationは虚を突かれた感じ
逆光で、光の方にフォーカスが合ってしまったので失敗だが、勝利の瞬間
満員のスタンド、勝利の余韻、美しい空
ヒーローは、佐野、牧、クリスキー
2軒飲み歩いた後、関内のまるはにお邪魔。その日の中継を振り返りつつ、隣席の方とも楽しい話をさせてもらった
最後は伊勢佐木町の太源。カレーラーメンで締め

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