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13四死球で12失点 10安打で1点止まり

03/05 横浜DeNA1-12オリックス(ハマスタ)

ここまで素晴らしい内容の試合が続いていたが、悪いものが一気にまとめて出た試合。初回、山本由伸から3連打で1点を先制したのは良かったが、2回にルーキーの三浦がコントロールを乱し、3四球と長打で5失点。6回にはエスコバーが6失点。投手陣は13四死球で12点を失い、打線は2桁安打も初回1点止まりと最悪な内容だった。

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ポジ

スコアの通り、投打に良いところなく惨敗だった。そんな中でも良い点はあったので、いくつか列挙。

オープン戦初登板の山本由伸に対し、桑原が初球高めに入ったストレートを積極的に叩き、ライト前ヒット。3球目にヒットエンドランを敢行し、楠本がきっちりと転がし、ベースカバーに入ったショートの横を抜けるレフト前ヒット。好投手にはまともに勝負しても勝てないという考えなのだろう、オープン戦ということもあり、思い切った動きを見せたのが奏功した。

ノーアウト1、3塁からオースティンが、高めに浮いた甘いフォークをライト前に運び、僅か6球で先制点を奪った。さらに牧も2ストライクから高めのストレートをセンター前へ弾き返した。高めのボール球を投げようとしたのが少しコントロールミスだったか。山本も、シーズン中でもなかなか4連打を食らうというのはないだろう。積極的で甘いボールを逃さない攻撃だった。ここまでは。

三浦とエスコバーが大量失点し、イニングを投げ切れないという場面が二度あったが、リリーフした池谷と田中健は良かったと思う。三浦が50球までと決まっていたようなので、準備はしていたと思うが、想定よりも早いイニングでの登板となった池谷。昨年のホームラン王の杉本との対戦も、臆せず粘り切った。回を跨いで変化球のすっぽ抜けで死球はあったが、スピードガン表示は140キロを割っていてもボールのキレは感じられたし、良かったと思う。リリーバーの争いに食い込んで行きたい。

田中健も、まさかエスコバーが1アウトしか取れないとは思わなかっただろう。だが、ベテランらしく落ち着いたマウンドだった。渡部にはストレートが真ん中に入ってしまったが、2イニング目はしっかりとコーナーに投げ分けていた。13四死球の投手陣で、5つアウトを取って唯一、四死球を与えなかった。

マルチヒットの楠本は、良い形でコンタクトできている。キャンプでの練習試合ではヒットが出ない期間があったが、心配はないだろう。佐野の復帰次第だがスタメンも狙って行きたい。オースティンもマルチヒット。2打席目は変化球を強烈に打ち返して三塁線を破った。ヘルメットを飛ばしながら二塁まで到達していたし、これは一安心といったところ。

入江が8回にリリーフとして登板。いきなりストレートの四球で不安になったが、大里は150キロ超のストレートで追い込み、ツーシームで三振。若月にはボールが先行したがストレートで詰まらせた。粘る来たも151キロのストレートで空振り三振。ボールの威力は感じさせてくれたので、勝負球になる変化球をもっと磨いて行きたい。

最後に、9回裏2アウトから内野フライを打ち上げてしまった伊藤裕がしっかりと全力疾走して、二塁まで到達したこと。ルーキーの時に全力疾走を怠ってファーム行きとなったこともあった。ましてや、その前の回に、大和が内野フライかと思ったが、強風にどんどんと流されて外野の位置まで到達したというのを見ていた。この風なら走るのは当然ではあるが、きっちりとできたことは評価したい。

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ヤジ

初回は、ストレートで押して杉本からも三振を奪った三浦。プロ初のハマスタ登板での緊張を感じさせない堂々とした投球だった。しかし、2イニング目に苦しんだ。初回の内野安打も詰まらせていたし、宗がカーブを拾った打球も、それほど捉えられたという感じではなく、いいところに落ちたくらいのものだった。

太田に2-2の平衡カウントとなってからカーブを投げたが、決まらずにフルカウント。最後はストレートも外れて歩かせた。宗への2球目で拾われたカーブを勝負球として使ったが、見られてしまった。ランナーが溜まって来て、単調になってしまった感じだった。野口は2球で追い込みながらも勝負球が決まらず、連続四球。若月はストレートで見逃し三振に取り、来田も追い込んだが、最後にチェンジアップを泳ぎながら一二塁間に持って行かれた。

正直、ここまででヒット3本だったが、良い当たりをされたのは一つもなく、自分で苦しくしてしまったかなという印象だった。木塚コーチがマウンドに行き声をかけたが、失点してしまったことで力が余計に入ったのか、バランスが崩れて投球にならなかった。渡部には押さえが利かずストレートの四球で押し出し。安達はさすが経験が豊富なだけあって、高めに浮いてしまっているストレートを狙い打ちされた。

最後はストライクを取りに行ったというよりも、全くコントロールできずに高めのボール球だったが、威力もなく、安達の経験が勝った。ワインドアップは、振りかぶるフォームで、左足が地面に付く時に少し間があって、スピードガン以上にタイミングが取りづらいボールになるが、セットポジションでクイックだとその部分がない。セットでの投球をどのように高めて行くか、課題となるだろう。

そして、木塚コーチがマウンドに来た後は、力みが強くなりまともにコントロールできていなかった。マウンドでいかに冷静さを保つか、メンタル面でも成長が必要だろう。三浦監督は1回と2回、二人の銀二がいたとコメントしており、もう一度チャンスはありそうだ。この日の投球を振り返り、次に生かして欲しい。

これでゲームの流れがオリックス側に行ってしまったこともあるが、その後に登板したリリーフもコントロールに苦しんだ。中川は4四球。山本が1つ盗塁を刺し、渡部はリクエストでセーフになった。犠牲フライの1点には留めたが、ファームからの参加なのでもっと攻めて欲しかったし、勝負球の精度がまだまだ足りないと感じた。

エスコバーは、近年見ていないほど酷い投球になった。まだ調整段階だとは思うが、それにしてもという感じ。スピードガンは150キロを超えているが、打者がそれほど困っていなかったし、ボールがバラバラ。この1回でどうこうと言う投手ではないので、次回以降しっかりと開幕までに調整して欲しい。

初回、山本由伸に4連打を浴びせたが、宮崎が高めに浮いたフォークをミスショットでファウルフライに倒れると、知野は格の違いを見せつけられ、カーブで併殺打に打ち取られて1点止まりに終わった。10安打で1点と数字だけ見ると、得点効率の悪さが目立つが、先頭をなかなか出すことができず、進塁打ではどうにもならない展開ではあった。

楠本が盗塁を仕掛けたが失敗、7回ノーアウト1塁はランナーが伊藤光で、梶原が2球で追い込まれてしまい、何もできずに併殺打に終わった。こういう日もあるとは思うが、得点を確実に取って行く野球を積み重ねて欲しい。

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キジ

観戦した試合の中でも、ここまでワンサイドな試合あったかな?というレベル。オープン戦だから、そこまで勝敗に拘って観ていないが、さすがに気持ちの良いものではない。初の週末の試合ということで、この日が2022年初現地だった方も多かったと思うが、一発目がこれというのも辛い。

パ・リーグとの対戦と言うこともあり、先発に三浦を持って来たのもテストだし、オープン戦序盤はいろいろと試すもの。終盤になってこういう試合があると困るが、今の時期はやむを得ないだろう。

そんな1軍はさておき、ファームは教育リーグのロッテ戦が行われた。阪口が先発して3回無失点という結果だった。

打者結果
西川中安
小川二安
角中右安
エチェバリア三ゴ併
佐藤都空三振
三木空三振
吉田空三振
ペラルタ四球
西巻遊失
西川一飛
小川遊邪飛
角中空三振
エチェバリア右飛

いきなりバントヒット含む3連打でノーアウト満塁というピンチだったが、併殺もあり無失点で切り抜けた。3者連続三振もあったが、コントロールは今一つという印象だった。

4回からスターリンに交代したが予定通りだったようだ。まだ阪口は開幕ローテーション争いというよりも、長いイニングを投げるための調整中といった印象。まだ3週間近くあるが、今後イニングを伸ばして行く形になるだろう。

ファームでフル出場した細川は、サードゴロ、右中間への二塁打、センターフライ、空振り三振で4打数1安打。147キロのストレートを捉えた二塁打は、ここ2試合の良い感じのバッティングが継続していた。大橋は、2ストライクから当てただけのレフトフライと見逃し三振に終わり、村川が代打起用されて交代した。

最後は写真で観戦レポート。

前日に必勝祈願&出陣式で披露されていた絵馬たち
DBキララが書いたものもあった。自分のシール付き
3月2日(水)と同じくらいの時間のBAY SIDEコンコース。やはり土曜なので人数が違う。右はベイ餃子の列
そしてやはり目玉チャーハンは、水曜日の2倍以上の人数が並んでいた
2022年のdianaがお披露目。初パフォーマンス
ハマスタのまっさらなマウンドに三浦が帰って来た。結果は残念だったが反撃して欲しい
今やNPB最高峰の先発投手、山本由伸が2年連続で3月5日にハマスタ登板となった
リリーバーとしてハマスタに戻って来た入江
ずっと晴れていたが、風が強くまだこの時期は冷たい風なので日陰は寒かった
全く「横浜反撃」できていないスコア
負けた試合でも整列して一礼は、オープン戦でも実施

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