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東が10奪三振でQS! マシンガン猛攻で大勝

05/18 横浜DeNA13-3広島東洋(ハマスタ)

2回に山本のセーフティスクイズで先制すると、佐野が3ランを放って一挙4点。東が2回から4回先頭まで7者連続三振を奪う好投を見せると、6回はノーアウト満塁から牧が2点タイムリー。これが口火となり、6安打に4四死球が絡んで一気に8点を奪い、試合を決めた。東は8回3失点のQSで4勝目。

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ポジ [Good]

先発投手の悪い連鎖を断ち切った

先発投手が打ち込まれ続けていて、前日は石田が5回4失点で何とか耐え、打線が最後に相手の先発を捉えての逆転勝利。6連敗も止まり、僅かながら先発投手にかかるプレッシャーも軽減されるかに思えた。

だが、東は初回に上本を歩かせ、暴投で二塁に進めてしまう。マクブルームも際どいボールが外れて四球。試合前まで、33イニングを投げてたったの1つしか四球がなかった東が、初回だけで2つも四球を出してしまう。それだけ初回のプレッシャーを感じていたということだろう。

初回を乗り切ると、2回は6番からの打順で3者連続三振。味方の攻撃に勢いをつけ、4点の援護をもらった。こうなれば、さらに大胆に投げられる。力のあるストレートで押し、カーブで緩急を付け、チェンジアップを低めに落とした。4回の秋山まで、なんと7者連続三振。三振を取るタイプでないと言っていたが、圧巻の投球だった。

5回、先頭の磯村にレフト線へ打たれ、代打會澤の強烈なサードゴロは、非常に中途半端なバウンドになり、宮崎が下がりながら合わせようとしたが、後逸してしまい、磯村が還った。記録はヒットだったが、これで自責点が付いてしまうのは、投手にとっては気の毒。当たりが強かったので強襲ということになったのだろう。

13-1と大量リードをもらい、7回のマウンドに上がったが、3安打を打たれて失点。なおもピンチが続いたが、秋山をショートゴロに打ち取って切り抜けた。7回を終えて103球。7回裏の攻撃で、打順が回れば代打オースティンだったが、山本が併殺打に倒れたため、8回もマウンドへ。

先頭のマクブルームに一発を浴びたが、最後は磯村と韮澤を連続三振。8回121球、2桁の10奪三振で3失点という内容。7回以上で自責点2以下のHigh Quality Startは惜しくも逃したが、チームとして11試合ぶりのQSをマークした。4勝目を挙げて、チームの勝ち頭となった。今後もローテーションの軸としてチームに貢献して欲しい。

マシンガン打線を彷彿とさせる繋ぎ

打線は、マシンガン打線を彷彿とさせるような、単打の応酬で6回に8点を奪った。ここまでチームとして満塁での打率は1割そこそこと、12球団でダントツのワーストだった。しかし、このイニングはノーアウト満塁から牧が2点タイムリーを放つと、ソトの死球で再び満塁となって桑原が2点タイムリー。

さらに京田が四球を選んで3度目の満塁となる。山本と東は連続三振に倒れたが、この回2打席目の佐野が押し出し四球を選び、関根がタイムリー。満塁が続いて宮崎が2点タイムリー。これで8点となったが、満塁で4安打が出て、満塁時の打率を押し上げた。

そのタイムリーヒットも多くがセンター前へ素直に打ち返したもので、繋ぐ意識が打球に表れていた。こうした攻撃を年間を通してできたのが1998年だと思うが、この攻撃を忘れずに意識して欲しいと思う。

17安打13得点だったが、桑原と関根がいずれも5安打を放った。広角に打ち分けていたし、強引さはなく素直にバットが出ていた。関根は、これでリーグ3位の打率を.367まで上げた。今季44安打となり、キャリアハイだった昨年の51安打に早くも迫った。このペースなら今月中にキャリアハイを超えそうだ。2019年は26打数1安打の.038、2020年は初めて1軍出場なしと、この時期に戦力外になっても不思議ではなかった。

三浦監督がファーム監督時代にプレーを見ていて、1軍監督就任とともに1軍で起用し、大きく成長して来た。高卒で入団後すぐに頭角を現し、その頃に期待した姿になって来ている。シーズンは長いが、掴みかけたレギュラーを離さずに活躍し続けて欲しい。

桑原も夏にはまだ早いが、今年は春先もよいスタートが切れており、2年ぶりの3割も期待できる。5番で得点圏に打てず苦しんでいたが、本人が言っているように時間をかけて取り戻して来ている。ソトやオースティンが本調子になって5番に入れば、6番でさらに持ち味が出せるはず。1番に対する思いもあるだろうが、どの打順であっても貢献できる選手なので、守備も含めて頼りにしたい。

最後に山本の活躍にも触れておきたい。2回は1アウト1、3塁からセーフティスクイズを見事に決めた。コルニエルのフィールディングも含めてベンチが決断した作戦に対して、きっちりとバントを転がして桑原を還した。先制点を取れたことは、東の投球をより良いものにする重要なポイントだった。

5回にはライトへ巧いヒットも放った。火曜にはホームランも放っており、.313という打率は見違えるようだ。バッティングでもチームに貢献できるようになり、捕手3人体制の中で、しっかりとゲームを任せられるようになった。嶺井が移籍してしまったが、山本の台頭で3人でうまく回せている。今後の活躍に期待したい。

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ヤジ [Bad]

細かい部分はいろいろとあるのだろうが、打線が全員で繋いで得点を奪い、先発投手が8回を投げたゲーム。前日に使ったリリーフも温存出来たので、そういった意味では次にも繋がる勝ち方ができたのではないか。

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キジ [Other]

5月は特に先発投手が打ち込まれ、試合を作ることができていなかった。特に5月5日の神宮以降は、先発投手が全て4失点以上。しかも序盤で取られることが多く、なかなか競った展開に持ち込めなかった。それでも、6日には17得点を挙げるなど、打線は5月に入って調子を上げていた。

この日、ようやく先発投手が好投した。こうなれば調子の良い打線が際立つ。5-1とリードした6回に、マシンガン打線のような攻撃を見せた。13点を挙げ、通算155得点は12球団ナンバーワン。開幕前は、得点力が不安で投手力で勝つしかないと思っていたが、蓋を開ければ大してベイスターズを観ていない解説者が言う「ベイスターズは打線はいいけど」という状況になりつつある。

ただ、東が先発投手の悪い流れを止めてくれた。ここから先発投手も奮起して欲しい。19日の先発は今永で、直近2試合は背信の投球だったので、彼らしい投球を見せて欲しい。ただ、19日は午後から雨が降り出し、本降りになるという予報になった。GIRLS FESTIVALなので楽しみにしている人も多いだろうし、何とか開催して欲しいところだが、ずっと降っているようだと厳しいかも知れない。

この日、オースティンが1軍に復帰した。待望の選手だけにファンの期待も大きいだろう。個人的にも彼がスタメンにいることで優勝を狙うチャンスが出て来ると思っている。だが、今じゃないだろうというのが個人的な意見。確かにファームでこれぞTAというライトへの素晴らしいホームランもあったし、ヒットにはならなかったが、良い打球もあった。だが、まだ状態が上がったとは感じられない。

本人がGOを出したので上げたということなのだろうが、ファームで7試合28打席では足りないと思う。すぐにスタメンで使うなら別だが、ファーストのソトも調子を上げているし、外野は佐野、桑原、関根と隙がない。三浦監督は代打だけでなくスタメンでも使うと言っているが、ファーストの守備しかやっていない現状では、交流戦が始まった時のDHくらいしかないのでは。

昨年は守備に就くのが難しいと分かっている状況で、代打としてシーズン最後まで戦った。しかし、今年はスタメンを想定しているのだから、交流戦のDHで出場機会に恵まれるまで、ファームでしっかりと実戦に出るべきと思う。

2021年も、来日が遅れたにも関わらず、ファームの試合で調整せずに1軍の試合に出して、なかなか打ち始めずに打線の足を引っ張った。昨年も代打ではなかなか調子は上がらず、結果が出なかった。もちろん彼の存在感とオーラは代打でも発揮されるとは思うが、交流戦までの約2週間、中途半端に代打で出場させ、いざ交流戦でDHとしてスタメン出場したら、調子が上がっておらず全然打てないとなるのではないか。

過去2年の反省を生かせていないように思えるし、6連敗で焦って決断してしまった印象が拭えない。そして何故この日からなのかも理解しがたい。横須賀で行われるこの日まで4打席立たせて、ファームがロッテ戦でZOZO、市原と遠征に出るタイミングで上げれば良い。木曜から上げた意味がはっきりせず、余計に焦りを感じてしまう。こんな杞憂を吹き飛ばすような活躍をオースティンが見せてくれれば良い。

気になることと言えば、この日大和が特例2023で登録を外れた。体調不良を訴えたということで、月曜に同じく特例2023で登録抹消となった森原と同じだろうか。コロナとは限らないが、インフルエンザも流行しているようなので心配ではある。

森原の代替選手として石田が前日に登録されていたので、先発登板を終えてこの日に登録を外れた。石田は代替選手であった為、10日間を経たずに再登録が可能。来週に先発するタイミングで登録すれば良い。代替選手のさらに代わりが平田となった。昨年オフに手術を受け、ファームで調整していた。昨年は勝ちパターンの投手の手前で投げ、良い活躍をしていた。森原、ウェンデルケンが良いので、彼らとの争いにもなる。1軍へ残るために、出番があれば結果を出したところだろう。

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