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火曜8連勝でAクラスに復帰 嶺井が終盤に4打点

07/12 広島東洋4-7横浜DeNA(マツダ)

初回に牧と宮崎のタイムリーで2点の援護をもらった石田は、4回まで1安打5奪三振の好投。牧のタイムリーで3点リードとなったが、5回に會澤のタイムリーで失点。6回2アウト2塁でマクブルームを迎えたところで平田に交代も、タイムリーを許し1点差。7回に嶺井が3号ソロで追加点を奪うと、8回はまたも嶺井が満塁の走者を一掃する二塁打。終盤に嶺井の4打点で突き放して逃げ切った。

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ポジ

嶺井の4打点で終盤に突き放す

嶺井が終盤にソロと満塁走者一掃のタイムリーで貴重な4打点。チームの勝利を大きく手繰り寄せた。2回のレフト前ヒットも合わせて3安打猛打賞。このところバッティングはやや低迷していたが、爆発した。

守っては先発の石田を巧みにリードし、6回途中までで9三振を奪う投球を引き出した。8回は田中健が慎重になり過ぎたところ、少し危ない場面もあったが、入江に力勝負をさせて断ち切った。山崎までしっかりと投手陣を引っ張り、逃げ切りに成功。投打に渡る活躍だった。

チームではトップの44試合目のスタメン出場となった。21勝22敗1分となったが、13日の大貫ともバッテリーを組むことが予想されるので、チームより一足先に5割に戻したい。戸柱、伊藤光と負荷分散しながら、切磋琢磨してチームを導いてもらいたい。

地元で好投、9奪三振で3勝目

その嶺井のリードにも引っ張られた石田が、地元の広島で好投を見せた。コロナから復帰後は、得点をもらった直後に失点するシーンが目立っていた。この日は2点をもらった初回、2三振を奪って三者凡退。上々の立ち上がりだった。

2回に2アウトから長野に二塁打を打たれたが、後続を断って無失点。3、4回は三者凡退で、菊池涼と秋山から連続三振を奪った。これまでにないくらいの快調な投球に、地元で活躍するタイプなのか?と思っていた。ラミレス前監督も広島は得意という認識で先発させていたように思う。

5回は坂倉、小園の左打者からいずれも三振を奪ったが、長野にまたも長打を浴び、會澤は膝元の変化球で完全に詰まらせながらも打球がレフトの前に落ち、1点を返された。石田はもともと左打者をそれほど得意としない左腕だったが、今年は左打者の方が抑えている。

6回先頭の野間を三振に取ったが、菊池涼にヒットを打たれ、MLBから復帰ばかりの秋山と、3度目の対戦。フルカウントからランエンドヒットとなったが、スライダーで空振り三振。1打席目はストレートを見逃し、2打席目はカーブで見逃しと連続三振を奪っていたが、いずれも異なる配球で秋山を幻惑した。

マクブルームを迎えたところで平田に交代。一発同点を恐れたのかも知れないが、この日打たれていた長野まで回って交代なら分かるが、坂倉もまだ控えているところでの交代は、どうかなと思った。結果的には代わった平田がマクブルームにタイムリーを許したものの、坂倉にはヒヤッとするファウルは打たれたが、抑えてリードを守った。

嶺井の4打点もあり、石田に3勝目が付いた。先週は雨天中止の影響で、先発が1回飛ばしとなり、この日の先発に備えていた。前回の阪神戦で3月以来の2勝目を挙げていたので、心身ともに良い状態で迎えられたと思う。この日のような投球ができれば、今永、濵口、東に続く左腕カルテットとして、非常に期待が持てる。次回がオールスター前最後の登板になりそうだが、良い形で後半戦に入ってもらいたい。

6月5日以来の猛打賞で、いよいよ4番が復調か

初回、二塁打の桑原を牧がセンター前タイムリーで還した。良い当たりではなかったが、アウトサイド高めのストレートを素直にセンターへ打ち返した。牧らしいタイミングの取り方が戻って来たようだ。

3回も1アウト1、3塁から今度はインサイド低めのシュートを、詰まりながらセンターへ運んだ。これもしっかりとタイミングを取ってセンター返し。基本に帰ったバッティングだった。9回はカーブにタイミングを合わせて、レフト前へ運び3安打。猛打賞は6月5日の楽天戦以来。

5月の月間MVPから、6月は.207と想定以上に苦しんだ。この日の日テレ、Zeroで牧が特集された。6月12日のロッテ戦で、2-4の8回1アウト満塁で打席に入り、3ボール0ストライクから打って、ピッチャーゴロ併殺打に倒れた。その場面が何度も頭をよぎったと語っていた。

今季、牧が3-0のカウントから打ったのは、その1打席のみ。打ちに行くのは全く問題ないが、特に満塁で投手が困っているところなので、自分が最も得意なゾーンで、その幅を小さく絞っておく必要があるだろう。高橋由伸氏も、技術と表現していたが、自分の打てるボールだけを見極める力が必要になる。

ちょうど1か月前のその打席から大きく調子を落とし、やっと底を打って上がりつつある。他の打者がカバーして来たが、やはり4番に置いている以上、牧がランナーを還していかなければ、得点力は上がって来ない。嶺井の4打点も派手な活躍ではあったが、牧の2本のタイムリーがこの試合のベイスターズの得点力を大きく上げたと思う。オールスターまで良い形で状態を上げ、堂々と出場して来て欲しい。

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ヤジ

9連戦の初戦。8回に嶺井の走者一掃の一打で5点差となり、できれば勝ちパターンの投手を使わずに終えたかった。8回表の攻撃が始まった時点では、2点差の8回裏にはエスコバーをスタンバイしていたと思う。1日空いたとは言え、日曜に44球も投げているエスコバーは、なるべくなら温存したい。

チャンスを迎え、嶺井の一打が出た時点で、エスコバーではなく田中健を登板させることに変更したと思う。ここで三上、宮國を使うべきという意見もあるだろうが、1勝11敗の苦手チームとの大事な初戦、オールスターまで5割という目標に対して、勝てるゲームは確実に取らなければならない。

エスコバーではないにしろ、序列的にその一つ手前の投手である田中健を出して行くのは当然と思う。田中健で8回を抑えた上で、9回に5点差もしくは、さらなる追加点が入れば経験もある三上の投入はあり得たと思う。

石川になかなかプロ初登板の機会が訪れないが、5点差の8回に出すのは、個人的にはないと思う。5点差が5点差事件がまた起こるとは言わないが、やはり隙を見せたら一気にやられるからこそ、1勝11敗という成績がある。

結果として田中健が少し慎重になり過ぎて、2失点してしまったことで、セーブシチュエーションになって、山崎も投入することになったのは誤算だった。5点リードで2四球は避けて欲しかった。ボールは悪くはなかったし、コントロールできていないのではなく、コースを狙い過ぎた四球だった。

田中健を投入しても2失点したというのは結果論だが、やはり他の投手を出して追い上げられてから、結局エスコバーや山崎を使うよりも、しっかりと8回を抑えてからというのは間違っていないと思う。ただ、この継投で初戦を取ったが、次の試合以降は場面によっては厳しい場面でも三上や宮國は使って行くべきだと思う。

2分を挟む4連勝で、6試合も勝ちパターンが続いているので、登板する投手が偏るのは仕方ない面があるが、それで故障者が出てしまっては元も子もない。9連戦、難しいリリーフの運用が続くが、先発投手には少しでも長いイニングを投げてもらいたい。

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キジ

ツイートで、25年ぶりの火曜日8連勝というのを見かけた。25年ぶりということは、1997年。ここ最近、ずっと1997年に近いものがあるなと感じていて、本当は昨日その記事を投稿しようと思ったが、時間がなく断念した。

  • ヤクルトの独走ぶりが1997年以来(6月中に貯金20、2位に8差以上)
  • 6月までで、広島戦で1勝11敗(1997年は阪神に1勝10敗)
  • 中日戦で好相性(現在8勝1敗1分、1997年は最終19勝8敗)
  • 6月に最大の借金9を抱え、そこからオールスターまでに5割を目指す

1997年は、ご存じの通り横浜優勝の前年。当時を知らない方は、下記の記事あたりから読んでいただければ。

横浜大洋末期からファンになった管理人にとって、初めての優勝争い。独走するヤクルトを追いかけて行ったあの夏のことは忘れられない。オールスターまでの5割復帰に向けて上昇気流に乗り始めたチームに、1997年の姿が重なる。

マホームズがロメロで、野村は今永、三浦は大貫か?1997年も6月くらいまでは投手陣がボロボロだったが、権藤コーチが「恐れを知らぬ若者たちが、次々に勝っている」と言ったくらいに先発も充実、リリーフも島田、五十嵐に最後は大魔神と、優勝に向けた布陣が揃った時期だった。伊勢の台頭に山崎の復活。近いものがある。

8月に20勝6敗というとんでもない数字を出したチームだが、オースティンが点火剤となれば、決して夢物語ではない。

1997年の話が長くなり過ぎたが、最後に火曜日の8連勝を比較しておこう。

連勝1997年2022年
17/1 中0-1横(ナゴヤD)5/10 De3-1読(新潟)
27/8 阪2-8横(甲子園)5/17 中0-4De(バンテリン)
37/15 読2-4横(東京D)5/24 De4-3ソ(横浜)
47/29 中1-2横(ナゴヤD)5/31 De4-1オ(横浜)
58/5 横11-1阪(横浜)6/7 日0-2De(札幌D)
68/12 横5-4中(横浜)6/21 読1-3De(東京D)
78/19 ヤ2-3横(神宮)6/28 De6-2阪(横浜)
88/26 中0-1横(ナゴヤD)7/12 広4-7De(マツダ)
火曜日の8連勝 1997年と2022年の比較

ちなみに1997年の火曜日連勝が8で止まったのが、9月2日のハマスタでのヤクルト戦で、石井一久にノーヒットノーランをされた試合。優勝争いに終止符を打たれてしまった試合だった。

シーズントータルでも火曜は11勝3敗。日曜の裏返しになって来た。平均して勝てるのが良いが、どこか負けるところがあれば、その分を取り返す必要がある。火曜の数字が際立って来たので、日曜の分は取り戻しつつある。

この時期の順位はどうでも良いが、ヤクルトと5勝5敗の5割で並び3位タイだった4月6日以来のAクラスに復帰(コロナの影響で試合が中止となっていた4月11日も、3位ヤクルト、4位中日と並んで5割だったが、勝数の差で5位だった)。これは、素直に嬉しいし、喜びたい。だが、三浦監督も言っている通り、オールスターまでに5割にできるかという点の方が重要。8勝4敗で到達する目標に、まず一歩、勝ちが先行した。

前回、好投した大貫、東でさらに勝利を伸ばせるように、各自が役割を果たして行きたい。九里を攻略しても、防御率2.78で5位の床田、前回8回を無失点のアンダーソンが待っている。4番の復調もあって打線は悪くない。確実に得点を取って、先発投手を援護して行きたい。

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