25日に緊急事態宣言が全国で解除となった。同日、NPBは2020年のプロ野球を6月19日に、当初は無観客試合として開幕することを発表した。公式戦の日程は最終調整中として発表しなかった。また、CSは両リーグとも開催有無が決定していないことも明かされた。6月2日から4カードの練習試合を行い、開幕を迎える。
東京、横浜で集中開催が有力か
前回の記事で書いたように、開幕後最初の2週間程度は東京、横浜の3球場で集中開催し、移動による感染拡大を防止する。当初予定は、セ・リーグは全て関東以外での試合が予定されていたが、このカードの主催をひっくり返して行うことが有力とみられている。一方、パ・リーグは本拠地が点在しており、当初のカードを変更し1カード6連戦を検討しているようだ。
パ・リーグの対戦は、当初予定のカード、球場も大きく異なっており、あまり根拠がわからない。当初予定でも組まれており、今年の開幕権も持っていた楽天が、楽天生命パークでの試合になっていないのは、楽天が開催に難色を示しているのか。楽天は12球団でも一番厳格な措置を行っていると聞く。6月19日の段階で本拠地での試合を受け入れるのは時期尚早との考えだろうか。このあたり、本拠地のある自治体の理解も必要になる。
無観客試合なので、どこの球場でもあまり関係ないように思われるが、選手、関係者、マスコミなどの感染対策は、主催チームが中心に対応すると見られるため、当初の試合ではより準備の成熟度が重要になってくる。
ファンにとっても、観戦に行けるわけではないが、開幕戦がどの媒体で見られるのかは気になるところだろう。当初の日程だとマツダでのカープ戦だったベイスターズとしては、DAZNでカープ戦の中継がない可能性が高く、スカパーのJ SPORTSで視聴する必要があった。ハマスタになれば、TBSチャンネルはもちろん、昨年と同様であればDAZNやParavi、ニコニコ生放送での視聴も可能になるかもしれない。地元のファンは、tvkで観る選択肢も出てくる。
日程は「近く発表」、部分的な日程か?
日程については、近く発表するというところに留まっている。一度に公式戦120試合分の全日程を発表するか、当初1か月程度を発表するかなどはまだ結論は出ていないという。一旦、7月19日までのオリンピックによる中断を予定していた期間よりも前だけを発表し、状況を見ながら中断期間の新たなカードを組む可能性もある。
その場合、開幕後の東京、横浜での集中開催を7月5日まで、ナゴヤドーム、甲子園、マツダでの開催を7月7日~7月19日として、開幕後、2週間程度様子を見た上で7月21日以降の日程を組むことも考えられる。
いずれにせよ、再び感染拡大が大きくなってきた場合、選手や関係者に複数の感染者が発生した場合などに、どのような対応をするのか決めておく必要がある。80ページ超のマニュアルを作成中ということだから、細かく規定されていることと思う。考えたくはないが、シーズン途中で中断、打ち切りということも考えざるを得ない。
一方で、政府は8月1日から大規模イベントや旅行などを正常化することを目標に進めていくことを明らかにした。当然、感染状況を見ながらになるが、プロ野球の観客を入れる時期もこのあたりがターゲットになるのではないか。7月21日頃から半分以下の観客を入れて段階的に上げていくことを模索するのが現実的かと思う。
なお、ファームのイースタンリーグ、ウエスタンリーグも6月19日開幕となりそうだ。こちらも当面は無観客試合となるだろう。
さっそくベイスターズ公式が動画を配信
そりゃ、準備しているよね。いつも通りファンを奮い立たせてくれる、カッコいい動画。座席が全部青になったから、青く染まっているじゃん!というのは置いといて、より青く、より強くなったビジターユニの青さでスタンドがさらに青くなるのが楽しみ。
収容人数が今年から約34,000人となったが、その人数がスタンドを埋める光景を今年見ることができるだろうか。9月8日から10日のYOKOHAMA STAR☆NIGHTが例年通り開催できればな、と祈るような気持ちになる。「今年は9月開催になっていたからできたね!」なんて会話したいよ、ホント。
無観客のスタンドを埋めるのはビッグフラッグ
各球団、無観客であることに対して、ファンのメッセージをスコアボードに流したり、オープン戦での日本ハムのように応援歌をスピーカーで流したり、いろいろなことを考えていると思う。
ベイスターズは、いつもは4回裏にライトスタンドへ登場するビッグフラッグを、ファンから集めた応援写真を使ってモザイクアートで作成し、掲げる準備をしている。われらの聖地ライトスタンドから心だけでも応援を届けたい、見守りたいという気持ちに応えるもの。より多くのファンの気持ちが届くように感じられる良い企画だと思う。
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