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ソトがロッテへ移籍 上茶谷、山本が大幅増

千葉ロッテマリーンズは、横浜DeNAベイスターズから自由契約となっていたソトの入団を発表した。来日7年目は新天地で迎えることになった。また、上茶谷と山本が契約更改し、二人とも大幅増の年俸となった。上茶谷は、バウアーの残留を熱望した。

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手術明けもロッテがオファー

シーズン終了後からエスコバーとソトは、退団が基本線と報じられていたので、ある程度覚悟していたことだが、このタイミングでNPBの他球団への移籍が決まるとは思っていなかったので、意表を突かれた。

以前も書いた通り、ソトはシーズン中に骨折していた左足の手術を受けている。2023年の推定年俸は3.25億円と高額で、リハビリ明けの35歳になるシーズンということで、他球団もオファーはしづらいのではないかと思っていた。

外国人の編成がうまく行かなかったチームが、来年に入って声をかけるかなと思っていたので、12月中旬の時点で移籍が決まったということは、ロッテが高く評価してオファーを出したということ。ベイスターズも残留交渉は続けるとしていたので、オファーは出していたと思うが、どちらの方が評価され、試合に出られるオファーなのか考えた時に、横浜愛よりも千葉でのプレーを選ぶことになったのだろう。

2年連続ホームラン王が移籍、という見出しが躍ったが、来日7年目の35歳を迎える来季、選手としては下り坂に入っている。それでも、MLBでの実績がない中で、2017年オフにテストを受けて入団し、実績を作って来た。

ソトが最初ファームにいたのは、開幕1軍のメンバーに入りながら、開幕戦の試合前練習でケガをしたから。初ホームランが5月で41本塁打をマークしてホームラン王になったので、途中来日と思っている人も多い。

テスト生といっても、状態を見るためにベイスターズ側が招待したという話。MLBでの実績は皆無だったが、2017年はマイナーで好成績を残しており、期待しての獲得。某OBもYou Tubeで誤認しているが、当初使われなかったわけではない。ただ、当時はロペス、ウィーランド、パットン、エスコバーと実績もある外国人選手が多く、出場選手登録は4人までだったので、使い方に苦慮していたのは確か。

それでも5月にスタメン出場すると、ホームランを量産して、欠かせない選手になった。来日2年連続で40本以上をマークしてのホームラン王は、球団史に残る活躍だった。2019年の初のハマスタでのCS開催にも貢献した。

あまりの活躍に、MLBに戻るのではないか、他球団から高額のオファーが来て移籍するのではないかと言われたが、横浜を愛し、横浜でのプレーを望んでくれた。2021年からの3年契約は、10億円を超える規模の内容で、終わってみればコスパは悪かったかも知れないが、大活躍だった2年目までの後払いと考えてもいいほどの功労者だった。

ソトは、ロペスへの感謝を何度も口にしているが、来日当初から野球はもちろん、私生活も含めて支えられた。それが来日から2年連続で40発以上を放ってのホームラン王に結び付いた。その部分を見習って、その後新しく入団して来る外国人選手をエスコバーとともに支える役目も果たして来たはず。

柴田を始め、多くの選手と打ち解け、外国人選手という枠を超えたファミリーの一員だった。来日当初から真面目な性格で、常に練習をしっかりとしていた。石井コーチが就任後は、試合前に二人三脚でティーバッティングなどのメニューをこなしていたのも印象的。

記録にも、印象にも残る、球団の歴史を代表する外国人選手で、ホントにナイスガイだった。ベイスターズのユニフォームで観られないことは本当に残念で、寂しい限り。ただ、パ・リーグのロッテへ移籍ということなので、その姿をまだ見ることができ、交流戦の3試合(ZOZO)以外は心置きなく応援もできるのは幸い。日本シリーズで対戦できればベストだろう。

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移籍を機に数字は向上するか

ただ、実際問題、2024年のソトはどのくらいの活躍が計算できるのだろうか。

年度打率OPS
20181074161294195.3101.008
201914151613943108.269.902
20201144281082578.252.793
2021123410962162.234.738
2022117368981749.266.815
2023109354831450.234.731
合計7112492653161442.262.837
ソトの年度別成績

当ブログでは、シーズン中からソトの衰えが気になる点を書いて来た。成績も分かりやすい右肩下がりなのだが、以前ならスタンドに行くと思った打球が届かないことが多かった。ここ数年の投手の進化で、打者にとっては難しい状況が進んでいるのは確かだが、それ以上に違和感が大きかった。

一方で、外国人野手がほとんど活躍できない中、骨折がありながらも出場を続け、14本50打点をマークしたことは評価できる。オースティンも素晴らしい打者だが、試合に出られないようでは話にならない。

まだロッテとの契約の条件は報道されていないが、1億円を下回る条件になるのだろうか。ベイスターズに残っていれば、ファーストはオースティン、佐野がいる中でのバックアップという位置にならざるを得ない。右肩下がりの数字は、打率.221、11本、38打点くらいが予想され、このレベルだとスタメン出場がさらに限定的になり、ホームラン、打点は減る可能性がある。

以前書いたが、元西武のメヒアも同じような数字を辿り、コロナ2019の影響も受けつつ、8年目は16試合出場に終わって退団した。あくまでもメヒアの話であり、ソトは別だろうが、なかなか難しいと思う。

ただ、今回パ・リーグの新しいチームに移籍することで、これまでとは違った何かに出会うことで、成績が一気に上向く可能性もある。守備が良い選手なので、DHがすぐに有効ではないにせよ、他の選手との兼ね合いや疲労の対策も含め、DHがあることもプラスに働くだろう。

パ・リーグはポランコがホームラン王に輝いた。セ・リーグからの移籍で、かつ26本がトップという状況。良く言えば投手が素晴らしく、悪く言えばホームランバッターが不在で低レベル。交流戦ではけっこう打っていた印象のソトなので、ホームラン王を争うこともあるかも知れない。

ソトの「チョースゴイ」バッティングがまた見られる日を楽しみにしている。

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上茶谷はバウアー残留を熱望

上茶谷は、開幕当初は主にロングリリーフ、ビハインドの展開で出ることが多かったが、安定した投球を見せた。次第に重要な場面を任されるようになって行き、ピンチでの火消し役もこなし、今年1年ですっかりリリーバーとなった。高く評価され1,700万円アップの年俸5,100万円となった。

ちなみに、バウアーのスピーチライター、プロジェクトBayなどメディアでも大活躍したが、その分の査定はゼロだったとのこと。スピーチライターは、バウアーに請求するしかないが、教わったこともあるならプラマイゼロか。選手個人のグッズはロイヤリティが入ると聞いたが、プロジェクトBayはグッズがないからな。しかし、上茶谷自身、ある程度好きでやっているところもあるし、ファンを楽しませてくれるサービス精神が旺盛なので、そこは今後も期待している。

バウアーについては、「一緒にやりたいっていう思いはあります。まだ、球種とか教えて欲しいことあった。多分、向こうは日本語を教えてほしいと思う。お互いにメリットあると思います」と残留を熱望。来季もスピーチライターとしての活躍を見たい。

シーズン中に結構、太ってしまったことを告白。理想は87~88キロながら、一時は91キロまで増えた。上がりの日の油断で食べ過ぎたということだが、後半にやや息切れとなったのはそのあたりのようだ。

フォームを大学時代に戻しているが、下半身の使い方はまだ改善の余地があるようで、来季に向けて強化したい。トークショーでも先発希望を口にしていたが、陣容によっては先発転向は十分に考えられる。春季キャンプにどういう形で入って行くか。2年続けて活躍し、チームの主力になって欲しい。

山本祐大も、最優秀バッテリー賞を受賞するなど、東とのバッテリーで大活躍の1年となった。特に課題だったバッティングで見違えるようなパフォーマンスを発揮し、終盤はレギュラーキャッチャーとして出場機会が大幅に増えた。1,270万円アップの年俸2,300万円という条件提示になったようだが、もう少し上がっても良かったと思う。

「祐大のおかげ」で、オフも東と一緒にテレビ出演しているが、2024年はレギュラー獲りを目指す。東とセットというイメージから脱却し、全ての先発投手から信頼される必要がある。バウアーを始め、外国人は伊藤光だったし、終盤は平良、大貫といった右投手も伊藤光と組む傾向があった。そこへいかに切り込んでいくか。戸柱も含めた3人の争いが激化し、やがてそこへ松尾、上甲が絡んで来る展開になれば。

山本にとってはプロのキャッチャーとして長くやれるかどうかを占う、重要なシーズンとなる。バッティングもさらに進化させつつ、強肩を生かして、キャッチングやフレーミングはもちろん、インサイドワークも強化して行きたい。

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石田健大は依然、動きなし

昨年の時点から西武の山川は、FAでソフトバンク移籍が確実と言われて来たが、今年に入っての不祥事で不透明になった。しかし、特例が適用されてFA権を取得し、最終日に行使を決断。ソフトバンクで間違いないと言われていたが、ここまでは動きがなかった。週明けに入団会見となるようだ。

不祥事を起こした上での移籍なので、いの一番に移籍が決まるのも体裁としてよろしくないということで、熟慮した上での移籍を演出しているだけなのかも知れない。西武としても現時点での高い年俸のまま出てもらって、FAの移籍金を得た方が良いという声もある。ソフトバンクがそれで良いのなら、獲得したらいいと思う。西武ファンとしては釈然としない部分が大きいと思うが。

これで海外FAによりMLBとの交渉を控える松井を除くと、石田だけになって来る。11月29日にヤクルトと交渉して以来、何も動きが出て来ない。夕刊フジの記事なので話半分に捉えておくが、小川GMのコメントとして、それ以外交渉はなく連絡待ちであるという。

もともと、他球団の評価を聞きたいという口実でFA宣言しているので、2週間とか1ヶ月の猶予を明確にもらっているのではないのか。ただ、山崎福の争奪戦が終わり、現役ドラフトも終わった状況で、あとは外国人選手の獲得という中で、今から新たに声がかかるとは思えない。

水面下でヤクルト以外の球団から声がかかっている可能性もあり、DeNA残留、ヤクルト移籍以外の第三の選択肢があったとして、どちらかは断りも入れられるはず。夕刊紙の書いたことをまともに受けて批判しても仕方ないのだが、何も連絡せず保留しているのは不誠実と言われても仕方がない。転職の内定だって普通はそんなには待たせられない。

石田としては、熟慮の末の移籍を演出したいのか、三浦監督のようにもっと残留して欲しいという声をもらって、ファンに感謝されるような残留劇にしたいのか。不要な戦力とは思わないし、本人が納得することが一番だとは思うが、正直どちらでも良くなってしまったというのが本音。いつ決着するのやら。

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