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アンドレ・ジャクソンの獲得を発表

横浜DeNAベイスターズは1月12日、アンドレ・ジャクソンと2024年シーズンの選手契約を結ぶことで合意したことを発表した。昨年末に調査という報道が多数あったが、少し時間を置いて正式発表となった。また、カブスから今永の獲得が正式に発表され、ベイスターズからも「NOWandFOREVER」のテーマで今永の挑戦を後押しするメッセージや動画が配信された。

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先発投手として期待がかかる

ジャクソンは、100万ドル(1.46億円)の1年契約のようだ。ウィック、ケイが80万ドルなので、ジャクソンは少し上の評価となっている。昨年、ドジャースとパイレーツで19試合に登板。パイレーツでは7試合で先発を務めている。MLBではパイレーツで挙げた1勝だけだが、最速97マイル(157km)の速球を軸に打ち取る能力が評価されたのだろう。

1996年生まれなので、上茶谷と同じ歳ということになる。ん、あまり若く感じない?東よりも1つ下で来季28歳ということなので、日本に来るMLB経験のある選手としては若い方だと思う。

昨年末に各スポーツ紙で獲得調査が報じられたので、いろいろと調べていたが、一番良かったのは、ドジャースでのメジャーデビューの裏側を公開した動画。初めてドジャースタジアムに合流し、初登板を果たした様子が見られる。

15:00頃から登場するのがジャクソン一家で、両親に加えて夫人も登場している。ぜひ、DAD、MOM、WIFEも来日し、ハマスタの野球を楽しんでもらえたらと思う。

既にジャクソンも、球団公式Xで自身の入団を伝えるポストに対して、「横浜であなたたちに会うのを待てない」と喜びのリプライを入れ、既にプロフィールはYokohama BayStarsに変わっている。

これで外国人投手は、ウェンデルケンに加えて、ウィック、ケイ、ジャクソンの4名となった。ウェンデルケンはもちろん、ウィックもリリーフと予想されるが、ケイは他のローテーションを争う投手の状況も見ながら、キャンプやオープン戦で起用法を見極めて行く感じだろうか。ジャクソンは、今永が抜ける先発ローテーションに入って来てもらいたい投手。

ロメロ、ガゼルマンよりもランクは上のように思うが、実際に日本で投げてみてどうか。キャンプ、オープン戦での投球に注目したい。バウアーと再契約できれば、外国人投手の枠はかなり熾烈な争いになり、レベルが高まるのだが、これは願って待つしかない。

ケイの獲得で、バウアーと再契約する可能性を考えると投手は打ち止めかと思ったが、昨年末に調査の報道があったジャクソンも獲得した。バウアーの去就とは関係なく、しっかりとチームを構成している。それだけに、しっかりと野手も1名獲得し、1軍の層を厚くして欲しいところだ。

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NOW(今) and FOREVER(永)

メディカルチェックを経て、カブスから今永の入団が正式に発表された。背番号は18になったようだ。最終的に4年5300万ドルが基本契約で、譲渡金は14億円程度になる。ただし、カブス側が2025、2026年にオプションを行使すると5年8000万ドルとなり、譲渡金も20億円ほどに上がるようだ。

今永が活躍し、カブスがこの契約で残留させたいと思えば、ベイスターズにさらなる恩返しができることになる。ベイスターズ側も、今永のMLB移籍が正式決定したことで、応援のメッセージ、動画を配信した。

筒香の時も、「DREAM | GO, TSUTSU, GO」で応援する動画を配信したが、今回も泣かせるような動画になっている。

今永はベイスターズを通してのコメントで、順風満帆な野球人生ではなかったが、悪い時も見捨てずに応援してくれたことを感謝している。

ドラフト1位で入団し、ベイスターズでは久しく獲得できていなかった新人王の期待を背負ったルーキーイヤー。いきなりハマスタ開幕の読売戦で先発するも、黒星スタート。その後、4連敗と苦しいスタートになった。それでも周りに励まされ、5月6日のマツダでの広島戦でプロ初勝利を挙げると4連勝。最終的には8勝9敗で2桁に届かず負け越したが、チームのCS初進出に貢献した。

CSではファイナルステージの4戦目、アドバンテージを含めて1勝3敗と後がない中で先発。初回にいきなり6失点し、味方の反撃も届かず敗退。試合後、ロッカーで涙し、ロペスに抱きしめられるシーンがあった。

その経験を生かし、2017年はエースとして成長。11勝を挙げてチームを日本シリーズまで導いた。だが、日本シリーズでは好投も報われず勝利を挙げられなかった。

2018年は開幕から不振に苦しんだ。自慢のストレートが打ち砕かれ、変化球でかわすこともできなかった。リリーフも含めて23試合に登板も、4勝11敗、防御率6.80という数字だった。チームも3年ぶりのBクラスに転落。

復活を期した2019年は開幕投手を務めて勝利を挙げると、前年の不振が嘘のような好投を続けて自己最多の13勝。チームを2位に導き、ハマスタで初めてのCS開催を果たした。

2020年はコロナ2019で開幕が3ヶ月遅れ、今永も本来の投球ができない状態が続いた。結局、シーズン途中で左肩の手術に踏み切った。2021年はリハビリの影響で出遅れて5勝止まり。チームも2015年以来の最下位と苦しんだ。

2022年は左前腕の肉離れで開幕は出遅れたが、11勝を挙げて再びチームを2位に導いた。そして、2023年はWBCで活躍し、調整で3週間ほど遅れたがシーズンを通してローテーションを守り、最多奪三振を獲得した。

以前から書いている通り、2016年以降でAクラスに5回入っているが、全て今永の成績とリンクしている。今永だけで勝ったり負けたりするものではないが、彼がローテーションの真ん中でどっしりと構えていることが大きな連敗を阻止し、チームを安定させて来た。そういう意味ではこの数年のベイスターズは今永のチームだったと思っている。

それだけに、2019年、そして2023年に優勝するチャンスがありながら掴めなかったのは非常に残念だ。今永をエースとしてリーグ優勝を果たしたかった。

良い時も悪い時もあったが、ベイスターズのために腕を振り続けた8シーズン。今永という素晴らしい投手の全盛期の投球を見せてもらって、こちらの方が感謝している。予告先発が今永の日は、朝から気持ちがアガっていたし、勝てる気がしていた。

いつもやられる方だったノーヒットノーランも見せてもらったし、投げる哲学者として豊富なコメントの数々、いつまでも出て来るズボンを必要以上に上げられる姿、鳥になるぞの声出し、永遠寮長、サイレントトリートメントの対処法、そして股関節ターシャまで、思い出は尽きない。

今は、カブスでの初登板を早く見たいという気持ち。ホームランはそこそこ打たれると思うが、三振を取りまくる投球を期待したい。できれば5年以上、しっかりとMLBで活躍し、またいつの日かハマスタで投げる姿が見られれば。もちろん、三塁側じゃなくて一塁側ベンチから出て来る今永の姿を待っている。

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