横浜DeNAベイスターズは1月24日、2024 SPRING CAMP Supported byマルハニチロに参加するメンバーを発表した。ルーキー4名や新外国人選手、移籍の森唯斗、佐々木千隼、中川颯ら新戦力がA班に入り、宮崎や大和、戸柱、伊藤らベテランがB班に振り分けられた。
新戦力をA班の実戦で見極め
嘉手納球場が建て直し中の為、昨年に引き続きA班は宜野湾、B班は奄美大島でのキャンプとなる。その為、嘉手納の時ほど容易に入れ替えや練習参加ができない。さらに、B班の実戦は宮崎に移動する23、24日の2試合のみ。
従って、キャンプ中盤からの実戦での見極めをする為、新戦力の多くをA班に振り分け、ベテランはキャンプ終盤までは奄美大島で調整する。
下記はA班の日程。
牧や佐野といった主力もA班に入っているが、まずは10日の紅白戦で若手選手の見極めがスタートして行く。キャンプの最後までA班に帯同できるかは、ここからの実戦での結果にかかって来る。
昨年の様子だと21日からの最終クールを前に、宮崎、大和らベテランが宜野湾に入って来る。そのあたりで入れ替えもあると思うので、人数が多いA班は熾烈な生き残り競争になるだろう。ケガで減って行くのではなく、レベルの高い競争を見せて欲しい。
A班:宜野湾のメンバー
位置 | 番号 | 氏名 | 年数 | 年齢 |
投手 | 11 | 東 克樹 | 7 | 29 |
投手 | 13 | 伊勢 大夢 | 5 | 26 |
投手 | 15 | 徳山 壮磨 | 3 | 25 |
投手 | 16 | 大貫 晋一 | 6 | 30 |
投手 | 18 | 小園 健太 | 3 | 21 |
投手 | 19 | 山崎 康晃 | 10 | 32 |
投手 | 20 | 坂本 裕哉 | 5 | 27 |
投手 | 27 | 上茶谷 大河 | 6 | 27 |
投手 | 34 | 松本 凌人 | 1 | 23 |
投手 | 38 | 森 唯斗 | 11 | 32 |
投手 | 41 | 佐々木 千隼 | 8 | 30 |
投手 | 43 | 深沢 鳳介 | 3 | 21 |
投手 | 45 | 森原 康平 | 8 | 33 |
投手 | 46 | 石川 達也 | 4 | 26 |
投手 | 49 | ウェンデルケン | 2 | 31 |
投手 | 53 | 中川 颯 | 4 | 26 |
投手 | 59 | 平良 拳太郎 | 11 | 29 |
投手 | 64 | 中川 虎大 | 7 | 25 |
投手 | 65 | 宮城 滝太 | 6 | 24 |
投手 | 未 | ジャクソン | 1 | 28 |
投手 | 未 | ケイ | 1 | 29 |
投手 | 未 | ウィック | 1 | 32 |
投手 | 107 | マルセリーノ | 3 | 22 |
投手 | 109 | ディアス | 5 | 25 |
捕手 | 5 | 松尾 汐恩 | 2 | 20 |
捕手 | 32 | 益子 京右 | 6 | 24 |
捕手 | 50 | 山本 祐大 | 7 | 26 |
捕手 | 57 | 東妻 純平 | 5 | 23 |
内野手 | 00 | 林 琢真 | 2 | 24 |
内野手 | 2 | 牧 秀悟 | 4 | 26 |
内野手 | 31 | 柴田 竜拓 | 9 | 31 |
内野手 | 39 | 西浦 直亨 | 11 | 33 |
内野手 | 44 | 石上 泰輝 | 1 | 23 |
内野手 | 55 | 井上 絢登 | 1 | 24 |
内野手 | 60 | 知野 直人 | 6 | 25 |
内野手 | 67 | 西巻 賢二 | 7 | 25 |
内野手 | 98 | 京田 陽太 | 8 | 30 |
外野手 | 1 | 桑原 将志 | 13 | 31 |
外野手 | 3 | オースティン | 5 | 33 |
外野手 | 4 | 度会 隆輝 | 1 | 22 |
外野手 | 7 | 佐野 恵太 | 8 | 30 |
外野手 | 28 | 勝又 温史 | 6 | 24 |
外野手 | 58 | 梶原 昂希 | 3 | 25 |
外野手 | 61 | 蝦名 達夫 | 5 | 27 |
外野手 | 63 | 関根 大気 | 11 | 29 |
外野手 | 103 | 村川 凪 | 3 | 26 |
支配下のルーキーでは、高卒の武田、大卒では石田裕だけがB班となったが、4名がA班に入った。順調に新人合同自主トレをこなしており、宜野湾で1軍の首脳陣にアピールして中盤からの実戦で出番を作りたい。
移籍の森唯斗、佐々木千隼、中川颯もA班に入った。森、佐々木は中堅からベテランなので、早い段階での実戦で見極めということはないかも知れないが、中川颯は先発ローテーション入りに向けてアピールして行きたい。
投手では小園、深沢の高卒3年目に期待したい。彼らが先発ローテーション争いに入ることで、チーム全体へ刺激になると思う。深沢は昨年の終盤に1軍で登板できる状態になっていたので、今年はオープン戦で1軍に帯同し、開幕1軍も狙って欲しい。昨年秋に成長を感じさせた小園も、開幕ローテーションに割って入りたい。
オーストラリアに派遣されていた徳山も、1軍デビューの期待が大きい。昨年、上茶谷が当初担っていたような、ビハインドでのロングリリーフでポジションを掴みたい。バッティングで好結果を残した東妻も、1軍のキャンプでアピールし、初の1軍ベンチ入りを果たして欲しい。
新外国人は投手3名。こちらは近いうちに来日し、入団会見が行われるかと思う。背番号も発表され、人柄などが徐々に見えて来るはず。先発、リリーフと構想はあるだろうが、実際のブルペンでの投球を見ながら判断していくことになるだろう。
オースティンがA班に入っていることで喜ぶ声があるようだが、個人的にはまだ分からないという印象。手術明けだった2022年、2023年も宜野湾組に入り、リハビリを行っていた。彼に関しては状態に関わらず宜野湾に置く形なのだろう。2023年は2週遅れの2月14日に来日し、15日から別メニューでの参加だった。
来日して、どのようなメニューでスタートし、状態を見るまでは何とも言えない。オースティンに関しては2月上旬はキャンプに参加していなくても良いくらいなので、第3クールあたりからどんな練習をするか注目したいと思う。メンバーも外野手として記載されているが、特に守備練習に要注目。
育成選手では、ディアス、マルセリーノ、村川の3名がA班に入った。外国人投手は、ウェンデルケンを含めて支配下が4名いるので、枠としては厳しいが、ディアスはエスコバーのようになって欲しい期待もある。今すぐにということではないが、A班で練習することが今後に生きれば良いと思う。
村川は、チームに不足する走力で期待がかかる。A班でアピールできれば、開幕前の支配下登録も現実的になって来る。足だけではなく、他の面でもアピールし、オープン戦帯同まで残りたいところだ。
B班:奄美のメンバー
位置 | 番号 | 氏名 | 年数 | 年齢 |
投手 | 14 | 石田 健大 | 10 | 31 |
投手 | 17 | 三嶋 一輝 | 12 | 34 |
投手 | 22 | 入江 大生 | 4 | 26 |
投手 | 24 | 吉野 光樹 | 2 | 26 |
投手 | 26 | 濵口 遥大 | 8 | 29 |
投手 | 30 | 三浦 銀二 | 3 | 25 |
投手 | 35 | 橋本 達弥 | 2 | 24 |
投手 | 36 | 森下 瑠大 | 2 | 20 |
投手 | 40 | 松本 隆之介 | 4 | 22 |
投手 | 48 | 京山 将弥 | 8 | 26 |
投手 | 54 | 石田 裕太郎 | 1 | 22 |
投手 | 56 | 高田 琢登 | 4 | 22 |
投手 | 101 | 草野 陽斗 | 2 | 20 |
投手 | 102 | 清水 麻成 | 1 | 19 |
投手 | 106 | 渡辺 明貴 | 2 | 24 |
投手 | 108 | 今野 瑠斗 | 2 | 20 |
投手 | 111 | 堀岡 隼人 | 8 | 26 |
投手 | 122 | 庄司 陽斗 | 1 | 23 |
投手 | 未 | マルティネス | 1 | 22 |
投手 | 未 | モロン | 1 | 24 |
捕手 | 10 | 戸柱 恭孝 | 9 | 34 |
捕手 | 29 | 伊藤 光 | 17 | 35 |
捕手 | 66 | 上甲 凌大 | 2 | 23 |
捕手 | 116 | 九鬼 隆平 | 8 | 26 |
捕手 | 130 | 近藤 大雅 | 1 | 19 |
内野手 | 6 | 森 敬斗 | 5 | 22 |
内野手 | 9 | 大和 | 19 | 37 |
内野手 | 51 | 宮崎 敏郎 | 12 | 36 |
内野手 | 100 | 蓮 | 2 | 20 |
内野手 | 125 | 小笠原 蒼 | 1 | 19 |
内野手 | 133 | 粟飯原 龍之介 | 3 | 20 |
内野手 | 144 | 小深田 大地 | 4 | 21 |
内野手 | 193 | 高見澤 郁魅 | 1 | 18 |
外野手 | 0 | 大田 泰示 | 16 | 34 |
外野手 | 8 | 神里 和毅 | 7 | 30 |
外野手 | 33 | 武田 陸玖 | 1 | 19 |
外野手 | 37 | 楠本 泰史 | 7 | 29 |
投手ではFAで残留を決めた石田、三嶋。捕手では戸柱と伊藤、内野では宮崎と大和、外野手では大田、神里あたりがベテランとして、B班でマイペース調整となりそうだ。
濵口も今さら見極める必要はなく、きっちりとオープン戦までに仕上げて来られるかどうか。プエルトリコのウィンターリーグに参加していたので、一度クールダウンして、オープン戦に向けて調整してくれれば良いと思う。
外野で左の度会、勝又、梶原、さらに村川がA班となったことで、人数的な面もあって楠本がB班に入った。ベテランと呼ぶには少し早いが、自分というものを持っている選手なので、こちらもオープン戦に向けてコンディションを仕上げてくれればと思う。
投手では入江がB班。昨年、オールスター以降は1軍での登板がなく、肩の故障という話もあるが、コンディション面でまだ様子見の部分があるのかも知れない。本人はクローザーを目指しているようなので、じっくりと仕上げて、1年間戦えるコンディションを作って欲しい。
そして、昨年夏に有鉤骨骨折の森敬斗。フェニックスリーグでも出場なく終わったが、ケガそのもののリハビリは終了しているはず。森敬斗よりも後に有鉤骨骨折の佐野がA班というのはあるが、佐野の場合は新キャプテンの牧をサポートすべき主力選手であって、仮にケガからのリハビリという面があってもA班に振り分けられるだろうから、単純比較はできない。
2年前は期待の若手としてキャンプで躍動したが、オープン戦で大きなケガをしてチャンスを掴めなかった。昨年は京田が移籍し、林が終盤に台頭したショートは、森敬が入り込むチャンスは少なくなっている。昨年の試合数を考えても、現状の立ち位置はファームだと思う。
ただ、ルーキーの石上や西巻、西浦らA班に入ったメンバーも生き残りをかけて見極められる。入れ替えは決して多くはないが、チャンスがないわけではない。焦りもあるだろうが、1軍で勝負できる力を付けて、上がって来てもらいたい。
京山も本来はここにいては困る投手。現役ドラフト候補とも言われたが、なかなか育って来ない高卒投手の中で、活躍の兆しを何度か見せてくれている。昨年はファームでもリリーフに転向したが、結果も出ず1軍に呼ばれなかった。今年は先発投手に不安がある中で、どういう役割を任され、それに応えることができるか。
ベイスターズファンの石田裕、小笠原は、宮崎や大和らがいて、テンションが上がるかも知れない。1軍で多くの経験をしているベテランの練習を見て学ぶことも多いと思う。育成選手もかなり増えているので、藤田コーチを始め育成コーチの手腕も重要なところ。入来コーチも含めて新任のコーチにも期待したい。
キャンプまであと1週間。年明け、あまり話題がなかったが、ここから新外国人選手の入団会見、29日はスローガンと新ビジターユニフォームの発表があり、キャンプへと入って行く。外国人野手の獲得があるのか注目されるが、今のところ動きは見られない。
バウアーは、SNSで炎上しているようだが、別に肯定するつもりはない。しかし、それが本来のバウアーであり、想定されていたこと。彼の人間性を否定するのではなく、発信が多いだけにそういうリスクは常に高い。まあ、そもそも迂闊な人だと思う。
当初からキャンプまでに去就が決まらないことも想定していたし、三浦監督もどちらでも対応できるように準備するだけと言っているし、いずれはっきりすることなので、ひとまず置いておく。
野球界の正月と言われる2月1日が迫って来て、少しずつテンションが高まって行く。
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