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2021年もスポーツ紙全滅!小園健太へ特攻、番長が引き当てる!

今年も横浜DeNAベイスターズのドラフトは誰にも読めず。2021年プロ野球ドラフト会議が10月11日に行われ、DeNAは大学生左腕投手の入札が予想される中、市立和歌山高校の小園健太投手を指名した。三浦監督が初のクジ引きに臨み、阪神の矢野監督との競合で2分の1の確率を引き当てた。DeNAは支配下で6名、育成で3名を指名した。

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2021年横浜DeNAベイスターズ ドラフト指名選手

選手名所属投打生年月日出身
1小園 健太市和歌山高右右2003/04/09大阪府
2徳山 壮磨早稲田大右右1999/06/06大阪府
3粟飯原 龍之介東京学館高右左2004/02/22千葉県
4三浦 銀二法政大右右1999/12/30福岡県
5深沢 鳳介専修松戸高右右2003/11/05東京都
6梶原 昂希神奈川大右左1999/09/19大分県
育1村川 凪IL徳島右左1999/06/26広島県
育2東出 直也小松大谷高右右2003/05/24石川県
育3大橋 武尊BC茨城左左2001/05/16東京都
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指名の経緯・感想

1位指名

ドラフトサイトやWebニュース記事などから、あえて手書きのリストを作って、ドラフトを楽しんでみた。詳しくはないので、自分の推しとか予想ではなく、飽くまでベイスターズのスカウトが観たとか、コメントしたとかを見つけたものを右、それ以外で注目したい選手を左に書いていた。

当日のスポーツ紙では、1位入札に法政大の山下輝、筑波大の佐藤隼輔、関西学院大の黒原拓未といった左腕が予想されており、外れ1位に達孝太や廣畑敦也の名前があった。今永、濵口と来て、東を一本釣りするという3年連続の大学左腕1位指名がよほど印象的なのだろう。それに加えて今年は投手陣、特に先発が揃わなかったことが低迷の要因という分析もあり、DeNAは大卒左腕という予想になったのだろうか。全く情報が出ないから、そう予想するしかなかった背景もありそうだ。

蓋を開けてみれば、ウェーバー順最初のDeNAは、小園健太を指名。これには多くのファン、関係者が驚いたのではないか。報道では、同じ市立和歌山高校の松川虎生捕手をマークしていて、2人揃ってDeNAのスカウトも面談をしていた。小園指名は可能性としてはあると言われていたものの、DeNAは競合を避けるだろうという見方だった。ところが、クジ引き役に三浦監督を指名したDeNAは今回、果敢に攻めた。

主要スポーツ紙は、2015年の今永昇太まではほとんどが的中していたが、2016年以降は昨年の入江を報知が当てたくらいで、今年も全てが外れていた。過去2年は森敬斗、入江大生の一本釣りになったが、2018年は小園海斗、2016年は柳裕也と佐々木千隼で競合している。だが、結果は惨敗なので回避するだろうと思われても仕方なかった。小園健太は、ロッテやオリックス、楽天も指名する予想もあったが、阪神との2球団の競合となった。

3球団、4球団の抽選だとまず当たらないが、2球団だと意外と当たる印象。柳は外したが、山崎、上茶谷は当てている。外れ1位の競合だと柿田は3球団重複で当てている。だが、2球団競合とは言え、高校BIG3の中でも完成度の高い、目玉クラスの投手をいの一番の入札での抽選で当てるとは。

高校生投手の初回入札指名は、2013年の松井裕樹以来。交渉権獲得となると、2011年の北方悠誠以来となる。そして、初回入札の抽選での獲得は、2008年の松本啓二朗以来で、これも阪神との2球団競合だった。さらに、高校生の初回入札の抽選となると、1994年の紀田彰一以来となるようだ。子供ながらに、身近な横浜高校の紀田を中日と競合して、抽選で勝ち取ったことを喜んだ記憶がかすかにある。まあ、入団後はご存じの通りだが。

チームの現状、今後の方針、選手そのものの評価を総合的に判断して、一番獲得したいと思った選手を獲れたのだから、最高の指名と言っていいだろう。もちろん、入った後に期待しているようなエース級の投手になることが一番重要。あくまでドラフト時点では、思い通りに行ったという喜びに過ぎない。それでも、番長が当たりクジを引いた瞬間は、今季のどの試合よりもテンションが上がった気がする。

その他のドラフト1位を見てみると、西武が公言していた隅田には4球団が重複したが、抽選で西武が交渉権を獲得した。最初の入札で抽選となったのは小園と隅田だけで、中日は大方の予想通りブライトを指名。風間球打を公言していたソフトバンクは、競合がなく一本釣りに成功。これは意外。日本ハムが最初の入札で達孝太、オリックスも椋木蓮を指名して、こちらも一本釣りに成功。ロッテは、小園と中学からバッテリーを組んでいた同じ市和歌山高の松川を指名。バッテリーでの獲得はなくなった。

意外だったのは楽天だろうか。昌平高の吉野創士を初回入札で指名した。昨年、西武が外れ1位で渡部健人を持って来た以上のインパクトだろうか。DeNA界隈でも見かけなかったので、個人的リストにも書いてなかった。

小園、隅田のクジを外した4球団が再度入札し、広島とヤクルトが法政大の山下輝で重複。ここは高津監督が持って行った。広島は黒原拓未を指名。森下、大瀬良、九里ら右腕はいるが、左腕に課題があるので、隅田、山下、黒原と左腕にこだわった。読売は廣畑らではなく、翁田を指名。これは報知だけに書いてあったようだ。阪神は、高校BIG3の森木を指名し、小園を外したダメージは最小限になった。

2位以下の指名

2位指名は、DeNAが一番最初に指名できる。ドラ1の12名に入らなかった13番目の選手を選び放題だったが、早稲田大の徳山壮磨を指名した。左腕では佐藤隼輔、森翔平、鈴木勇斗、山田龍聖。捕手でも古賀悠斗や福永奨、右腕でも廣畑、柴田大地らが残っていたが、大学ナンバーワンの評価で徳山を選んだ。

記者やドラフト好きら第三者の素人には、徳山の評価は少し下がっていたが、DeNAのチーム構成や方針、今後の伸びしろを含めて大学ナンバーワンと評価したのだろう。36番目となる3位では、先に獲得されてしまうリスクがあると判断すれば、13番目だろうが2位で獲るしかない。ウェーバー順トップを生かせたのかは数年後に結果が出るとして、今はスカウトの判断を信じたいと思う。

大学1年の秋は肩痛で登板なし、2020年もフォームを崩して年間1勝に終わっているが、今年の春に復調してきている。大阪桐蔭高で大舞台も踏んでおり、球速も少しずつ上がって来ている。そうした中で、大貫のようにプロでさらに進化させられる、伸びしろがあると判断したのだろう。即戦力として入団するが、今後が楽しみだ。

3位は最後に回って来るので、22名の指名を待つ形になる。上位指名が予想された選手は、ここで軒並み消えた。左腕も捕手も有力どころは消えた中、3位指名は、粟飯原龍之介。どこかでチラっと見かけた名前で、3文字苗字に3文字の名前かと思ったが、リストには書いていなかったので、赤字で追加。180cmだが、脚力も期待でき、ショートも守れる内野ということで、森や田部のライバルとして期待がかかる。

連続指名の4位は、三浦銀二。「G.MIURA」が爆誕した。どちらを3位で獲るかはスカウトの判断によるものだが、3位あたりで消えると言われていたので4位で指名できたのは良かった。本人も、早くもいずれリーゼントにしたいと言っており、乗り気だ。球種も多くコントロールの良い実戦的な投手ということなので、来年から戦力になってくれることを期待したい。

5位の深沢鳳介もリストに書いてなかったので追加。平良のようなサイドから投げる右腕。平良はトミージョン手術で長いリハビリに入るが、良いお手本が近くにいるし、おそらく来年の春季キャンプは、リハビリ組として嘉手納で一緒になるはず。いろいろと話を聞いて成長して欲しい。

支配下最後は、神奈川大の梶原昂希を指名。個人的に地元枠で身近な存在としてチェックするつもりだったが、DeNAから支配下指名されるとは思わなかった。嬉しい誤算で、濵口とともに応援したい。神奈川のギータと言われているそうで、身体能力を含めてロマンがあり、楽しみだ。

他球団の印象としては、西武が隅田に加えて佐藤隼輔も2位指名。古賀も含めて課題のバッテリーをしっかり補強した印象。日本ハムは下位に低迷したが、甲子園で活躍した高校生を獲得するスタイルは替えず。社会人、大学生も織り交ぜて即戦力も補強していた。阪神も小園を外したが、森木を確保し、鈴木、桐敷の左腕と岡留を指名。智弁の前川も含めて良い指名という印象が残った。

楽天は最初の指名から独自の路線を行っており、唯一3位までに投手の指名はなかったが、4位以下で4名の投手を指名。これがどう出るかは将来のお楽しみと言うことで。広島は左腕にこだわって、2位でも森翔平を指名した。補強ポイントに沿った指名だった。

育成ドラフト

育成ドラフトは中日以外が参加。DeNAは独立リーグから俊足の外野手を2名獲得した。村川は四国ILで40盗塁を決めている。NPBの投手のクイック、捕手の送球スピードはレベルが異なるとは思うが、盗塁の技術は鍛錬されているので、あとはバッティングが1軍レベルに近づけば、チームのウィークポイントでもあり、出番がもらえそうだ。大橋も同様のことが言える。高校はアメリカのIMGアカデミーで過ごしたという異色の経歴。高卒後2年とまだ20歳になったばかりで若く、森敬斗と同年代。

唯一の捕手は、小松大谷高の東出。送球は早く、捕手としての素養はありそう。こちらも問題はバッティングということになるか。東妻、益子と競いながら支配下契約を目指して欲しい。

戦力外通告を受けて退団した選手が思ったよりも多かったが、ドラフト指名では支配下6名だった。育成選手がさらに3名増えたので、支配下契約への移行に備えて枠は空けておく必要はあるが、すこし余裕があり過ぎる状態。戦力外からの獲得、外国人選手の増員、石川ら現在の育成選手の支配下契約などがあるのだろうか。

まだシーズン中なのですぐには来季の陣容が見えて来るわけではないだろうが、ドラフト指名で、その第一歩は見られた。新たに加わる9名が、ベイスターズで輝くことを期待したい。

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